特徴的な幹がとても可愛い「ガジュマル」。
観葉植物として、お部屋に飾ると「可愛いね!」と褒められるかもしれません。
「ガジュマルは気に入ったけど、私にも育てることができるのかな・・・?」と不安に感じている方も居るかと思います。
実はガジュマルを室内で育てる方法は、簡単です。
今回は、室内でガジュマルを育てる方法を網羅的に解説します。
【この記事でわかること】
・ガジュマルの育て方カレンダー
・ガジュマルの詳しい育て方
・枯れないための予防法
・ガジュマルの剪定方法
・ガジュマルの挿し木での増やし方
これらを詳しく解説します。
この記事を読めば、ガジュマルの室内での育て方を深く理解することができるでしょう。
この記事の目次
1.ガジュマルの育て方カレンダー
まず始めに、ガジュマルの育て方カレンダーを紹介します。
基本的に行うことは次の通りです。
次の2章で詳しく解説していきます。
2.ガジュマルの育て方の詳細
1章でカレンダーを載せましたが、この章ではその内容について詳しく解説します。
2-1.ガジュマルの剪定は4月から7月が目安
ガジュマルの剪定は4月から7月を目処に行いましょう。
観葉植物は、ガジュマルも含めて成長をして大きくなりますので、一定の大きさで管理しないといけません。
ガジュマルも必要非常に大きくなった場合は、不要な部分を切って元の姿に戻す「切り戻し」という方法で剪定を行います。
手順は次の通りです。
・あなたの理想的なガジュマルを写真に撮っておく
・枯れている枝を切る
・重なっている枝はどちらかを切る
・ガジュマルの生え際から生えている枝を切る
・切り口から白い液が出るので、ウェットティッシュなどで拭き取りましょう。
※白い液に触れるとかぶれる可能性があるので、注意してください。
・カットが終わったら「癒合剤を塗って雑菌から保護する」
あなたの好きな形に近づけるようにカットしてください。
剪定についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
写真で学ぶガジュマルの剪定方法|時期やしないリスクをプロが徹底解説2-2.ガジュマルの肥料は4月から9月に緩効性化成肥料と液肥
肥料や液肥は、4月から9月の間に与えます。
2-2-1.緩効性化成肥料の与え方
緩効性化成肥料は、まず4月頃に一度与えて、後は肥料が切れるタイミングで施肥をしてください。
注意点は5つです。
・必要以上に肥料を与えると肥料焼けを起こす可能性がある
・有機肥料を与えると虫が湧く可能性が高くなる
・冬場に肥料をすると枯れる可能性があるので、4月から9月にあげる
・真夏は施肥を避ける
・使用する肥料の量を守る(商品ラベルに従う)
この5点をしっかりと押さえて適切な施肥をしましょう。
2-2-2.液肥の使い方
液肥は、ガジュマルの成長を促進したいときに使います。
注意点は3つです。
・ガジュマルが弱っている時には成長促進剤は与えない
・冬場の時期は与えない
・使用する液剤の希釈倍率を遵守する
液肥は絶対必要なものではありません。
ガジュマルの成長をサポートするものです。
ガジュマルの様子を見ながら使用を決めましょう。
その反面、効果が出る期間が短い、植物が弱っている場合は逆効果になることもあるといった欠点もあります。
すぐに栄養をあげたいけど、液肥を撒くのはちょっと怖いな、という方にはアンプルタイプの液肥がおすすめです。
先端を切り取って刺すだけで使用でき、もう十分かなと思ったら抜き取って施肥を中断できます。
少しずつ浸透していくので、一気に撒きすぎたということもありません。
1本ずつ小分けになっているので、使わなかった分は未開封のまま保管もできます。
迷ったらまずはアンプルタイプで試してみましょう。
2-3.ガジュマルの植え替え時期は2年に1度程度、5月から7月に行う
ガジュマルは2年に1度程度、5月から7月の間に植え替えが必要です。
植え替えが必要な理由は次の2つです。
・根詰まりを防ぐ
・土を新しくして栄養がある鉢にする
特に「根詰まり」は植物にとって「百害あって一利なし」のもので、最終的には「根腐れ」や「栄養不足」で枯れてしまいます。
そのため、植え替えをして根詰まりをしないようにする必要があります。
手順は次の通りです。
STEP1.今より一回り大きい鉢を用意する
STEP2.用意した土に鉢底ネットをして鉢底石を入れた後3割程度まで土を入れる
STEP3.ガジュマルを古い鉢から出す
STEP4.ガジュマルについている土をできるだけ綺麗に落とす
STEP5.根が黒く腐っている部分をハサミでカットする
STEP6.用意した新しい鉢にガジュマルを入れる
STEP7.鉢の8割から9割程度まで土を入れる
STEP8.鉢底から水が出るくらいたっぷりと水やりをする
この方法で、スムーズに植え替えすることができます。
STEPは多いですが、実際には物を用意すれば20分ほどで完了しますので、非常に簡単です。
ガジュマルの植え替えについて詳しく解説した記事を公開しました。
失敗しない!ガジュマルの植替え方法を写真付きで手順別に徹底解説植え替えの際に、おしゃれな植木鉢に交換すると、さらにデザイン性がアップします。
おしゃれな植木鉢について知りたい方は、次の記事をご覧ください。
2-4.ガジュマルの水やりは春から秋と冬で方法を変える
ガジュマルの水やりは2つのパターンに分けます。
・春から秋:土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりをします。
※夏場の日中に水やりをすると、気温が高い場合は茹ってしまうので注意が必要です。
・冬:土が乾いてから3、4日経ってから水やりをする
※冬場は給水力が弱まっているので、水のあげすぎは「根腐れ」の原因になりますので、注意してください。
このようなタイミングで水やりを行いましょう。
定期的に葉水をすることで、ガジュマルの健康維持に役立ちます。
ガジュマルの水やりについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ガジュマルの水やり|春夏秋冬で適切な頻度と葉水の方法をプロが解説2-5.ガジュマルの置き場所は、基本的に日当たりが良い場所
ガジュマルの置き場所は、「日当たりの良い場所」にしましょう。
ガジュマルは日光が大好きな植物です。
逆に日光不足になると、ガジュマルが枯れる原因となりますので、注意が必要です。
日当たりが良い場所でもエアコンが直接当たる場所は、ガジュマルを傷める可能性があるので、避けるようにしてください。
レースカーテンなどで遮光して管理をしてあげましょう。
日照量が少ない時は、観葉植物育成ライトでカバーできることもあります。
観葉植物の育成ライトについて詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
2-6.土づくりの基本は「水はけが良い」こと
ガジュマルの土作りで一番重要なのが「水はけ」です。
水はけが悪い土で育てると、根腐れを起こすので、注意が必要です。
鉢植えの土作りは、「赤玉土6、ピートモス3、バーミキュライト(パーライト)1」がおすすめです。
・赤玉土
・ピートモス
・バーミキュライト
水はけが良く、有機成分が少ないので虫が湧きにくい土を作ることができます。
また、土の表面を化粧砂利などで覆うと、さらに虫が湧きにくくなります。
3.ガジュマルが枯れないための予防法
この章では、ガジュマルが枯れないための予防法を紹介します。
ガジュマルは「葉っぱが落ちる」と異常の合図の可能性があります。
もし葉っぱが落ちて次のような状態であれば、下記の記事をご覧ください。
それでは、予防法を詳しく紹介していきます。
3-1.根腐れしないために水をあげすぎないこと
ガジュマルが枯れる原因で多いのが「根腐れ」です。
根腐れは「水のあげすぎ」のパターンがあります。
そのため、水やりは「多過ぎず、少な過ぎず」が基本なので、次のペースで行いましょう。
・春から秋:土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりをします。
※夏場の日中に水やりをすると、気温が高い場合は茹ってしまうので注意が必要です。
・冬:土が乾いてから3、4日経ってから水やりをする
※冬場は給水力が弱まっているので、水のあげすぎは「根腐れ」の原因になりますので、注意してください。
3-2.冬場は、肥料をストップして枯れないようにする
冬場、ガジュマルに肥料を与えると、枯れてしまう可能性が高いです。
そのため冬場は肥料をストップしましょう。
3-3.日照不足で枯れないように日当たりの良い場所で管理する
ガジュマルは日照不足になるとヒョロヒョロになって元気がなくなります。
栄養状態も悪いので、枯れやすくなります。
そのため、大好きな日光を浴びれる場所で管理しましょう。
ただ、真夏の直射日光は苦手なので、レースカーテンなどで日光を和らげてください。
3-4.水不足で枯れないように適切な頻度で水やりをする
水のあげすぎも良くないですが、少な過ぎても元気がなくなります。
そのため、以下のタイミングで水やりをしましょう。
・春から秋:土が乾いたタイミングでたっぷりと水やりをします。
※夏場の日中に水やりをすると、気温が高い場合は茹ってしまうので注意が必要です。
・冬:土が乾いてから3、4日経ってから水やりをする
※冬場は給水力が弱まっているので、水のあげすぎは「根腐れ」の原因になりますので、注意してください。
3-5.根詰まりで枯れないように定期的に植え替えをする
ガジュマルは、ずっと同じ鉢で育てると確実に「根詰まり」を起こして最終的には枯れてしまいます。
根詰まりは「根腐れ、栄養不足」となります。
そのため、2年に1度のペースで一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。
3-6.ガジュマルの葉っぱに白い斑点や黒い斑点がある場合は要注意
ガジュマルの葉っぱに斑点があるときは、病害虫の可能性が高いです。
購入した販売店にすぐに相談しましょう。
3-7.根腐れしないために水はけの良い土壌を作る
ガジュマルを育てる鉢の土づくりも非常に重要です。
水はけが悪いと根腐れで枯れてしまいます。
「赤玉土6、ピートモス3、バーミキュライト(パーライト)1」の配合で土づくりをしましょう。
4.大きく成長しすぎるガジュマルは剪定で簡単に対処ができる
ガジュマルが大きく成長し過ぎて困る方は「剪定」をして大きさを管理しましょう。
「切り戻し」と言われる方法で、元の姿に戻すことができます。
また、「丸坊主」という葉っぱ・枝を全て落とすことで、大きさを管理することができます。
丸坊主の手順は次の通りです。
STEP1.丸坊主は5月から6月に行う
STEP2.ガジュマルの幹を残して枝、葉っぱを全て落とす
STEP3.風通しの良い半日陰で管理する
STEP4.葉っぱが出るまでは水やりは控え目に行う(土が乾いてから3日後程度)
STEP5.新しい葉っぱが十分に育ったらいつもの場所で管理する
この方法で丸坊主にすることができます。
写真で学ぶガジュマルの剪定方法|時期やしないリスクをプロが徹底解説5.剪定のついでに!簡単にできるガジュマルの挿し木での増やし方
剪定は、ガジュマルを増やすチャンスでもあります。
剪定したガジュマルの枝を「挿し木」で増やすことによって新しいガジュマルを育てることもできます。
ガジュマルを増やしたい方はぜひチャレンジしてください。
挿し木は次の手順で行います。
STEP1.剪定の時期5月から6月に行う
STEP2.剪定で切った枝を先っぽから10cm程度の場所でカットする
STEP3.先端の葉っぱを1枚だけ残す
STEP4.枝から白い液が出た場合は、綺麗に洗い流す
STEP5.コップで枝を半日程度浸す
STEP6.新しい鉢を用意して赤玉土6、ピートモス3、バーミキュライト(パーライト)1を入れる
STEP7.鉢の中央部に枝を挿す
STEP8.明るい日陰で管理して、土が乾いたタイミングで水やりをする
STEP9.挿し木の枝から新芽が出れば完成
この手順で挿し木をすることができます。
可愛がっているガジュマルから分身を作ってさらにガジュマルを増やすのはとても面白いと思います。
ぜひチャレンジしてください。
6.元気なガジュマルを育てる秘訣は「ガジュマルと仲良くなる」こと
ガジュマルを元気に育てるには、ガジュマルを可愛がって「仲良くなること」が一番重要です。
ガジュマルが喜ぶこと・嫌がることをしっかりと理解し、喜ぶことをしてあげることで、元気に成長することができます。
また、ガジュマルの性質を理解することで、「このようにしたら元気になる、こうすると元気がなくなる」がわかるようになります。
仲良くなる第一歩としてこの記事で紹介した育て方を実践しましょう。
ガジュマルを1から知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ガジュマルとは|特徴や花言葉、育て方、剪定方法を写真付き解説7.ミドリスのガジュマル販売サイト
私たちミドリスのガジュマル販売サイトを紹介します。
・ガジュマル 4号鉢
・ガジュマル 5号鉢
・ガジュマル 6号鉢
・ガジュマル 8号鉢
・ガジュマル(マガリ) 8号鉢
・ガジュマル(八の字) 8号鉢
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はガジュマルの室内の育て方を紹介しました。
特に重要な2つの項目をまとめます。
ガジュマルの育て方
剪定は4月から7月が目安
肥料は4月から9月に緩効性化成肥料と液肥
植え替え時期は2年に1度程度、5月から7月に行う
水やりは春から秋と冬で方法を変える
置き場所は、基本的に日当たりが良い場所
土づくりの基本は「水はけが良い場所」
ガジュマルが枯れないための予防法
根腐れしないために水をあげすぎないこと
冬場は、肥料をストップして枯れないようにする
日照不足で枯れないように日当たりの良い場所で管理する
水不足で枯れないように適切な頻度で水やりをする
根詰まりで枯れないように定期的に植え替えをする
ガジュマルの葉っぱに白い斑点や黒い斑点がある場合は要注意
根腐れしないために水はけの良い土壌を作る
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。