「今生えている雑草を根までしっかり枯らしたい!」
あなたはこのように思ってはいないでしょうか?
あなたが思っている通り、雑草は強敵なので駆除するには根までしっかり枯らすのが重要なポイントです。
今回は、年間数万平米を除草剤で管理するミドリス在籍の「農薬管理指導士」が雑草を根まで枯らす除草剤について詳しく解説します。
【この記事でわかること】
・今生えている雑草を根まで枯らすおすすめの除草剤10選
・上手に根まで枯らす重要なコツ5つ
・枯らした後、長期間雑草を生えなくする除草剤5選
このような内容となっています。
注意するべきポイントとしては、商品だけ購入しても「除草剤の使用方法が間違っていると効果が落ちる」ということです。
上手に枯らすためには「適切な商品選び」と「適切な使用方法」が大前提なので、この部分についても詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
この記事の目次
1.今生えている雑草を根まで枯らすおすすめの除草剤10選
この章では、雑草を根まで枯らす除草剤を10種類紹介します。
今生えている雑草を根まで枯らすのは「茎葉処理型除草剤」と呼ばれる種類です。
それでは具体的な商品を紹介していきます。
1-1.アイリスオーヤマ 速効除草剤
商品名 | 速攻除草剤 4L ストレートタイプ |
タイプ | 茎葉処理型 ストレートタイプ |
サイズ | 4L |
対象面積 | 400〜200平米(12〜60坪) |
農薬登録 | なし |
農耕地 | 使用不可 |
価格 | 1000円〜 |
備考 | ー |
1-2.フマキラー 根まで枯らす虫よけ除草王プレミアム
商品名 | 根まで枯らす虫よけ除草王プレミアム |
タイプ | 茎葉処理型 ストレートタイプ |
サイズ | 1L/2L/4.8L |
対象面積 | 1Lで10~20㎡(約3~6坪) |
農薬登録 | なし |
農耕地 | 使用不可 |
価格 | 800円〜 |
備考 | 殺虫・忌避成分入りで最大50日間雑草抑制効果あり |
1-3.除草剤 ラウンドアップマックスロード 希釈タイプ
商品名 | ラウンドアップマックスロードALII |
タイプ | 茎葉処理型 希釈タイプ |
サイズ | 2L/4.5L |
対象面積 | 4.5Lで150〜300平米(45〜90坪) |
農薬登録 | あり |
農耕地 | 使用不可 |
価格 | 3000円〜 |
備考 | 除草剤の定番商品「ラウンドアップ」の人気シリーズ |
1-4.サンフーロン
商品名 | サンフーロン |
タイプ | 茎葉処理型 希釈タイプ |
サイズ | 500ml/2L/5L/10L/20L |
対象面積 | 2Lで1,000~4,000㎡(約300~1,200坪) |
農薬登録 | あり |
農耕地 | 使用可能(商品ラベルを遵守) |
価格 | 4000円〜 |
備考 | コスパが良いジェネリック除草剤。容量のラインナップも豊富。 |
1-5.レインボー薬品 除草剤 ネコソギシャワーAL
商品名 | ネコソギシャワーAL |
タイプ | 茎葉処理型 ストレートタイプ |
サイズ | 2L/5L |
対象面積 | 2Lで20〜100平米(約6〜30坪) |
農薬登録 | あり |
農耕地 | 使用不可 |
価格 | 700円〜 |
備考 | 人気の除草剤メーカー「レインボー薬品」の定番シリーズ |
1-6.トムソン 根まで枯らす 除草剤
商品名 | 根まで枯らす除草剤 |
タイプ | 茎葉処理型 希釈タイプ |
サイズ | 500ml/5L/20L |
対象面積 | 500mlで125〜500平米(約37〜151坪) |
農薬登録 | なし |
農耕地 | 使用不可 |
価格 | 1400円〜 |
備考 | ー |
1-7.ザクサ液剤
商品名 | ザクサ |
タイプ | 茎葉処理型 希釈タイプ |
サイズ | 500ml・2L・6L・10L・50L |
対象面積 | 水10Lで100ml使用 |
農薬登録 | あり |
農耕地 | 使用可能(商品ラベルを遵守) |
価格 | 2400円〜 |
備考 | ー |
1-8. 「2,4-D 石原 アミン塩」(24D)
商品名 | 2,4-D「石原」アミン塩(24D) |
タイプ | 茎葉処理型 希釈タイプ |
サイズ | 100g |
対象面積 | 100gで333平米(約100坪) |
農薬登録 | あり |
農耕地 | 使用可能(商品ラベルを遵守) |
価格 | 300円〜 |
備考 | ー |
1-9.ハート グリホエースPRO
商品名 | ハート グリホエースPRO |
タイプ | 茎葉処理型 希釈タイプ |
サイズ | 500ml/1L/5L/20L |
対象面積 | 500mlで125平米(約37坪)〜500平米(約150坪) |
農薬登録 | あり |
農耕地 | 使用不可 |
価格 | 1300円〜 |
備考 | ー |
1-10.ネコソギクイックプロFL
商品名 | ネコソギクイックプロFL |
タイプ | 茎葉処理型 希釈タイプ |
サイズ | 500ml/5L |
対象面積 | 5Lで1250〜12,500平米(約379〜3787坪) |
農薬登録 | あり |
農耕地 | 使用可能(商品ラベルを遵守) |
価格 | 12000円〜 |
備考 | ー |
2.上手に根まで枯らすコツ重要な5つ
この章では雑草を根まで枯らす重要なコツ5つを紹介します。
コツ5つは次の通りです。
1.雨が降らないタイミングで散布をする
2.噴霧器やジョウロを使って満遍なく散布する
3.希釈タイプは商品ラベルの「参考濃度で一番濃い倍率」で散布する
4.散布後は1週間程度、放置して最大限効果を出す
5.一週間後にまだ緑の部分があれば再度散布する
この5つを実践すれば、雑草を最短ルートで枯らすことができます。
それぞれ詳しく解説していきますので、ぜひご覧ください。
2-1.散布のタイミングは晴れた日の午前中が基本
除草剤を散布タイミングは「晴れた日の午前中」がベストです。
今生えている雑草を枯らすのは「茎葉処理剤」と呼ばれる液体の除草剤が基本です。
散布後すぐに雨が降ると、除草剤成分が雑草に吸収される前に流れてしまいます。
そのため、散布後しばらく雨が降らないタイミングがベストです。
2-2.噴霧器やジョウロを使って満遍なく散布する
除草剤を散布するときには噴霧器やジョウロを使いましょう。
ポイントは「除草剤が雑草に満遍なくかかるように」という点です。
茎葉処理型除草剤は、地面に落ちると不活性化され、効果がありません。
基本的に雑草に当たらないと、枯れることはありません。
雑草がしっかり除草剤成分を吸収するように、満遍なく散布することを心がけましょう。
2-3.希釈タイプは商品ラベルの「参考濃度で一番濃い倍率」で散布する
希釈タイプの除草剤は「濃すぎず・薄すぎず」が基本です。
濃すぎる:適切な希釈倍率より濃くても雑草の枯れ具合はほとんど変わらない
薄すぎる:雑草がうまく枯れない
このような結果となるので、「適切な散布濃度」が基本です。
次の写真をご覧ください。
こちらは、茎葉処理型除草剤「はやきき」の商品ラベルです。
この場合、スギナやセイタカアワダチソウは15倍希釈で散布するのが望ましいです。
「15倍〜25倍」という記載ですが、1度でしっかり枯らすために15倍希釈で散布しましょう。
他の雑草も同様で1年生雑草の場合は100倍程度、多年生雑草の場合は50倍希釈で散布しましょう。
2-4.散布後は1週間程度、放置して最大限効果を出す
茎葉処理型除草剤の散布後は1週間程度放置をして効果を最大限発揮させるのがコツです。
次の画像をご覧ください。
このように、除草剤の散布後、6時間後と1週間後では、雑草の枯れ具合に大きな差があります。
1週間後まで待てば、除草剤成分がしっかりと根まで浸透し、完全に枯れます。
逆に、散布後6時間では、緑の部分が多く残り根まで吸収されていない状態となります。
そのため、除草剤散布後は、効果ができるまでしっかりと待ちましょう。
2-5.一週間後にまだ緑の部分があれば再度散布する
散布後、1週間経過しても青い部分が残っている場合は、除草剤成分がうまく回っていないということです。
理由は「散布にムラがあった」や「雨などで流れてしまった」ことが原因と考えられます。
そのため、完全に枯らすために再度除草剤を散布する必要があります。
3.枯らした後は土壌処理型除草剤で雑草を長期間防ごう
除草剤で雑草を根までしっかり枯らした後は「次に生える雑草を抑える」というのがポイントです。
2章で紹介した茎葉処理型除草剤は、「今生えている雑草を枯らす」という効果で、「これから生えてくる雑草」には効果がありません。
そのため「土壌処理型除草剤」という除草剤で新たな雑草の発芽を抑えることで、長期間雑草の苦痛から解放されます。
この章では土壌処理型除草剤について詳しく解説します。
3-1.土壌処理型除草剤とは
土壌処理型除草剤を解説した次の画像をご覧ください。
このように、散布後に地面の中で除草剤の成分層を形成し、雑草の発芽を抑制します。
注意点としては、今生えている大きな雑草には効果があまりないことです。
あくまでも「これから生えてくる雑草の種子を枯らす」という役割です。
特徴としては「効果の期間が長い」ということです。
一般的には3ヶ月から9ヶ月ほどの効果期間があります。
次の項目でおすすめの土壌処理型除草剤を紹介します。
3-2.おすすめの土壌処理型除草剤5選
雑草を長期間抑制するおすすめの土壌処理型除草剤を5つ紹介します。
ネコソギトップW粒剤 3kg
商品名 | ネコソギトップW粒剤 3kg |
タイプ | 土壌処理型 粒剤タイプ |
対象面積 | 75~600㎡(約23~180坪) |
農薬登録 | あり |
農耕地 | 使用不可 |
価格 | 4300円〜 |
特徴 | 9ヶ月雑草を抑制。お庭にピッタリサイズの人気商品 |
おすすめな人 | お庭で長期間雑草を抑えcたい人。 |
住友化学園芸 クサノンEX粒剤5kg
商品名 | 除草剤 クサノンEX粒剤5kg |
タイプ | 土壌処理型 粒剤タイプ |
対象面積 | 166~1000㎡(約50~303坪) |
農薬登録 | あり |
農耕地 | 使用不可 |
価格 | 7000円〜 |
特徴 | 最長9ヶ月雑草を抑制。人気の除草剤 |
おすすめな人 | お庭で長期間雑草を抑えたい人。 |
カダン除草王シリーズ オールキラー粒剤 2kg
商品名 | オールキラー粒剤 2kg |
タイプ | 土壌処理型 粒剤タイプ |
対象面積 | 33~400㎡(約10~121坪) |
農薬登録 | あり |
農耕地 | 使用不可 |
価格 | 1800円〜 |
特徴 | 最長6ヶ月雑草を抑制。コスパに優れる人気除草剤。 |
おすすめな人 | お庭で長期間雑草を抑えたい人。 |
住友化学園芸「草退治E粒剤3.5㎏」
商品名 | 草退治E粒剤3.5㎏ |
タイプ | 土壌処理型 粒剤タイプ |
対象面積 | 233~700㎡(約10~121坪) |
農薬登録 | あり |
農耕地 | 使用不可 |
価格 | 3700円〜 |
特徴 | 最長6ヶ月雑草を抑制。コスパに優れる人気除草剤。 |
おすすめな人 | お庭で長期間雑草を抑えたい人。 |
レインボー薬品 ネコソギメガ粒剤Ⅱ 7kg
商品名 | レインボー薬品 ネコソギメガ粒剤Ⅱ 7kg |
タイプ | 土壌処理型 粒剤タイプ |
対象面積 | 175~1,400㎡(約53~424坪) |
農薬登録 | あり |
農耕地 | 使用不可 |
価格 | 9800円〜 |
特徴 | 6ヶ月雑草を抑える大人気土壌処理型除草剤 |
おすすめな人 | 広い面積を効率重視で枯らしたい人。 |
3-3.散布方法とタイミング
土壌処理型の散布するタイミングは次の通りです。
・適度に地面が湿っている
・しばらく雨が降らない
・風が弱い日
この3つが基本です。
地面が湿っていると、粒剤除草剤が飛ばされにくく、成分も早く地面に吸収されやすくなります。
事前に水を撒いて地面を湿らせてから散布するのも良いでしょう。
散布方法の一番重要なことは「満遍なく適切な量を散布する」ということです。
ムラがあると、除草剤の成分層がうまく形成されないので、効果が低下します。
散粒器などを使って散布しましょう。
このような差が出ます。
撒き方は次の画像を参考にしてください。
4.ハイブリッド除草剤であれば、W効果の「枯らす+抑制」
最後に、1章と3章で紹介した今生えている雑草を枯らす「茎葉処理型除草剤」とこれから生えてくる雑草を抑制する「土壌処理型除草剤」の効果を両方持つ「ハイブリッド除草剤」があります。
1度に2つの効果があるので、散布の手間が少なく効率よく枯らすことができます。
具体的なおすすめ商品などは次の記事で紹介しています。
除草剤のおすすめ人気商品19選|農薬管理指導士が種類と選び方を解説まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は雑草を根まで枯らす除草剤のおすすめ商品と適切な散布方法を紹介しました。
この記事を簡単にまとめます。
今生えている雑草を根まで枯らすおすすめの除草剤ランキング10選
1.アイリスオーヤマ 速効除草剤
2.フマキラー 根まで枯らす虫よけ除草王プレミアム
3.除草剤 ラウンドアップマックスロード 希釈タイプ
4.サンフーロン
5.レインボー薬品 除草剤 ネコソギシャワーAL
6.トムソン 根まで枯らす 除草剤
7.ザクサ液剤
8. 2,4-D「石原」アミン塩(24D)
9.ハート グリホエースPRO
10.ネコソギクイックプロFL
上手に根まで枯らすコツ5つ
1.雨が降らないタイミングで散布をする
2.噴霧器やジョウロを使って満遍なく散布する
3.希釈タイプは商品ラベルの「参考濃度で一番濃い倍率」で散布する
4.散布後は1週間程度、放置して最大限効果を出す
5.一週間後にまだ緑の部分があれば再度散布する
枯らした後は土壌処理型除草剤で雑草を長期間防ごう
おすすめの商品5つ
ネコソギトップW粒剤 3kg
住友化学園芸 クサノンEX粒剤5kg
カダン除草王シリーズ オールキラー粒剤 2kg
草退治E粒剤3.5㎏
レインボー薬品 ネコソギメガ粒剤Ⅱ 7kg
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
除草剤について詳しく解説した記事もありますので、こちらも合わせてお読みください。
除草剤のおすすめ人気商品19選|農薬管理指導士が種類と選び方を解説