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必読!初心者向け観葉植物の育て方|お手入れ方法と枯れる原因を解説

必読!初心者向け観葉植物の育て方|お手入れ方法と枯れる原因を解説

「観葉植物の育て方は何をするんだろう?」
「初心者の自分でも育てることができるのかな?」

あなたはこのような疑問をお持ちではないでしょうか。

観葉植物はお部屋を彩る大人気のインテリアです。
基本的な育て方を知っておけば、初心者の方でも元気に成長させることが可能です。

そこで今回は、観葉植物販売店のミドリスが、初心者の方が上手に育てることができるように、観葉植物の育て方を徹底解説します。

【この記事でわかること】
・観葉植物の育て方の基本(水やり、植え替え、置き場所など)
・春夏秋冬、季節ごとのポイント
・観葉植物が枯れる原因6つ
・観葉植物のSOSサインについて
・育て方で一番重要な「可愛がること」の具体例
・初心者の観葉植物の選び方
・観葉植物のよくある質問

このような内容で進めていきます。

かなりボリュームがありますが、記事を読み終わる頃には、あなたは観葉植物のおおよその育て方・選び方がしっかりと理解できる状態になります。

この記事の目次

1.観葉植物の育て方の基本

綺麗な観葉植物 

この章では、観葉植物の育て方の基本を記載します。

まず始めに、一覧でご覧ください。

水やりの方法は季節によって頻度を変える
植え替えは1、2年に1度必ず行う
置き場所は観葉植物の特性に合わせて決める
肥料は成長期に合わせて行う
剪定は成長期に行う
病害虫は日頃の目視確認で早期発見し、対処する
乾燥や病害虫を防ぐために定期的な葉水をする

「自生地の環境に近づける」というのが重要

それぞれ詳しく解説します。

1-1.水やりの方法

観葉植物ガジュマルへの水やり

観葉植物の水やり方法の基本は次の通りです。

頻度:季節によって水やりの頻度を変える
水やりの量:1度の量は1年を通して変えない
時間:基本的に午前中

注意点:水やり後の受け皿の水は捨てる

水やりについて詳しく解説していきます。

1-1-1.頻度

季節によって変える理由は、植物は季節によって水の必要な量が全然違うからです。
夏はたくさん水を吸収しますが、冬はほとんど成長が止まっているので水分をあまり吸いません。

基本的には次の頻度で行います。

春から秋:土が乾いたタイミングでたっぷり
冬:土が乾いてから4、5日経過してからたっぷり

このような頻度で行います。

冬に夏と同じ頻度で水やりをすると根腐れで枯れますので注意が必要です。

1-1-2.量

観葉植物の鉢底から溢れる水

1度の水やりの量は年間を通して同じで「鉢底から水が出るほどたっぷりとあげる」が基本中の基本となります。

水やりには、水分補給の他に、土中の二酸化炭素を鉢底から押し出し、新鮮な空気を送り込むという重要な役割があります。
少しだけ水やりをしても、土の中に新鮮な空気が行き渡りません。

冬は水やりを控えめに」とされていますが、これは「頻度」の話で、量の話ではありません。

そのため、1度の水やりはたっぷりとあげましょう。

1-1-3.時間

水やりをする「時間帯」を同じにする理由としては、毎日バラバラの時間帯に水やりをすると観葉植物にストレスを与えます。

次の時間帯を目安にしていただくと良いでしょう。

夏:午前中の早い時間帯
冬:気温が上がってきた午前中
春と秋:午前中

このような時間帯で水やりをしましょう。

1-1-4.水やり後の受け皿の水は捨てる

水やりをしているときに、受け皿に水が溜まります。

これを放置すると非常に危険です。

・根腐れを起こす
・土の中から出てきた土壌菌が繁殖する
・虫の発生原因になる

このようなデメリットがありますので、水やりを終えたらすぐに受け皿の水を捨てましょう。

観葉植物の水やりについて、詳しく解説した記事はこちらです。

観葉植物の水やり観葉植物の正しい水やり方法|時間や頻度と注意点をわかりやすく解説

1-2.植え替えは1、2年に1度必ず行う

観葉植物 ゴムの木の植え替え手順

観葉植物は1、2年に1度植え替えが必須です。

理由は次の4つです。

1.根詰まりの防止
2.古い根や腐った根を除去する
3.古い土を入れ替えることで老廃物や有害な微生物を除去する
4.土の栄養分の改善

特に2年以上放置すると、「根詰まり」を起こして最終的には枯れてしまいます。

そのため、1、2年に1度、5月ごろに植え替えをしましょう。

植え替えの具体的な手順は次の通りです。

観葉植物を植え替えする手順9STEP
STEP1.水やりを一週間程度控える
STEP2.一回り大きい新しい鉢に鉢底石と鉢底ネットを入れる
STEP3.観葉植物用の土を3割程度入れる
STEP4.観葉植物を鉢からゆっくり出してほぐしながら土を落とす
STEP5.古い根や黒い根、腐った根をハサミでカットする
STEP6.観葉植物を入れて、鉢の一番上から2、3cmまで土を入れる
STEP7.割り箸などで根の隙間まで土が入るようにつつく
STEP8.鉢底から水が出る程度、たっぷり水やりをする
STEP9.観葉植物が落ち着くまでは日陰で管理する

このような形で進めていきます。

植え替えについて詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。
さらに詳しく、植え替え手順を写真付きで解説しています。

観葉植物の植え替えが必要な理由と植え替えの方法観葉植物の植え替えが絶対必要な理由4つ|手順と時期、注意点を解説

植え替えの際に、おしゃれな植木鉢に交換すると、さらにデザイン性がアップします。
おしゃれな植木鉢について知りたい方は、次の記事をご覧ください。

必ず見つかる!おしゃれな観葉植物の植木鉢32選|失敗しない選び方必ず見つかる!おしゃれな観葉植物の植木鉢32選|失敗しない選び方

1-3.置き場所は観葉植物の特性に合わせて決める

レースカーテンと観葉植物サンスベリア

観葉植物は種類によって好みの置き場所が異なります。

植物全ては日当たりが良い場所に置く」と言っているのは間違いです。
観葉植物の中には、日光が苦手な植物もいます。

一概に「ここに置くべき」と言うのは間違えで、「植物の特性に合った置き場所に置く」のが一番重要です。

日光が好きな植物:日当たりの良い窓際(リビングなど)
日光が苦手な植物:玄関やトイレなどの日陰

このような形で、それぞれの植物がどんな特性なのかを理解しておきましょう。

日光が好きな植物でも真夏の直射日光には注意!
いくら日光が好きな植物でも、日本の真夏の直射日光には耐えれない場合があります。
日差しが強すぎると「葉焼け」を起こして葉っぱが枯れてしまいます。
日光が好きな植物でも、真夏はレースカーテン越しの場所で保管すると良いでしょう。

日照量が少ない時は、観葉植物育成ライトでカバーできることもあります。
観葉植物の育成ライトについて詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。

観葉植物の日光不足におすすめのライト日光不足な観葉植物はライトで復活!おすすめライト12選や選び方

1-4.肥料は成長期に合わせて行う

肥料は春から秋にかけて、観葉植物の成長期に合わせて与えます。

肥料を与えることで、観葉植物がより成長しやす環境にすることができます。

おすすめの肥料は次の通りです。

緩効性化成肥料:「マグァンプK」や「プロミック 観葉植物用」
液肥:「ハイポネックス原液 殺虫剤入り」「ストレート液肥 観葉植物用」など

化成肥料ではなく、有機肥料を使う場合は虫が寄りやすくなるので注意しましょう。

肥料を与える際のポイントは次の5つです。

・適切なタイミング(春から秋)に与える
・適切な量を与える
・観葉植物用の肥料を与える
・冬に肥料成分が残らないように調整する
・冬は肥料を与えない

このようなポイントを守りましょう。

肥料は「用法用量を遵守する」という点が非常に重要です。
観葉植物に良い影響を与える肥料も、過剰に摂取すると「」に変わります。

また、冬は多くの観葉植物が休眠期に入っており、成長がほとんど止まります。
そのときに肥料を与えると、かえって観葉植物にダメージを与えますので、冬は肥料を与えないようにしましょう。

1-5.剪定は成長期に行う

ガジュマル盆栽樹形の徒長枝

剪定は観葉植物の成長期の晴れの日に行います。
この時期は、新芽が生えやすいので剪定に適した時期となります。

晴れのひに行う理由としては、ジメジメした日だと、剪定した切り口が乾かず雑菌が入ってしまうからです。

剪定の目的は主に次の3つです。

1.観葉植物の形を整える
2.病害虫を防ぐ
3.栄養のコントロール

1つ目の目的は、観葉植物は見て楽しむ方も多いので、無造作に伸びてしまった枝葉を剪定することで好みの形に戻します。

2つ目の目的は、成長期は葉っぱも増え、葉っぱ同士が重なる場合もあります。
このような場合に、葉っぱが蒸れて病害虫の温床となってしまうことがありますので、ある程度葉っぱや枝をスッキリさせる必要があります。

最後の3つ目は、例えば不自然に徒長した枝などは、無駄に栄養を吸収して他の枝の成長を阻害しています。
無駄な枝を切ることにより、成長してほしい部分の枝に栄養を供給するコントロールが可能です。

剪定後は癒合剤で雑菌の侵入を阻止しましょう。
剪定後のガジュマルに癒合剤を塗る
剪定後、切り口に雑菌が入ると病気になる可能性があります。
ホームセンターなどで「癒合剤」という剪定後に塗る薬剤が販売されていますので、使用しましょう。

癒合剤 トップジンMペースト
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観葉植物の剪定について詳しく解説した記事はこちら

観葉植物に剪定が必要な理由と方法観葉植物に剪定が必要な理由4つ|初心者でも失敗しない方法を解説

観葉植物におすすめの剪定バサミ ウルフガルテン

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1-6.病害虫は日頃の目視確認で早期発見し、対処する

病害虫は観葉植物にとって枯れるリスクがある「敵」です。

重要なポイントが「早期発見をする」ということです。
早期発見をすることで、早く異変に気づき、対処することができます。

病気であれば、お薬を与え、害虫であれば観葉植物用の害虫スプレーで対処ができます。

【日々の目視確認ですること】
・葉っぱに虫の付着や変形など異変がないか
・幹に異変がないか
・鉢から異臭がないか

このような確認で、病害虫を早期発見することができます。

観葉植物のコバエ駆除方法と予防策を紹介した記事がありますので、あわせてお読みください。

観葉植物のコバエ駆除に効果的な対策観葉植物のコバエ対策|効果抜群!7つの駆除方法と5つの予防策

1-7.乾燥や病害虫を防ぐために定期的な葉水をする

定期的な葉水で観葉植物を乾燥と病気を防ぐ

葉水は観葉植物にとって良い役割があります。

・葉っぱに付着したホコリを除去し、光合成しやすくする
・乾燥を防ぎ、病気の可能性を低くする
・乾燥を好む虫を防ぐ

このような役割があります。

特に冬場は乾燥しますので、雨の日以外、葉水を行うと良いでしょう。

注意点としては、葉っぱから水滴が落ちるほどやらないことが重要です。
水滴がたくさん落ちると、水やりをしているような状態になり、根腐れの危険があります。

1-8.「自生地の環境に近づける」というのが重要

野生のゴムの木

植物は「自生地の環境に近づける」というのが健康的に成長する秘訣です。

自生地とは、野生の状態で生育している場所を指します。
つまり、その植物が適している環境です。

植物は自生地に適応するために進化してきたので、自生地の環境が一番好む状態です。

多くの観葉植物は、熱帯原産のものが多いので、日本の冬の「寒さ」と「乾燥」が苦手な場合が多いです。

そのような植物は、冬場は乾燥しないように葉水などをして、エアコンが直接当たらない窓際から離れた暖かい場所に移したりすることで健康的に過ごすことができます。

「自生地の環境に近づける」と言っても、日本の冬で熱帯を再現するのは不可能ですが、「少しでも近づけてあげる」という努力はできます。

気に入った観葉植物の自生地がどのような環境かを知っておくのも、健康に過ごすための重要なポイントの一つです。

2.観葉植物の育て方で季節ごとのポイント

春夏秋冬 季節

この章では季節ごとのポイントを紹介します。

春(3月から5月)

3月から5月にかけてのポイントは次の通りです。

水やり:春になり、生育が活発になるので、乾きやすくなる
置き場所:春は紫外線が強く油断すると葉焼けを起こすので注意が必要
肥料:与える適切な時期
病害虫:冬に比べてかなり活発になるので注意が必要

冬が終わり、観葉植物のシーズンが始まります。
植物は暖かくなって成長が活発になります。

夏(6月から9月)

6月から9月にかけてのポイントは次の通りです。

水やり:生育期で非常に土が乾きやすいので「水切れ」に要注意
置き場所:真夏の高温の日差しに要注意
肥料:液肥などで成長を加速させるのも良い
病害虫:梅雨時期は病害虫が多発するので要注意

梅雨から真夏にかけての管理方法です。

この時期の注意点は主に3つで、「水切れ」「葉焼け」「病害虫」です。
植物にとって一番成長する時期であると同時に、間違えた管理をすると、重大なリスクが発生します。

秋(10月から11月)

10月から11月にかけてのポイントは次の通りです。

水やり:徐々に土が乾きにくくなります。水やりのし過ぎに要注意
置き場所:日光が好きな植物は直射日光でも大丈夫な時期
肥料:冬に効果が残らないように注意する
病害虫:害虫は減りますが油断大敵。乾燥に注意

秋の管理方法です。

注意点としては「水のやりすぎ」「肥料の効果」「乾燥」です。
9月下旬から10月には、一気に季節が変わります。

夏と同じ水やりをしていると、根腐れを起こしてしまうので、注意しましょう。

冬(12月から2月)

12月から2月にかけてのポイントは次の通りです。

水やり:要注意期間。水やりはかなり控えめに。
置き場所:寒さに要注意。窓際も冷えるので注意。
肥料:一切不要
病害虫:乾燥しているので害虫に要注意

冬の管理方法です。

熱帯地方出身の観葉植物が多いので、日本の冬の管理は注意が必要です。

特に水やりはかなり控えめに行います。
観葉植物の水分を吸う量が非常に減り、土の乾きも遅くなります。
水やりのしすぎは根腐れになりますので、要注意です。

また、気温にも注意しましょう。
耐寒温度が観葉植物により、0度から15度程度までとても幅が広いです。
15度程度の観葉植物は、寒さに要注意です。

冬は非常に乾燥しているので定期的な「葉水」を行いましょう。
葉水により乾燥を防ぎ、害虫が付着しにくくなります。
加湿器を近くに置くのも非常に有効です。

葉水をする際は、葉っぱから水滴が落ちて土が湿ってしまう場合があるので、注意しましょう。
冬場に地面が常に湿っていると根腐れを起こします。

3.観葉植物が枯れる原因6つ

枯れたパキラ

この章では観葉植物が枯れる原因を解説します。

観葉植物が枯れる原因6つ
1.根腐れで枯れる
2.根詰まりで枯れる
3.病害虫で枯れる
4.肥料の与え過ぎ、誤ったタイミングでの施肥
5.寒さによる枯れ
6.葉焼けによる枯れ

それぞれ詳しく解説します。

観葉植物が枯れる原因と対処法について詳しく解説した記事を公開しました。

観葉植物が枯れる原因と対策観葉植物が枯れる原因7つ|危険サインや元気がない時の対処法を解説

3-1.根腐れで枯れる

枯れたザミオクルカス

根腐れは、初心者の方が観葉植物を枯らしてしまう原因のうち、ダントツ1位です。

「植物だから水は大好きだろう。毎日水やりをしよう!」となってしまい、根腐れを起こします。

確かに観葉植物は水が好きですが、適切な頻度ですることが重要です。
また、この記事でも記載しましたが、冬の根腐れも多いです。

冬場は水やりはかなり控えめにしましょう。

3-2.根詰まりで枯れる

観葉植物 ゴムの木の植え替え手順 根の状態

根詰まりも観葉植物が枯れてしまうパターンで多い原因です。

根詰まりは植え替えをしないことで発生します。

発生すると、根から水分や栄養分が吸えなくなりやがて枯れます。
確実に1、2年に1度は植え替えをしましょう。

3-3.病害虫で枯れる

枯れたパキラ

病害虫も注意が必要です。

・受け皿の水を放置する
・冬場に葉水をせず、乾燥しすぎる
・日々の目視確認を怠り、発見が遅れる

このような原因で発生し、枯れてしまいます。

日々、葉っぱや幹の様子と匂いに注意し、発見次第早急に対処をしましょう。

病気の場合:殺菌剤や植え替えなどで対処
害虫の場合:観葉植物用の害虫スプレーで対処

このように対処していきます。

3-4.肥料の与え過ぎ、誤ったタイミングでの施肥

肥料は観葉植物の成長を促進させる有効なアイテムですが、間違った使い方をすると「毒」になります。

・肥料の与え過ぎにより観葉植物の根にダメージが行き、枯れる。
・冬に肥料を与えて、ダメージを受けて枯れる。

このようなケースが発生しますので、肥料はあくまでも「観葉植物の生育期に適切な用法用量で与える」という点が非常に重要です。

3-5.寒さによる枯れ

枯れたゴムの木 フィカス

観葉植物は寒さで枯れるケースがあります。

観葉植物の多くは、熱帯地域原産で寒さに弱い植物です。
この記事でも記載しましたが、観葉植物により、耐寒温度が0度から15度程度まで幅があります。

観葉植物は耐寒温度以下の環境で過ごすと、やがて根にダメージが行き、枯れてしまいます。

その植物の耐寒性を知り、寒さ対策をすることが重要です。

【寒さ対策の例】
・ベランダで管理している場合は室内に入れる
・窓際の寒い場所から暖かい場所で移動させる

このような対策をして、観葉植物を寒さから守ってあげる必要があります。

3-6.葉焼けによる枯れ

観葉植物 パキラの剪定

観葉植物は葉焼けで枯れるケースもありますので、注意が必要です。

真夏の直射日光を浴びる葉焼けを起こす場合があります。
1度葉焼けを起こすと、その葉っぱは元には戻りませんのでカットをしましょう。

また、葉焼けにより株自体にダメージを負うと、枯れてしまう危険もあります。

そのため、真夏はレースカーテン越しに管理するなど、直射日光を当てないように管理する必要があります。

4.観葉植物は、体調の良し悪しが姿に出る素直な性格なのでサインを見逃さない

サンスベリアの種類

観葉植物は生き物ですので、体調の良し悪しがあります。

不調になると、すぐにその姿に異変が生じます。
そのサインを見逃すと枯れてしまう可能性があります。

どのようなサインがあるのか予め知っておきましょう。

・葉っぱが萎れている
・葉っぱが急に落ちる
・葉っぱの色が変色する
・幹にハリがない
・幹がブヨブヨしている
・異臭がする

など

観葉植物は人間の言葉を話すことはできませんが、さまざまなサインであなたに助けを求めます。

普段から観葉植物を可愛がり、元気な姿を見ていれば異変があった際にすぐに発見・対処することができます。

5.観葉植物を育てる時に一番重要なのが「その植物のことを可愛がること」

観葉植物を可愛がる女性

「可愛がる」というと漠然としていますので、少し具体的にします。

「可愛がる」=「その観葉植物の特性を良く理解し、その観葉植物が喜ぶことをする」ということです。

この記事では、「観葉植物の育て方」をテーマにしていますが、厳密に言うと、観葉植物ごとに好みの環境も異なり、育て方も異なる部分があります。

そこでまずは、「あなたが気に入った観葉植物がどんな特性を持っているか」を知ることが重要です。

【観葉植物の特性】
・どのような環境(日当たり・湿度)が好きなのか
・苦手な環境はどういう場所なのか
・どれくらいの頻度で水が必要なのか
・寒さにはどれくらい耐えれるのか
・剪定はどのペースで必要なのか
・付着しやすい害虫はどういう種類か
など

このような特性を知り、「じゃあこういう管理をすれば喜ぶ」ということがわかります。

【喜ぶことの例】
・水やりは季節ごとに調整してあげる
・乾燥が苦手なので冬場は葉水をしてあげる
・直射日光が苦手なのでレースカーテン越しで管理してあげる
・寒い場所が苦手なので冬場はエアコンが当たらない暖かい場所で管理してあげる
・根詰まりをさせたくないので毎年5月に植え替えをしてあげる
・日々、害虫や病気がいないかこまめに見てあげる

このようなことをすれば観葉植物は必ず喜びます。

「観葉植物が喜ぶことをしている」=「その観葉植物を可愛がっている」ということになります。

たくさん可愛がることで、あなたの観葉植物がすくすく元気に成長することができるでしょう。

6.初心者は育てやすい観葉植物を選ぶべき?選び方のポイント

観葉植物の育て方を記載してきましたが、「じゃあどんな植物を選べばいいのだろう?」と疑問をお持ちの方もいると思います。

「育てやすい」と言っても、基本的な育て方は同じなので大きな差はありません。
ただ、一部難易度が非常に高い植物もあります。

選び方のポイントとしては、2つあります。

【ポイント2つ】
1.あなたが気に入った品種で、たくさん可愛がることができる
2.あなたが観葉植物を置く場所にあった特性を持っている

この2つのポイントが重要です。

1つ目のポイントは前の章で解説したので、ご理解いただけていると思います。

2つ目のポイントも重要です。

日当たりが悪いお部屋=日陰を好む観葉植物
日当たりが良いお部屋=日光を好む観葉植物
午前または午後だけ日当たりが良いお部屋=耐陰性がある観葉植物

このように、あなたのお部屋の日当たり具合によって選ぶ観葉植物が異なります。

日当たりが良いお部屋であれば、どのような観葉植物でも管理できます。
日陰が好きであれば、日光が届かない部屋の奥で管理すれば問題ありません。

しかし、日当たりがほとんどないお部屋で、日光が大好きな植物を育てるのは難しいです。

そのため、「あなたのお部屋にあった観葉植物」と「気に入った観葉植物」を中心に選ぶことをおすすめします。

まずは気に入った観葉植物を見つけるために次の記事もあわせてお読みください。

初心者向け|室内の観葉植物におすすめの種類21選|育て方や特徴を紹介【インテリアをおしゃれに】観葉植物初心者におすすめの種類25選|選び方と育て方をプロが解説

7.観葉植物の育て方でよくある質問

この章では観葉植物の育て方でよくある質問を記載します。

Q1.観葉植物が元気ない時にはどうすればいいですか?

まずはこれまでの管理を見直し、元気がない原因を探っていきましょう。
原因がわからないまま対処しても、元気が戻る可能性は低いです。

【管理方法を見直す例】
・水をあげすぎていたので根腐れが起きている可能性
・しばらく植え替えをしていないので根詰まりを起こしている可能性
・冬場に肥料を与えてしまったので、ダメージがある可能性
・剪定をしていなくて葉同士が密着して蒸れてしまっている可能性

このような形で管理を見直して対処していきましょう。

Q2.観葉植物の寿命はどれくらいですか?

観葉植物ごとに異なりますが、鉢植えでも植え替えや正しい育て方をすれば、10年程度は一緒に過ごすことができます。

観葉植物の多くは熱帯地域に自生しており、数十年生きる個体も多く存在します。
ただし、間違えた管理をすると、1週間でも枯れてしまいますので、注意が必要です。

Q3.観葉植物が伸びすぎた場合はどうすればいいですか?

5月から9月の成長期に剪定をしましょう。

徒長しすぎた枝などを「切り戻し剪定」で元の形に戻しましょう。
剪定は冬の時期は負担になるので、成長期に行います。

Q4.植え替えして根が張らないのですがどうすればいいですか?

まずは正しい植え替え方法をしたか確認しましょう。

時期ややり方、その後の管理方法を誤ると根が張らないことがあります。
植え替え方法については次の記事をご覧ください。

観葉植物の植え替えが必要な理由と植え替えの方法観葉植物の植え替えが絶対必要な理由4つ|手順と時期、注意点を解説

Q5.霧吹きで観葉植物に葉水をする頻度はどれくらいですか?

冬の乾燥した時期は毎日でもしてあげましょう。

乾燥した時期は害虫がつきやすいので、葉水で予防することができます。
ただし、一度にたくさん葉水をすると、葉っぱから水滴が落ち、水やりをしているようになってしまいますので、あくまでも葉っぱが濡れる程度で大丈夫です。

真夏に葉水をする際は、気温が上がりきる前の午前中に行います。

Q6.育てやすい大型の観葉植物はありますか?

育てやすい大型の観葉植物は「パキラ8号以上」や「ゴムの木8号以上」がおすすめです。

どちらも育てやすく、非常に可愛い観葉植物です。

2つの種類について詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。

パキラ初心者の教科書|基本的な特徴や花言葉、育て方、注意点を解説パキラとは|基本的な特徴や花言葉、初心者向け育て方、注意点を解説ゴムの木(フィカス)とは?特徴と人気の種類9つ、育て方や剪定方法を解説ゴムの木(フィカス)とは?人気の種類19選と上手な育て方を解説

Q7.おすすめの観葉植物はなんですか?

あなたが「気に入った観葉植物」と、「お部屋の日当たりに合った観葉植物」がおすすめです。

おすすめの観葉植物について解説した記事がありますのでご覧ください。

初心者向け|室内の観葉植物におすすめの種類21選|育て方や特徴を紹介【インテリアをおしゃれに】観葉植物初心者におすすめの種類25選|選び方と育て方をプロが解説リビングにおすすめのおしゃれな観葉植物リビングにおすすめのおしゃれな観葉植物16選|珍しい種類や人気品種を解説

Q8.手入れなしの観葉植物はありますか?

一切存在しません。

どんな植物でも生き物ですので、手入れが必要です。

Q9.おすすめの観葉植物の台はありますか?

観葉植物の台について詳しく解説した記事がありますので、そちらをご覧ください。

観葉植物の台観葉植物の台12選!ワンランク上の部屋を目指す配置のコツ3つ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は観葉植物の育て方について詳しく解説しました。

簡単にまとめます。

観葉植物の育て方の基本
水やりの頻度・量は季節によって変える
植え替えは1、2年に1度必ず行う
置き場所は観葉植物の特性に合わせて決める
肥料は成長期に合わせて行う
剪定は成長期に行う
病害虫は日頃の目視確認で早期発見し、対処する
乾燥や病害虫を防ぐために定期的な葉水をする
「自生地の環境に近づける」というのが重要

 

観葉植物の育て方で季節ごとのポイント
春(3月から5月)
水やり:春になり、生育が活発になるので、乾きやすくなる
置き場所:春は紫外線が強く油断すると葉焼けを起こすので注意が必要
肥料:与える適切な時期
病害虫:冬に比べてかなり活発になるので注意が必要

 

夏(6月から9月)
水やり:生育期で非常に土が乾きやすいので「水切れ」に要注意
置き場所:真夏の高温の日差しに要注意
肥料:液肥などで成長を加速させるのも良い
病害虫:梅雨時期は病害虫が多発するので要注意

 

秋(10月から11月)
水やり:徐々に土が乾きにくくなります。水やりのし過ぎに要注意
置き場所:日光が好きな植物は直射日光でも大丈夫な時期
肥料:冬に効果が残らないように注意する
病害虫:害虫は減りますが油断大敵。乾燥に注意

 

冬(12月から2月)
水やり:要注意期間。水やりはかなり控えめに。
置き場所:寒さに要注意。窓際も冷えるので注意。
肥料:一切不要
病害虫:乾燥しているので害虫に要注意

観葉植物が枯れる原因6つ
1.根腐れで枯れる
2.根詰まりで枯れる
3.病害虫で枯れる
4.肥料の与え過ぎ、誤ったタイミングでの施肥
5.寒さによる枯れ
6.葉焼けによる枯れ

観葉植物は、体調の良し悪しが姿に出る素直な性格なのでサインを見逃さない
・葉っぱが萎れている
・葉っぱが急に落ちる
・葉っぱの色が変色する
・幹にハリがない
・幹がブヨブヨしている
・異臭がする
などの異変を見逃さないことが重要

観葉植物を育てる時に一番重要なのが「その植物のことを可愛がること」
【観葉植物の特性】
・どのような環境(日当たり・湿度)が好きなのか
・苦手な環境はどういう場所なのか
・どれくらいの頻度で水が必要なのか
・寒さにはどれくらい耐えれるのか
・剪定はどのペースで必要なのか
・付着しやすい害虫はどういう種類か
など

 

【喜ぶことの例】
・水やりは季節ごとに調整してあげる
・乾燥が苦手なので冬場は葉水をしてあげる
・直射日光が苦手なのでレースカーテン越しで管理してあげる
・寒い場所が苦手なので冬場はエアコンが当たらない暖かい場所で管理してあげる
・根詰まりをさせたくないので毎年5月に植え替えをしてあげる
・日々、害虫や病気がいないかこまめに見てあげる

初心者は育てやすい観葉植物を選ぶべき?選び方のポイント
【ポイント2つ】
1.あなたが気に入った品種で、たくさん可愛がることができる
2.あなたが観葉植物を置く場所にあった特性を持っている

この記事があなたのお役に立てれば幸いです。

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