マイホームのお庭の雑草対策で防草シートをお考えのあなた。
防草シートも、多くの種類、工事の方法など、わからないことも多いかと思います。
そこで今回は、お庭で防草シートをする前に知っておくべき次の6つのポイントを解説します。
お庭の雑草対策で防草シートを選ぶ3つの理由
おしゃれなお庭を作るために知っておきたい防草シートの4つの活用法
お庭で防草シートを導入する際の注意点3つ
お庭でおすすめの防草シート
防草シートでお庭づくりをする費用の目安
お庭で防草シートを敷く手順
この記事を読めば、お庭で防草シートをする際に、失敗する可能性を極めて低くすることができます。
せっかくのマイホーム、雑草で困らないためにも長文ですが、最後までお読みいただけると幸いです。
防草シートの基本から詳しく知りたい方は次の記事からご覧ください。
防草シートとは|雑草対策の効果と利用するメリット・デメリットを解説この記事の目次
1.お庭の雑草対策で防草シートを選ぶ3つの理由
この章ではお庭で防草シートを選ぶ理由を3つ解説します。
1-1.「正しい方法で導入することで」防草シートは10年程度、雑草が生えにくいお庭にできる
お庭に防草シートを導入すれば、10年程度は雑草の苦痛から解放されるでしょう。
雑草はお庭の様々な場所から生えてきます。
定期的な草むしりなどを考えると、一度綺麗に防草シートを敷いて、あまり手をかけずに雑草を管理することが賢明ではないでしょうか。
防草シートを「正しい方法で導入」とは次のようなものです。
・品質の良い防草シートを使う
・手を抜かず事前準備をする
・正しい方法で防草シートを敷設する
・敷設後に簡単なメンテナンスをする
この4つを守れば、お庭に生える雑草の苦痛から大幅に解放されることでしょう。
ただ、間違った導入をしてしまうと、下の写真のように、結局雑草が生えてしまい、せっかくのお庭の見栄えが悪くなってしまいます。
1-2.防草シートと砂利や人工芝を組み合わせることでおしゃれなデザインのお庭にできる
防草シート単体の場合は、見栄えはあまり良くありません。
砂利などを組み合わせることで、おしゃれなデザインにすることができます。
自分の好きな砂利やレンガを選んで、見栄えを良くすることで、「デザイン性」と「防草効果」を両立することができます。
1-3.芝生などの植物に比べて、お庭の維持管理コストがかからない
防草シートは、芝生などのグランドカバープランツと比べ、維持管理がとても簡単です。
新築を建てる際に、芝生などを導入しても、結局管理ができず枯れてしまったという声をたくさん聞きます。
その点、防草シートは維持管理コストがほとんど発生しないため、あなたの手間を煩わせることはありません。
お庭がある家は、雑草との付き合いも長期間しなければなりません。
その際に、「長期的な視点」で雑草対策を考えたときにあなたの目的に合ったものを選ぶことが賢明です。
防草シートと芝生の管理一覧は次の通りです。
導入後にする管理 | |
---|---|
防草シート | 芝生 |
定期的な目視確認(破れていないか) 破損箇所の補修 |
刈り込み(5月から9月まで月2回程度) 施肥(ほぼ毎月) 水やり(植栽後) 目砂入れ エアレーション 芝焼き 張り替え・補修 |
2.DIYでもできる!おしゃれなお庭を作るために知っておきたい防草シートの4つの活用法
せっかくのマイホームはおしゃれなお庭にしたいですよね。
シート単体だけではどうしても見栄えが良くないと思われる方も多いと思います。
しかし、防草シートと砂利や人工芝を組み合わせることで、雑草対策の効果が上がるだけではなく、デザイン性も大幅に向上させることができます。
この章では、防草シートの上にプラスで行う雑草対策を紹介します。
2-1.お庭で防草シートの上に砂利(レンガ、タイル)などを敷くと耐久性が大幅に上がる
シートの上に砂利を敷くと次のようなメリットがあります。
耐久性が高くなる(劣化しにくい)
砂利(砕石)雑草が生えても簡単に抜くことができる
それぞれ詳しく解説します。
防草シートに砂利を敷くと耐久性が大幅に上がる仕組み
防草シートの劣化の大きな原因に「紫外線」があります。
シート単体だと、下の画像のように、防草シートに直接紫外線が当たって劣化が速くなります。
砂利を敷くことで次画像のように、紫外線から防草シートを守る役割をします。
砂利が紫外線をシャットアウトすることで、防草シートの寿命を飛躍的に伸ばすことができます。
防草シートの上の砂利に生えた雑草は簡単に抜ける仕組み
防草シートの上の砂利に雑草が生えても、「根が土に張らない」ため簡単に抜くことができます。
砂利の隙間に少しだけ根を伸ばしているだけなので、手で簡単に抜くことができます。
そもそも砂利をしなければ、雑草が生える可能性は低くなりますが、「防草シートの寿命を大幅に伸ばす」という利点を考えると、砕石などをすることをおすすめします。
2-2.防草シートの上に砂利やレンガをすることでお庭のデザイン性が上がる
防草シートは淡白な外観で、お庭向きではないと考える方も多いです。
シートの上に「砂利」や「レンガ、タイル」を敷くことで、デザイン性が大幅に向上します。
また、「2-1.防草シートの上に砂利(レンガ、タイル)などを敷くと耐久性が大幅に上がる」で記載の通り、耐久性も上がるので、2つの大きなメリットが発生します。
砂利はたくさんの種類があります。
お家のデザイン(和風、洋風)、目的(防犯)、場所(庭、玄関先、駐車場)など目的別で選ぶことができます。
お庭の砂利について詳しく記載した記事がありますので、ぜひご覧ください。
2-3.人工芝で手軽に緑のお庭を作る
防草シートの上に人工芝を敷くことで簡単に「緑のお庭」を作ることができます。
お庭に緑があれば、景観もよく、人工芝の上でたくさん遊ぶこともできます。
防草シートと人工芝を組み合わせると次のようなメリットがあります。
メリット①防草シートの耐久性が高くなる(劣化しにくい)
メリット②お庭の維持管理コストがほとんど発生しない
メリット③緑を簡単に維持できる
メリット④お庭で走り回ったり、プールなどを設置できる
メリット⑤お庭の温度抑制に繋がる
このようなメリットがあります。
人工芝は管理が楽なので、近年急速に普及しています。
管理がいらない緑のお庭が実現できるのが人気の秘訣です。
2-4.DIYで費用を抑えてお庭の雑草対策ができる
防草シートはポイントを押さえておけばDIYでも簡単に施工することができます。
例えば、コンクリートやセメントなどはDIYの難易度が高いので、導入費用も高くなってしまいます。
防草シートであれば、あなたの休日の隙間時間を利用してDIYで施工することができます。
DIYで行うことで、外注費用を押さえてお庭の雑草対策をすることができます。
3.お庭で防草シートを導入する際の注意点3つ
この章ではお庭で防草シートを導入する際の注意点を3つ紹介します。
失敗して「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、理解しておきましょう。
3-1.安価な防草シートを選ぶと雑草が生える
安価な防草シートを選ぶと、結局雑草が生えてしまいます。
お庭であれば防草シートで「長期的な雑草対策」が目的の方が多いと思います。
長期的な利用目的で、安価なシートを使って雑草が生えると「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうでしょう。
防草シートの品質差については次の画像をご覧ください。
右の廉価品のシートは、編み込み式で、期間が経過するとほつれて隙間から雑草が生えてきます。
高品質のシートであれば、ほつれることなく、長期的な使用が可能となります。
3-2.防草シート単体だと見栄えが良くない
防草シートは景観的に淡白であり、見栄えが良いとは言えません。
ただ、この記事でも紹介したように防草シートの上にプラスアルファの雑草対策をすることでデザイン性を向上させ、「おしゃれなお庭」を作ることができます。
防草シートとレンガ、タイルを組み合わせる
防草シートと人工芝を組み合わせる
防草シートと芝桜を組み合わせる
詳しくは「防草シート おしゃれ」ブログ
3-3.事前準備を怠ると雑草が生える
防草シートは事前準備を怠ると雑草が生えて失敗してしまいます。
「段取り八分の仕事二分」という昔からの名言通り事前準備が成功の秘訣です。
事前準備は次のような項目があります。
ポイント1.今生えている雑草を除去する
ポイント2.シート同士の重ね代を15cm以上確保できるようにシートを用意する
ポイント3.しっかり整地をしておく
ポイント4.防草シートは耐久性があるものを選ぶ
ポイント5.防草シート用固定ピンは50cm間隔で打ち、平米あたり5本以上用意する。
この5つのポイントをしっかり押さえておきましょう。
4.お庭でおすすめの防草シート
私たちはミドリスは、防草シート敷設実績が20万平米以上ありますが、おすすめの防草シートは「ザバーン」です。
私たちは短期的な雑草対策ではなく、長期的に雑草を抑えることを目的とし、10年単位の雑草対策が前提としています。
そのため、安価な防草シートではなく、高品質の防草シートを導入しています。
ザバーンをオススメする理由は次の6つです。
①様々な高耐久と謳っているのシートを使用した中で耐久性が高い
②破れにくい
③水が通りやすい(水が溜まらない)
④軽い
⑤シートの上の吹き溜まりに雑草が生えても根が通りにくいので除去しやすい
⑥費用対効果が良い
ザバーン240Gは高耐久のシートで曝露(上に砂利などをしない場合)で約7年〜13年の耐久性があります。
シートの上に砂利を敷くことで劣化の原因である「紫外線」からシートを守ることができます。
砂利敷きの場合、耐用年数はメーカー発表で「半永久」とされています。
次の写真はザバーンと安い防草シートをそれぞれ拡大したものです。
シートの密度が全然違いますので、防草効果や耐用年数が大きく違うことがわかります。
廉価品のシートは2、3年でボロボロになることが多々あります。
安いシートを敷いてすぐにボロボロになるとまた敷く作業をしなければいけません。
敷設作業を自分でやるにしろ、業者さんにお任せするにしろ手間と費用がかかります。
最初にしっかりと高耐久のシートを使用することで長い間雑草に困らずに済みます。
ザバーンはミドリスの販売サイトでお買い求めいただけます。
・0.3m×10m×20本
・0.5m×10m×10本
・0.5m×100m×2本
・0.5m×50m×4本
・0.75m×100m×2本
・0.75m×50m×4本
・1m×10m×10本
・1m×100m×2本
・1m×20m×10本
・1m×50m×4本
・1.5m×10m×10本
・1.5m×100m×1本
・1.5m×50m×2本
・2m×10m×5本
・2m×100m×1本
・2m×50m×2本
・0.5m×10m×10本
・0.5m×100m×2本
・0.5m×50m×4本
・0.75m×100m×2本
・0.75m×50m×4本
・1m×10m×10本
・1m×100m×2本
・1m×50m×4本
・1.5m×10m×10本
・1.5m×100m×1本
・1.5m×50m×2本
・2m×10m×5本
・2m×100m×1本
・2m×50m×2本
5.DIYで防草シートを使ってお庭づくりをする費用の目安
この章では防草シートでお庭づくりをする費用の目安を記載します。
防草シート単体の場合と、防草シート+砂利、防草シート+人工芝の3種類算出しています。
使用資材
ザバーン240G:440円/平米
ザバーン136G:270円/平米
シート抑えピン:160円/平米(8本使用)
砂利:8000円/平米(20kg2000円のものを80kg使用)
人工芝:900円/平米
お庭で防草シートを導入する費用の目安は次の通りです。
防草シート(ザバーン240G)単体で施工する場合 | |
---|---|
10平米 | 6000円 |
20平米 | 12000円 |
50平米 | 30000円 |
100平米 | 60000円 |
防草シート(ザバーン136G)+砂利で施工する場合 | |
---|---|
10平米 | 83000円 |
20平米 | 166000円 |
50平米 | 415000円 |
100平米 | 830000円 |
防草シート(ザバーン136G)+人工芝で施工する場合 | |
---|---|
10平米 | 12000円 |
20平米 | 24000円 |
50平米 | 60000円 |
100平米 | 120000円 |
あくまでも目安なので、参考程度にお考えください。
6.DIYでも大丈夫!お庭で防草シートを敷く手順
防草シートはDIYでもポイントを押さえておけば敷くことができます。
この章では防草シートを敷く手順を記載します。
6-1.防草シートを敷く前に準備に抑えるべきポイント5つ
敷く前の事前準備は次の通りです。
ポイント1.今生えている雑草を除去する
ポイント2.シート同士の重ね代を15cm以上確保できる数量を用意する
ポイント3.しっかり整地をしておく
ポイント4.防草シートは耐久性があるものを選ぶ
ポイント5.防草シート用固定ピンは50cm間隔で打ち、平米あたり5本以上用意する
この5つを押さえて準備を行いましょう。
6-2.防草シートの敷設作業
敷設作業は次の4ステップです。
STEP1.端から敷いていく
STEP2.防草シート固定ピンは最低でも50cm間隔で打つ
STEP3.重ね代を15cm確保する
STEP4.打ち損じた場合はテープで補修
事前準備ができていれば、実際の作業は非常に簡単です。
6-3.防草シート敷設後の管理で行う5つのこと
シート敷設の定期的な管理は次の5つです。
・防草シートに吹き溜まり(砂が堆積していないか)がないか確認する
・固定ピンの穴から雑草が生えていないか確認する
・重ねしろの部分から雑草が出ていないか確認する
・よく歩く場所がシートの擦り切れがないか確認する
・台風【強風】で防草シートがめくれていないか確認する
この点を実施することで長期間、雑草の苦痛から解放されます。
この章で記載した項目をさらに詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では以下の6つのポイントを解説しました。
お庭の雑草対策で防草シートを選ぶ2つの理由
おしゃれなお庭を作るために知っておきたい防草シートの4つの活用法
お庭で防草シートを導入する際の注意点3つ
お庭でおすすめの防草シート
防草シートでお庭づくりをする費用の目安
お庭で防草シートを敷く手順
あなたが防草シートを活用して自慢のお庭を実現できることを願っております。
芝桜を植えようと考えています。どのタイプの防草シートが適してますか❓️教えて下さい。
山田晴規 様
コメントありがとうございます。
芝桜と併用するシートとしては、ザバーン240や350など、不織布タイプの耐用年数が長いものをお勧めします。
理由は大きく分けて2つです。
芝桜を植栽後に防草シートを張り替えることは困難なため、雑草が生えてくる可能性や、補修や張り替えが必要になる可能性が低いものが良いです。
また、植栽後も刈り込みや株分け、植え穴や固定ピンの穴から生えてきた雑草の除去などで防草シートの上を歩くことがあります。
そのため、耐久性が高い方が良いです。
以上の理由から、不織布タイプなので網目から雑草が生えてくるということが無く、耐久性の高いザバーンの240や350をお勧めします。