「お庭のおしゃれな雑草対策って何かな?」
「雑草が生えなくて綺麗なお庭にしたいな」
あなたはこのような疑問をお持ちではないでしょうか。
今回は、年間2万平米以上の敷地を管理する雑草対策のプロが、お庭のおしゃれな雑草対策を解説します。
この記事でわかること
・DIYでもできるお庭のおしゃれな雑草対策6選
・おしゃれな雑草対策選びで重要なポイント2つ
・お庭をさらにおしゃれにするアイテム
この3点を中心に解説をします。
この記事を読めば、あなたの雑草対策選びの第一歩となり、重要なポイントを抑えることで失敗する可能性を低くすることができます。
1. DIYでもできるお庭のおしゃれな雑草対策6選
この章では、おしゃれな雑草対策を6つ紹介します。
まずは一覧で紹介します。
項目 | 費用 | おすすめな人 |
防草シート + 砂利 |
3000円 /平米〜 |
・おしゃれな砂利を選びたい人 ・管理に手間をかけたくない人 ・お庭で頻繁に遊ばない人 |
人工芝 |
2000円 /平米〜 |
・お庭を緑にしたい人 ・走ったり遊んだりしたい人 ・管理に手間をかけたくない人 |
タイル |
5000円 /平米〜 |
・予算に余裕がある人 |
タマリュウ |
2000円 /平米〜 |
・植物が好きな人 ・植物の管理も楽しめる人 ・お庭で遊ばない人 |
クラピア |
2000円 /平米〜 |
・植物が好きな人 ・植物の管理も楽しめる人 ・お庭でたくさん遊びたい人 |
芝桜 |
3000円 /平米〜 |
・植物が好きな人 ・植物の管理も楽しめる人 ・たくさんのお花でいっぱいにしたい人 |
それぞれ詳しく解説します。
1-1.高耐久で定番の「防草シート+砂利」
防草シートと砂利の組み合わせはお庭で人気の雑草対策です。
人気の理由は次の通りです。
①「防草シート」と「砂利」のお互いのデメリットを補うので防草効果が高い
②耐久性が高くなる(劣化しにくい)
③様々な種類から砂利(タイル・レンガ)を選んでおしゃれにデザインできる
④お庭の維持管理コストがほとんど発生しない
⑤砂利(砕石)雑草が生えても簡単に抜くことができる
「高耐久」+「おしゃれ」の理由を詳しく解説します。
「高耐久」の理由は、砂利が防草シートの劣化原因である「紫外線」をシャットアウトするから
防草シートの一番大きい劣化原因は「紫外線」です。
シートの上に砂利を敷くことで、紫外線をシャットアウトし、シートの劣化を防ぎます。
次の画像をご覧ください。
砂利がない場合は次のようなことになります。
防草シートと砂利が高耐久の組み合わせということがお分かりいただけたかと思います。
「おしゃれ」な理由は、たくさんの砂利の種類から自分のお庭に合ったものを選べるから
砂利はいろいろな種類があります。
費用の目安
防草シート:400円(平米)
砂利:2000円〜6000円(平米)程度
合計:3000円〜9000円(平米)程度※雑費含む
※10平米のお庭の場合:30000円〜90000円
維持管理方法
・防草シートに吹き溜まり(砂が堆積していないか)がないか確認する
・固定ピンの穴から雑草が生えていないか確認する
・重ねしろの部分から雑草が出ていないか確認する
・よく歩く場所がシートの擦り切れがないか確認する
・台風【強風】で防草シートがめくれていないか確認する
防草シートと砂利の組み合わせについて詳しく解説した記事はこちら
防草シートと砂利|おすすめの理由と選び方、DIY施工の注意点を解説【写真付き】おしゃれな庭砂利を紹介した記事はこちら
おしゃれな庭砂利14選|綺麗なお庭にするおすすめの商品と種類の選び方1-2.流行りの人工芝!簡単に常緑を維持できる人気の雑草対策
人工芝は、ここ数年で導入数が増えた流行りの雑草対策です。
簡単に常緑のお庭維持できるのが魅力です。
人工芝を選ぶメリットは次の通りです。
①人工芝は簡単に、常緑のお庭を実現できる
②人工芝は植物のように、維持管理の手間が発生しない
③防草シートと人工芝を組み合わせることで雑草を長期間防ぐことができる
④日当たりに関わらずどのようなお庭でも人工芝を導入することができる
⑤人工芝は子供やペットが遊んでも汚れにくい
⑥雨の日でも水溜りができにくい
費用の目安
防草シート:400円(平米)
人工芝:1200円〜2000円(平米)
合計:2000円(平米)程度※雑費含む
※10平米のお庭の場合:20000円
維持管理方法
・定期的にブロワーなどで掃除をする
・人工芝やピンなどが抜けていないかチェックする(台風時など)
・よく歩く場所は劣化が早いので、数年で交換をする
人工芝のデメリットについて詳しく解説した記事を公開しました。
こちらの記事と合わせてご覧ください。
人工芝8つのデメリット|失敗して後悔するパターン5つと回避方法を解説
おすすめの人工芝を紹介している記事はこちらです。
【2023年7月】人工芝の人気おすすめ10選|スペック5つを徹底比較!1-3.おしゃれなデザインから選ぶ「レンガ」「タイル」
タイルは、上手に施工すれば、雑草対策の効果が高いことに加え、景観も良くなります。
人気の理由は次の通りです。
①隙間ができにくいので雑草が生える可能性が低い
②好きなデザインから選ぶことができる
③劣化しにくいので、長期間雑草対策ができる
DIY施工を想定した「置くだけタイル」というおしゃれなタイルもあります。
ただ、「滑りやすい」「夏は暑く、冬は冷たい」などのデメリットもありますので、事前にじっくり調べてから検討しましょう。
費用の目安
防草シート:300円(平米)
タイル:4000円(平米)程度
合計:5000円(平米)程度
※10平米のお庭の場合:50000円
維持管理方法
・人が歩くとずれてしまう可能性があるのでチェックする
・汚れがつくので定期的にブラシで掃除をする
次のような点に注意しましょう。
・隙間から雑草が生えるので、下地に防草シートを敷く
・地面に凹凸があると仕上がりが悪くなるので整地をする
このような点に気をつけてください。
お庭のタイルについて詳しく解説した記事がありますので、タイルが気になる方はぜひご覧ください。
【診断チャート付】庭タイルの向き不向きからおすすめ品、注意点まで1-4.強靭で育てやすい常緑のグランドカバープランツ「タマリュウ」
タマリュウは常緑で人気のグランドカバープランツです。
非常に強い植物で、初心者でも簡単に育てることができます。
タマリュウが人気の理由は次の通りです。
①洋風、和風、モダンな家など様々なテーマのお家に合う
②常緑なので、緑を基調とした統一感のある綺麗なお庭になる
③平米あたり2000円〜で植えることができるのでお庭に植えるコストが安い
④病気に強く、丈夫なので綺麗なお庭を比較的簡単に維持することができる
⑤密に生えて雑草が生えづらいので綺麗なお庭にできる
⑥管理の手間が少ないので、園芸初心者でも綺麗なお庭を維持できる
⑦日陰が多いお庭でも育つ
⑧背丈が低いのでお庭の景観を維持することができる
費用の目安
タマリュウ:2000円(平米)〜8000円(平米)程度
※10平米のお庭の場合:20000円〜50000円
維持管理方法
・水やりは土に根付くまで1ヶ月間する
・肥料は植栽時にあげる、その後は油粕程度
・隙間に生えた雑草はこまめにぬく
・一年に一度は刈り込みを行う
・枯れたり、病気になったらすぐに対処する
・害虫が付いたら薬剤などで取り除く
愛情を持って育てる必要があるので、「植物に使える時間がない!」という方はやめましょう。
1-5.芝生より管理が楽で緑の絨毯にするなら「クラピア」
クラピアは近年で急速に普及したグランドカバープランツです。
小さくて可愛い葉っぱとお花が魅力的で、芝生のように踏んでも大丈夫な植物です。
クラピアの人気の理由は次の通りです。
①密に広がるから他の雑草を抑制できる
②早いスピードで成長する
③多年草なので、寿命が長い
④緑の絨毯で地表温度を下げる
⑤可愛い花が咲き、緑と花を楽しめる
⑥種がないので、増えすぎた時の管理もしやすい
⑦地盤保護、土壌流出防止に役立つ
⑧育てやすい!
画像出典元:クラピアの庭です CKNLさん投稿 | 画像出典元:虎柄のクラピア タイガー博士さん投稿 |
画像出典元:もうこんなにミドリ一面 こういちさん投稿 | 画像出典元:楽なのかな? yamamoさん投稿 |
費用の目安
クラピア:2000円(平米)〜3000円(平米)程度
※10平米のお庭の場合:20000円〜30000円程度
維持管理方法
・水やりは土に根付くまで3週間する
・肥料は植栽時にあげる、その後は年2回程度
・隙間に生えた雑草はこまめにぬく
・一年に2度は刈り込みを行う
・枯れたり、病気になったらすぐに対処する
1-6.春に可憐な花がたくさん咲く「芝桜」
芝桜は春になると本当に綺麗なお花を咲かせます。
多年草で、一度植えることで、何シーズンも綺麗なお花を楽しめます。
芝桜の特徴は次の通りです。
①花が咲くと圧倒的に綺麗なお庭になる
②芝桜+防草シートで雑草対策と美観を維持できる
③平米あたり3000円程度で植えることができるのでお庭に植えるコストが安い
④管理の手間が少ないので、園芸初心者でも綺麗なお庭を維持できる
費用の目安
芝桜:3000円(平米)程度(※防草シート併用)
※10平米のお庭の場合:30000円前後
維持管理方法
・水やりは土に根付くまで1ヶ月間する
・肥料は植栽時にあげる、その後は年2回程度
・隙間に生えた雑草はこまめにぬく
・一年に一度は刈り込みを行う
・枯れたり、病気になったらすぐに対処する
・害虫が付いたら薬剤などで取り除く
2.おしゃれな雑草対策選びで重要なポイント2つ
この章では、「おしゃれな雑草対策選び」の際に重要なポイントを2つ解説します。
2つは次の通りです。
「おしゃれ」を定義して雑草対策の目的を明確化する
コストだけに目を向けるのではなく、実際の労力も考えて検討する
それぞれ詳しく解説します。
2-1.「おしゃれ」を定義して雑草対策の目的を明確化する
まず、あなたにとっての「おしゃれ」を定義しましょう。
おしゃれの定義をするポイント
・雑草がほとんど生えていない綺麗なお庭
・植物が綺麗に管理されているお庭
・おしゃれな砂利が入っているお庭
人によって「おしゃれ」と感じることは異なります。
そのため、「あなたにとって」を重要視することで、雑草対策の実施後に後悔する可能性を下げることができます。
あなたの雑草対策の目的を明確するポイント
雑草対策の目的を明確化することで、「あなた自身がどの雑草対策をしたいのか」を決めることができます。
次のような判断材料があります。
・小さなお子様やペットが遊べるお庭を作りたい
・植物を管理する時間がないから、植物以外で決めたい
・園芸にチャレンジしたいので、グランドカバープランツをしてみたい
例えば、小さなお子様やペットとお庭で遊ぶのであれば、全面に砂利を敷くのはおすすめしません。
怪我のリスクがあります。
そのような場合は、他の人工芝やグランドカバープランツを検討したり、遊ぶスペースだけ「人工芝」を入れることで目的が達成されます。
雑草対策は1つだけに絞る必要はありません。
区分けをして、それぞれの長所を活かしてミックスすると、あなたの目的を最大限達成することができます。
そのために繰り返しますが「おしゃれの定義」と「目的の明確化」が必要になるのです。
2-2.コストだけに目を向けるのではなく、実際の労力も考えて計画する。
どの雑草対策も「メンテナンスフリー」ではありません。
多かれ少なかれ管理は必要になります。
せっかく綺麗に雑草対策をしても、管理不足で雑草が生えてくると一気に見栄えが悪くなります。
雑草の生命力は強く、アスファルトに溜まった埃(ほこり)から大きな雑草が生えることも多いです。
そのため、「あなたの自慢のお庭を維持するためには多少の努力(管理)が必要」という点を理解しておきましょう。
1章で紹介した雑草対策では、それぞれの維持管理方法を簡単に記載しているので、もう一度見直してみてください。
3.お庭をさらにおしゃれにするアイテム
この章では、お庭をさらにおしゃれにするアイテムを紹介します。
3-1.シンボルツリーでおしゃれなお庭に
シンボルツリーは、お庭やお家のシンボルとなる記念樹で、近年では新築のお家に植える方が非常に多いです。
さまざまな種類がありますので、あなたの家やお庭にマッチしたものを選ぶと「オシャレ度」がアップするでしょう。
シンボルツリーについて詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
3-2.防犯や目隠しにも使える庭木でおしゃれ度アップ
庭木は、目隠しや家の中が見えにくくする防犯の役割もあります。
おしゃれな庭木を選んで、良い雰囲気にすることもできます。
庭木を15種類解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
3-3.おしゃれな花壇
本当は植物でお庭を彩りたいけど、なかなか管理する時間が無い方も多いと思います。
そんな時はコンパクトな花壇でお花などを育てることで、お庭を彩ることができます。
また、お子様と一緒に野菜を育てたりすることもできます。
花壇の場合は、面積も自由に選べ、コンパクトなものにすれば管理の手間も少なく済みます。
お庭の花壇について詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
3-4.お庭の管理道具を入れておくおしゃれな物置
お庭の端にデザイン性が良い物置を置いておくと、おしゃれ度がアップするでしょう。
また、お庭に道具を出しっぱなしにするより、綺麗に整頓することでお庭が綺麗に見えます。
導入する雑草対策が植物の場合は管理道具が多くなります。
そんな時、おしゃれな物置があると置き場所に困らないです。
一度、通販サイトなどで探してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、おしゃれな雑草対策について詳しく解説しました。
簡単にまとめます。
お庭のおしゃれな雑草対策6選
1.高耐久で定番の「防草シート+砂利」
2.流行りの人工芝!簡単に常緑を維持できる人気の雑草対策
3.おしゃれなデザインから選ぶ「レンガ」「タイル」
4.強靭で育てやすい常緑のグランドカバープランツ「タマリュウ」
5.芝生より管理が楽で緑の絨毯にするなら「クラピア」
6.春に可憐な花がたくさん咲く「芝桜」
おしゃれな雑草対策選びで重要なポイント2つ
1.「おしゃれ」を定義して雑草対策の目的を明確化する
2.コストだけに目を向けるのではなく、実際の労力も考えて計画する。
お庭をさらにおしゃれにするアイテム
1.シンボルツリーでおしゃれなお庭に
2.防犯や目隠しにも使える庭木でおしゃれ度アップ
3.おしゃれな花壇
4.お庭の管理道具を入れておくおしゃれな物置
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。