あなたは「防草シートの効果ってどれくらいあるのだろう?」と疑問に感じてはいないでしょうか。
確かに、防草シートはあまり触れる機会もなく、わからないことが多いかと思います。
私たちミドリスにも防草シートについてさまざまなご質問をいただきます。
そこで今回は、防草シートの効果に関連した以下の3つのポイントを解説します。
防草シートの効果で知っておくべき5つのこと
効果の高い防草シートを購入するためのチェックポイント2つ
防草シートの効果を最大限発揮させる4つのポイント
3つといっても、それぞれ詳しくポイントで解説していますので、あなたの疑問が解消できるような内容になっているかと思います。
この記事を読めば、あなたの「防草シートの効果」についてのさまざまな疑問・不安を解消できるでしょう。
防草シートの基本から詳しく知りたい方は次の記事からご覧ください。
防草シートとは|雑草対策の効果と利用するメリット・デメリットを解説この記事の目次
1.防草シートの効果で知っておくべき5つのこと
この章では次の5つについて解説します。
防草シートが雑草を抑える効果を持つ3つの理由
防草シートの効果はどれくらいあるのか
防草シートの効果は商品によって差がある
防草シートの効果が落ちる原因
防草シートは、他の雑草対策と比べて費用対効果はどうなのか
それぞれ詳しく解説していきます。
1-1.防草シートが雑草を抑える効果を持つ3つの理由
防草シートが雑草を抑える仕組みは「日光の遮断」「貫通抵抗力」「シートの上は発芽しにくい」の3つです。
それぞれ詳しく解説していきます。
理由1.雑草の成長に必要な「日光」を遮断するから
1つ目の理由としては、雑草の成長に必要な「水、日光、空気、土」のうち、「日光」を遮断するからです。
日光を遮断すれば、雑草も大きく成長することができません。
ミドリスおすすめの「ザバーン240G」は遮光率99.7%以上で、日光をほとんど遮断することによって雑草を抑制します。
ただ、遮光率が低い防草シートを使用すると、日光を通してしまい、結果的に雑草が生えてしまいます。
理由2.貫通抵抗力が高いため
貫通抵抗力とは、「雑草が防草シートを突き抜けることを抑える力」です。
貫通抵抗力が高ければ、雑草はシートを突き抜けることができず、結果的に雑草が生えにくい環境を作ることができます。
安価な防草シートなどは、貫通抵抗力が低く、すぐにシートを突き破ってしまい、結局雑草が生えてしまうことがあります。
参考までにザバーン240Gと廉価品の防草シートを拡大した写真を掲載します。
右側の編み込み式の場合、期間が経過するとほつれて、編み込みが緩くなることが多々あります。
左側のザバーン240は4層構造でしっかりと雑草を抑えることができます。
理由3.シートの上は雑草の種が発芽しにくい環境だから
雑草の種は土で発芽をします。
シートの上は土がなく、植物の成長に必要な土や水を得ることができないため、発芽しません。
理由1、2で記載したのはシートの「下」の話ですが、理由3はシートの「上」で雑草を生えない仕組みとなります。
そのため、防草シートの上下で雑草が生えにくい環境を作ることができます。
例えば、防草シートがデコボコしていて、土埃が溜まりやすい場合です。
みなさんも普段アスファルトやコンクリートの隙間で土埃から雑草が生えている風景を見たことがあるかと思います。
強雑草は土埃でも発芽できる生命力を持っていますので、土埃がある場合は注意が必要です。
1-2.防草シートの効果はどれくらいあるのか
「防草シートってどれくらい雑草を防げるのですか?」
このような質問を本当に多くいただきます。
結論は「品質の良い防草シートを正しい敷設方法で敷けば10年程度は効果が期待できる」ということです。
次の写真は太陽光発電所に防草シートを敷設した時の写真です。
防草シートの効果が非常にわかりやすいと思います。
ただ、間違った敷き方をすると次の写真のような結果になってしまいます。
この写真で使われているシートのほとんどが「高耐久の防草シート」です。
いくら高耐久の防草シートをしても敷き方が間違っていれば、雑草が生えてしまいます。
そのため、3章で記載する「防草シートの効果を最大限発揮させる4つのポイント」をぜひご覧ください。
1-3.防草シートの効果は商品によって差がある
防草シートは商品の品質によって効果に大きな違いがあります。
「1-1.防草シートが雑草を抑える効果を持つ3つの理由」で記載した「遮光率」と「貫通抵抗力」に違いがあります。
遮光率が低ければ、雑草の成長要因である「日光」を通しやすいです。
貫通抵抗力が低ければ、雑草がシートを簡単に突き破ってしまいます。
この2点が商品価格の違いの要因です。
ホームセンターやネット通販でも、非常に安価なシートが販売されています。
あなたの目的が短期的な雑草対策であれば良いですが、長期間の雑草対策が目的であれば、高耐久のシートを選びましょう。
1-4.防草シートの効果が落ちる原因
防草シートの効果が落ちる要因としては、次のようなものがあります。
・紫外線によるシートの劣化
・人が歩くことで摩擦による劣化
・経年劣化や、雨かによるシートの劣化
このような理由により防草シートは劣化していきます。
もちろんシートの性能によって劣化スピードは異なりますが、上記の理由により防草シートが劣化していくのは間違いありません。
シートの劣化原因である「紫外線」をシャットアウトすることにより、大幅に劣化を遅らせることができます。
1-5.防草シートは、他の雑草対策と比べて費用対効果はどうなのか。
防草シートと他の雑草対策を「効果」と「費用」の観点で比較すると次のようになります。
手間 | 効果 | 費用 | |
防草シート | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
グランドカバー | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
除草剤 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
防草シート+砂利(人工芝) | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
草むしり | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
グランドカバーは、施肥や刈り込み等の管理、除草剤は散布する手間などがかかりますので、効果と費用が同じ程度でも、維持管理の観点から防草シートは楽になります。
ただ、グランドカバープランツは「園芸好きの方」や「植物を育てることが好き」という方にとって、手間はマイナスポイントではなく、むしろプラスポイントになることもあります。
防草シートは一度敷けば、あまり手間がかからないので、「あまり手間をかけずしっかりと雑草対策をしたい」という方におすすめです。
お庭などでデザイン性を向上させたい場合は、「砂利」や「人工芝」でおしゃれに仕上げることも可能です。
2.効果の高い防草シートを購入するためのチェックポイント2つ
防草シートはよく「耐用年数」が記載されています。
防草シートの耐用年数は「種類」と「素材」で異なります。
種類で見る違いは次の通りです。
2-1.防草シートの種類の違い
種類 | 耐用年数 |
織布 |
1〜5年 |
不織布 |
7〜10年 |
繊維を1つ1つ織って作られた織布(しょくふ)の防草シートは、耐用年数が短く1〜5年です。
不織布の防水シートは繊維を絡ませて接着させて作られたもので、耐久性も高く7〜10年もちます。
2-2.防草シートの素材の違い
防草シートの素材別の耐用年数は以下の通りです。
素材 | 耐用年数 |
ポリエチレン |
短め |
ポリプロピレン |
中程度 |
ポリエステル | 長め |
素材でみるとポリエチレンが最も短く、ポリエステルが最も長くなっています。
ポリエステルは、熱や紫外線に強いので、防草シートとしても耐久性が強く効果も期待できます。
簡単に記載をしましたが、防草シートの耐用年数について詳しく解説した記事がありますので、ぜひそちらをご覧ください。
3.防草シートの効果を最大限発揮させる4つのポイント
この章では防草シートの効果を最大限発揮させる以下の4つのポイントを紹介します。
品質の良い防草シートを使う。
防草シートの施工前に事前準備を必ず行う
防草シートを適切な方法で敷設する
防草シートの上に砂利などを敷く
それぞれ詳しく解説していきます。
3-1.品質の良い防草シートを使う。
まずあなたの目的で「長期的な雑草対策」であれば、品質の良い防草シートを購入しましょう。
短期的(1年程度)の利用であれば、安価なシートでも問題ありませんが、長い期間雑草を抑える目的であれば、安価なシートは使用しない方が懸命です。
1章でも掲載した次の画像をご覧ください。
同じ「防草シート」でもここまで構造が異なります。
「安かろう悪かろう」という言葉がある通り、安いものには理由があります。
長期的な利用目的で安価なシートを購入すると、すぐに雑草が生えて「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう可能性があります。
3-2.防草シートの施工前に事前準備を必ず行う
防草シートの事前準備は必須です。
成功の秘訣は「段取り八分の仕事二分」です。
段取り八分の仕事二分は昔からの名言ですが、まさにこの言葉通りです。
次の写真をご覧ください。
このシートは公共事業でも利用されている高耐久の防草シートです。
つまり、いくら品質の良いシートを使用しても事前準備を怠ると、結局雑草が生えてしまいます。
事前準備として、次の5つを実践します。
ポイント1.今生えている雑草を除去する
ポイント2.シート同士の重ね代を15cm以上確保する
ポイント3.しっかり整地をしておく
ポイント4.防草シートは耐久性があるものを選ぶ
ポイント5.防草シート用固定ピンは50cm間隔で打ち、平米あたり5本以上用意する。
このポイントを実践して失敗を避けましょう。
詳しくは次の記事をご覧ください。
3-3.防草シートを適切な方法で敷設する
防草シートを間違った方法で敷設すると、雑草が生えてしまいます。
前の「3-2.防草シートの施工前に事前準備を必ず行う」で紹介した通り、品質の良い防草シートを使用しても、間違った敷設方法をすると、結局雑草が生えてくることがわかったと思います。
シートの敷設方法は次のステップです。
STEP1.端から敷いていく
STEP2.防草シート固定ピンは最低でも50cm間隔で打つ
STEP3.重ね代を15cm確保する
STEP4.打ち損じた場合はテープで補修
敷設方法は非常にシンプルですが、この他にも、
・事前準備
・綺麗に施工するためのプラスアルファ
・シートを綺麗に維持するために敷設後行う5つのこと
があります。
詳しくは前章でも紹介した記事をご覧ください。
記事タイトル:防草シートの敷き方・貼り方|DIY施工で失敗しないための教科書【写真付き】
記事URL:https://midoris.jp/how-to-lay-weed-proof-sheet/
3-4.防草シートの上に砂利などを敷く
防草シートの効果を最大限発揮させる方法として「砂利を敷く」方法があります。
砂利を敷くことのメリットは次の通りです。
メリット①「防草シート」と「砂利」のお互いのデメリットを補うので防草効果が高い
メリット②耐久性が高くなる(劣化しにくい)
メリット③様々な種類から砂利(タイル・レンガ)を選んでおしゃれにデザインできる
メリット④お庭の維持管理コストがほとんど発生しない
メリット⑤砂利(砕石)雑草が生えても簡単に抜くことができる
このようなメリットがあります。
特に防草シートの効果を最大限発揮させるのは砂利が防草シートの劣化原因である「紫外線」をシャットアウトするからです。
防草シートと砂利の組み合わせについて詳しく解説した記事がありますのでぜひご覧ください。
4.お庭で防草シートを検討中の方へお役立ちリンク
この記事を読んで、「お庭に防草シートも良さそうだな」とお考えの方へお役立ち情報を紹介します。
たくさんありますので、ぜひブックマークをお願いします!
記事URL:https://midoris.jp/anti-weed-sheet-stylish/
5.ミドリスおすすめの防草シート「ザバーン」
私たちミドリスは防草シート敷設実績が20万平米以上ありますが、おすすめの防草シートは「ザバーン」です。
ザバーンは防草シートの中で抜群の知名度があり、効果も非常に高いです。
オススメする理由は次の6つです。
①様々な高耐久と謳っているのシートを使用した中で耐久性が高い
②破れにくい
③水が通りやすい(水が溜まらない)
④軽い
⑤シートの上の吹き溜まりに雑草が生えても根が通りにくいので除去しやすい
⑥費用対効果が良い
ザバーン240Gは高耐久のシートで曝露(上に砂利などをしない場合)で約7年〜13年の耐久性があります。
シートの上に砂利を敷くことで劣化の原因である「紫外線」からシートを守ることができます。
砂利敷きの場合、耐用年数はメーカー発表で「半永久」とされています。
次の写真はザバーンと安い防草シートをそれぞれ拡大したものです。
シートの密度が全然違いますので、防草効果や耐用年数が大きく違うことがわかります。
廉価品のシートは2、3年でボロボロになることが多々あります。
安いシートを敷いてすぐにボロボロになるとまた敷く作業をしなければいけません。
敷設作業を自分でやるにしろ、業者さんにお任せするにしろ手間と費用がかかります。
最初にしっかりと高耐久のシートを使用することで長い間雑草に困らずに済みます。
ザバーンはミドリスの販売サイトでお買い求めいただけます。
136Gなどが多いので、購入する際は注意が必要です。
240Gと136Gでは1平米あたりの質量が大きく違いますので、耐久年数も変わります。
・0.3m×10m×20本
・0.5m×10m×10本
・0.5m×100m×2本
・0.5m×50m×4本
・0.75m×100m×2本
・0.75m×50m×4本
・1m×10m×10本
・1m×100m×2本
・1m×20m×10本
・1m×50m×4本
・1.5m×10m×10本
・1.5m×100m×1本
・1.5m×50m×2本
・2m×10m×5本
・2m×100m×1本
・2m×50m×2本
・0.5m×10m×10本
・0.5m×100m×2本
・0.5m×50m×4本
・0.75m×100m×2本
・0.75m×50m×4本
・1m×10m×10本
・1m×100m×2本
・1m×50m×4本
・1.5m×10m×10本
・1.5m×100m×1本
・1.5m×50m×2本
・2m×10m×5本
・2m×100m×1本
・2m×50m×2本
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事では防草シートの効果について、大きく分けて次の3つを解説しました。
防草シートの効果で知っておくべき5つのこと
効果の高い防草シートを購入するためのチェックポイント2つ
防草シートの効果を最大限発揮させる4つのポイント
防草シートで成功するための秘訣は、防草シートをよく知ることです。
この記事を読んで、あなたのイメージ通りの効果が発揮され、雑草対策が成功することを願っています。