「防草シートを敷く前に整地は必要かな?」とお考えのあなた。
お考えの通り、整地は必要です。
整地は、「地面を均す」ことで、凸凹がある地面を綺麗にする意味です。
整地をせず、防草シートを敷くと、雑草が生えてきたり、見栄えが悪くなります。
せっかく多くの費用をかけても「こんなはずじゃないかった」と後悔してしまいます。
そこで今回は、防草シートの敷設実績が20万平米以上あるミドリスメンバーが、次の項目について詳しく解説します。
防草シートに整地が必要な3つの理由
防草シートの敷く前に整地をする7ステップ
整地は外注する必要があるのか
整地の他、防草シートで失敗しないためのポイント4つ
防草シートの上にするプラスの雑草対策3選
おすすめの防草シート
この記事があなたの雑草対策の一助となれば、幸いです。
防草シートの基本から詳しく知りたい方は次の記事からご覧ください。
防草シートとは|雑草対策の効果と利用するメリット・デメリットを解説この記事の目次
1.防草シートに整地が必要な3つの理由
防草シートに整地が必要な理由は3つあります。
地面の凹凸でシートが捲れやすくなる
シートと地面に隙間ができて雑草が生えやすくなる
整地をしないと見栄えが悪くなり、人工芝やレンガをしても凸凹する
それぞれ詳しく解説していきます。
1-1.地面の凹凸でシートが捲れやすくなる
地面がデコボコしていると、隙間が生まれます。
隙間があると、風が吹いてシートが捲れる場合があります。
特に風が強い日や、台風の日などには捲れやすくなります。
シートが捲れると、やり直しの手間や、押さえるためのピンを再度購入しなければいけなくなり、余計なコストがかかってしまいます。
1-2.シートと地面に隙間ができて雑草が生えやすくなる
シートと地面に隙間があると、そこに雑草が生える余裕を与えてしまいます。
雑草が生えてしまうと、シートを突き破ったり、シート同士の重ねしろから顔を出す場合があります。
1-3.整地をしないと見栄えが悪くなり、人工芝やレンガをしても凸凹する
整地をしないと、シートにシワができたり常にふかふかしている状態になり、見栄えが悪くなります。
また、防草シートの上に「人工芝」や「レンガ」をする際には、凸凹してしまい、見栄えが悪くなります。
せっかく費用をかけて雑草対策をしても、思っていたものと全く違う仕上がりになってしまいます。
多くの費用をかけて雑草対策をするので、最初にしっかり整地することが重要です。
2.防草シートの敷く前に整地をする7ステップ
整地の7ステップはDIYで簡単に行うことができます。
除草剤も活用して行っていきますが、除草剤には大きく分けて2種類あることを予めお伝えします。
・整地前に使う除草剤「茎葉処理型除草剤」
今生えている雑草を素早く枯らすものです。
整地前に草を除去するために使用します。
・整地後に使う除草剤「土壌処理型除草剤」
これから生えてくる雑草を抑える除草剤です。
地面に除草剤成分の層を作り、「雑草の発芽を抑える」効果があります。
整地後に、せっかく綺麗にしたお庭などに雑草が生えないようにする効果があります。
STEP1.今生えている雑草を除去する
まずは今生えている雑草を除草剤で枯らします。
枯らす目的として「根っこまで枯らす」必要があるため、除草剤を使用します。
手で除去をしても、雑草の根っこを残してしまうことが多いためです
そのため、雑草が少しでも生えている場合は「茎葉処理型除草剤」で雑草を綺麗に枯らしましょう。
除草剤をかけてから1日程度でしっかり枯れ始め、何日かすると完全に枯れます。
かけたばかりで刈り取るのではなく、効果が十分発揮してから刈り取る方が楽なので、散布後は何日か待ちましょう。
茎葉処理型除草剤「ネコソギクイックプロFL」の効果を写真で見てみましょう。
完全に枯れた後は、集草をします。
枯れた草の上にそのままシートをする方も居ますが、シートがふかふかする原因となりますので、必ず集草をしましょう。
完全に枯れた草は体積も小さくなりますので、ゴミ袋にまとめて破棄しましょう。
STEP2.小石を除去する
集草して綺麗になったら小石などをできるだけ除去しましょう。
石があるデメリットは次の通りです。
・凸凹の原因になる
・ピンが入らない場合がある
特にデコボコができると一章で紹介したデメリットが発生しますので、できるだけ除去しましょう。
STEP3.レーキ等で全体的に均す
集草が終わり、石も除去できたタイミングでいよいよ整地です。
ホームセンターで2000円前後で販売しているレーキで均しましょう。
少し硬い場合は鍬(クワ)などで耕した後にレーキを使うと楽です。
STEP4.地面が硬い場合は耕運機で耕す
地面が固く、レーキと鍬(クワ)で整地がうまくできない場合は耕運機がお勧めです。
耕運機を持っている方は少ないと思いますが、レンタルでも借りることができます。
https://www.agriz.net/fs/nouki/rental-f220-3005872
店舗名:アグリズ 様
運営会社:株式会社藤原農機様
慣れない作業より、費用はかかりますが、プロの業者さんにお願いする方が安心で、綺麗に仕上がるでしょう。
STEP5.散水をして、地面が沈むか様子を見る
全体的に均した後は、敷地全体に散水をしましょう。
散水をすることで、耕した土や石があった場所などが沈みます。
STEP6.地面が凸凹した場合は再度レーキで均す
散水後、土が沈んでデコボコした場合は、再度レーキなどで均しましょう。
この6ステップで整地は完了です。
STEP7.整地後に土壌処理型除草剤を散布して長期間雑草を抑制する
整地後、「土壌処理型除草剤」を散布するとさらに安心です。
綺麗な状態になったタイミングで「土壌処理型除草剤」を散布することをおすすめします。
「今から生えてくる雑草を抑える」という効果があり、地中にある無数の雑草の種の発芽を抑えます。
ここまですれば、安心して防草シートを敷設することができます。
3.整地は外注する必要があるのか
整地は地面が固くなければ基本的にはDIYで十分できます。
ただ、地盤が固く、鍬(クワ)でも太刀打ちできないような場所であれば、外注をお勧めします。
また、予算に余裕があり、「プロにやってもらいたい」と思う方も外注をお勧めします。
・予算に余裕があり、自分でなかなか時間が作れない人
・地盤が固く、自分で行うのに自信がない人
整地の相場は30坪(約100平米)で3万円から6万円程度が目安です。
予算内で収まる方は一度業者さんにお見積もりの依頼をしてみると良いかと思います。
そのような場合は、ご自身で行うのは難しいので、業者さんに依頼をしましょう。
4.整地の他、防草シートで失敗しないためのポイント4つ
整地のほかに防草シートで失敗しないためのポイントは4つあります。
ポイント1.今生えている雑草を除去する
ポイント2.シート同士の重ね代を15cm以上確保する
ポイント3.防草シートは耐久性があるものを選ぶ
ポイント4.防草シート用固定ピンは50cm間隔で打ち、平米あたり5本以上用意する。
この4つ全てが重要です。
せっかく綺麗に整地をしても、防草シートの敷き方で失敗すると、雑草が生えてしまいます。
防草シートを敷く際の手順を解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
記事タイトル:防草シートの敷き方・貼り方|DIY施工で失敗しないための教科書【写真付き】
記事URL:https://midoris.jp/how-to-lay-weed-proof-sheet/
5.防草シートの上にするプラスの雑草対策3選
防草シートの上にさらに雑草対策として「砂利」や「レンガ」「人工芝」などがあります。
プラスでこれらの雑草対策をする目的は次のようなものがあります。
・防草シートの耐久性を向上させる
・デザイン性を向上させる
この章では、防草シートの上によく施工させるものをそれぞれ解説していきます。
5-1.防草シートの上に砂利やレンガ・タイルを敷く
防草シートの上に砂利を敷くメリットは次の通りです。
防草シートと砂利やレンガを組み合わせるメリットは次の通りです。
メリット①「防草シート」と「砂利」のお互いのデメリットを補うので防草効果が高い
メリット②耐久性が高くなる(劣化しにくい)
メリット③様々な種類から砂利(タイル・レンガ)を選んでおしゃれにデザインできる
メリット④お庭の維持管理コストがほとんど発生しない
メリット⑤砂利(砕石)雑草が生えても簡単に抜くことができる
このように多くのメリットがあります。
砂利(レンガ・タイル)が防草シートの劣化原因である「紫外線」をシャットアウトし、耐久性を大幅に向上させます。
そのほかにもおしゃれな砂利やレンガでデザイン性を向上させることができます。
また、防犯砂利を導入することで、利便性も向上します。
詳しくは次の記事をご覧ください。
5-3.防草シートの上に人工芝を敷く
人工芝は手軽にお庭を緑に彩ることができて、維持管理も楽なため、近年急速に普及しました。
防草シートと人工芝を組み合わせると次のようなメリットがあります。
メリット①防草シートの耐久性が高くなる(劣化しにくい)
メリット②お庭の維持管理コストがほとんど発生しない
メリット③緑を簡単に維持できる
メリット④お庭で走り回ったり、プールなどを設置できる
メリット⑤お庭の温度抑制に繋がる
このようなメリットがあるのが人気に秘訣です。
6.ミドリスおすすめの防草シート
私たちは防草シート敷設実績が20万平米以上ありますが、おすすめの防草シートは「ザバーン」です。
ザバーンは防草シートの中で抜群の知名度があり、効果も非常に高いです。
オススメする理由は次の6つです。
①様々な高耐久と謳っているのシートを使用した中で耐久性が高い
②破れにくい
③水が通りやすい(水が溜まらない)
④軽い
⑤シートの上の吹き溜まりに雑草が生えても根が通りにくいので除去しやすい
⑥費用対効果が良い
ザバーン240Gは高耐久のシートで曝露(上に砂利などをしない場合)で約7年〜13年の耐久性があります。
シートの上に砂利を敷くことで劣化の原因である「紫外線」からシートを守ることができます。
砂利敷きの場合、耐用年数はメーカー発表で「半永久」とされています。
次の写真はザバーンと安い防草シートをそれぞれ拡大したものです。
シートの密度が全然違いますので、防草効果や耐用年数が大きく違うことがわかります。
廉価品のシートは2、3年でボロボロになることが多々あります。
安いシートを敷いてすぐにボロボロになるとまた敷く作業をしなければいけません。
敷設作業を自分でやるにしろ、業者さんにお任せするにしろ手間と費用がかかります。
最初にしっかりと高耐久のシートを使用することで長い間雑草に困らずに済みます。
ザバーンはミドリスの販売サイトでお買い求めいただけます。
・0.3m×10m×20本
・0.5m×10m×10本
・0.5m×100m×2本
・0.5m×50m×4本
・0.75m×100m×2本
・0.75m×50m×4本
・1m×10m×10本
・1m×100m×2本
・1m×20m×10本
・1m×50m×4本
・1.5m×10m×10本
・1.5m×100m×1本
・1.5m×50m×2本
・2m×10m×5本
・2m×100m×1本
・2m×50m×2本
・0.5m×10m×10本
・0.5m×100m×2本
・0.5m×50m×4本
・0.75m×100m×2本
・0.75m×50m×4本
・1m×10m×10本
・1m×100m×2本
・1m×50m×4本
・1.5m×10m×10本
・1.5m×100m×1本
・1.5m×50m×2本
・2m×10m×5本
・2m×100m×1本
・2m×50m×2本
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では、防草シートを敷設する際に整地が必要な理由と整地手順を解説しました。
整地をしないと発生してしまうことは次の4つです。
1.地面の凹凸でシートが捲れやすくなる
2.シートと地面に隙間ができて雑草が生えやすくなる
3.整地をしないと見栄えが悪くなり、人工芝やレンガをしても凸凹する
整地の手順は次の通りです。
STEP1.今生えている雑草を除去する
STEP2.小石を除去する
STEP3.レーキ等で全体的に均す
STEP4.地面が硬い場合は耕運機で耕す
STEP5.散水をして、地面が沈むか様子を見る
STEP6.地面が凸凹した場合は再度レーキで均す
STEP7.整地後に土壌処理型除草剤を散布して長期間雑草を抑制する
この手順を守り、防草シートを敷設していきましょう。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。