「念願のマイホームの庭づくりに失敗したくない」
「家の庭をおしゃれにしたいけど、どんな風にしたらいいかな?」
「庭づくりで素人でもDIYできる場所はある?」
そう思っていませんか?庭づくりを始めるためには、まず最初に「どんな庭にしたいか」という具体的なイメージを固めることが大切です。
そのためにはできるだけたくさんの実例に触れ、自分好みの庭のイメージを固めていきましょう。
イメージが固まったら庭づくりを業者に依頼するか、DIYで進めるか、一部分だけDIYするかを決めていきます。
庭の規模にもよりますが、全部業者に依頼すると高額になってしまうので、できるところはDIYで進める人も多いです。
DIYで行う場合は、事前に作り方を確認し、失敗しないように取り組むことが必要です。
さらに失敗しないポイントを知っておけば、初心者でも庭づくりに成功することができるでしょう。
そこでこの記事では、次のポイントで庭づくりについてお話していきます。
【この記事のポイント】
◎庭づくりの流れが分かる
◎おしゃれな庭の実例を知れる
◎庭づくりのDIYの方法が分かる
◎庭づくりに失敗しないポイントが分かる
この記事を最後までお読みになれば、「こんな庭にしたい!」という具体的なイメージを固め、全体の流れとDIYの流れ、庭づくりに失敗しないポイントについて理解することができるでしょう。
この記事があなたの庭づくりのお役に立てれば幸いです。
1.庭づくりの流れ
冒頭でもお話した通り、庭づくりを始めるにはまず全体の流れを把握しておくことが大切です。
庭づくりの流れは大きく分けると次のようになります。
①庭づくりの予算を決める
②インターネットや展示場などで庭のイメージを固める
③土壌の状態や方角など庭の現状を把握する
④イメージをスケッチする
⑤(業者に依頼する場合)契約、竣工/(DIYをする場合)材料を購入して作業開始
業者でもDIYでも共通する①〜④までの流れについて、もう少し詳しく説明していきますね。
1-1.庭づくりの予算を決める
庭づくりを始めるにあたって、まず最初に決めるのは予算です。
庭づくりにかかる費用は一概に決まっているわけではなく、数万円〜数百万円までとかなり幅があります。
それは、庭づくりの範囲は人それぞれで、手をかける範囲が広ければ広いほど、こだわりが強ければ強いほど、費用がかさむことになるからです。
初めに予算を決めておかないと、気がついたらかなりの金額になってしまい振り出しに戻らなければならないこともあります。そんな事態を避けるためにも、最初の予算決めが大切です。
庭づくりの予算を決める際には、場所ごとに区切って予算決めをしていくようにしましょう。
もう少し具体的に言うと、例えば、
・玄関の脇のシンボルツリー/10万円
・目隠しの庭木/10万円
・ウッドデッキ/50万円
・花壇/10万円
・雑草対策/20万円
このように区切って予算を決めることで、それぞれがオーバーした際にすぐ微調整できます。
その都度調整していけば、最終的に大きく予想と違うことにはなりません。
1-2.インターネットや展示場などで庭のイメージを固める
予算を決めたら、次は「こんな庭にしたい」というイメージ固めをしていきましょう。
インターネットや展示場、実際の庭をたくさん見て、自分が作りたい庭のイメージを固めていきます。
イメージを固める際のポイントは、和風、欧風、アメリカ風、南国風など、庭全体の方向性を決めることです。
最初はなかなか方向性が定まらないかもしれません。
ですが、たくさんの庭を見ていくうちに自分が好きなテイストが見えてくるはずなので、焦らなくても大丈夫です。
この時に、DIYに興味がある場合は、どの部分をDIYするかも決めておきましょう。
最初に決めた予算と照らし合わせて、全部業者に任せるのか、一部分だけDIYをするのか、全部DIYするのかの判断も必要です。
1-3.土壌の状態や方角など庭の現状を把握する
「こんな庭にしたい!」と思っても、実際にそれが実現できるかどうかは、庭の状況にもよります。
自分の家の庭の状況を確認して、イメージが実現できるのか、改善する必要はあるのか、諦めなければならない場所はあるかなどを把握していきましょう。
庭の現状でチェックしたいポイントは、
・日当たりは取れるか
・土壌の水はけは良好か
・土づくりは必要か
・雑草や小石などを除去する必要性はあるか
といった点です。
もし日当たりが悪すぎるようであれば植物を育てるのは難しいですし、長い間放っておいた土壌であれば土づくりが必要になります。
庭の現状をしっかりと現状を把握することが、スムーズな庭づくりを行うために重要なポイントになるのです。
1-4.イメージをスケッチする
庭づくりを実際に始める前に、必ずイメージを書き起こすことが必要です。
自分の頭の中にある「こんな庭にしたい」というイメージを、簡単でいいので必ずスケッチをするようにしましょう。
スケッチをすることで、庭づくりのイメージをより実現しやすくなります。
そして、全体像を可視化できるので、頭の中のイメージだけでは気づかなかった部分に気づけることもあります。例えば、
・全体のバランスが悪いのでシンボルツリーはもう少し真ん中にしよう
・花壇は2つあった方が見栄えが良さそう
・庭用のエクステリアも加えた方がおしゃれに見えそう
など、全体のスケッチを見て庭づくりの計画を微調整していきます。
「絵心がないから気が引ける…」という人でも、誰かに見せるわけではないので臆せず描いてみてくださいね。
2.おしゃれな庭づくりのイメージ6選
先ほど、庭づくりの全体の流れを解説した際に、イメージ固めが一番大切だということをお話しました。
そこで、次は実際におしゃれな庭の実例をたくさん見て、「こんな庭にしたい!」というイメージを固めておきましょう。
とは言え、おしゃれな庭はたくさんあり、やみくもに情報取集をしても雲を掴むようなものです。
効率よく情報を収集して庭づくりのイメージを固めていきましょう。
効率よくイメージを固めていくポイントは、作りたい庭のテイストを決めることです。
庭の種類はたくさんありますが、大きく分けると次の6種類があります。
・イングリッシュガーデン
・ナチュラルガーデン
・イタリアガーデン
・アメリカン
・和風
・ジャンクガーデン
これらの庭にはそれぞれに特徴があり、魅力があります。
実例を添えて、具体的に説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
2-1.ナチュラルガーデン
ナチュラルガーデンとは、その名の通り植物が自然に生息する姿を楽しむ庭で、植える花の種類や数もさまざまです。
小花や草、大きな花など、多種多様の植物が咲き乱れる雰囲気は、まるで自然の中にいるような感覚になります。
ナチュラルガーデンは自由度が高く、さまざまな植物の組み合わせを楽しめることもあり、庭づくりのデザインで人気が高い種類です。
彩り豊かな花々の組み合わせや、高低差のある植物のコンビネーションが楽しめます。
ただ、植物が自然に咲いている景観が特徴だとは言っても、あえてそう見えるように計算されて造られているため、雑草だらけで手が加わっていない庭はナチュラルガーデンではないので注意しましょう。
2-2.イングリッシュガーデン
イングリッシュガーデンはイギリス式の庭園スタイルで、ナチュラルガーデンの一種です。
草花が自由に咲き誇る景観はナチュラルガーデンと似通っていますが、ナチュラルガーデンにはデザインのルールがないのに対し、イングリッシュガーデンはあくまでもイギリスの田舎風の自然美というのが定義になります。
とは言え、庭づくりのデザインに厳密なルールはありません。
よく見られるイングリッシュガーデンとしては、バラがたくさん咲いている庭がありますが、バラがなくてもイギリス風の景観であればイングリッシュガーデンとしてよいでしょう。
イングリッシュガーデンにおすすめなのは、先ほども例をあげたバラやハーブです。
また、自然素材のエクステリアを随所に用いてイギリスの田舎のような雰囲気を演出するのがおすすめです。
2-3.イタリアガーデン
高低差のある敷地や狭い庭を上手に活かしてデザインしたのがイタリアンガーデンの特徴です。
具体的には、階段や腰壁などを利用して、草花を飾ります。
イタリアガーデンは鮮やかでカラフルな草花が多いのが特徴です。
また、イタリアの建物に多く使用されているテラコッタなどの素焼き風のエクステリアを用いると、一気にイタリアンガーデンの風合いに近づきます。
2-4.和風
和風テイストの庭は、古くから日本家屋で親しまれてきたスタイルです。
砂利や敷石、庭石と緑との調和を楽しみ、静かで落ち着きのある空間が特徴です。
和風の庭は、華やかな花で彩るのではなく、庭木や盆栽、下草などで自然美を演出します。
色のある花はアクセント程度に用い、新緑や紅葉など四季が楽しめる種類の樹木で花を楽しむことが多いテイストです。
2-5.アメリカンガーデン
手入れされた綺麗な芝生、障害物がなく広く開放的なデザインがアメリカンガーデンの特徴です。
開放的なので、子どもやペットが走り回っても安心です。
バーベキューやプールなど、庭でのアクティビティを楽しみた人にぴったりのスタイルですね。
ただ、芝の水やりや雑草管理など、庭の手入れの負担は大きくなります。
管理が大変だという場合は、天然芝ではなく人工芝に替えることもおすすめです。
2-6.ジャンクガーデン
ジャンクガーデンのジャンクとは「ガラクタ」の意味で、ジャンクガーデンにはアンティーク調の雑貨が設えられているのが特徴です。
程よく錆びれた風合いとイキイキと咲く草花とのバランスが絶妙で、趣深さを演出するデザインとして、雑貨好きな人などに多く好まれます。
多肉植物やエアプランツなどを組み合わせると、より一層雰囲気が高まります。
3.初心者でもできる庭づくりのDIY例5選
次に説明したいのは、初心者でも挑戦しやすい庭づくりのDIY例です。手順や注意点をしっかり守り、手を抜かずに取り組めば、初心者でも素敵な庭をDIYすることができます。
初心者が挑戦しやすい庭づくりDIYの種類は5つあります。
・小道を作る
・人工芝を敷く
・グランドカバーを敷く
・花壇を作る
・ライトアップを施す
それぞれの方法について具体的に説明していくので、ぜひ参考にしてください。
3-1.小道を作る
初心者でも意外と簡単にできるのが、庭の小道のDIYです。
大まかには、小道のデザインを決めて好みの資材を置いていくだけなので、それほど難しくはありません。
もう少し具体的にお伝えすると、次のようになります。
使う資材によって材料をカットしたりしっかり固める必要があったりと細かい方法は変わりますが、基本的には同じ流れです。
【小道の作り方】
①小道のデザインを決める
②使う資材を決める
③小道を作る場所を5〜10cm程度掘り下げる
④資材を配置する
⑤資材と地面を馴染ませて固める
それぞれのSTEPについて、もう少し詳しく説明していきますね。
3-1-1.小道のデザインを決める
まずは、「こんな小道にしたい!」という具体的なイメージを固めましょう。
インターネットや雑誌などで、たくさんの実例を見ておくとアイデアが浮かびやすくなります。
庭の小道のデザインはさまざまですが、基盤となるのは2つの点です。
①整列させるか無造作に並べるかを決める
整列 | 無造作 |
---|---|
整列させると手入れが行き届いた整っている感じになり、無造作だと手作り感のあるナチュラルな雰囲気になります。
さらに、整列させる場合はL字型にするのか、少しずらして配置していくのかなど、細かいデザインを決めていきましょう。
②直線か曲線かを決める
直線 | 曲線 |
---|---|
直線だと整然としたイメージ、曲線だと柔らかい印象を演出できます。
併せて、小道をどこまで繋げるかも決めておくとよいでしょう。
このように、整列か無造作か、直線か曲線かを組み合わせてデザインを考えていきます。
組み合わせていくとたくさんのパターンに出会い、一つに絞るのが難しいかもしれません。
ですが、ここに時間をかけてしっかり基盤を作ることでこの後の工程もスムーズに進むので、じっくり考えていきましょう。
3-1-2.使う資材を決める
次に、小道に使う資材を決めていきます。資材は主に4つあります。
レンガ | ・耐火性に優れる ・洋風イメージ |
|
砂利 | ・防犯効果あり ・敷きやすい |
|
敷石 | ・耐久性が高い ・シックなイメージ ・和風、洋風どちらにも合う |
|
タイル | ・耐久性が高い ・形が決まっているので揃えやすい |
これらのうち1つだけを使う場合もあれば、砂利とタイルなど異素材を組み合わせる場合もあります。
自由度の高いDIYなのでで、所々差し色で遊んでみたり、思い出の品をこっそり埋め込んだりするなどして楽しむのもおすすめです。
【資材の組み合わせ例】
①芝生×敷石
②砂利×敷石
③砂利×タイル
このように、使う資材によって小道のイメージや庭の雰囲気が変わってきますので慎重に選んでいきましょう。
3-1-3.資材を敷く場所を5〜10cm程度掘り下げる
デザインや資材が決まったら、資材を敷く場所を掘り下げていきます。
なぜ掘るのかというと、資材を敷いた時に周りの高さと合わせるためです。
あえて小道に高さを出して凸凹感を楽しむ場合もありますが、小さい子どもやお年寄りが歩く場合は、凸凹だとつまずいてしまう危険もあるのでなるべく高さを揃えた方がよいでしょう。
3-1-4.砕石(さいせき)を敷く
掘り下げたところにそのまま小道の資材を敷くと、雨や経年で土の中に資材が沈んでしまいます。
そこで、砕石を敷いて基盤を安定させる必要があるのです。
基盤を安定させるには、砕石を敷いた後にしっかりと足などで踏み固めていきましょう。
「砕石」についてあまり聞き慣れない人もいるかと思うので、少し補足しますね。
砕石は天然の岩石を砕いたもので、ホームセンターなどで手軽に購入できます。
砂利とは違うものなので、砂利で代用しないように注意してください。
砂利は自然に細かくなった石なので角に丸みがあり、踏みしめても固まりません。
そのため、基盤を安定させるためには、砕石を使う必要があるのです。
3-1-5.砂を敷く
砕石で基盤を作ったら、次は資材が馴染みやすいように土を敷いていきます。
資材を置いた時に周囲と同じ高さになるように調整して土を入れていきましょう。
ふんわりと入れてしまうと、資材を敷いた時に沈んでしまう可能性があるので、砕石と同じように足で踏むなどして固めながら土を入れていくと失敗しません。
3-1-6.資材を配置する
土を入れたら資材を配置していきます。
最初に決めたデザインに沿って、丁寧に並べていきましょう。
最後に資材と資材とくっつける場合は、間を2〜3cm程度空けて配置します。
配置する際は、金槌で叩きながらしっかりと土に埋め込んでいくことがポイントです。
3-1-7.資材と地面を馴染ませて固める
最後に、資材の間を埋めて、固定していきます。
モルタルを使えば強度が高く安心ですが、モルタルはもし間違ってもやり直しがきかないのがデメリットです。
DIYに慣れていないのであれば、固まる砂や土を使用しましょう。
固まる砂は水と混ぜて隙間に埋め込めば、時間の経過とともに固まって資材間を固定します。
モルタルのように迅速な作業が求められませんし、固まるまでに多少猶予があるので初心者向けだと言えます。
固まる砂はホームセンターなどで購入できますのでチェックしてみてくださいね。
3-2.人工芝を敷く
庭づくりのDIYなら、人工芝を敷くのもおすすめです。
人工芝は初心者でも敷くのが簡単で、天然芝と違い手入れが必要ありません。
また、人工なので日当たりに関係なく一年中綺麗な景観を楽しむことができます。
デメリットとしては、素材にもよりますが、10年程度で張り替えが必要になることです。
人工芝を敷く際には、雑草が生えてこないように防草シートを施すことも必要です。
【人工芝のDIY手順】
①人工芝を敷く場所の雑草や小石など不純物を取り除く
②人工芝を敷く場所を平坦にして整える
③防草シートを敷く
④人工芝を敷く
⑤人工芝を固定、仕上げて完成
それではそれぞれの手順について、もう少し詳しく説明していきましょう。
3-2-1.人工芝を敷く場所の雑草や小石などの不純物を取り除く
まず最初に行うことは、人工芝を敷く場所の雑草などを除去することです。
小石などは目に見えるので除去するのは簡単ですが、雑草は必ず根から除去するようにしましょう。
地面に生えている葉の部分だけ除去しても、根が生きていればすぐにまた雑草が生えてきてしまいます。
根まで枯らすことができる除草剤などを使用することがおすすめです。
3-2-2.人工芝を敷く場所を平坦にして整える
雑草や小石を除去したら、次は人工芝を敷く場所を整えていきます。
これを「整地」と言います。
土をならすには「レーキ」という道具を使います。
レーキはホームセンターなどで購入できます。
土が硬いようであれば、最初にくわで耕してからレーキを使うとよいでしょう。
しっかり整地をしておくことで、この後に敷く防草シートと地面の密着度が高まり、防草シートの効果が最大限発揮されます。整地と防草シートの工程を入れることで、人工芝の下から雑草が生えてくる事態を避けられるのです。
3-2-3.防草シートを敷く
防草シートは、人工芝の下から雑草が生えてこないように施します。
せっかく手入れが不要な人工芝を敷くのですから、雑草対策は徹底して行いましょう。
防草シートは範囲の端から敷いていき、固定ピンでしっかり止めます。
さらに2枚以上繋げる場合は重ねしろを15cm以上確保し、雑草が生えてくる隙を与えないように敷いていくことがポイントです。
3-2-4.人工芝を敷く
防草シートを敷いたら、いよいよ人工芝を敷いていきましょう。
人工芝を敷く際はただ置くだけでなく、軽く踏みつけて地面と密着させるように配置していくことがポイントです。
3-2-5.人工芝を固定、仕上げて完成
人工芝を敷き終わったら、最後に固定ピンで固定して完成です。
固定ピンは専用のものか、U字釘でも代用できます。
固定ピンは人工芝の継ぎ目に50mm間隔で打ちましょう。
固定ピンの数が足りないと、踏みつけや強風でめくれたりずれることがあります。
「ピンが勿体無い」と惜しまずに、ここはしっかりとコストをかけることがポイントです。
3-3.グランドカバープランツを敷く
庭に雑草対策として何か敷きたい人で、緑だけの人工芝よりも少し華やかにしたいのであれば、グランドカバープランツを敷くのがおすすめです。
グランドカバープランツとは地面を這うように咲く植物のことで、芝よりも華やかになりますし、花壇を作るよりも手軽です。
グランドカバープランツにはたくさんの種類があるので、植える目的別に選ぶのがおすすめです。
いくつかご紹介します。
グランドカバーの植え方は、通常の草花の植栽と基本的には同じです。
①庭の雑草や小石を除去する
②土に堆肥や肥料を施して土づくりをする
③苗を植えていく
④水やりをして完成
庭の敷地やグランドカバーを敷きたい場所が大きいほど作業は大変ですが、根気よく取り組めば初心者でも綺麗な庭にすることができます。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
3-4.花壇を作る
花壇を作れば、彩り豊かな華やかな庭が完成します。
花壇は業者に頼むこともできますが、DIYすることで味わい深さが加わり、よりお気に入りの庭になるでしょう。
花壇の作り方は以下の通りです。
①花壇を作る場所にラインを引く
この後花壇を作っていく際に、花壇の境界線を分かりやすくするためにビニールテープなどでラインを引きます。
②土を耕す
スコップなどで、土を耕していきます。
花壇の範囲が広かったり、土が固すぎる場合は鍬(くわ)を使うと効率よく作業できるのでおすすめです。
③雑草や小石を除去する
土を掘り返していくと小石や不純物が出てきます。
植物が根を張りやすくするために、できる限り丁寧に取り除きましょう。
④土に堆肥や肥料を混ぜて土づくりをする
土に石灰、堆肥、肥料を混ぜて土づくりをしていきます。目指すのは、ふかふかで弱酸性の土壌です。
⑤土留め(レンガやブロック)を施す
土ができたら、土留めを施して花壇の枠を完成させましょう。
土留めはすぐに倒れてしまわないように、半分以上は土の中に埋め込んで固定することが重要です。
⑥苗の植え付け(完成)
肥料を施してから1〜2週間程度経過すれば、苗の植え付けができるようになります。
根の部分は傷みやすいので優しく扱いながら、丁寧に植えていきましょう。
花壇づくりについてもっと詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。
3-5.ライトアップを施す
庭づくりDIYで最後にご紹介したいのは、庭のライトアップです。ライトアップすることで、
・幻想的な雰囲気を演出できる
・夜でも歩きやすい
・防犯対策になる
というメリットがあります。
ライトアップするには、電源の確保が必要ないソーラーライトがおすすめです。
【N-FORCE ENTLIGHT】
出典:楽天市場
こちらはソーラーライトなので、庭のどこにでも設置できます。
設置は置くだけなので、機械に詳しくない人でも簡単に付けることができるのが魅力ですね。
高さがないので歩いていてもつまずいたりぶつかったりしないことや、庭の景観を邪魔しません。
「おしゃれなライトが欲しい」という人にピッタリのソーラーライトです。
4.庭づくりで成功するためのポイント4つ
ここまで、庭づくりの流れや実例、DIYの方法などを解説してきました。
「早速チャレンジしたいけど、失敗するのが怖い…」「絶対失敗したくない!」という人も多いでしょう。
そこで、庭づくりに成功するためのポイントについて説明していきます。
庭づくりに成功するためのポイントは4つあり、
・正確に計測する
・方角を確認する
・雑草対策を徹底する
・イメージは必ずイラストにする
という点です。
それぞれについて、もう少し具体的に説明していきますね。
4-1.正確に計測する
庭づくりをDIYで進める際は、正確に計測することを徹底しましょう。
具体的には、小道を作る長さや資材の大きさ、人工芝の長さ、作る花壇の広さなどです。
DIYで庭づくりをする際は、正確に計測していないと雑な感じが目立ってしまい、不恰好になってしまう可能性があります。
少し時間がかかりますが、作る場所と資材の大きさをしっかり測り、緻密に計算して作業を進めることが、成功への近道です。
4-2.方角を確認する
普段、庭の方角を気にしながら過ごしている人は少ないかもしれませんが、庭づくりをする際は庭の方角をしっかり確認しておきましょう。
何のために方角を確認するのかというと、日当たりと日陰を知るためです。
特に花壇を作る場合や庭木を植える場合は、日当たりが重要です。
周りに障害物がなければ一日中日当たりがいいのは南向きで、午前中は東側、夕方は西側の日差しが強くなります。北側は一日中日陰になりやすい場所です。
そのため、基本的には植物全般が南側を好みます。
ただし、半日陰や日陰を好む植物もあるので、日陰だからと言って植栽を諦める必要はありません。
次の表で、東側の半日陰、西側の半日陰、日陰に強い植物をそれぞれ3種類紹介しますので、参考にしてみてください。
日当たり | 種類 | |
半日陰(東側) | 【インパチェンス】 |
・楽天 ・Amazon ・Yahoo! |
【アジュガ】 |
・楽天 ・Amazon ・Yahoo! |
|
【シュウメイギク】 |
・楽天 ・Amazon ・Yahoo! |
|
半日陰(西側) ◎西日に強い植物 |
【コスモス】 |
・楽天 ・Amazon ・Yahoo! |
【トレニア】 |
・楽天 ・Amazon ・Yahoo! |
|
【ペンタス】 |
・楽天 ・Amazon ・Yahoo! |
|
日陰(北側) | 【ヤブラン】 |
・楽天 ・Amazon ・Yahoo! |
【アオキ】 |
・楽天 ・Amazon ・Yahoo! |
|
【シュウカイドウ】 |
・楽天 ・Amazon ・Yahoo! |
この表にもあるように、北向きは日当たりが期待できないため植物を育てる方角としては向いていませんが、ヤブランなど日陰に強い植物なら植えられるでしょう。
ヤブランは日陰でも育つ常緑多年草です。
手入れがほとんど不要で園芸初心者でも簡単に育てられます。
ヤブランについての詳しい解説は、次の記事をご覧ください。
4-3.雑草対策を徹底する
庭づくりの際は雑草対策を徹底しましょう。
雑草対策を疎かにすると、せっかく素敵な庭づくりをしてもすぐに雑草が生えてきて対処が大変になってしまいます。
徹底すべき雑草対策とは、
・施工前にしっかり雑草を取る
・防草シートを敷く
という2点です。
雑草を取る際は根っこからしっかり取ることで、再度生えてくるのを防止することができます。
そして、もう一つの雑草対策としては、防草シートを敷くことです。
防草シートを敷く際は隙間があるとそこから雑草が伸びてきてしまうので、しっかり隙間なく敷くことがポイントです。
4-4.イメージは必ずイラストにする
庭づくりをする際に、「こんな庭にしたい!」というイメージを固めるかと思いますが、イメージは必ずイラストか図にして形にしましょう。
頭の中で考えているだけでは、まだ曖昧な状態です。イラストや絵にすることで、本当にそれが実現できるものなのかを客観的に見ることができますし、お手伝いをしてくれる人にも庭づくりのイメージを伝えやすいのです。
5.庭づくりQ&A
ここまでのお話で、庭づくりのイメージ固めやDIY方法を説明してきましたが、「まだ不安な点もある…」という人もいるでしょう。
そこで、最後に庭づくりでよく寄せられる質問にQ&A方式で答えていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【Q1】庭づくりに最適な時期はいつ?
基本的には雪が降らなければ年中できますが、雨が多い梅雨の時期は作業が中断してしまう可能性が高いので避けた方がいいでしょう。
また、植物を植えるなら春か秋がおすすめです。春は4〜5月、秋は9〜10月頃になります。
【Q2】共働きなので手入れが簡単な庭にしたい
庭の手入れでもっとも大変なのは雑草の除去です。雑草は生育がいいのですぐに生えてきますし、庭が広ければ手作業では追いつかない場合もあるでしょう。
雑草の手入れを簡単にすることが、すなわち手入れが簡単な庭とも言えます。
そのため、最初に庭づくりをする際にしっかりと防草シートを敷き、雑草対策を徹底することがおすすめです。
【Q3】シンボルツリーはあった方がいい?
シンボルツリーを植えるかどうかに決まりがありませんが、何もない平面な庭よりはシンボルツリーがあった方が立体的になりおしゃれな雰囲気になります。
家を建てた記念、家族が増えた記念、入学卒業した記念…など、何かの節目にシンボルツリーを植える人も多く、年々少しずつ成長していく樹木を眺めるのも、庭の楽しみ方になるでしょう。
シンボルツリーを植えるなら、門や玄関の脇、リビングから見栄えのいい場所がおすすめです。
【Q4】手間をかけずにおしゃれに見せる方法は?
「庭づくりをしたいけれど時間がない」という人も多いですよね。
なるべく手間をかけずにおしゃれな庭づくりをするには、ガーデン用小物に頼ってみましょう。
市販のガーデンテーブルやウッドデッキ、プランターなどを設置するだけでも、一気に華やかな庭に仕上げることができますよ。
庭づくりは何年かけて行ってもいいのですから、今は小物を設置しておしゃれに見せて、まとまった時間ができた時にゆっくりと花や庭木を植えるようにしてもいいでしょう。
6.まとめ
いかがでしたか?庭づくりの流れやおしゃれな実例、おすすめのDIY方法などを説明してきました。
最後にこの記事をまとめると、
◎庭づくりの流れは次の5STEP
①庭づくりの予算を決める
②インターネットや展示場などで庭のイメージを固める
③土壌の状態や方角など庭の現状を把握する
④イメージをスケッチする
⑤(業者に依頼する場合)契約、竣工
(DIYをする場合)材料を購入して作業開始
◎庭のテイストは主に6種類で、
・イングリッシュガーデン
・ナチュラルガーデン
・イタリアガーデン
・アメリカン
・和風
・ジャンクガーデン
◎庭づくりの中で、初心者でもできるDIYは5つあり
・小道を作る
・人工芝を敷く
・グランドカバーを敷く
・花壇を作る
・ライトアップを施す
◎庭づくりで成功するためのポイントは4つで
・正確に計測する
・方角を確認する
・雑草対策を徹底する
・イメージは必ずイラストにする
となります。庭づくりは、最初にしっかりとイメージを固めることが重要です。
この記事でも紹介した6つのテイストを基本に、たくさんの事例を見て自分らしい庭づくりを進めていってくださいね。
この記事があなたのお役に立てることを願っています。