「オリーブの木を検討しているけどどんな種類があるか知りたいな」
あなたはこのようにお考えではないでしょうか。
オリーブはたくさん種類があってどれを選べばいいのかわからないですよね。
実はオリーブは1000種類以上存在し、選択肢が多い植物です。
しかし、知らないまま購入すると「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうケースがあります。
そこで今回は、観葉植物販売店の私たちミドリスが、通販で手軽に購入できるオリーブの種類を11種類紹介します。
【この記事でわかること】
通販で購入できる直立型樹形の代表的なオリーブの木5種類
通販で購入できる開帳型樹形の代表的なオリーブの木7種類
初心者におすすめの人気のオリーブの木3選
オリーブの種類の選び方に関するQ&A
このような内容となっています。
最初に、必須の前提知識を3つだけ紹介します。
オリーブの「樹形」と「自家結実性」です。
直立型:幹が上へ伸びるタイプでスタイリッシュな形
開帳型:枝が横に広がるダイナミックなタイプ
自家結実性:1本でも実をつけるかどうか
この3つのポイントだけ押さえておけば、あなたが欲しいオリーブを選べるでしょう。
シンボルツリーでオリーブの木を検討中の方はこちらの記事も合わせてお読みください。
お庭のシンボルツリーにオリーブの木をおすすめする5つの理由と注意点ミドリスのオリーブ販売サイトはこちら。
・ミドリスのオリーブの木販売サイト
この記事の目次
1.通販で購入できる直立型樹形の代表的なオリーブの木5種類
この章では、通販で購入できるスタイリッシュな「直立型」のオリーブの木の種類を5品種紹介します。
1.人気ナンバーワン!日本一の生産量「オリーブ ミッション」
2.銀葉系の美しい葉っぱが人気の品種「シプレッシーノ」
3.銀葉系で受粉樹としても注目の種類「オリーブ エルグレコ」
4.シルバーグリーンの葉っぱをたくさんつける種類「オリーブ レッチーノ」
5.成長が他のオリーブより早く、日本の気候にピッタリ「オリーブ ひなかぜ」
それぞれ詳しく解説します。
1-1.人気ナンバーワン!日本一の生産量の直立性樹形「オリーブ ミッション」
原産地 | アメリカ(カリフォルニア) |
樹形 | 直立性 |
自家結実 | 1本でも実をつける(他の品種を植えると更に多く結実する) |
開花時期 | 5月下旬〜6月上旬 |
価格の目安 | 樹高1mで1万5000円程度 |
ミッションは、日本で一番生産されている品種です。
直立性の樹形で、葉っぱが比較的細長いため、非常にスタイリッシュなオリーブの木です。
樹形のバランスに優れているので、シンボルツリーにも適しています。
1-2.銀葉系の美しい葉っぱが人気の品種「シプレッシーノ」(チプレッシーノ)
原産地 | イタリア(シチリア島) |
樹形 | 直立性 |
自家結実 | 無し。(他の品種と一緒に植える必要がある) |
開花時期 | 5月中旬〜6月中旬 |
価格の目安 | 樹高1mで1万2000円程度 |
シプレッシーノは、シルバーリーフの直立型オリーブです。
ミッションと同じく、シンボルツリーに人気のオリーブです。
成長が少し遅い一方、葉っぱの繁殖力が強いです。
また、若いうちから実をつけやすいので、「ネバディロブランコ」などの受粉樹と一緒に植えると実がつきやすいです。
日本では「チプレッシーノ」として流通している場合もあります。
1-3.銀葉系で受粉樹としても注目の種類「オリーブ エルグレコ」
原産地 | ギリシャ |
樹形 | 直立性 |
自家結実 | 無し。(他の品種と一緒に植える必要がある) |
開花時期 | 5月下旬〜6月上旬 |
価格の目安 | 樹高1mで1万2000円程度 |
エルグレコは直立型のシルバーリーフ系のオリーブです。
葉っぱは先が少し尖っている形です。
花粉量が多いので、受粉樹として非常に優秀です。
1-4.シルバーグリーンの葉っぱをたくさんつける種類「オリーブ レッチーノ」
原産地 | イタリア |
樹形 | 直立性 |
自家結実 | 無し。(他の品種と一緒に植える必要がある) |
開花時期 | 5月下旬〜6月上旬 |
価格の目安 | 樹高1mで1万3000円程度 |
レッチーノは、直立型のオリーブです。
イタリアでは、高級オイルを収穫するために栽培されることが多い品種です。
葉っぱの数が多く、実は成熟すると光沢のある黒にになります。
1-5.成長が他のオリーブより早く、日本の気候にピッタリ「オリーブ ひなかぜ」
原産地 | 中国 |
樹形 | 直立型 |
自家結実 | 無し。(他の品種と一緒に植える必要がある) |
開花時期 | 5月から6月ごろ |
価格の目安 | 樹高1mで1万円程度 |
ひなかぜは、直立型のオリーブです。
成長が早いのが特徴のオリーブです。
また、暑さにも寒さにも強く、日本の気候に十分対応できる心強い品種です。
2.通販で購入できる開帳型樹形の代表的なオリーブの木7種類
この章では、通販で購入できるダイナミックな「開帳型」のオリーブの木の種類を7品種紹介します。
1.開帳型の人気品種で初心者の方は迷ったらコレ!「オリーブ ルッカ」
2.世界で一番生産量が多く、1本でも実をつける人気品種「オリーブ ピクアル」
3.「受粉樹」として人気の便利屋「オリーブ ネバディロブランコ」
4.開帳型で小さな葉っぱをたくさんつける品種「オリーブ マンザニロ」
5.銀葉・開帳型の丈夫な品種「フラントイオ」
6.実をたくさんつけ、高級オリーブオイルに使われる「オリーブ コロネイキ」
7.実をたくさんつける銀葉系の人気品種「オリーブ コレッジョラ」
それぞれ詳しく解説します。
2-1.開帳型樹形の人気品種で初心者の方は迷ったらコレ!「オリーブ ルッカ」
原産地 | イタリア |
樹形 | 開帳型 |
自家結実 | 1本でも実をつける(他の品種を植えると更に多く結実する) |
開花時期 | 5月下旬〜6月上旬 |
価格の目安 | 樹高1mで1万円程度 |
ルッカは、開帳型オリーブの中で一番人気の品種です。
オリーブの中でも、病気や寒さに特に強い品種で初心者の方には非常におすすめの種類です。
ルッカは、開帳型でダイナミックに成長することに加え、葉っぱの数も多いのでシンボルツリーだけではなく生垣や目隠しにも利用されています。
とにかく育てやすいので初心者の方は開帳型オリーブで迷ったらルッカをおすすめします!
2-2.世界で一番生産量が多く、1本でも実をつける人気品種「オリーブ ピクアル」
原産地 | スペイン |
樹形 | 開帳型 |
自家結実 | 1本でも実をつける(他の品種を植えると更に多く結実する) |
開花時期 | 6月ごろ |
価格の目安 | 樹高1mで1万1000円程度 |
ピクアルは、スペイン原産の開帳型オリーブです。
後ほど紹介するマンザニロと並び、世界で一番生産されているオリーブの一つと言われています。
病気に強く、ルッカと並んで初心者におすすめの品種です。
2-3.「受粉樹」として人気の便利屋「オリーブ ネバディロブランコ」
原産地 | スペイン |
樹形 | 開帳型 |
自家結実 | 1本でも実をつける(他の品種を植えると更に多く結実する) |
開花時期 | 5月下旬〜6月上旬ごろ |
価格の目安 | 樹高1mで1万1000円程度 |
ネバディロブランコは、スペイン原産の開帳型オリーブです。
先ほど紹介した「ピクアル」から派生した品種です。
1番の特徴は「受粉樹」として有名なことです。
オリーブの受粉樹といえば、ネバディロブランコと言われるほど有名です。
実を収穫したい方は、2本のうち1本はネバディロブランコを植えることをおすすめします!
他の品種と植えることでより多くの実を収穫することができるでしょう。
成長が旺盛で枝が垂れやすいのが特徴です。
2-4.開帳型樹形で小さな葉っぱをたくさんつける品種「オリーブ マンザニロ」
原産地 | スペイン |
樹形 | 開帳型 |
自家結実 | 無し。(他の品種と一緒に植える必要がある) |
開花時期 | 5月下旬〜6月上旬ごろ |
価格の目安 | 樹高1mで1万3000円程度 |
マンザニロは、スペイン原産の開帳型オリーブです。
スペイン語で「小さなリンゴ」と呼ばれています。
果実はオリーブの中でも大きく、3グラムほどの赤くリンゴに似た形の実をつけます。
果実が大きいのでピクルスなどの漬物に多く利用されていて、スペインでの加工オリーブは、ほとんどがマンザニロと言われています。
開帳型で枝が少し垂れやすいのが特徴です。
2-5.銀葉・開帳型樹形の丈夫な品種「フラントイオ」
原産地 | イタリア |
樹形 | 開帳型 |
自家結実 | 1本でも実をつける(他の品種を植えると更に多く結実する) |
開花時期 | 5月下旬〜6月上旬ごろ |
価格の目安 | 樹高1mで1万円程度 |
フラントイオは、イタリア原産の開帳型オリーブです。
オイルの香りが良く、風味も豊かなことからオイル専用オリーブとして有名です。
濃い緑の葉っぱが特徴の種類です。
2-6.実をたくさんつけ、高級オリーブオイルに使われる「オリーブ コロネイキ」
原産地 | ギリシャ |
樹形 | 開帳型 |
自家結実 | 無し。(他の品種と一緒に植える必要がある) |
開花時期 | 5月下旬〜6月上旬ごろ |
価格の目安 | 樹高1mで1万円程度 |
コロネイキは、ギリシャ原産の開帳型オリーブです。
ギリシャでは、高級オリーブオイルの原料として広く知られています。
実が小さいので、たくさんオイルを抽出することができないことも、希少価値が高い要因の一つです。
オリーブオイル用としては、こちらの「コロネイキ」「ピクアル」「フラントイオ」が良質なオイルが採れることで有名です。
2-7.実をたくさんつける銀葉系の人気品種「オリーブ コレッジョラ」
原産地 | イタリア |
樹形 | 開帳型 |
自家結実 | 無し。(他の品種と一緒に植える必要がある) |
開花時期 | 5月下旬〜6月上旬 |
価格の目安 | 樹高1mで1万3000円程度 |
コレッジョラは、イタリア原産の開帳型オリーブです。
実をたくさんつけることで有名なオリーブの木です。
元々は、イタリアの寒い地域で育てられていたので耐寒性も優れています。
3.初心者におすすめの人気のオリーブの木3選
この章では、初心者におすすめのオリーブの木を3つ紹介します。
【初心者におすすめの品種】
ルッカ【開帳型・自家結実有り】
ミッション【直立型・自家結実有り】
シプレッシーノ【直立型・自家結実無し】
初心者の方は、この3種類がおすすめです。
ルッカは、オリーブの中でもトップクラスで丈夫な品種です。
「ミッション」「シプレッシーノ」は、直立型で綺麗な形に成長するためおすすめです。
また、こちらの3種類は流通量が非常に多く、簡単に入手することができます。
この他、将来的に実をたくさん収穫したい方は「ネバディロブランコ」を隣に植えると良いでしょう。
初めてオリーブを育てる際におすすめの記事2つ
地植えしたオリーブの木の育て方|シンボルツリーで枯らさないコツを解説鉢植えしたオリーブの木の育て方|室内と玄関等の屋外別の注意点も解説4.オリーブの種類の選び方に関するQ&A
この章では、オリーブの種類を選ぶときによくある質問を紹介します。
1.寒さに強い品種を教えてください。
「ルッカ」「ミッション」「ピクアル」「コロネイキ」がおすすめです。
これらはオリーブの木の中でも特に寒さに強い品種です。
注意点としては、耐寒性が強くてもオリーブの木の健康状態・大きさ・外部環境や土壌環境により大きく異なるということです。
例えば、20cmと2mのオリーブでは、そもそも耐寒性が異なります。
小さい株は根の張りが少なく、細胞構造が成熟しておらず、寒さによるストレスを受けやすいためです。
一方で大きな株になると根を十分に張り、多くのエネルギーを蓄えているため寒さへの耐性が強くなります。
そのため、耐寒性が強いからといって、絶対に寒さで枯れないということはありません。
2.寄せ植えで相性が良い品種はどれですか?
ありますので、次の組み合わせを参考にしてください。
【相性の良い品種】
ミッション×ルッカ
ミッション×ネバディロブランコ
ルッカ×ネバディロブランコ
マンザニロ×ルッカ
マンザニロ×ネバディロブランコ
シプレッシーノ×ネバディロブランコ
ピクアル×マンザニロ
ピクアル×ネバディロブランコ
ミッション×コロネイキ
このような組み合わせは、相性が良いとされています。
やはり受粉樹として紹介したネバディロブランコは、非常に優秀なのがわかります。
これ以外でも、2本隣同士で植えることで問題なく受粉するケースがほとんどですのでご安心ください。
3.オリーブの木の希少品種を教えてください。
オリーブは世界で1000種類以上存在しますので、希少品種も大量に存在します。
例を挙げればキリがないので、オリーブをたくさん生産していらっしゃる「小倉園」様のサイトがご参考になると思います。
会社URL:http://www.ogura-en.jp/olive.php
「品種一覧」で「希少品種」をタップすると約80種類ほどの希少品種を紹介されています。
4.オリーブの木で実がならない種類を教えてください。
直立型では「シプレッシーノ」「レッチーノ」、開帳型は「マンザニロ」「コロネイキ」あたりがおすすめです。
オリーブの木を育てる場合、特に実は必要ないという方もいるかと思います。
オリーブの木は、自家結実性が低い品種を選べば、ほとんど実をつけることはありません。
ただ、近くに2本以上違う品種を植えると実をつける可能性が高くなります。
また、オリーブの木の花粉は風に乗って100m、200mの先の木でも受粉させる場合があります。
住宅街で他のお家がオリーブを育てている場合は、受粉する可能性が高くなります。
受粉確率は、オリーブの木同士が近ければ近いほど確率が上がります。
5.一本でも実をたくさんつけるオリーブを教えてください。
どの品種も、1本ではたくさんの収穫はできません。
今回の記事では「自家結実性」を紹介し、1本でも実をつけるオリーブもたくさん紹介しました。
ただ、注意点としては、いくら自家結実性が高くても、他の品種と合わせて2本植えた時の収穫量と大きな差が生まれることを理解しておきましょう。
実を収穫したいのであれば、基本的には異なる品種を2本植えるようにしましょう。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、通販で購入できるオリーブの木を中心に解説しました。
この記事を簡単にまとめます。
【必須の知識】
直立型:幹が上へ伸びるタイプでスタイリッシュな形
開帳型:枝が横に広がるダイナミックなタイプ
自家結実性:1本でも実をつけるかどうか
通販で購入できる直立型樹形の代表的なオリーブの木5種類
1.人気ナンバーワン!日本一の生産量の直立性樹形「オリーブ ミッション」
2.銀葉系の美しい葉っぱが人気の品種「シプレッシーノ」(チプレッシーノ)
3.銀葉系で受粉樹としても注目の種類「オリーブ エルグレコ」
4.シルバーグリーンの葉っぱをたくさんつける種類「オリーブ レッチーノ」
5.成長が他のオリーブより早く、日本の気候にピッタリ「オリーブ ひなかぜ」
通販で購入できる開帳型樹形の代表的なオリーブの木7種類
1.開帳型樹形の人気品種で初心者の方は迷ったらコレ!「オリーブ ルッカ」
2.世界で一番生産量が多く、1本でも実をつける人気品種「オリーブ ピクアル」
3.「受粉樹」として人気の便利屋「オリーブ ネバディロブランコ」
4.開帳型樹形で小さな葉っぱをたくさんつける品種「オリーブ マンザニロ」
5.銀葉・開帳型樹形の丈夫な品種「フラントイオ」
6.実をたくさんつけ、高級オリーブオイルに使われる「オリーブ コロネイキ」
7.実をたくさんつける銀葉系の人気品種「オリーブ コレッジョラ」
初心者におすすめの人気のオリーブの木3選
1ミッション
2.ルッカ
3.シプレッシーノ
+実をたくさん収穫したい場合は近くに「ネバディロブランコ」を植える
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
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