お庭の雑草対策にお悩みの方、「DIYで導入したいけどどれがいいのかな?」とお困りではありませんか?
芝生、砂利、防草シート、コンクリート、タイルetc…どれを導入すればいいのかわからない場合も多いかと思います。
それぞれ、DIYでのコスト・難易度・効果が大きく異なります。
間違った導入をして失敗してしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するでしょう。
そこで今回は、年間2万平米以上の敷地で雑草を管理しているミドリスメンバーが、お庭の雑草対策を徹底解説します。
【この記事でわかること】
・雑草対策の全体像(手順)
・お庭の雑草対策12選をDIY費用・難易度・おしゃれ度で徹底比較
・雑草対策を選ぶ際の重要なポイント4つ
・さらにお庭をおしゃれにするアイテム4つ
・雑草対策をしないデメリット5つ
この内容を雑草対策のプロである私たちが解説します。
私たちの経験・実績
・肥料販売届出済証交付済み(岐阜県病害虫防除所管轄)
・農薬管理指導士合格
・年間2万平米以上の自社所有敷地での雑草管理
・雑草インストラクター
・NPO法人緑地雑草科学研究所会員
この記事の目的は、あなたがまず「それぞれの雑草対策の難易度・DIY費用」を知り、「具体的な雑草対策方法を検討する段階に行けること」です。
この記事の目次
1.雑草対策の手順の全体像
まずはじめに、お庭の雑草対策の手順の全体像を紹介します。
手順1.目的の設定(現状の問題点とゴール)
手順2.事前の情報収集(予算感・維持管理の手間)
手順3.雑草対策の決定(自分の目的と一致するか)
※↑までが今回の記事で解説する項目です。
手順4.事前準備
手順5,実施
手順6.維持管理
このような流れであなたのお庭の雑草対策を決定していけば、失敗確率をぐんと下げることができます。
目的の設定のコツは、雑草対策を紹介した後の「雑草対策をしたい理由と目的を設定する」で記載しています。
今回の記事では、手順1〜3を中心に解説をします。
2.お庭の雑草対策の12選(DIY費用と難易度)
この章では、メインであるお庭の雑草対策12選を紹介します。
まずは一覧でご覧ください。
※おしゃれ度は各項目に記載しています。
雑草対策の名前をタップすると該当の項目へ飛びます。
| 雑草対策方法 | 平米単価 | DIY難易度 |
| 防草シート+砂利 | 3,000〜6,000円 | 非常に簡単 |
| 人工芝 | 1,500〜5,000円 | 非常に簡単 |
| グランドカバー | 3,000円前後 | 簡単 |
| タイル (天然石マット) |
6,000円前後 | 難しい |
| 固まる土 | 6,000〜20,000円 | 非常に難しい |
| コンクリート | 5,000円前後 | 非常に難しい |
| 除草剤 | 150円前後 (1年間) |
非常に簡単 |
| レンガ | 16,000円前後 | 難しい |
| バークチップ (ウッドチップ) |
2,000円前後 | 簡単 |
| 草むしり | 0円 | 非常に簡単 |
| 塩【NG!】 | ー | NG! |
| 熱湯【要注意!】 | ほぼ0円 | 火傷リスクあり |
ではそれぞれのお庭の雑草対策について詳しく解説します。
2-1.防草シート+砂利

お庭の雑草対策の定番です。
「雑草対策=防草シート」というイメージを持っている方も多いと思います。
防草シートの上に砂利を敷くことで、劣化原因である紫外線を防ぎ、耐久性を格段に上げると同時に、景観を良くすることができます。
防草シートも非常に安価なものから高価なものまで様々な種類があり、もともと生えていた雑草や隣地に生えている雑草などをよく見極めて適切な商品選択をしないと失敗する可能性があります。
また、防草シートを適切に敷かず砂利単体では、雑草が生えて失敗してしまうので、注意が必要です。
| DIY費用の目安 | 平米単価:3000〜6000円 40平米(約12坪)の場合:120,000〜240,000円 シート代400円/砂利の単価により大きく変動 |
| DIYでの難易度 | 非常に簡単 防草シートの重ねしろを15cm以上取って実施すればプロ並みの仕上がりに! 安すぎる防草シートは失敗のもとに… |
| おしゃれ度 | ★★★★★ 雑草が生えづらく、維持管理が行き届いている庭に! おしゃれな砂利でデザイン性アップ! |
| 長所 | 短所 |
| 適切に敷設すれば、効果が非常に高い | 真夏に高温になる |
| 防犯砂利や、おしゃれな砂利が多い | 間違ったシートを導入すると雑草が生える |
| メンテナンスがほとんど不要 | 正しい敷設をしないと効果が激減する |
| – | お子さんやワンちゃんが遊びにくい |
こんな人におすすめ
・砂利でおしゃれに仕上げたい
・高い防草効果を発揮したい
防草シート+砂利について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ!
2-2.人工芝

人工芝は、近年急速に普及して砂利と同じく雑草対策の定番となりました。
常に緑の景観を維持することができるので、魅力的な雑草対策です。
ただ、人工芝単体では防草効果が低いので、必ず防草シートを併用しましょう。
「安さが売り」の人工芝は、劣化が早く景観が悪くなり「ダサいお庭」になるので本当に気をつけて下さい!
| DIY費用の目安 | 平米単価:1500〜5000円 40平米(約12坪)の場合:60,000〜200,000円 シート代400円/人工芝の単価により大きく変動 安価な人工芝:平米1200円前後 景観用高級人工芝:平米4500円前後 |
| DIYでの難易度 | 非常に簡単 防草シートの重ねしろを15cm以上取って実施すればプロ並みの仕上がりに! 人工芝選びには時間を費やしましょう。 |
| おしゃれ度 | ★★★★☆ 雑草が生えづらく、維持管理が行き届いている庭に! 一年中緑で綺麗なお庭に。 耐久性が低い人工芝は早く劣化をして残念な見た目に… |
| 長所 | 短所 |
| 常に緑のお庭にすることができる | 水はけが悪いお庭は相性が悪い |
| お庭で遊びやすい | 商品によっては、すぐに劣化をしてしまう |
| 防草シートを併用で防草効果UP | 正しい敷設をしないと効果が激減する |
こんな人におすすめ
・維持コスト(手間暇)を最小限にしたい!
・たくさん遊べるお庭にしたい
お庭の人工芝を詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
2-3.グランドカバープランツ(植物)

雑草を抑える為に、グランドカバープランツを植える方法です。
代表的なものに昔からお庭の雑草対策として活躍している芝生があります。
写真は「クラピア」というグランドカバープランツです。
近年急速に普及した人気のグランドカバープランツで、私たちミドリスもイチオシのグランドカバーです。
| DIY費用の目安 | 【芝生・クラピア】 平米単価:3000円前後 40平米(約12坪)の場合:120,000円 |
| DIYでの難易度 | 簡単 事前除草や植え方を導入前に知識として身につけておくだけで初心者でもOK 植物である以上、砂利や人工芝より維持管理の手間がかかります。 |
| おしゃれ度 | ★★★★☆ うまく管理できれば非常におしゃれ! 植物でしか味わえないデザイン性。 一方で失敗すると雑草が生えて残念に… |
| 長所 | 短所 |
| 景観が良い | 下準備が重要。省略して導入すると、失敗しやすい |
| 適切な管理をすれば雑草対策としての効果が高い | グランドカバープランツに適さない土地もある |
| お子さんやペットが遊びやすい | 定期的な手入れが必要 |
| 地表温度の上昇を防ぐ効果がある | ー |
こんな人におすすめ
・定期的な管理をする時間・意識がある
・子供やペットが遊べるお庭にしたい
グランドカバーについて詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
2-4.タイル (天然石マット・庭タイルなど)

タイルを敷いて雑草対策を施す方法です。
タイルを敷いて、隙間を作らなければコンクリートと同程度の雑草対策効果が期待できます。
また、自分の希望のデザインを使うことができますので、お洒落&雑草対策を同時に実現できます。
DIYでやっている方も多いようですが、仕上がりを綺麗にするためには、業者に外注することをおすすめします。
プロが綺麗に均したお庭にタイルと敷くと、初めて雑草対策として高い効果を発揮することができます。
| DIY費用の目安 | 【タイル費用】 平米単価:平均6000円前後 40平米(約12坪)の場合:240,000円前後 ※タイルの単価により大きく変動 【整地費用】 40平米(約12坪)の場合:150,000円前後 ※業者さんによって大きく変動 |
| DIYでの難易度 | 難しい 整地を外注してプロが行えばタイル張りは簡単 下地がガタガタのまま導入すると悲惨な見た目に… 整地はプロにお任せしましょう! |
| おしゃれ度 | ★★★★★ イングリッシュガーデンのようなおしゃれさ! 整地に失敗するとおしゃれ度が大変なことに… |
| 長所 | 短所 |
| 庭の雰囲気が良くなる | 導入費用が高い |
| タイルのデザインが豊富 | 隙間を作ってしまうと雑草対策の効果が低下する |
| 雑草対策の効果が高い | ー |
こんな人におすすめ
・維持管理の手間を最小限にしたい!
・おしゃれなタイルを探してお気に入りのお庭にしたい
お庭のタイルについて詳しく解説した記事がありますので、タイルが気になる方はぜひご覧ください。
2-5.固まる土

近年、固まる土の商品数が増えたこともあり、人気が高まっている雑草対策です。
綺麗に仕上げれば、ナチュラルな雰囲気でおしゃれなお庭になるものの、DIYでは施工が非常に難しいのが特徴です。
今綺麗に整地されたお庭でも、固まる土を混ぜて、固める際にデコボコになることも…
しっかりと事前に動画などで勉強しないと、やり直しが本当に大変な雑草対策です。
| DIY費用の目安 | 平米単価:6,000円〜20,000円 40平米(約12坪)の場合:240,000〜800,000円 |
| DIYでの難易度 | 非常に難しい ・事前に雑草を完全に除去 ・排水設計ができず割れ、ヒビになる ・綺麗に施工するのはプロ並みのスキルが必要 |
| おしゃれ度 | ★★☆☆☆ あまりおしゃれ度は高くない…? 施工不備でのひび割れはさらにおしゃれ度ダウン。 |
| 長所 | 短所 |
| コンクリートに比べてコストが安い | 素人では仕上がりにムラが出てしまう |
| 綺麗に施工できれば防草効果が高い | 施工不備や寒さでひび割れの可能性 |
| ー | 経年劣化でボロボロと崩れる |
こんな人におすすめ
・お庭をナチュラルな雰囲気にしたい
2-6.コンクリート

コンクリートを打って雑草を抑える方法です。
コンクリートは他の雑草対策に比べて効果は非常に高いですが、写真の通り、ヒビが割れから雑草が生えてきます。
経年劣化と共にひび割れも多くなりますので注意が必要です。
コンクリートをする場合は、しっかりとメリット・デメリットを把握した上で行いましょう。
なぜなら、非常に高額な上に、元に戻すのが困難だからです。
数年、数十年先まで、庭の活用法がコンクリートに合ったものであれば、おすすめします。
駐車場として活用する場合は、車重にも耐えられるように厚みを持たせることが重要です。
また施工が非常に難しいのが特徴です。
| DIY費用の目安 | 平米単価:5,000円前後 40平米(約12坪)の場合:200,000円前後 |
| DIYでの難易度 | 非常に難しい ・事前に雑草を完全に除去 ・排水設計ができず割れ、ヒビになる ・綺麗に施工するのはプロ並みのスキルが必要 ・型枠等の設置技術が必要 |
| おしゃれ度 | ★★★☆☆ 完璧に施工すれば統一感があって綺麗! ひび割れや施工不備はおしゃれ度ダウン… |
| 長所 | 短所 |
| 雑草抑制の効果が非常に高い | 夏場に高温になる |
| 駐車場としても有効活用できる | 費用が非常に高い |
| – | ひび割れから雑草が生える |
| – | 撤去が困難 |
こんな人におすすめ
・駐車場も兼用にしたい
2-7.除草剤

除草剤は、定期的な散布によってお庭の雑草を抑える方法です。
一般的に非常に導入量が多い雑草対策です。
費用対効果が高い一方で、定期的な作業が必要です。
| DIY費用の目安 | 平米単価:150円 40平米(約12坪)の場合:6,000円前後(1年間) |
| DIYでの難易度 | 非常に簡単 地面に効果が6ヶ月残留するタイプを一番濃い濃度で年2回撒くだけで綺麗に維持。 |
| おしゃれ度 | ★☆☆☆☆ おしゃれ度は低い |
| 長所 | 短所 |
| 費用対効果が高い | 植物を植えている場合は注意が必要 |
| 草むしりに比べてかかる労力が少ない | 濃度や散布のタイミングを誤ると効果が薄い |
| 選べる除草剤の種類が多い | 周辺住民の方に気を配る必要がある |
こんな人におすすめ
・次の雑草対策(人工芝など)を決めるまで雑草を抑えたい
お庭の除草剤について詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
2-8.レンガ
レンガはおしゃれなデザインがさまざまある人気の雑草対策です。
自然の温かみがあるお庭にしたい方には選択肢の一つになるでしょう。
しかし、費用が高額になることに加え、施工前の整地が必須となります。
綺麗に整地をして、砂利や砂を敷き、転圧をかけてから防草シート+レンガという方法が理想的です。
柔らかい地盤や、凍結しやすい地域ではレンガの沈下や凍割れが発生しやすいので注意しましょう。
| DIY費用の目安 | 平米単価:16,000円前後 40平米(約12坪)の場合:640,000円前後 下地に防草シート敷くなら平米単価400円(40平米の場合16,000円)上乗せ |
| DIYでの難易度 | 難しい 整地部分が難しく、レンガ設置は重労働。 下地に防草シートを敷くことで雑草抑制効果が大幅に効果アップ! |
| おしゃれ度 | ★★★★☆ しっかり施工すればおしゃれなレンガでデザイン性アップ! 整地不備のガタガタに要注意! |
| 長所 | 短所 |
| 庭の雰囲気がおしゃれになる | 費用が高額 |
| 防草シート併用で雑草抑制効果UP | 整地が必須 |
| ー | 地盤沈下が出やすい |
| ー | 滑りやすい |
こんな人におすすめ
・イングリッシュガーデンのようにしたい方
2-9.バークチップ、ウッドチップ

バークチップは、樹皮を粉砕したもので、ウッドチップは木材を粉砕したものです。
色味も違いますので、お好みに合わせて使用しましょう。
バークチップやウッドチップを敷くと、お庭の雰囲気がガラッと変わります。
おしゃれなお庭を目指している方には良いかもしれません。
| DIY費用の目安 | 平米単価:2,000円前後 40平米(約12坪)の場合:80,000円 下地に防草シート敷くなら平米単価400円(40平米の場合16,000円)上乗せ |
| DIYでの難易度 | 簡単 下地に防草シートを敷くことで雑草抑制効果が大幅に効果アップ! |
| おしゃれ度 | ★★★★☆ イングリッシュガーデンのようなおしゃれさ! 失敗確率が低く安定したおしゃれ度。 |
| 長所 | 短所 |
| 庭の雰囲気が良くなる | 虫が寄ってしまう可能性がある |
| 軽量で運びやすい | 単一だと雑草対策の効果が低い |
チップを敷く場合は、効果が低い部分をカバーするために、他の雑草対策を併用しましょう。
砂利同様、チップの下に防草シートを敷設しても良いかもしれません。
また、グランドカバープランツを併用すれば、お庭の雰囲気がさらによくなるでしょう。
2-10.草むしり

定期的な草むしりをするシンプルな方法です。
はるか昔から雑草対策として活躍してきました。
熱中症の危険や、疲労が溜まるので私たちミドリスではおすすめしていません。
| DIY費用の目安 | 平米単価:0円 ※草むしりの道具費用は別 |
| DIYでの難易度 | 簡単で非常に疲れる |
| おしゃれ度 | なし |
| 長所 | 短所 |
| 金銭的なコストはかからない | 人力なので疲労が溜まる |
| 手作業なので細かいところまで綺麗に仕上げられる | 夏場に熱中症の危険が伴う |
| – | 雑草の量が多いと手に負えなくなる |
| – | 時間的なコストが大きく発生する |
こんな人におすすめ
2-11.【絶対NG!】塩を撒くのはデメリットしかありません
雑草対策で塩をまくことは絶対してはいけません!
塩を撒くデメリットは以下の通りです。
| デメリット |
| 塩分が残留して、土地の価値、建物の価値が下がる |
| 塩分が近隣の土地へ悪影響を与える |
| 水道管などの社会インフラ設備を腐食させる可能性がある |
| 他の植物が生えなくなる可能性がある |
塩化ナトリウムは土壌で分解されずに残ってしまいます。確かに雑草は生えにくくなりますが、もしも近隣からクレームが来て元に戻そうとしても土壌改良にはかなり大掛かりな土木工事が必要となります。これだけ大きなデメリットがあるので、絶対に塩を撒かないようしましょう。
2-12.火傷に要注意!!熱湯
雑草に熱湯をかける対策は、動画サイトなどでも投稿されています。
熱湯の熱エネルギーで、植物の細胞を破壊する仕組みです。
ただ、1平米を処理するのに5リットルから10リットルの熱湯が必要になるので、非常に手間がかかります。
また100度の熱湯を運搬するので、常に火傷のリスクを抱えることになります。
火傷を負ってしまった時の治療費等を考えるとおすすめはできません。
| DIY費用の目安 | 平米単価:0円 ※水代・ガス電気代は考慮していません。 |
| DIYでの難易度 | 簡単・火傷のリスクが高い |
| おしゃれ度 | なし |
| 長所 | 短所 |
| 金銭的なコストが少ない | 常に火傷のリスクが発生する |
| 化学物質を使わない | 事故が発生した場合のリスクが大きい |
| – | お湯を沸かす手間がかかる |
2-13.お庭づくりの交流サイトで実際の写真や感想を見てヒントを得ましょう!
クラピアや芝生などのグランドカバープランツや、お庭づくりの交流サイトをオープンしました。
サイト名:『わたしのお庭』
URL : https://midoris.life
お庭の交流サイトとして、他の人がどんなお庭づくりをしているのかを見てヒントをもらえるかもしれません。
3. お庭の雑草対策を選ぶときの4つのポイント
本章では、雑草対策を選ぶポイントを記載します。
3-1. 雑草対策をしたい理由と目的を設定する

あなたが雑草対策をしたい理由は、「雑草が生えにくい環境を作りたい」という思いがあると思います。
雑草対策を検討している人に共通する部分ですね。
そのほかにも様々な目的があると思います。
代表的なものを挙げてみますので、優先順位をつけてみましょう。
・景観を良くしたい
・コストを安く抑えたい
・植物を植えたい
・家とマッチしたお洒落な庭にしたい
・見た目より効果を重視したい
単純に「業者に勧められたから」「ネットでおすすめしていたから」という理由ではあなたが100%満足できることはないでしょう。
まずは「あなたが雑草対策に求める効果」を明確にしてから、手段と方法を選ぶことがとても重要です。
3-2.目的別おすすめの雑草対策方法
あなたの目的によって選ぶ雑草対策が変わってきます。
参考までにいくつか例を挙げます。
パターン①子供が小さいので、お庭で安全に遊べるようにして雑草を抑えたい。

このような方はグランドカバープランツまたは人工芝をおすすめします。
少し管理の手間がありますが、被覆すれば、地面が高温になることも無ければ、転んで怪我をする可能性も低くなります。
パターン②できるだけ初期コスト抑えて、効果の高い雑草対策をしたい。景観はこだわらない。
このような方は除草剤散布での雑草対策をおすすめします。
定期的な散布で維持管理コストが必要となりますが初期コストは抑えることができます。
近所の方への配慮は怠らず、散布しましょう。
パターン③コストがかかってもいいので、しっかりと雑草対策をしたい。駐車場としても活用したい。
このような方は、コンクリートを検討してみてはいかがでしょうか。
駐車場として活用したいのであれば、ある程度強度のある雑草対策が必要です。
となると、コンクリートが有力な候補になります。
仕上がり等を事前に業者へ確認して、後悔しないようにしましょう。
パターン④どの雑草対策が良いのかわからない

その上で、自分がどのような目的で雑草対策を行うのかを明確にしましょう。
必要であれば、プロのエクステリア外構業者さんへ相談してみても良いかもしれません。
自分の目的が曖昧なまま、雑草対策をしてしまうと、後悔する可能性が高いのでご注意ください。
私たちミドリスでもお庭の雑草対策のご相談を承っておりますので、いつでもお問い合わせください。
3-3. 失敗しない庭づくりの為に
雑草対策には様々な種類がありますが、共通する失敗しない為のポイントを記載します。
庭づくりについて詳しく解説した記事はこちら
3-3-1. 雑草対策について詳しく調べる
知識不足のまま、自分で雑草対策を行なってしまうと、準備不足や技術不足で失敗する可能性が高まります。
せっかくのマイホームなので、失敗しない為にも、面倒くさがらず詳しく調べましょう。
調べる方法としては、
・インターネットや書籍で情報収集をする
・専門家に相談する
・ホームセンターで相談する
などがあります。
ご自身で調べるのが苦手な方は親切な業者に問い合わせをしてみましょう。
3-3-2. DIYでやる場合、雑草の下処理・駆除は必ず行う
ご自身で防草シートを敷いたりグランドカバープランツを植えたりする場合、雑草の下処理は必ず行なってください。
【雑草駆除の基本フロー】
・今生えている雑草を液体除草剤(茎葉処理型)で完全に枯らす
・草刈りをして、集草をする
・粒剤除草剤(土壌処理型)でこれから生えてくる雑草を抑制する
このような流れで進めると、雑草をほとんど駆除できますので、おすすめです。
注意点は、「グランドカバープランツを植える場合、粒剤除草剤(土壌処理型)の使用に気を付ける」です。
土壌処理型除草剤は効果の期間が1ヶ月から長いもので9ヶ月ほど残ります。
除草剤成分が残ったまま植物を植えても枯れてしまいます。
そのため、効果の期間が終わってから植栽をしましょう。
3-3.他の人がどんなお庭づくりをしているのか生の声を交流サイトで知る。
クラピアや芝生などのグランドカバープランツや、お庭づくりの交流サイトをオープンしました。
サイト名:『わたしのお庭』
URL : https://midoris.life
お庭の交流サイトとして、他の人がどんなお庭づくりをしているのかを見てヒントをもらえるかもしれません。
3-4.完璧な雑草対策は存在しない
雑草はアスファルトに溜まった埃からでも発芽し、成長します。
普段道路を見ていると、「なぜそこに雑草が?」と不思議に思うようなこともあるかと思います。
雑草の種は、風によりはるか遠くからやってきて、ごくごく僅かな隙間から発芽できます。
そのため、どのような雑草対策をしたところで100%雑草を抑えることはできません。
はるか昔から人間は雑草と共存してきました。
ある程度の妥協点を見つけて、「維持管理がこれくらいで済んだからいいか」くらいを目指しましょう!
4.雑草対策と共にお庭をおしゃれにするアイテム
この章では、雑草対策と共に導入すると、お庭をさらにおしゃれにできるアイテムを4つ紹介します。
DIYでお庭をおしゃれにしたい方はぜひご覧ください。
4-1.ガーデンライト

おしゃれなお庭に高確率である「ガーデンライト」です。
夜の雰囲気を良くしてお庭のポテンシャルを最大限発揮できます。
おしゃれな雑草対策をした後には、ぜひ導入をおすすめします。
お庭のライトアップについて詳しく紹介した記事はこちら。
4-2.大型の植木鉢

こちらもおしゃれなお庭に定番のアイテムです。
大型の植木鉢を取り入れるだけで、庭の印象はぐっと洗練されます。
存在感のある鉢が空間にリズムを生み、シンプルな防草スペースや砂利敷きの庭にも立体感と彩りを添えてくれます。
季節の花やグリーン植えるもの良し。好きな観葉植物を植えるもの良いです。
季節ごとに変化を加えることでお庭のおしゃれ度がアップします。
ミドリスでは、上の写真の商品を含め、植木鉢を50種類以上を販売しています。
ミドリス本店植木鉢販売サイト:https://midoris.shop/view/category/ct199
4-3.枕木ステップ・丸太ステップ

枕木ステップや丸太ステップは、お庭のデザイン性を向上させるアイテムです。
画像は、枕木風ラバーステップで、劣化しにくい・滑りにくいというアイテムです。
枕木ステップやラバーステップを設置するだけで、庭に自然な動線とデザイン性が生まれます。
木の温もりを感じる枕木はナチュラルで落ち着いた印象を与え、樹脂素材のラバーステップはメンテナンスが簡単で長く美しさを保てます。
砂利や芝生、防草シートの上にも設置でき、雑草対策をしながらおしゃれな小道を演出。
歩くたびに気分が上がる、見た目も機能も兼ね備えたガーデンアイテムです。
4-4.ガーデンオーナメント

お庭にオブジェを設置するとおしゃれ度がアップします。
ガーデンオーナメントをひとつ置くだけで、庭に個性とストーリーが生まれます。
石像やアイアンのオブジェ、可愛らしい動物モチーフなど、選ぶデザインによって空間の印象が大きく変わります。
植栽の間や小道の端にさりげなく配置すれば、視線のポイントとなり、季節ごとの風景に奥行きをプラス。
日常の庭を、まるで小さなアートギャラリーのように演出できる魅力的なアイテムです。
ミドリスでは、500種類以上の動物の置物を販売しています。
ミドリス本店動物置物販売サイト:https://midoris.shop/view/category/ct204
5.雑草対策(駆除)をしないと発生するお庭のトラブル
こちらは最後の章になります。
これまで雑草対策を紹介してきましたが、そもそも雑草対策はなぜ必要なのでしょうか?
本章では、雑草対策をしないと発生するトラブルを記載します。
ぜひこちらの記事もご覧ください。
5-1.景観が悪くなる

雑草が無造作に生えていると景観が悪くなってしまいます。
せっかく綺麗なマイホームでも、お庭が雑草だらけだと印象も悪くなってしまいますね。
逆にお庭も綺麗に手入れされているお家を見ると、良い印象を持つ方が多いと思います。
5-2.お庭で遊びづらくなる

お子さんがいたり、ペットを飼われている方の場合は、雑草が生えていると遊びづらくなります。お子さんとキャッチボールや犬と遊ぶときに雑草があると邪魔になりますよね。雑草の中には棘があるものもありますので怪我も心配です。
5-3.虫、獣が住み着く

雑草が茂っていると、虫や獣の住処となります。特にヘビなどは茂った雑草の中にいるので、ミドリススタッフもご依頼先のお庭や敷地でよく遭遇します。虫もたくさん寄ってきます。
5-4.死に地が増える
せっかくの土地も、雑草を生えっぱなしにしてしまうとその部分は活用できない死に地になってしまいます。
つまり、しっかりと雑草対策を行えば、本来の土地面積を全て活用することができますが、しなければ雑草を育てるために固定資産税を払い続けるようなものです。
5-5.近隣住民からのクレームが来る

雑草を生えっぱなしにして景観が悪くなると、ご近所さんからクレームが来る場合があります。
「虫や獣が寄って困る」「景観が悪く、地区の景観が崩れてしまう」なんて言われてしまうかもしれません。
ご近所トラブルは、無用なストレスの元です。崩れた関係は、修復にも時間がかかるので、こんなことを言われない様にお庭は綺麗に保てるといいですね。
お庭の雑草対策のまとめ
いかがでしたでしょうか。
あなたが雑草対策を決める手順としては、次の流れになります。
1. 雑草対策の種類と知る
2. それぞれの長所、短所を知る
3. 具体的な方法を検討する
4. その方法があなたの目的、あなたのお庭の環境に合ったものかを判断する
今回の記事で、「1」と「2」が把握できたと思います。具体的な方法が決まったのであれば、更に詳しく調べてみましょう。
雑草対策12種類の比較表はこちら。
| 雑草対策方法 | 平米単価 | DIY難易度 |
| 防草シート+砂利 | 3,000〜6,000円 | 非常に簡単 |
| 人工芝 | 1,500〜5,000円 | 非常に簡単 |
| グランドカバー | 3,000円前後 | 簡単 |
| タイル(天然石マット) | 6,000円前後 | 難しい(整地部分) |
| 固まる土 | 6,000〜20,000円 | 非常に難しい |
| コンクリート | 5,000円前後 | 非常に難しい |
| 除草剤 | 150円前後(1年間) | 非常に簡単 |
| レンガ | 16,000円前後 | 難しい |
| バークチップ(ウッドチップ) | 2,000円前後 | 簡単 |
| 草むしり | 0円 | 非常に簡単 |
| 塩【NG!】 | ー | NG! |
| 熱湯【要注意!】 | ほぼ0円 | 火傷リスクあり |
この記事を読んだあなたが「あなたの目的に合った雑草対策」に出会い、雑草の煩わしさから解放されるヒントとなれば幸いです。


