ミドリスはおかげさまで個人向けクラピア売上No.1

芝生の手入れ全6項目をわかりやすく解説|楽にする方法も

芝生の手入れに必要な6項目と地域別の年間スケジュール

「一面が青々とした芝生に覆われた庭に憧れ、芝生を張ったものの、どのような手入れが必要なのかわかっていない」
「どのような時期に何をすると、きれいな芝生を保てるのかわからない」

このように、芝生の手入れについて、「いつ」「何」をすればいいのかわからずに困っているという人もいるでしょう。

芝生の維持。管理に必要な手入れは、次の6つです。

芝生の水やり
除草(雑草の駆除)
刈り込み(芝刈り)
施肥
エアレーション(土壌に穴をあける更新作業)
目土入れ(芝生の上から土を入れて発芽を促したり、凹凸をなくしたりする作業)

芝生は、育成状況や特性に合わせて適切な手入れをすることが大事です。

芝生の手入れスケジュール一覧

上はあくまでも一例で、芝生の種類や生育環境によって、手入れの頻度も変わってきますが、寒さで成長が鈍化する冬以外の季節は、水やりや刈り込みなど、気候や土壌環境などに応じた手入れ必要です。

そこで本記事では、青々とした芝を維持するための必要な手入れについて、やるべきことやポイント、必要な道具などについて解説します。

芝生の種類ごとに手入れの年間スケジュールをまとめているので、参考にして実践すれば、自宅の芝生に合った適切な手入れができるはずです。

最後には、手入れを楽にする方法についても紹介しているので、参考にすれば、無理なく芝生の維持管理ができるでしょう。

\本記事を読むとこんなことがわかります/
健全な芝生の維持・管理に必要な手入れ
手入れのタイミングやポイント
手入れに必要な道具とその相場
芝生の種類の見分け方
種類別の手入れ(年間スケジュール)
「水やり」「除草」「刈り込み」を楽にする方法

この記事の目次

1.【全6項目】きれいな芝生を維持するために必要な手入れ

芝生の手入れ

冒頭でもお話しした通り、きれいな芝生を維持するためには、手入れが欠かせません。
手入れを間違えると庭の印象が大きく変わるだけでなく、枯れる原因にもなるため、手入れに関する最低限の知識は必要です。

そこでこの章では、まず主な手入れとして、次の6つを紹介します。

芝生の水やり
除草(雑草の駆除)
刈り込み(芝刈り)
施肥
エアレーション
目土入れ

各項目ごとに、タイミングやポイント、必要な道具などを紹介していくので、芝生の手入れが初めてという人でも、やるべきことや用意すべきアイテムなどを把握することができますよ。

1-1.【やること①】芝生の水やり

芝生の水やり

水やりは、芝生の管理に不可欠な手入れのひとつです。

芝生は、乾燥すると病気や枯れる原因となるため、しっかりと水やりをしましょう。
ホースやじょうろなどのガーデニング用品で行えるため、家にあるものを使えば大丈夫です。

1-1-1.水やりに適した時間(タイミング)

早朝に1回が基本(夏の暑い時期などに、葉の萎えが見られたら追加で夕方にも少量を散水する)
土が乾燥したら、たっぷり水をやる

水やりに適した時間は、早朝です。
早朝は、たっぷりと水をやっても、日差しや風により昼には芝の表面を乾かしてくれるため、蒸れや病気の原因となる細菌の繁殖を押さえることができます。
夏やその前後の気温が高い日は、朝8時ごろまでの涼しい時間帯に水やりをしましょう。

土壌環境によっては、夕方には乾燥してしまい、芝が萎えることもあります。

夕方までに土が乾燥する場合は、夕方にも散水する必要がありますが、水やりの量には注意が必要です。
詳しくは、次で紹介しますが、夕方にも水をまく場合は、軽めにしておき、翌朝たっぷりとあげるようにしましょう。

1-1-2.水やりの注意点

「水量はたっぷり、回数は少なく」が基本
乾燥しない限りは、水やりの間隔をあける

水やりは「水量はたっぷり、回数は少なく」が基本です。

少量ずつ頻繁に水やりすると土壌深くまで水がしみこまないため、根が浅くなるからです。
過剰な水やりにより、土壌中に新鮮な空気も入りにくくなり、根が酸欠状態になってしまうこともあります。

夏の暑い時期以外は、できる限り1回の作業で乾燥を防げるような水やりを心がけましょう。

水の浸透が悪い土壌の場合、浮いた水を見て、水やりをやめてしまう人が多いですが、それでは結果的に頻繁に複数回の水やりをすることになります。

たっぷり水をやったのに、夕方にはカラカラに乾燥しているという場合は、水の浸透が悪い土壌の可能性があるため、一度水をまき、浮いた水が浸透するのを待ってから再度水やりを行うようにしましょう。

知っておきたい!水やりをするかどうかの判断基準

芝生を観察し、以下の状態が見られるときは水不足のサインです。

芝生の上を歩いたときに足跡が残る
芝生の葉にハリがなく、健康なときよりも色が黒ずんで見える

地中深くまでしっかりと届くよう、たっぷりと行いましょう。

1-1-3.水やりに必要な基本道具

水やりは、以下のいずれか必要です。

必要な道具 道具の費用相場 備考
じょうろ ~1,000円前後 小さな面積であれば、じょうろでもOK
散水ホース 1,000~5,000円前後 広い面積なら散水ホースがあると便利
スプリンクラー 500~3,000円前後 散水ホースの先に装着するタイプなら500円くらいから購入できる

芝生面積が広い場合は、散水ホースやスプリンクラーなどがあると水やりの手間を軽減できます。

1-2.【やること②】除草(雑草の駆除)

芝生の手入れでやること 除草(雑草の駆除)

きれいな芝生を保つためには、雑草の駆除も欠かせないお手入れです。
なぜなら、雑草が生えた状態にしていると栄養や水分を奪われ、雑草による日陰などが原因で、芝生の生育を妨げられてしまうためです。

雑草は、年中生えるため、適宜除草する必要があります。

基本的には、手で引き抜く対応で大丈夫です。
手で抜くことが難しい場合には、草取り道具を使用しましょう。

草取り道具にもいろいろありますが、だいたい1,000~2,000円前後が相場なので、自分が使いやすいものを用意しておくと手入れも楽になります。

1-2-1.除草のタイミング

雑草が目立つ前の小さな段階に取り除く
雨の日の翌日や水やり後

芝生の状況を確認し、雑草を見つけたら手で抜くのがもっとも簡単で費用もかかりにくい方法です。
夏場は雑草の生長も早いため、小さなうちから早めに取り除きましょう。

土が乾燥している状態では、土も固く、根だけが残ってしまうことがあります。
そのため、雨が降った後や翌日、水やり後などの土が柔らかいタイミングに行うのがベストです。

1-2-2.除草の注意点

雑草の根を残さない

除草における注意点は、根から完全に取り除くことです。

ただ刈り取ってしまうだけでは、どんどん草が生えてしまいます。
手で引き抜くことが難しい場合は、ピンセット型やフォーク型をした市販の草取り道具をうまく活用して取り除きましょう。

1-2-3.除草に必要な基本道具

除草は、基本的に道具がなくてもできますが、次のような道具があると便利です。

必要な道具 道具の費用相場 備考
軍手 ~500円程度 滑りにくく、水にも強いゴム製がおすすめ
草取り道具 1,000~2,000円前後 草抜きニッパー、除草フォーク、除草小鎌など

頑固に根を張った草は、手で引き抜くと根だけが残りやすいため、道具をうまく活用して根こそぎ除草しましょう。

1-3.【やること③】刈り込み(芝刈り)

芝生の刈り込み(芝刈り)

健康的な芝生の維持には、刈り込みが必須です。
理由は2つあります。

上への生長を止めることで、芝生が横に成長し、芽の数も増えて密度が高くなる
根元に陽が届きやすくなり、生長を促すことができる

生育期は、芝の色が鮮やかになるだけでなく、芝が伸びる速さもアップします。
芝生面積に応じた道具を用意して刈り込みを行いましょう。

1-3-1.刈り込みのタイミング

理想の高さの3~5割増しになったとき

芝生が美しく、健康的に育ちやすい長さは、地面から2~4cm前後の高さとされています。
そのため、理想の高さよりも3~5割ほど伸びてきたら刈り込みをしましょう。

仮に、刈り高(刈った後の地面から芝生の先までの高さ)を4cmと決めた場合、5~6cm位まで伸びたら芝刈りを行うということです。

芝生の種類や生育環境によって、伸びる速さが違いますが、見栄えのよい芝生を維持しようとすると生育期は月3~4回、それ以外の時期も月1~2回程度刈り込みをする必要があるでしょう。

1-3-2.刈り込みの注意点

刈り込みは現在の長さの1/3以下にする

刈り込みは、芝生にとってストレスとなる作業です。
過度な刈り込みにより「生育を悪化させてしまう」「軸刈りと言われる青い葉のない茎(軸)の部分で芝をカットしてしまい、枯れたように見えてしまう」という失敗が少なくありません。

刈り込む長さは、今の芝の長さの1/3以下に抑え、2/3は残すようにしましょう。

1-3-3.刈り込みに必要な基本道具

刈り込み道具は、場所や広さに合ったものを選ぶことがポイントです。

必要な道具 道具の費用相場 備考
芝刈り機 6,000~2万円前後 芝生面積が広いなら一度にたくさん刈れる芝刈り機が便利
刈り込みばさみ 1,500~3,000円前後 芝生面積が狭いケースにおすすめ
ハンディ型芝刈り機 1,500~1万円前後 建物などの縁の刈り込みにあると重宝する道具
熊手もしくはレーキ 1,000~2,000円前後 刈った後の芝を取る際に必要

大まかな刈り込みを芝刈り機で行い、建物の際などは小回りの利くハンディ型を活用するなど、状況に合わせた道具を用意しておきましょう。

\年に1回はサッチング(枯れた葉・腐った葉を取り除く作業)をしよう!/

芝刈り後の刈った葉や枯れた葉、腐った葉(サッチ)をそのままにしていると、新しい芝生の生長の妨げとなるだけでなく、害虫の原因となることがあります。

きれいで健康的な芝生を維持したいのであれば、最低でも年に1回は熊手やレーキを使用して、不要な葉を取り除きましょう。

1-3-4.刈り込みの流れ

刈り高を決める(例:9cmまで伸びた芝を3cmにする)
家から見て縦向きに1回目の刈り込みをする(例:3cmずつカットを2回繰り返す)
家から見て横向きに2回目の刈り込みをする

刈り込みは段階的に行うのが基本なので、刈り高を決め、複数回に分けて理想の刈り高にしましょう。

また、一方向だけから芝を刈り続けると葉が同じ方向を向いてしまうので、芝生の見た目が悪くなる可能性があります。

複数回に分けて刈り込む際は、芝の葉の流れがきれいになるように、1回目は縦方向・2回目は横方向・3回目は斜め方向というように、違う方向から刈ることも重要です。

1-4.【やること④】施肥(肥料をやること)

芝生の施肥(追肥)

芝生は、土壌から栄養を吸収して生長するため、芝生の生育を促し、きれいな緑色を維持するためにも施肥が必要です。

庭に植えた芝生は、天然の芝生とは異なり、栄養が不足しがちなので、成長期には定期的に施肥をして、芝生が育ちやすい土壌環境を整えましょう。

1-4-1.施肥のタイミング

3~9月頃の芝生が生育しやすい時期に毎月~2か月間隔で施肥を行う

施肥のタイミングは、芝生が生長し始める時期に与えるのが一般的です。
およそ3~9月までの間に毎月~2か月間隔で肥料を与えます。

ただし、芝生の種類や状況によって異なります。

肥料をやりすぎると、かえって芝生の状態を悪化させたり、高濃度の肥料成分により葉が枯れる「肥料焼け(葉焼け)」になる可能性があるため、肥料の効果が続いているときは、施肥をおこなわないようにしましょう。

1-4-2.施肥における注意点

できる限り細粒のものを使用する
施肥後に水やりを行い、肥料を地際まで落とす

肥料を撒いただけでは、葉の表面に残ってしまい、肥料焼けの原因となることがあります。

特に、固形の場合は粒が大きいと地際までうまく落ちないため、できる限り細粒の肥料を選び、施肥後は水やりをして肥料が葉の表面に残らないようにしましょう。

水やりをすることで、肥料の撒きムラも軽減できます。

1-4-3.施肥に必要な基本道具

施肥に必要なのは、肥料です。

必要な道具 道具の費用相場 備考
固形肥料 10kg 1,000円前後~ 効果の持続性を重視するなら固形肥料がおすすめ
液体肥料 1L 700円前後~ 初心者には、ムラなく撒きやすい液体肥料がおすすめ
液体肥料用スプレー
(液体肥料の場合のみ)
1,500~1万円前後 建物などの縁の刈り込みにあると重宝する道具

肥料は、固形でも液体でも大きな違いはないため、効果の持続性や使いやすさなどで選びましょう。

持続的な効果を期待する場合、固形肥料がおすすめです。
雨や水やりのたびに徐々に溶けていくため、効果が長く続きます。

ただし、その分、即効性は低いので注意しましょう。

ムラなくきれいに撒きたい人は、液体肥料が向いています。

水に流れやすいため、固形肥料に比べると効果の持続性は低くなりますが、根に触れるとすぐに吸収されるので、即効性は高い状況です。
追加で肥料をやる場合などは、ムラなくスピーディに栄養を届けられる液体肥料が向いていると言われています。

肥料の回数や、芝生の状態を見て選ぶようにしましょう。

1-4-4.施肥の流れ

【手で固形肥料を撒く場合】
肥料をひとつかみする
端から均等になるように撒く
毎回同じ量、同じ面積を撒けるよう意識し、肥料をムラなく撒いていく

歩くスピードを一定にし、ひとつかみの量や撒く面積をなるべく同じになるように意識して行いましょう。

【液体肥料を撒く場合】
肥料の散布機(液体肥料用スプレーなど)に肥料を充填する
同じ分量になるよう意識しながら、端から肥料を撒く

液体の場合も、固形肥料と同じように散布する範囲を決め、ムラが内容に撒いてください。

\芝生の施肥におすすめの肥料/
施肥のための肥料選びで迷われているのであれば、「ハイポネックス」の「マグァンプK 小粒 600g」がおすすめです。

マグァンプ小粒(追肥用)

園芸用の追肥ですが、芝生にも問題なく使用でき、一度撒くと肥料の成分がゆっくりと溶け出すため、効果が約2か月間続きます。
追肥なので、使用のタイミングは、芝生施工後、一定期間が経過し、最初の肥料の効果が切れたときです。

「ミドリス」でも取り扱っているので、「マグァンプK 小粒 600g」を使用して芝生に栄養を与え、見栄えの良い芝状態を維持しましょう。

1-5.【やること⑤】エアレーション(芝生の根や茎を活性化させるための作業)

芝生のエアレーション

エアレーションとは、硬くなった土壌に穴をあけて空気を入れる更新作業のことです。

芝生は、密生しており、人が踏むことで土も踏み固められます。
固くなったままの土を放っておくと、通気性が悪く、空気が少なくなってしまい、芝生の生長に影響を与える可能性があるため、エアレーションも大事な手入れです。

1-5-1.エアレーションのタイミング

芝生の伸びが旺盛になるタイミング(種類により異なる)

エアレーションは、新鮮な土を入れることで地中に空気を送り、芝生の生長を促す役割があることから、主に芝生の生長が盛んになるタイミングに行います。

春もしくは秋に行うのが一般的です。芝生面の通気性や水はけに問題がなく、次に紹介する目土入れやサッチングできれいな芝状態を維持できているのであれば、無理に行う必要はありません。

エアレーションをするかどうかの判断基準

芝生を観察し、以下の状態が見られるときはエアレーションにより土壌の更新作業をすることをおすすめします。

・水やりや雨の日の水はけが悪い
・施肥を十分行っているのに根が深く張っていない

1-5-2.エアレーションに必要な基本道具

エアレーションを行う際、ローンスパイクもしくはローンパンチを使用します。

必要な道具 道具の費用相場 備考
ローンスパイク 1,500~3,000円前後 芝生に突き刺して根を切るための道具
(靴に装着して歩くだけの「ガーデンスパイク」タイプもある)
ローンパンチ 1,500~3,000円前後 1,500~3,000円前後
突き刺して芝生の下の根や土をかき出す道具

いずれを使用しても大丈夫ですが、しっかりと通気性や排水性を改善したい場合は、土をかき出して土壌環境を更新してくれるローンパンチがおすすめです。

ただし、芝生に穴をあけたまま放置すると、むき出しになった部分の芝の根や茎が痛むことがあります。

エアレーション後は、次に紹介する目土入れを行うようにしましょう。

1-5-3.エアレーションの流れ

【事前準備】
芝を刈っておく
(サッチングをして)刈った芝や枯れ葉を取り除いておく

【基本の流れ】
専用の道具を使って地面に穴をあける(穴と穴の間隔は7cm以下が目安)
穴をあけた際に出る土をほうきなどで集めて処分する
目土入れを行い、土や砂をならして穴に定着させる
水やりをする

エアレーションの穴と穴の間隔は、 狭いほど得られる効果が高くなります。
芝生の生長を促したい部分は、5~7cmくらいの間隔を目安に穴をあけていきましょう。

仕上げに水やりを行うことで、空いた穴に土や砂が流れ、きれいに埋まりやすくなります。
そのため、エアレーション後は、たっぷりと水やりをしましょう。

1-6.【やること⑥】目土(目砂)入れ

芝生の目土(目砂)入れ

目土(目砂)入れは、健康的な芝生を維持するメンテナンスの一種です。

芝生の上から、薄っすらと土をかける作業で、露出した芝生の茎を覆って栄養を吸収しやすい環境にしたり、芝生の発芽や発根を促したりするために行います。
芝生の凹凸を目立たなくする際にも、目土入れを行うのが一般的です。

1-6-1.目土入れのタイミング

芝生の生育期(4~6月頃もしくは9~10月頃)に行う

手入れとしての目土入れは、年間を通して行えますが、芝生の生長や補修を目的とする場合は、芝生が生長する時期に行いましょう。

芝生の種類によって時期が変わってきますが、4~6月の春頃もしくは9~10月の秋頃に行うのが一般的です。

1-6-2.目土の注意点

葉が見えるくらい(3~5mmが目安)

あまり多くの土を入れてしまうと、葉が覆われてしまい、地温が上がったり、光合成の妨げとなったりして芝生の生長に影響を与えるため、厚さ3~5mmを目安に土をかぶせていきましょう。
均一な高さにならないときは、熊手や水をかけてならしてください。

ただし、毎年砂を5mmずつ入れていくと、10年後には5cmほど地面の高さが上がります。
目土を撒きすぎると、より地面の高さが上がってしまうため、撒きすぎには注意しましょう。

1-6-3.目土入れに必要な基本道具

目土入れに必要なのは、芝生用の目土です。

必要な道具 道具の費用相場 備考
目土 15L 1,000円前後~ 砂と土の2種類がある
熊手 1,000~2,000円前後 土をならす際にあると便利

砂状の目土は、さらさらとしているので排水性に優れており、芝生にもなじみやすいのが特徴です。

土状の目土は、枯れた植物などの栄養を含んだタイプで、芝生の生育にも効果が期待できます。

ただし、雑草の種を含んでいたり、将来的に水はけが悪くなったりすることがあるため、初めて目土入れを行うのであれば、砂状の目土のほうが扱いやすいでしょう。

1-6-4.目土入れの流れ

【事前準備】
芝を刈っておく
(サッチングをして)刈った芝や枯れ葉を取り除いておく

【基本の流れ】
気になる部分に目土を撒く
3~5mmの高さになるように熊手やレーキで土をならす
水やりをする

芝の生長を促したいところや凹凸が気になるところに目土を入れます。

この際、一度に土を入れるよりも、1mmずつ入れていくほうがきれいに仕上がりやすいため、複数回に分けて高さを均一にしていくのがおすすめです。
目土入れの後は、全体に水やりを行い、目土を定着させましょう。

2.【芝生の手入れをする前に!】芝生の種類を見分ける方法

綺麗に育った芝生

芝生の基本的な手入れについて理解できたと思いますが、日本には、大きく分けると、暖かい地域に適した「暖地型芝草」と、主に北海道や北東北などの寒い地域に適した「寒地型芝草」の2種類の芝生があります。

それぞれ性質が異なり、手入れ方法も異なる部分があるため、適切に手入れをしたいのであれば、芝生の種類をきちんと見分けることが大切です。

そこでこの章では、芝生の種類がわかっている人向けの見分け方と、芝生の種類がわからない人向けの見分け方について解説します。

「もともと植えられていたため、芝生の種類が分からない」
「芝生の種類を忘れてしまった」

このような人は、ぜひチェックして、暖地型芝草か寒地型芝草かを把握してくださいね。

2-1.【芝生の種類がわかっている人向け】芝生の品種別一覧

芝生の品種がわかっている人は、以下の一覧を見て「暖地型芝草」「寒地型芝草」を見分けましょう、

分類 暖地型芝草 寒地型芝草
種類 日本芝(和芝) 西洋芝(洋芝) 西洋芝(洋芝)
高麗芝(コウライシバ)
姫高麗芝(ヒメコウライシバ)
野芝(ノシバ)
バミューダグラス類
ティフトン類
ウィーピングラブグラス
ブルーグラス類
ベントグラス類
フェスク類
ライグラス類

「日本芝=暖地型芝草」「西洋芝=寒地型芝草」と認識している人が少なくありませんが、西洋芝は品種によって暖地型と寒地型があるので、注意しましょう。

一覧にない品種の人は、次に紹介する「芝生を見分ける際のチェックポイント」を参考にしてください。

2-2.【芝生の種類がわからない人向け】芝生を見分ける際のチェックポイント

芝生の品種がわからない」という人は、次の一般的な見分け方を参考にすることで、「暖地型芝草」「寒地型芝草」を見分けられる可能性があります。

自宅の芝生の状態をよく観察して、どちらにあてはまるのかを確認してください。

芝生を見分ける際のチェックポイント

芝生の特徴から種類を見分けられたら、それぞれの詳しい手入れ方法を確認しましょう。

3.【暖地型芝草:主に東北南部~沖縄地域】芝生の手入れ方法<年間スケジュール>

芝生の手入れ方法<年間スケジュール>

この章では、比較的暖かい地域で生育する暖地型芝草の手入れ方法について解説します。

以下は、暖地型芝草の手入れについてまとめた年間スケジュールです。

暖地型芝生のお手入れ方法

暖地型芝草は、夏に生育期のピークを迎える種類です。
そのため、新芽が生え、生長が始まる春~夏前頃は、施肥やエアレーション、目土入れといった生育環境を整えるのに欠かせない手入れを行う必要がありますが、基本的に手間がかからない種類です。

暖地型芝草は乾燥に強いため、気温が高い7・8月以外は土が乾燥したときだけ水やりを行います。

刈り込みも、暖地型芝草は休眠期があるので、その期間以外の3~9月頃まで行うだけで大丈夫です。

以下で、シーズン別の手入れについて詳しく解説するので、参考にしながら芝生の手入れをしましょう。

3-1.【暖地型芝草における春の手入れ】3月・4月・5月|芝生の生育活性化に合わせた手入れを始める時期

【暖地型芝草における春の手入れ】3月・4月・5月|芝生の生育活性化に合わせた手入れを始める時期

暖地型芝生は、春から生育期が始まります。

気温が上がると芝生の生長も活発になるため、生育のピーク前にあたる春の時期に、施肥やエアレーション、目土入れといった作業を行うのが一般的です。

水やりは、気温が低く、乾燥がみられなければ基本不要ですが、好天が続く場合や土壌の保水性が悪いときは、水やりを行い、芝生の生育が安定するよう準備を行いましょう。

3-2.【暖地型芝草における夏の手入れ】6月・7月・8月|生育期で刈り込みが忙しくなるが、その他の手間はかかりにくい時期

【暖地型芝草における夏の手入れ】6月・7月・8月|生育期で刈り込みが忙しくなるが、その他の手間はかかりにくい時期

夏になると、暖地型芝草のピークを迎えます。

そのため、刈り込みは、6月から8月にかけて2週間に1回から週1回へと増えていきますが、それ以外の手入れは必要に応じて行えば大丈夫です。

特に、6~7月は梅雨の時期なので、晴れの日が続いて芝生が乾燥しない限りは、基本水やりが不要です。
8月も夕立などがあり、芝生の乾燥がみられなければ、水やりの間隔をあけても育ちます。

芝生や土壌の様子などを確認し、必要に応じた手入れを行いましょう。

3-3.【暖地型芝草における秋の手入れ】9月・10月・11月|刈り込み以外の手入れの必要がなくなる時期

【暖地型芝草における秋の手入れ】9月・10月・11月|刈り込み以外の手入れの必要がなくなる時期

暖地型芝草のピークを過ぎた秋は、生長も徐々にペースダウンしていき、10月頃には止まります。

気温も下がり、保水性も高くなるため、雨が降れば基本的に水やりは不要です。
雨が降らず、土壌の乾燥が見られる場合のみ、週1~2回程度水やりをしましょう。

刈り込みは、生長している間は必要ですが、気温が下がると生長のスピードも緩やかになるため、月1~2回程度の間隔になっていきます。
保温のためにもある程度葉が伸びた状態で、芝生の休眠期を迎えるのが理想であるため、最後の刈り込みは10月上旬頃を目安に行いましょう。

10月中旬以降になってしまう場合は、寒さをしのぐためにも、いつもの刈り高よりも1cmほど長めにしておくことをおすすめします。

3-4.【暖地型芝草におけるの冬の手入れ】12月・1月・2月|除草・乾燥対策が必要な時期

【暖地型芝草におけるの冬の手入れ】12月・1月・2月|除草・乾燥対策が必要な時期

暖地型芝草は、冬になると休眠するため、12月から2月までの時期は、基本的に手入れが不要ですが、空気が乾燥しやすい季節です。晴天が続いて過乾燥になる場合は、散水をして乾燥を防ぎましょう。

芝生が休眠期でも、雑草は冬でも生えてきます。
暖かくなり、種を落とすまでに除去して、たくさん雑草が生えて手に負えなくなる状況を回避しましょう。

4.【寒地型芝草:主に北海道~東北、中部地方の高地】芝生の手入れ方法<年間スケジュール>

綺麗に育った芝生

この章では、主に寒い地域や高地に多く見られる寒地型芝草の手入れ方法について解説します。

まずは、寒地型芝草の年間スケジュールを見ていきましょう。

寒地型芝草の年間スケジュール お手入れ

寒地型芝草は、生育期が2回あるのが大きな特徴です。

寒さには強いですが、暖地型芝草に比べると乾燥に弱い品種が多く、生育スピードが一般的に早いため、水やりや刈り込みなどの手間がかかりやすいと言えるでしょう。

管理型芝草の手入れについて、シーズン別に解説します。

4-1.【寒地型芝草における春の手入れ】3月・4月・5月|生長期から夏越えのための準備をする時期

【寒地型芝草における春の手入れ】3月・4月・5月|生長期から夏越えのための準備をする時期

寒地型芝草は、春に1回目の生長期が訪れます。
そのため、刈り込みも生長に合わせて徐々に増えていき、生育ピーク時の5月には毎週1回の刈り込みが必要です。

生長する時期は栄養も必要になりやすく、密度が高くきれいな緑色の芝生を実現するための施肥が欠かせません。

夏の暑さなどに弱い寒地型芝草がしっかりと栄養を蓄え、夏越えするためにも栄養が必要になるため、春の時期は毎月施肥を行う必要があります。

エアレーションは、回復が早い生長期のタイミングに行うのが一般的です。
エアレーション後は、目土入れも同時に行い、芝生が生長しやすい環境を整えましょう。

4-2.【寒地型芝草における夏の手入れ】6月・7月・8月|夏越えの準備を行う時期

【寒地型芝草における夏の手入れ】6月・7月・8月|夏越えの準備を行う時期

寒地型芝草は乾燥に非常に敏感です。
7・8月は、雨が降らない限り毎日朝から1回、水やりをしましょう。

なお、梅雨明け後、本格的に暑くなる夏の時期は、寒地型芝草にとってとてもつらい時期です。

生長も衰えており、一度傷んでしまうとこの時期は回復が難しいため、芝生にストレスとなるような手入れは控えます。
特に刈り込みは、7月上旬までにいつもより少し短めに刈り上げ、7・8月は芝刈りをしないでやり過ごすのがおすすめです。

また、肥料も暑い時期に与えすぎると、芝生にとってストレスとなります。
生長を促す必要はないため、薄めの液体肥料を用意し、夏越えに必要な栄養だけを与えるようにしましょう。

4-3.【寒地型芝草における秋の手入れ】9月・10月・11月|2回目の成長期に備えた手入れが必要な時期

【寒地型芝草における秋の手入れ】9月・10月・11月|2回目の成長期に備えた手入れが必要な時期

秋は、寒地型芝草の2回目の生長シーズンです。9・10月は美しい芝生が生えてくる時期なので、施肥の量を増やし、しっかりと栄養を与えましょう。

生長する時期なので、水やりも暑さが厳しい9月は、雨が降らない限り毎朝1回する必要があります。

10月以降は暑さも落ち着きますが、芝生の葉や土壌をよく観察し、乾燥がみられる場合は、週2~3回のペースで水やりをしましょう。

刈り込みの回数も生長期の9・10月は、月3~4回が目安です。
土が踏み固められ、生長が思わしくない状況がみられる場合は、エアレーションで土壌の更新作業を行い、芝生の生長をサポートしましょう。

4-4.【寒地型芝草における冬の手入れ】12月・1月・2月|雑草と寒さ対策をしておく時期

【寒地型芝草における冬の手入れ】12月・1月・2月|雑草と寒さ対策をしておく時期

寒さが本格化する12月以降は、寒地型芝草も生長が鈍化します。
そのため、暖地型芝草と同じで、冬の間はほとんど手入れの手間がかかりません。

施肥についても、根からの吸収が衰えるため、基本的には不要です。

ただ、積雪や東北から北の地域では、芝生が冷え込みやすいため、即効性が高く、環境への適応力を向上させるカリウム(K)成分を含んだ液体肥料を与えて寒さをしのぎ、春の芽生えに備えた準備を行いましょう。

5.芝生の手入れを楽にする方法

芝生にスプリンターで水やりをする写真

ここまで、芝生の手入れについて見てきた中で、「芝生の種類によっては手間がかかるな」「大変そうだな」と思った人もいると思います。

そこでこの章では、特に手間がかかりやすい水やりや雑草、芝刈りにおける手入れを楽にする方法について紹介するので、工夫をしてきれいな芝生を維持しましょう。

5-1.水やりの悩みは「散水タイマー」と「スプリンクラー」で解決!

「毎朝の水やりが大変」
「旅行で家をあけるため、水やりができない」

好天が続きやすく、芝生の生長も活発な時期は、水やりが欠かせませんが、毎日となると大変ですよね。そのようなときに役立つのが、「散水タイマー」と「スプリンクラー」です。

芝生の水やりの悩みは「散水タイマー」と「スプリンクラー」で解決!

「散水タイマー」と「スプリンクラー」を組み合わせて使用すれば、旅行などで家をあける場合も欠かさず水をやることができるでしょう。

5-2.大変な雑草の駆除は「芝生専用の除草剤」で解決!

素早く簡単に雑草だけを除去したいのであれば、芝生専用の除草剤がおすすめです。

雑草の除去が大変だからといって、芝刈りの際に「一緒に刈り込んで終わり」にしてしまうと、残った根から新しい目が生え、どんどん増えていきます。
必要な栄養を吸収し、芝生が育ちにくい環境になってしまう可能性もあるため、しっかりと除去することが大事です。

おすすめの解決法 相場 詳細
芝生用除草剤 2,000~6,000円前後 ・イネ科植物にはほとんど作用しない薬剤を使用
・使える芝生や適用雑草が限られるケースもあるため、選ぶ際は注意が必要

ただし、除草剤はなんでもいいというわけではありません。

一般的な除草剤を使用すると芝生自体にも影響し、枯れる原因となってしまうため、芝生専用の薬剤を利用することがポイントです。

芝生専用の除草剤なら、本当に芝生は大丈夫なの?」という心配があるでしょう。
芝生専用の除草剤も、商品によって使える芝生の品種や効果を発揮する雑草の種類が異なるため、自宅の芝生の品種や生えている雑草に適したものを使用する必要があります。

「芝生は元気なまま、雑草のみがきれいに枯れた」
「1回の散布で今まで生えていた雑草が嘘のようになくなり、芝生が元気になった」

このようなレビューが多く見られるため、正しく使えば、雑草だけを駆除し、長年の除草作業からの解放や負担を軽減できる可能性がありますが、除草剤は薬品です。

口や目に入ると思わぬ健康被害を招く可能性もあるため、散布してすぐや芝生の表面に除草剤がついている間は、子どもやペットが芝生の上を歩かないようにしましょう。

5-3.大変な芝刈りは「シルバー人材センター」や「業者」などに依頼で解決するものもあり!

「忙しくて芝刈りをする時間がない」
「広すぎるから手伝ってほしい」

このような芝刈りの悩みを抱えている人は、「シルバー人材センター」や「業者」に依頼するのもひとつの解決方法です。

おすすめの解決法 相場 詳細
シルバー人材
センター
1㎡あたり約260円~ ・手刈りもしくは刈払機を使用して対応
・別途処理費などが必要になる場合がある
業者 1坪あたり約250円~ 1時間約1,000円~
・施工面積や作業時間で価格設定されていることが多い

コストがかかりますが、費用が安いところを選べば6畳(約4坪)ほどの広さも1,000円前後で芝生の刈り込みを行ってもらえます。

毎週のように刈り込みが必要な8月の1回を業者に依頼するなど、芝刈りサービスをうまく活用して手入れの負担を減らしながら、きれいな芝生を維持しましょう。

まとめ

きれいな芝生の維持・管理のためには、手入れが欠かせませんが、ポイントや楽にする方法を押さえておけば、無理なく育てられるはずです。

最後にもう一度、芝生の手入れについておさらいをしていきましょう。

◎芝生における基本的な手入れは次の6つです。

芝生の種類によって生長期が異なり、手入れの頻度や内容が異なりますが、特に、重要なのが水やりです。芝生は乾燥に弱いため、芝生の様子や土壌環境をよく観察して、過不足なく水やりを行いましょう。

◎大変なイメージがある手入れも、工夫次第で楽にすることが可能です。

水やりの悩みは「散水タイマー」と「スプリンクラー」で解決
大変な雑草の駆除は「芝生専用の除草剤」で解決
大変な芝刈りは「シルバー人材センター」や「業者」などに依頼で解決

便利グッズやサービスをうまく活用し、手入れの負担を軽減しましょう。

あなたが青々とした芝生を維持できるよう願っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA