「お庭のグランドカバーで良い植物はないかな?」
「植えて後悔しないか心配…」
あなたはこのような疑問をお持ちではないでしょうか。
実は、グランドカバーは、手入れがしやくす、雑草を抑える能力が高い植物もあれば、植えてから「雑草がたくさん生えた…」「増えすぎて大変…」という後悔をしてしまうこともあります。
そこで今回は、今まで300万ポット以上のグランドカバープランツを販売実績がある私たちミドリスが、グランドカバーについて徹底解説します。
【この記事でわかること】
・グランドカバープランツの基本知識
・「植えてよかった」につながるポイント
・人気の11品種
・常緑の11品種
・日陰でも成長する8品種
・ハーブ系グランドカバー11選
・虫除けになるグランドカバー4選
・植えてはいけない!?後悔する可能性があるグランドカバープランツ4つ
・グランドカバープランツの導入後に後悔す4つのパターン
・手入れ不要のグランドカバーは存在しない理由
・グランドカバープランツに関するよくある質問
このように非常にボリュームがある記事になっています。
この記事を読めば、初心者の方がグランドカバー選びで失敗する可能性を低くすることができるでしょう。
この記事の目次
- 1.グランドカバープランツとは?
- 2.グランドカバーをお庭に「植えてよかった」と思える為に事前に知るべきポイント
- 3.人気のグランドカバー11選
- 3-1.芝生:圧倒的お庭の王者のグランドカバープランツ【ミドリスおすすめ】
- 3-2.クリーピングタイム:人気のハーブ系グランドカバー【取り扱い注意】
- 3-3.クラピア:近年人気急上昇中の種を飛ばさない安全なグランドカバープランツ【ミドリスおすすめ】
- 3-4.タピアン:可憐なお花が半年以上咲く【花のカーペット】のグランドカバー
- 3-5.セダム:ぷりぷりで可愛い人気の植物。寄せ植えでお庭のアクセントに!【ミドリスおすすめ】
- 3-6.ネモフィラ:青い花がとても綺麗な人気の種類【1年草なので注意】
- 3-7.ペニーロイヤルミント:ハーブ系のグランドカバー【取扱注意】
- 3-8.タマリュウ:日本古来より親しまれている日陰でも育つ常緑の万能グランドカバー【ミドリスおすすめ】
- 3-9.芝桜:春にとても美しい花が咲く人気のグランドカバープランツ【ミドリスおすすめ】
- 3-10.ダイカンドラ(ディコンドラ):導入費用が安く、環境適応能力が高いグランドカバー
- 3-11.プラティア:星の形のお花を咲かせる可愛いグランドカバープランツ
- 4.常緑のグランドカバープランツ12選
- 5.日陰でも成長できるグランドカバープランツ8選
- 6.ハーブ系グランドカバー11選
- 7.虫除けになるグランドカバー4選
- 8.植えてはいけない!?後悔する可能性があるグランドカバープランツ4つ
- 10.グランドカバープランツの導入後に後悔するパターン4つ
- 11.手入れ不要のグランドカバーは存在しない
- 12.グランドカバープランツに関するよくある質問
- まとめ
1.グランドカバープランツとは?
まずはじめに、この章ではグランドカバーの基本的な次の4つのポイントを解説します。
1.グランドカバープランツの定義
2.グランドカバープランツの効果
3.お庭の雑草対策で、グランドカバーが人気の理由
4.グランドカバーに向く人・向かない人
それぞれ詳しく解説します。
1-1.グランドカバープランツの定義
グランドカバープランツ(正式名称:グラウンドカバープランツ)は、別名「下草」「地被植物」と呼ばれる植物の総称です。
現在では、「グランドカバー」と呼ばれるのが一般的になってきました。
実は、グランドカバープランツは、特定の種類が決まっているわけではなく、定義も曖昧です。
グランドカバープランツで代表されるのが「芝生」です。
基本的には、膝丈までの高さの地面を覆っている植物の総称と考えれば大丈夫です。
1-2.グランドカバープランツの効果
グランドカバープランツは、様々な効果があります。
代表的な効果を紹介します。
【グランドカバープランツの効果】
1.鑑賞目的、景観対策
2.雑草の抑制(除草費用の削減)
3.庭木・庭石の根締め
4.土壌流出抑制・ 法面(のりめん)の崩壊・侵食防止
5.泥はねの防止
6.ほこり・砂の飛散防止・乾燥地の防止
7.気温上昇対策(ヒートアイランド現象、温暖化の緩和)
8.二酸化炭素(CO2)の吸収固定
9.耕作放棄地・休耕田の地力保持
10.心理的な効果 美しく広がる緑は見る人の心を癒す
このようにさまざまな効果があります。
多くの方は「グランドカバー=雑草対策」と考えていると思います。
もちろん正しいですが、その他にも様々な魅力があります。
1-3.お庭の雑草対策で、グランドカバーが人気の理由
雑草対策にはたくさんの種類があり、グランドカバープランツの他に「砂利・防草シート・タイル・コンクリート」などさまざまな方法があります。
その中でも、芝生に代表されるグランドカバープランツは、人気の雑草対策です。
人気の理由は以下のようなことが挙げられます。
・自分が好きな種類を選んで好みのお庭を実現できる
・家族と遊んだりすることができる
・地表温度が下がるので夏場でも遊べる
・雑草抑制効果が高い
・気軽に園芸ライフを楽しむことができる
このようなことが人気の理由です。
もちろん、グランドカバープランツの種類によっては、雑草抑制効果に差があったり、人が踏むことができないものもあります。
1-4.グランドカバーに向く人・向かない人
お庭でグランドカバープランツを導入する場合、「向く人」「向かない人」がいます。
【グランドカバーに向く人】
・植物が好き
・定期的な管理を面倒くさがらずできる
・お庭でたくさん遊びたい人
【グランドカバーが向かない人】
・植物の管理をしたくない人
・普段忙しく、なかなか手入れができない人
わかりやすく言えば、植物を可愛がれない方はグランドカバープランツに不向きです。
植物も生き物である以上、定期的な管理や、成長の過程での病気トラブルなどが発生します。
普段から植物のことを気にかけて、健やかに成長させるには、ある程度の時間は必要です。
植物によって、管理の手間は大きく異なりますが、「手入れ不要」と考えて導入すると失敗するでしょう。
その辺りもこの記事で詳しく解説します。
2.グランドカバーをお庭に「植えてよかった」と思える為に事前に知るべきポイント
「このグランドカバープランツを植えてよかった!!」と思える状態とはどんな状態でしょうか。
私たちが考える状態は「その植物が健康的に育ち、導入の理由である課題を解決できていること」だと考えます。
導入の理由と結果の関係は次のとおりです。
導入の理由:雑草に困っていて景観が悪かった
導入の結果:雑草が大幅に減り、美観を維持できる
導入の理由:植物が植えてあるおしゃれな庭にしたい
導入の結果:植物が健康的に育ち、自分の思った通りのお庭作りができた
このような状態であれば、「植えてよかった!」と思えるでしょう。
そのためには、あなたが知るべきポイントがいくつもあります。
この章では「植えてよかった」と思えるための第一歩として、事前に知るべきポイントをお伝えします。
2-1.管理不要ではなく健康に育つためには適切な管理が必要
芝生をはじめ、グランドカバープランツの多くは、定期的な管理が必要です。
「手入れ不要」と思って導入したら、実際は定期的な手入れが必要だったり、病気になってトラブルが発生することもあります。
知っておくべきポイントは「ある程度の管理は必要」ということです。
事前に、導入予定のグランドカバープランツが、「どんな管理をどれくらい必要なのか」を知っておくことで、「こんな管理が必要なら植えなければよかった」なんていう後悔が生まれることはないでしょう。
2-2.その植物の特性を知る
グランドカバープランツでも、植物ごとに大きく特性が異なります。
・日当たり条件
・どんな土質が好きなのか
・雑草抑制効果はどれくらいあるのか
・どんなスピードで伸びるのか
・どのような管理が必要なのか
これらを事前に知ることは非常に重要です。
例えば、日陰が苦手なグランドカバーを日陰に植えるとどうなるでしょう。
結果、枯れてしまい後悔をします。
これでは、「植えてよかった」と思うことはあり得ないでしょう。
そのため、あなたが導入したいと思うグランドカバープランツがどんな環境が好きで、どんな手入れが必要なのかを予め知っておく必要があります。
2-3.事前に雑草は除去する
グランドカバープランツを導入する前の事前除草は必須です。
というのも、雑草が生えている状態で、グランドカバープランツを植えても、すぐに雑草に覆われてしまいます。
また、必要な栄養を雑草に取られてしまい、最終的には負けて枯れてしまうこともあります。
グランドカバープランツが育っても雑草と混じってしまうと景観が悪くなります。
「こんな綺麗なお庭になって、植えてよかったな」と思うためには、事前に除草をしましょう。
【事前除草の基本フロー】
・今生えてる雑草を液体除草剤(茎葉処理型)で根まで枯らす
・完全に枯れた雑草を集草する
・地表に雑草がない状態にする
・3ヶ月以上植物を植えない場合は粒剤除草剤(土壌処理型)を使う
これが事前除草の流れになります。
粒剤除草剤は、土の中に除草剤の層を作り、雑草の発芽を防いでくれます。
しかし、効果が地面に残るので、その間にグランドカバープランツを植えても枯れてしまいます。
そのため、粒剤除草剤を使う場合は、その商品の効果の期間をしっかりと理解して、効果が切れた後に植えましょう。
2-4.土づくりをサボらない
グランドカバープランツの基本で重要なのが「土づくり」です。
自分のお庭がどんな土質なのかを知ることは非常に重要です。
特に注意が必要なのは「粘土質の土」です。
多くのグランドカバープランツは、水はけが悪い土が苦手です。
そのような環境のまま、いきなり植えてもすぐに枯れたり、生育後でも病気になる確率が高くなることがあります。
そのため、土づくりを蔑ろにすることはNGです。
まずはあなたの気に入ったグランドカバープランツをお迎えする準備をする必要があります。
【事前に確認すること】
・自分のお庭がどんな土質(水はけ・栄養分)なのかを調べる
・導入予定のグランドカバーがどんな土質を好むのか調べる
3.人気のグランドカバー11選
この章ではまず一般的に人気度が高いグランドカバープランツを紹介します。
3-1.芝生:圧倒的お庭の王者のグランドカバープランツ【ミドリスおすすめ】
芝生は、グランドカバーの王者で、代表的な種類です。
日本のお庭でも非常に多く見かけます。
一年を通して安定したパフォーマンスを発揮し、雑草抑制効果も高く、人が踏んでも全く問題がない万能型グランドカバープランツです。
一方で、管理の手間が多いのが有名です。
◆芝生の基本情報
科名 | イネ科 |
草丈 | 10センチ〜20センチ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
開花時期 | なし |
冬枯れ | する |
難易度 | ★★☆☆☆ |
管理の手間 | ★★★★☆ |
踏圧耐性 | 踏んでも全く問題ない |
◆芝生の育て方
項目 | 育て方 |
植える場所 | 風通しがよく、水はけの良い土地に植えるようにする。 |
土 | 排水性を重視した土づくり |
水やり | 土が乾いたら午前中に水やり |
肥料 | 3月から9月の生育期に与える |
病気・害虫 | サビ病、ラージパッチなどが発生するので早期対処 |
剪定・刈り込み | 生育期は2週間に1度程度 |
その他のやること | エアレーションや目土入れ |
◆芝生のまとめ
芝生は、植えた後の管理の手間が少し多いのが懸念点です。
もちろん楽しみにながらできる人にはとても良いグランドカバープランツです。
頻繁な刈り込みや、時期によってエアレーション、目土入れなどがあります。
非常に安定した植物ですので、管理ができる方であれば、おすすめのグランドカバーです。
芝生の手入れについて詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
芝生の手入れ全6項目をわかりやすく解説|楽にする方法も3-2.クリーピングタイム:人気のハーブ系グランドカバー【取り扱い注意】
クリーピングタイムは虫が嫌がる香りを持っているので、一部の虫除けに効果抜群のハーブです。
◆クリーピングタイムの基本情報
科名 | シソ科 |
草丈 | 10センチ~15センチ |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや強い |
開花時期 | 4月〜6月頃 |
冬枯れ | 冬枯れしない常緑のグランドカバー |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
管理の手間 | ★★★☆☆ |
踏圧耐性 | 踏んでも問題なし |
◆クリーピングタイムの育て方
項目 | 育て方 |
植える場所 | 日当たりが良く、風通しの良い場所に植える。 |
土 | ハーブ用の培養土を利用する。 酸性の土壌を嫌うので、「苦土石灰」をまいて土壌の調整を行うと良い。 |
水やり | 土が乾いていたら水やりをする。 ただし湿気が苦手なので、土は乾燥気味にしておくのがベスト。 |
肥料 | 植えるタイミングで「粒状の肥料」をまく。 肥料が多すぎると香りが薄れてしまう可能性があるので注意する。 4月〜6月、9月〜11月に液体の肥料、もしくは土の上に置く固形の肥料を与えると良い。 |
病気・害虫 | 病気や害虫はほとんど心配ない。 |
剪定・切り戻し | 花が咲く期間が終わったら、株元で切り戻しをする。 また株元が蒸れてしまっている場合も、切り戻しをする。 冬が始まる前に、地面すれすれの場所をばっさりと切ると、冬を越す準備ができる。 |
◆クリーピングタイムのまとめ
クリーピングタイムは、ハーブ系グランドカバーの代表的な品種です。
【クリーピングタイムの特徴】
・常緑
・いい香りがする
・虫除け効果(一部の虫に限る)
注意点としては、繁殖力が非常に強いため、放っておくとどんどん拡大していきます。
まずはプランターでテスト的に導入することをおすすめします。
3-3.クラピア:近年人気急上昇中の種を飛ばさない安全なグランドカバープランツ【ミドリスおすすめ】
クラピアは、近年急速に普及が進んだグランドカバープランツです。
春から秋は背丈が低く、美しい緑の絨毯になります。
また、小さな花が咲き非常に可愛い植物です。
◆クラピアの基本情報
科名 | クマツヅラ科 |
草丈 | 5センチ~15センチ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
開花時期 | 4月〜9月頃 |
冬枯れ | 冬に茶色 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
管理の手間 | ★★★☆☆ |
踏圧耐性 | 踏んでも全く問題なし。 |
◆クラピアの育て方
項目 | 育て方 |
植える場所 | 日当たりが良く、風通しの良い場所に植える。 |
土 | 水はけが良い土壌に植える |
水やり | 植えてから2,3習慣は土が乾いたタイミング。 その後は原則不要。 |
肥料 | 春と秋に施肥をする。秋口の施肥は翌春の芽吹きが良くなる |
病気・害虫 | 梅雨時期の病気に注意。薬剤+刈り込みで事前予防が必要。 |
剪定・切り戻し | 梅雨前後の刈り込みが必要。 その他の期間は、好みの高さに合わせて定期的な刈り込みを推奨。 |
◆クラピアのまとめ
クラピアは、芝生と比較して管理の手間が少なく、成長期は非常に綺麗な「緑の絨毯」となるグランドカバープランツです。
一方、冬枯れで葉っぱのほとんどが落葉するので、冬場の見栄えが良くないのがデメリットです。
【クラピアの特徴】
・非常に綺麗な緑の絨毯になる
・小さな可愛いお花を咲かせる
・芝生に比べて管理の手間が少ない
クラピアについて知りたい方は次の記事をご覧ください。
最新版・クラピアとは?お庭の雑草対策で大人気のグランドカバーを徹底解説厳選写真40枚!成長したクラピアがキレイに庭一面に広がった事例集3-4.タピアン:可憐なお花が半年以上咲く【花のカーペット】のグランドカバー
◆タピアンの基本情報
科名 | クマツヅラ科 |
草丈 | 10センチ〜20センチ |
耐寒性 | 普通(寒冷地以外可能) |
耐暑性 | 強い |
開花時期 | 4月から11月 |
冬枯れ | 部分的にする |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
管理の手間 | ★★☆☆☆ |
踏圧耐性 | 踏まないように管理 |
◆タピアンの育て方
項目 | 育て方 |
植える場所 | 日当たりの良い場所で育つが、半日陰でも問題なく育つ。 |
土 | 水はけの良い土に植える |
水やり | 植えてから2、3週間は土が乾いたタイミングで水やり。 その後は基本的に不要 |
肥料 | 肥料の消化が早いので、効果の期間が終わったら追肥 |
病気・害虫 | アブラムシがつくことがある。 |
剪定・切り戻し | 梅雨の前と、花が少なくなったら切り戻しをする。 |
◆タピアンのまとめ
タピアンは、サントリーが開発したグランドカバープランツです。
お花の数が非常に多いので、「花のカーペット」と呼ばれるくらい綺麗なグランドカバープランツです。
グランドカバーのほか、ハンギングや鉢植えなどで育てる方も多いです。
花の色が4色なので、寄せ植えで楽しむこともできます。
【タピアンの特徴】
・花のカーペットと言われるくらい綺麗なグランドカバー
・お庭の一部にアクセントとしても活躍できる
タピアンについて詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
タピアンとは?常緑の花咲くグランドカバー植物の特徴や育て方を解説・ダントツ1番人気!タピアン 3色 合計12株セット(肥料付き)
・タピアン 単色 12株セット(肥料付き)
・タピアン 4色 合計24株セット(肥料付き)
・タピアン 3色各4株 合計12株セット(肥料付き)
・タピアン 3色 合計24株セット(肥料付き)
・タピアン 3色セット 合計48株(肥料付き)
・タピアン パープリッシュホワイト(白色品種)24株(肥料付き)
・タピアン パープリッシュホワイト(白色品種)48株(肥料付き)
・タピアン バイオレット(紫品種)24株(肥料付き)
・タピアン バイオレット(紫品種)48株(肥料付き)
・タピアン ローズ(赤品種)24株(肥料付き)
・タピアン ローズ(赤品種)48株(肥料付き)
3-5.セダム:ぷりぷりで可愛い人気の植物。寄せ植えでお庭のアクセントに!【ミドリスおすすめ】
セダムは、ぷりぷりな姿がとても可愛い多肉植物です。
観葉植物としても大人気ですが、お庭に植える方もいます。
◆セダムの基本情報
科名 | ベンケイソウ科 |
草丈 | 3センチ~50センチ(品種により大きく異なる) |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
開花時期 | 2月〜10月頃(種類により異なる) |
冬枯れ | 常緑 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
管理の手間 | ★★☆☆☆ |
踏圧耐性 | 日常的に踏むのはNG |
◆セダムの育て方
項目 | 育て方 |
植える場所 | 風通しが良い場所 |
土 | 水はけが良い土壌に植える |
水やり | 植えてから7日後に水やり開始。 根付いた後は原則不要。 |
肥料 | 基本的に不要 |
病気・害虫 | ヨトウムシなどの害虫に注意。見つけたら薬剤散布をする。 |
剪定・切り戻し | 3月か9月に新芽を促すために行う |
◆セダムのまとめ
セダムは、多肉植物の一種で、プリプリの葉っぱが非常に可愛い植物です。
グランドカバーとしては、庭一面に行うのではなく、一部に寄せ植えとして活用される場合が非常に多いです。
そのため、他のグランドカバープランツと組み合わせて、お庭のおしゃれ度をアップするアイテムとして利用するのが良いでしょう。
【セダムの特徴】
・ぷりぷりの可愛い植物
・踏みつけに弱いため、お庭の一部に植える
・寄せ植えすると非常に綺麗になる
3-6.ネモフィラ:青い花がとても綺麗な人気の種類【1年草なので注意】
ネモフィラは、全国各地に名所がある1年草の植物です。
青いお花が非常に綺麗なグランドカバーです。
◆ネモフィラの基本情報
科名 | ムラサキ科(旧ハゼリソウ科) |
草丈 | 15センチ~25センチ |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや弱い |
開花時期 | 4月中旬〜5月中旬頃 |
冬枯れ | 1年草なので冬は越冬不可 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
管理の手間 | ★★★☆☆ |
踏圧耐性 | 踏むのはNG |
◆ネモフィラの育て方
項目 | 育て方 |
植える場所 | 日当たりが良く、風通しが良い場所 |
土 | 水はけが良い土壌に植える |
水やり | 乾燥気味に育てる |
肥料 | 液肥を春と秋に1、2回程度 |
病気・害虫 | 灰色かび病・うどん粉病に注意。見つけたら薬剤散布をする。 |
剪定・切り戻し | 花が終わったら半分程度に切り戻し剪定をする |
◆ネモフィラのまとめ
ネモフィラは、1年草なので、冬を越すことができません。
加えて、踏圧に弱いため、お庭一面にグランドカバーとして採用するのは不可能です。
ただ、使い方によっては、魅力的なお庭にすることができます。
お庭の一部にネモフィラを植えることで、開花時期には非常に綺麗な青い花を咲かせます。
ご近所さんやお友達に褒められること間違いなしでしょう。
【ネモフィラの特徴】
・1年草なので、越冬できない+お庭一面は不可能
・お庭の一部に植えることで、開花時期は非常に綺麗なお庭になる
・ガーデニングとしてお庭いじりを楽しめる方におすすめ
3-7.ペニーロイヤルミント:ハーブ系のグランドカバー【取扱注意】
◆ペニーロイヤルミントの基本情報
科名 | シソ科 |
草丈 | 15センチ〜50センチ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
開花時期 | 7月から9月 |
冬枯れ | する |
難易度 | ★★★☆☆ |
管理の手間 | ★★★★☆ |
踏圧耐性 | 踏んでも問題ない |
◆ぺニーロイヤルミントの育て方
項目 | 育て方 |
植える場所 | 日当たりの良い場所で育つが、半日陰でも問題なく育つ。 水はけの良い場所に植えると良い。 |
土 | ハーブ用の土で育てる。 |
水やり | 根付くまでは1日に2回水やりをする。 根付いてからの水やりは不要。 |
肥料 | 特に肥料を与えなくても育つ。 |
病気・害虫 | 株が弱っている場合にアブラムシがつくことがある。 |
剪定・切り戻し | 株があまりにも増えすぎた場合に、剪定をすると良い。 |
その他のやること | 非常に広がりが早いので要注意 |
◆ぺニーロイヤルミントのまとめ
ミント系の植物は、非常に成長が早いのが特徴です。
地下茎で増えるので、一度全体に広がると、なかなか駆除が難しいと言われています。
「ミントを植えて後悔」という話もありますので、事前にしっかりと調べる必要があります。
爽やかな香りや、虫除け効果が魅力的な植物なので、まずは小規模に、プランターから育てると良いでしょう。
【ぺニーロイヤルミントの特徴】
・いい香りと虫除け効果に期待できる
・増えすぎて後悔する可能性があるので、要注意
グランドカバーにすると後悔する可能性もあるので、植えたい方はまずはプランターから始めましょう。
3-8.タマリュウ:日本古来より親しまれている日陰でも育つ常緑の万能グランドカバー【ミドリスおすすめ】
タマリュウは、はるか昔より私たち日本人と共に生活をしています。
古くは日本庭園で活躍していました。
人が立ち入らない部分のグランドカバーとしては、非常に優秀です。
写真はミドリスの事務所ですが、数年経過しても雑草はほとんど生えません。
◆タマリュウの基本情報
科名 | ユリ科 |
草丈 | 5センチ〜15センチ |
耐寒性 | 非常に強い |
耐暑性 | 非常に強い |
開花時期 | 7月から8月 |
冬枯れ | 常緑 |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
管理の手間 | ★☆☆☆☆ |
踏圧耐性 | 基本的に踏まないようにする |
◆タマリュウの育て方
項目 | 育て方 |
植える場所 | どんな日照条件でもOK |
土 | 水はけの良い土に植える |
水やり | 植え付け後、3週間程度は土が乾いたタイミングで水やり。 その後は基本的に不要 |
肥料 | 植栽時に与えて、その後は油粕程度。 |
病気・害虫 | ほとんど発生しない |
剪定・切り戻し | 1年に1度程度の刈り込み |
◆タマリュウのまとめ
タマリュウは、常緑で、密に育つのでグランドカバーとして優秀な植物です。
唯一の弱点は「踏圧に弱いこと」です。
人が日常的に踏む場所には植えることができません。
お庭に植える場合は、飛び石などを設置するか、一部に植えるなど工夫が必要です。
【タマリュウの特徴】
・常緑の人気のグランドカバープランツ
・非常に丈夫で、初心者でも簡単に育てられる
・踏圧に弱いので注意が必要
タマリュウについて詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
タマリュウとは?基本的な特徴と植え方、育て方を写真付きで徹底解説自宅のお庭をおしゃれに彩るためのタマリュウのイメージ6選【写真で解説】3-9.芝桜:春にとても美しい花が咲く人気のグランドカバープランツ【ミドリスおすすめ】
芝桜は、春に非常に綺麗なお花を咲かせるのが特徴のグランドカバープランツです。
全国にいくつも名所があり、さまざまな花の色を楽しむことができます。
◆芝桜の基本情報
科名 | ハナシノブ科 |
草丈 | 10センチ〜20センチ |
耐寒性 | 非常に強い |
耐暑性 | 非常に強い |
開花時期 | 4月から5月 |
冬枯れ | 冬枯れする |
難易度 | ★★☆☆☆ |
管理の手間 | ★★★☆☆ |
踏圧耐性 | 基本的に踏まないようにする |
◆芝桜の育て方
項目 | 育て方 |
植える場所 | 日当たりの良い場所 |
土 | 水はけの良い土に植える |
水やり | 植え付け後、3週間程度は土が乾いたタイミングで水やり。 その後は基本的に不要 |
肥料 | 2月ごろに緩効性肥料を与えると花つきが良くなる |
病気・害虫 | 線虫病や灰色かび病に注意。早期対応が必須。 |
剪定・切り戻し | 花の時期が終わったら剪定 |
◆芝桜のまとめ
芝桜は、踏圧に弱いので、庭一面はおすすめしません。
お庭の一部やプランターなどで楽しむのが良いでしょう。
【芝桜の特徴】
・4、5月に非常に綺麗な花を咲かせる
・品種がたくさんあって好きな色から選ぶことができる
・庭の一部やプランターで楽しむと使い勝手が良い
・防草シートと併用することで、雑草抑制効果が高い
芝桜について詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
芝桜(シバザクラ)とは?基本的な特徴と植え方、育て方をプロが解説お庭での芝桜活用法6選|おすすめの理由と注意点【花壇・プランター・玄関もOK】3-10.ダイカンドラ(ディコンドラ):導入費用が安く、環境適応能力が高いグランドカバー
ダイカンドラは、人気のグランドカバーの一つです。
種から育てるので費用が安く済むのも魅力的です。
◆ダイカンドラ(ディコンドラ)の基本情報
科名 | ヒルガオ科 |
草丈 | 5センチ〜10センチ |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
開花時期 | 5月から8月 |
冬枯れ | 常緑(関東以北や本州の寒い地域では冬枯れする) |
難易度 | ★★☆☆☆ |
管理の手間 | ★★☆☆☆ |
踏圧耐性 | ある程度は、踏みつけても問題なし |
◆ダイカンドラの育て方
項目 | 育て方 |
植える場所 | 日向・半日陰・日陰でも成長できる |
土 | 基本的に水はけの良い土に植える |
水やり | 植え付け後、2週間程度は土が乾いたタイミングで水やり。 その後は基本的に不要 |
肥料 | 植え付け時に緩効性肥料を与える。 その後は1年に1、2度成長期に与える。 |
病気・害虫 | 白絹病等が発生したら早期対処をする。 |
剪定・切り戻し | 高さが出過ぎたら刈り込みをする |
◆ダイカンドラのまとめ
1つ注意点としては、緑の絨毯にならない場合があることです。
「土質が硬すぎる」や「日当たりが良すぎる」場合には、条件によっては綺麗に繁茂しない場合もあります。
また、頻繁に踏みすぎると枯れてしまうケースがあります。
種から育てることができるので、非常にコストを抑えることができるのは魅力の一つです。
【ダイカンドラの特徴】
・日常的に踏むと枯れてしまう可能性あり
・種から育つのでコストを抑えることができる
・お庭の条件によっては綺麗な緑の絨毯にならない場合があります
3-11.プラティア:星の形のお花を咲かせる可愛いグランドカバープランツ
プラティアは、星の形のような青や白い花を咲かせるグランドカバープランツです。
別名「スターラベンダー」とも呼ばれ、お花が人気の理由です。
◆プラティアの基本情報
科名 | キキョウ科 |
草丈 | 5センチ〜10センチ |
耐寒性 | 非常に強い |
耐暑性 | やや弱い |
開花時期 | 5月から11月 |
冬枯れ | 常緑 |
難易度 | ★★★☆☆ |
管理の手間 | ★★☆☆☆ |
踏圧耐性 | 踏みつけに弱い |
◆プラティアの育て方
項目 | 育て方 |
植える場所 | 日向・半日陰・日陰でも成長できる |
土 | 基本的に水はけの良い土に植える |
水やり | 植え付け後、2週間程度は土が乾いたタイミングで水やり。 その後は基本的に不要 |
肥料 | 植え付け時に緩効性肥料を与える。 その後は1年に1、2度成長期に与える。 |
病気・害虫 | 白絹病等が発生したら早期対処をする。 |
剪定・切り戻し | 高さが出過ぎたら刈り込みをする |
◆プラティアのまとめ
プラティは、高温多湿が苦手なため、日本の気候だと枯れてしまうケースがあります。
お庭ごとに条件が異なりますので、上手に繁茂させているユーザーの方も多くいらっしゃいます。
植える際には、まず少量から試して、お庭に合うかどうかを調べることをおすすめします。
【プラティアの特徴】
・星の形のお花が人気のグランドカバー
・高温多湿が苦手
・踏みつけに弱い
4.常緑のグランドカバープランツ12選
この章では、常緑タイプのグランドカバープランツを紹介します。
【花畑のようなきれいな庭にしたい人向け】
常緑タイプの可愛い花が咲くグランドカバープランツおすすめ4選
1.タピアン
2.芝桜
3.イベリス・センペルヴィレンス
4.マツバギク
タピアン | 芝桜 |
イベリス・センペルヴィレンス | マツバギク |
【日陰に植えたい人向け】
常緑タイプの日陰に強いグランドカバープランツおすすめ3選
1.玉竜
2.アジュガ
3.ツルニチニチソウ
玉竜 | アジュガ | ツルニチニチソウ |
【芝生代わりにしたい人向け】
常緑タイプの踏まれても大丈夫なグランドカバープランツおすすめ2選
1.ノンフラワーカモミール
2.ディコンドラ
ノンフラワーカモミール | ディコンドラ |
【虫除けをしたい人向け】
グランドカバーに向いている常緑タイプのハーブおすすめ3選
1.ぺニーロイヤルミント
2.クリーピングタイム
3.ローズマリー
ぺニーロイヤルミント | クリーピングタイム | ローズマリー |
次の記事で詳しく解説していますので、気に入った品種があったらぜひご覧ください。
いつでも緑!常緑のおすすめグランドカバープランツ12選を目的別に解説5.日陰でも成長できるグランドカバープランツ8選
この章では、日陰でも成長できるグランドカバープランツを紹介します。
【常緑で綺麗な庭にしたい人向け】
日陰でも元気よく育ち、管理が楽なグランドカバー
1.玉竜
タマリュウ |
【花畑のようなキレイな庭にしたい人向け】
日陰でも育ち、可愛い花が咲くグランドカバー3選
1.ベロニカ・オックスフォードブルー
2.ツルニチニチソウ
3.ヒメツルソバ
ベロニカ・オックスフォードブルー | ツルニチニチソウ | ヒメツルソバ |
【芝生代わりにしたい人向け】
日陰でも育つ、踏まれても大丈夫なグランドカバー2選
1.クラピア(半日陰)
2.ディコンドラ
クラピア | ダイカンドラ |
【虫除けをしたい人向け】
日陰でも育ち、グランドカバーになるハーブ3選
1.ミント
2.レモンバーム
3.ローズマリー
ミント | レモンバーム | ローズマリー |
次の記事で詳しく解説していますので、気に入った品種があったらぜひご覧ください。
日陰のお庭でも元気に成長できるグランドカバーおすすめ10選6.ハーブ系グランドカバー11選
この章では、ハーブタイプのグランドカバープランツを紹介します。
【日の光が入らない庭に植えたい人向け】
日陰でも育つハーブのグランドカバー3選
1.ラムズイヤー
2.ワイルドストロベリー
3.レモンバーム
ラムズイヤー | ワイルドストロベリー | レモンバーム |
【庭の芝生代わりに植えたい人向け】
踏んでも大丈夫なハーブのグランドカバープランツ2選
1.ノンフラワーカモミール
2.レイタータイム
ノンフラワーカモミール | レイタータイム |
【虫除けとして植えたい人向け】
虫が嫌う成分が含まれるハーブのグランドカバープランツ3選
1.ぺニーロイヤルミント
2.クリーピングタイム
3.ローズマリー
ぺニーロイヤルミント | クリーピングタイム | ローズマリー |
【観賞用に植えたい人向け】
花がきれいなハーブのグランドカバープランツ3選
1.アジュガ
2.ローマンカモミール
3.キャットミント
アジュガ | ローマンカモミール | キャットミント |
次の記事で詳しく解説していますので、気に入った品種があったらぜひご覧ください。
ハーブの地植えでグランドカバー!虫除け効果やおすすめの品種11選を紹介7.虫除けになるグランドカバー4選
この章では、虫除けになるグランドカバーを紹介します。
タイム:蚊・ハエ・ナメクジ・ゴキブリなどの虫除け
ミント:ハエ・ノミ・カメムシ・ゴキブリ・アリなどの虫除け
ラベンダー:蚊・蛾・ダニ・ハエなどの虫除け
ローズマリー:蚊・ゴキブリ・ダニなどの虫除け
タイム | ミント |
ラベンダー | ローズマリー |
その他に効果があると言われている植物は次のとおりです。
タイム | 蚊・ハエ・ゴキブリなど。殺菌・防腐作用もある。 |
ミント | ハエ・ノミ・カメムシなど。犬や猫のノミとりに使える。 |
ラベンダー | 蚊・蛾・ダニなど。リラックス効果があり、アロマテラピーに使われる |
ゼラニウム | 蚊など。エッセンシャルオイルに特に効果がある。 |
ローズマリー | 蚊・ゴキブリ・ダニなど。香りが強く、抗菌作用がある。 |
バジル | 蚊・ハエなど。リナロール、シネオールが含まれる。 |
レモンユーカリ | 蚊など。シトロネラールが含まれる。 |
レモングラス | 蚊・ハエ・ノミなど。シトラールが含まれる、抗菌・殺菌作用も。 |
クローブ | ゴキブリなど。香りが虫除けに効く。 |
ゲットウ | 害虫が寄りつかない。カンファー、リモネンが含まれる。 |
シトロネラ | 蚊など。シトロネラールが含まれる。 |
タンジー | アリ・ゴキブリなど。独特の強い香りに効果。 |
蚊連草(カレンソウ) | 蚊に特に効く。 |
除虫菊 | 蚊・ハエ・アリ・アブラムシ・ダニ・ノミ・ゴキブリなど。 |
サザンウッド | 蚊・蝿・アブラムシなど。葉の精油成分に防虫効果。 |
キャットニップ | アブラムシ・蚊など。 |
ニーム | 置いておくだけで害虫を寄せつけない。 |
サントリナ | 強い香りで、虫除けの効果。 |
ヒメウイキョウ | ゴキブリなど。 |
セイヨウノコギリソウ | アブラムシなど。抗炎症作用、止血作用など。 |
フィーバーフュー | 虫除け。偏頭痛、吐き気、鎮痛効果。 |
ティーツリー | 殺菌力が強く、炎症止めの効果。シトロネラを含む。 |
詳しくは次の記事をご覧ください。
庭の虫除けに効果的な3つの方法|虫除けにおすすめのハーブも紹介!8.植えてはいけない!?後悔する可能性があるグランドカバープランツ4つ
この章では、植えると後悔する可能性があるグランドカバープランツを紹介します。
性質を理解した上で、注意しながら育てることで、後悔せずに楽しむこともできます。
8-1.環境省による「重点対策外来種」のお墨付き!ヒメイワダレソウ
ヒメイワダレソウはグランドカバープランツとして多く利用されている植物です。
しかし、実際は「植えなければよかった」と後悔の声がよく出ています。
法律的には、植えて問題はないですが、デメリットが多いので「植えてはいけない」と言われることがあります。
【ヒメイワダレソウのデメリット】
1.種を飛ばし周囲の土地へ侵入する
2.繁殖力が非常に強く、他の土地に侵入する
3.他の植物に被害をもたらす
4.一度植えると駆除が大変
このように、お庭を緑の絨毯にするはずが、「お庭の厄介者」となってしまう危険があります。
後悔する可能性が高いため、おすすめできません。
ヒメイワダレソウを植えてはいけない理由を解説した記事がありますのでご覧ください。
ヒメイワダレソウは植えてはいけない?後悔しない為に知るべきデメリットイワダレソウ改良種「クラピア」であれば種をつけず安心して植えられるグランドカバープランツです。
最新版・クラピアとは?お庭の雑草対策で大人気のグランドカバーを徹底解説8-2.繁殖力が非常に強力!ワイヤープランツ
ワイヤープランツは、ワイヤーのような風貌から付けられた植物です。
一見、葉っぱがかわいい植物ですが、お庭のグランドカバープランツには非常に危険です。
【ワイヤープランツのデメリット】
・繁殖力が異常に強い
・他の植物に絡んで、悪影響を与える
・縦横無尽に進む(壁ものぼる)
このように、増えすぎると手がつけられなくなってしまいます。
場合によっては、家の壁も登ってしまいますので、要注意です。
そのため、プランターなどごく小面積で楽しむことをおすすめします。
8-3.幸せの象徴、四葉のクローバーと呼ばれる「シロツメクサ」
クローバーは、公園などで植えてあることもある人気のグランドカバープランツです。
ただ、導入する前には注意が必要です。
強い繁殖力で、根絶が大変なことと、背が高く不格好になってしまいます。
公園などは、日常的に人が踏み、綺麗な絨毯のようになってしまいますが、お庭では伸び放題になってしまいます。
【クローバーのデメリット】
・繁殖力が強い
・根絶が大変
・背丈が高いので不格好
8-4.増えすぎてグランドカバーには要注意「ミント」
この記事でも紹介しましたが、人気のグランドカバープランツであるミントは、注意が必要です。
地下茎で増えて、成長スピードも早いのであっという間に繁殖します。
ミントはさまざまな場所で「植えたけど駆除が大変」という声が出ています。
そのため、どうしても植えたい場合は、プランターで育てる程度にしておきましょう。
【ミントのデメリット】
・とにかく増えすぎる
10.グランドカバープランツの導入後に後悔するパターン4つ
この章では、グランドカバーを植えた後に後悔するパターンを4つ紹介します。
パターン1.せっかく植えたのに、枯れてしまった。
グランドカバープランツを植えて、一番後悔するパターンが「枯れて後悔する」です。
確かに、費用をかけたグランドカバーが枯れてしまうと、「やらなければよかった」と思うでしょう。
枯れるのにはいくつか理由があります。
【グランドカバーが枯れる主な理由】
・水やりの仕方を間違えた
・土の質が合わなかった
・日照条件が合わなかった
・病気で枯れてしまった
これらが、主に枯れる理由です。
どの理由にも当てはまるのが「事前に管理方法を知っていれば防げた可能性が高い」ということです。
水やり:植え付け直後や、繁茂後に必要なのか
土質:どんな土質が向いているのか
日照:日向・日陰・半日陰どこで育つのか
病気:予防はどうやってやるのか
グランドカバーを枯らさないためには、その植物の性質を、事前に知ることが重要です。
パターン2.雑草が混じってしまい、取り返しがつかないレベル
グランドカバープランツで後悔するのが「雑草が混ざってどうしようもなくなること」です。
せっかく景観目的で導入したのに、雑草がどんどん大きくなって、景観が悪くなることはよくあります。
このような後悔をしないためには、次のポイントを理解する必要があります。
・そもそも導入するグランドカバーに雑草抑制効果があるのか
・事前除草を必ず行う
・定期的な草抜きをする
それぞれ解説します。
そもそも導入するグランドカバーに雑草抑制効果があるのか
グランドカバーの種類によっては、雑草抑制効果が低いものも多くあります。
代表例として、「芝桜」は、単体で植えると隙間から雑草が生えてきます。
株同士に隙間があり、雑草を防ぐことができないためです。
ただ、芝桜も防草シートなどを併用して植えるのが定番となっており、デメリットの回避方法もあります。
逆に「芝生」や「クラピア」は背丈が低く、密に育つため、雑草が生えにくいグランドカバーです。
このように、単に「グランドカバー」と言っても、雑草抑制効果に大きな差があることを理解しましょう。
雑草抑制効果の調べ方としては、インスタグラムやツイッターなどで実際のユーザーの写真を見るのも一つです。
・事前除草を必ず行う
どんなグランドカバーを植える際にも「事前除草」は必須です。
雑草が生えている場所に植物を植えても、すぐに雑草に負けてしまいます。
また、グランドカバーを植えると、除草剤を使うことができなくなりますので、雑草の処理も大変になります。
そのため、事前に雑草を可能な限り除去する必要があります。
手順は次の通りです。
・今生えている雑草を液体除草剤(茎葉処理型)で枯らす
・枯れた雑草を集草する
・お庭に雑草がない状態にする
・植物を植えるまで半年以上空く場合は、「土壌処理型除草剤」を使う
このような手順で事前除草を行います。
最後の「土壌処理型(粒剤除草剤)」は、地面に効果が残るタイプの除草剤です。
粒剤除草剤の効果が残ったまま植物を植えても枯れてしまいます。
そのため、使用する除草剤の効果の期間(3ヶ月〜9ヶ月)が過ぎるまで植えるのは控えましょう。
・定期的な草抜きをする
グランドカバーを育てる上で、定期的な管理は必要になります。
雑草はアスファルトの上でも成長できる強い生命力を持っています。
グランドカバーを導入したから雑草が生えなくなることはありません。
そのため、定期的にグランドカバープランツに雑草が混じらないように雑草を処理する必要があります。
その管理をしないと、雑草が混じって景観が悪くなってしまいます。
パターン3.増えすぎて植えたことを後悔
グランドカバーを植えて、「こんなに増えて大変…」と後悔するパターンがあります。
基本的にこのような後悔パターンは「地下茎で成長するグランドカバー」に多く見られます。
地上部の栄養繁殖のみであれば、レンガなどで区分けをすることで、しっかりと管理することができます。
しかし、地下茎の場合は、地上部で区切っても、地下から増殖し、自分が増えて欲しくない場所まで成長する場合があります。
また、種を飛ばすタイプのグランドカバーも危険です。
種がどんどん落ちて、増えてしまうことがあります。
そのため、増えすぎて後悔をしないために2つのポイントを理解しておきましょう。
2つのポイント
・地下茎で伸びる植物は地上部区切っても増えてしまう
・種子をつける植物は、場所を選ばず拡散してしまう
グランドカバープランツを検討する場合は、このような視点でも見ることが重要です。
パターン4.思ったような景観にならず後悔
「思っていたのと違う」
植物に限らず、何か購入した後に後悔することがあります。
「思っていたとの違う」とは、「自分が想定していた購入後の未来」と「現状」の「ギャップ」が原因です。
そのギャップは次のような理由で発生します。
・思っていたように広がらない
・思っていたような背丈ではない
・思っていた姿と違う(花が短い、冬に枯れるなど)
このようなものは、事前にその植物のことを理解すれば全て防ぐことができます。
その植物がどんな特性を持っていて、成長後はどんな姿で、どんな管理をすれば良いのかを事前に理解するだけで解決します。
グランドカバーは、衝動的に導入するものではなく、じっくり検討した上で導入する必要があります。
11.手入れ不要のグランドカバーは存在しない
グランドカバープランツは、植物である以上「手入れ不要」ではありません。
確かに、手間が少ないグランドカバーはあります。
「クラピア」や「ダイカンドラ」が挙げられます。
ただ、それらの手間が少ないグランドカバーでも、定期的な刈り込み等の作業は必要です。
手入れ不要とは、放置気味に育てることを意味しますが、そもそも植物の管理をしたくない方はグランドカバーを導入するべきではありません。
おしゃれな人工芝などをおすすめします。
お庭に人工芝を選ぶ6つの理由|導入前の注意点とデメリットを解説【2023年7月】人工芝の人気おすすめ10選|スペック5つを徹底比較!12.グランドカバープランツに関するよくある質問
この章では、グランドカバープランツに関するよくある質問を紹介します。
和風のグランドカバーはどんなものがありますか?
「タマリュウ」がおすすめです。
タマリュウは遥か昔から日本庭園で使われている植物で、今でも京都のお寺などで見ることができます。
ただ、人が踏むのはNGなので、砂利などと組み合わせると、和風のデザインのお庭にすることができます。
また、部分的にコケ(苔)を配置することで、和風度合いがアップします。
グランドカバーに加えて、観葉植物のソテツを置くと、純和風の素敵なお庭になるでしょう。
タマリュウ | スギゴケ | ソテツ |
グランドカバーで青い花が咲く植物はありますか?
「芝桜」などがあります。
お庭に青い花が咲いていると、非常に綺麗に見えます。
青い花が咲くグランドカバーは次のようなものがあります。
芝桜(オーキントンブルーアイ) | ベロニカ・オックスフォードブルー | アジュガ |
グランドカバーで白い花が咲く植物はありますか?
「イベリス」「クラピア」「芝桜」などがあります。
白い花が咲くグランドカバーは次のようなものがあります。
イベリス | クラピア | 芝桜 |
芝桜は開花時期が約1ヶ月、イベリスは2ヶ月ほどです。
クラピアは4月から9月ごろまで咲きますが、芝桜やイベリスのように、一面花のカーペットのようにはなりません。
厳選写真40枚!成長したクラピアがキレイに庭一面に広がった事例集お庭での芝桜活用法6選|おすすめの理由と注意点【花壇・プランター・玄関もOK】雑草対策が効果的なグランドカバープランツを教えてください。
「芝生」「クラピア」「タピアン」が雑草抑制能力が高いです。
これら3つのグランドカバーは「密に育つ」のが特徴です。
密に育つことで、雑草が生えにくい環境を作ることができます。
厳選写真40枚!成長したクラピアがキレイに庭一面に広がった事例集駐車場の目地におすすめのグランドカバーを教えてください。
芝生、タマリュウ、クラピアなどがありますが「人工芝」が一番おすすめです。
駐車場の目地は、性質上、車の通行があるため、失敗する可能性が高くなります。
また、駐車する時間が長い場合は、日光不足なります。
土の深さがあまりないと上手に生育できないこともあり、難易度としてはかなり高いです。
どうしてもということであれば、極小面積からテスト的に始めるのが良いでしょう。
私たちのおすすめは人工芝です。
人工芝は、目地のくぼみにピッタリ入れることで、車の踏圧を回避することができます。
景観も緑になるので、美しく仕上がります。
グランドカバーとして苔は利用できますか?
日常的に踏む場所では使えませんが、一部には利用できます。
苔は、遥か昔から日本人と関わりが深い植物です。
京都のお寺には今でも苔がたくさん植えられています。
グランドカバーとして庭一面に植えることはおすすめしませんが、お庭の一部として利用すると非常におしゃれなお庭になるでしょう。
スギゴケ(杉苔)|特徴と苔庭やテラリウムでの育て方増やし方を解説スナゴケ|特徴や育て方、増やし方、茶色に枯れる原因を写真付きで解説踏んでも大丈夫なグランドカバーでおすすめのものを知りたいです。
芝生とクラピアがおすすめです。
お庭を全体的にグランドカバーにして、遊ぶことを想定すると、芝生とクラピアが総合的に優秀です。
どちらの植物も、生育後はいくら踏んでも大丈夫です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、グランドカバーについて詳しく解説しました。
多くのことを解説しましたので、重要なポイントだけおさらいします。
【グランドカバーに向く人】
・植物が好き
・定期的な管理を面倒くさがらずできる
・お庭でたくさん遊びたい人
【グランドカバーが向かない人】
・植物の管理をしたくない人
・普段忙しく、なかなか手入れができない人
グランドカバーを「植えて良かった」と思える為に事前に知るべきポイント
健康に育つためには適切な管理が必要
その植物の特性を知る
事前に雑草は除去する
土づくりをサボらない
人気のグランドカバー11選
1.芝生:圧倒的お庭の王者のグランドカバープランツ
2.クリーピングタイム:人気のハーブ系グランドカバー【取り扱い注意】
3.クラピア:近年人気急上昇中の種を飛ばさない安全なグランドカバープランツ
4.タピアン:可憐なお花が長期間咲く「花のカーペット】のグランドカバー
5.セダム:ぷりぷりで可愛い人気の植物。寄せ植えでお庭のアクセントに!
6.ネモフィラ:青い花がとても綺麗な人気の種類【1年草なので注意】
7.ペニーロイヤルミント:ハーブ系のグランドカバー【取扱注意】
8.タマリュウ:日本古来より親しまれている日陰でも育つ常緑の万能グランドカバー
9.芝桜:春にとても美しい花が咲く人気のグランドカバープランツ
10.ダイカンドラ:導入費用が安く、環境適応能力が高いグランドカバー
11.プラティア:星の形のお花を咲かせる可愛いグランドカバープランツ
常緑のグランドカバープランツ12選
日陰でも成長できるグランドカバープランツ8選
ハーブ系グランドカバー11選
虫除けになるグランドカバー4選
下の各記事をご覧ください。
後悔する可能性があるグランドカバープランツ4つ
1.環境省による「重点対策外来種」のお墨付き!ヒメイワダレソウ
2.繁殖力が非常に強力!ワイヤープランツ
3.幸せの象徴、四葉のクローバーと呼ばれる「シロツメクサ」
4.増えすぎてグランドカバーには要注意「ミント」
グランドカバープランツの導入後に後悔するパターン4つ
パターン1.せっかく植えたのに、枯れてしまった。
パターン2.雑草が混じってしまい、取り返しがつかないレベル
パターン3.増えすぎて植えたことを後悔
パターン4.思ったような景観にならず後悔
手入れ不要のグランドカバーは存在しない理由
植物である以上「手入れ不要」ではない。
グランドカバーを導入しても管理をしない方はそもそも導入しない方が良い。
緑を簡単に維持できる人工芝がおすすめ。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。