「庭の花壇の作り方を知りたい」
「何から始めればいいの?」
そう思っていませんか?庭の花壇の作り方は、全部で6STEPです。
この6STEPはどれも重要ですが、特にSTEP1のイメージ固めと土作りは時間をかけてじっくりと取り組む必要があります。
「初めて花壇を作るから失敗しないか不安」という人も多いかと思いますが、それぞれの工程にはコツがあり、それらをしっかり守って作業をすれば初心者でも庭に花壇を作ることができます。
だからこそ、庭に花壇を作る際には、まず全体の流れを把握し、各工程のポイントを理解しておくことが重要です。
さらに、「せっかく庭に花壇を作るならおしゃれに仕上げたい」という人も多いのではないでしょうか。
庭の花壇をおしゃれにするにはポイントがあり、ポイントを押さえて作っていけば、人に見せたくなるようなおしゃれな花壇に仕上げることができます。
そこでこの記事では、
◎庭の花壇を作る流れ
◎庭の花壇の実例集
◎各工程の詳しい流れ
◎おしゃれな庭の花壇を作るポイント
などについて解説していきます。この記事を最後までお読みになると、理想の庭の花壇のイメージを固め、作り方やおしゃれに魅せるポイントを知って実践することができるでしょう。
この記事が、あなたの庭の花壇作りに役立てば幸いです。
この記事の目次
1.庭の花壇を作る流れ
庭の花壇を作り始める前に、まずは全体の流れについて理解しておく必要があります。
全体の流れを把握しておけば、スムーズに花壇作りを進められるからです。
具体的には次のような流れになります。
庭の花壇を作る流れ | |
【STEP1】庭の花壇のイメージを決める | インターネットや本、実際の庭を見て、どんな花壇を作りたいか具体的なイメージを固める。 |
【STEP2】庭の花壇を作る場所を決める | 日当たりや風通しに留意して、庭の中でどの場所に花壇を作るかを決める。 |
【STEP3】庭の花壇の形を決めてラインを引く | 丸や正方形、四角、半円など、花壇の好きな形を決めたら、花壇作りの作業がしやすいようにビニールテープでラインを引く。 |
【STEP4】庭の花壇を作る場所の土作りをする | 植物がイキイキと育つためには土作りがとても大切。水はけ、水もちがよく、栄養がある土を目指していく。 |
【STEP5】庭の花壇に石やブロックで土留めを作る | 花壇の土が流れ出ないように土留め材を施す。ブロックやレンガ、木などがおすすめ。 |
【STEP6】庭の花壇に草花を植え付ける | 花壇の方角や花の色のバランスを考えながら、草花を植栽する。リーフ(草)と組み合わせると華やかさがアップ。 |
このように庭の花壇を作る流れとしては、まず花壇のイメージを固め、それから具体的な作業に移っていきます。
庭の花壇はもちろん見た目も大事ですが、花壇を設置する場所や土づくりも外せない重要なポイントです。
いくらおしゃれな見た目にしても、草花がイキイキと咲いていなければ美くないからです。
つまり、どの工程も重要なポイントになってくるので、それぞれの流れをしっかり理解して実行することが大切です。
そこで、次から各STEPごとに詳しい流れを説明していきます。
おしゃれで美しい庭の花壇を作るためにも、ぜひそれぞれをしっかり読んで参考にしてみてくださいね。
2.【STEP1】庭の花壇のイメージを決める
庭の花壇を作る最初のステップは、花壇のイメージを決めることです。
イメージ固めは庭の花壇の成功のカギを握る大事なポイントにもなるので、時間をかけて慎重に決めていきましょう。
具体的にどのようにしてイメージ固めをすればよいのか、もう少し詳しく説明していきますね。
2-1.庭の花壇のイメージを決める方法
「おしゃれな花壇にしたいな」と漠然と思っているだけでは、具体的に何を準備したらいいのか、何から始めたらいいのかが分かりません。そこで庭の花壇を具体的にイメージする必要があります。
例えば、
植物園のようなナチュラルで華やかな花壇
レンガやブロックの可愛らしい花壇
ガーデンボックスやプランターを使った手作り感のある花壇
このように、一言で花壇と言ってもさまざまな形があるのがお分かりになるかと思います。
数ある庭の花壇の種類から自分の好みの花壇イメージを見つけるには、とにかくたくさんの実例に触れることが大切です。
イメージ固めの方法は4つあり、
・インターネットで実例や画像を探す
・雑誌や本で庭の花壇の実例集を見る
・住宅展示場の庭を見学する
・住宅街の庭を見て参考にする
といった方法です。特にインターネットには無数の情報が集まっていますし、自分の好きなタイミングでお金をかけずに情報収集ができます。
中でもSNSでは実際に庭の花壇づくりをしている人のリアルな声も知ることができるのでおすすめです。
「instagram(インスタグラム)」や「Pinterest(ピンタレスト)」などの画像共有サービスを使って、おしゃれでリアルな庭の花壇を検索してみましょう。
2-2.庭の花壇のおしゃれな実例8つ
では、実際にどのような庭の花壇があるのか実例を見ていきましょう。
今回はたくさんある実例の中から8つの花壇の例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
2-2-1.植木と組み合わせてナチュラルガーデンに
こちらは、植木と植物を組み合わせて、ナチュラルな風合いに仕上げている庭の花壇です。
背が高い木と低い木をメインに、カラフルな花を差し色に使っていて素敵ですね。
花壇の土留めはレンガを積み上げたもので、土留めも高低差を出しています。
遊び心たっぷりの魅力的な花壇です。
2-2-2.フェンスや小物を利用しておしゃれな雰囲気に
こちらは、花壇をフェンスに沿って作り、フェンスの存在感を利用しておしゃれな雰囲気を出しています。
フェンスにつる性の植物を活かすことで、全体がよりナチュラルに仕上がりますね。
青や赤など対照的な色を植えているのにまとまりよく見えるのは、緑の葉を上手く組み合わせて寄せ植えしているからです。
花壇には、花だけでなく緑の葉も重要な役割を果たすことが分かります。
2-2-3.アプローチの両脇に作るカラフルな花壇
土留めを利用せず、アプローチの境界を利用して花壇を作る方法もあります。
この写真のように、玄関から門までの小道の脇の土を利用して花壇を作れば、通勤や通学も楽しくなりそうですね。
地植えだけでなく、所々にプランターを組み合わせているのもおしゃれです。
全体に立体感のある庭に仕上がっています。
2-2-4.木枠を使って独立させた庭の花壇
庭に花壇を作るからと言って、すべてが庭と一体化させなければならないわけではありません。
この写真のように、木枠を使ってプランターのように独立させる方法もあります。
庭の花壇を独立させるメリットとしては、子どもやペット、来客に間違って踏まれることがない、どこに何を植えたかが分かりやすい、という点です。
誰が見ても花壇だと分かりやすいのが魅力です。
2-2-5.花壇を二段にしてゴージャスな雰囲気に仕上げる
庭の花壇を二段にすれば、ゴージャスな雰囲気に仕上げられます。
植える草花の数が増えるので、草花の色や丈、形などにバリエーションを持たせられるからです。
ただ、素人が二段の花壇を作ることは難しいので、業者に依頼する方が失敗なく進むでしょう。
庭に広いスペースがある場合は、二段の花壇を取り入れてみるのもおすすめです。
2-2-6.夜はライトアップして魅力的な空間に
庭に花壇を作るなら、ライティングをするのがおすすめです。
夕方薄暗くなってくるとライトが花壇に当たり、幻想的な雰囲気を作り出してくれます。
ライトは、ソーラーライトがおすすめです。
日中の太陽の光で充電されるので、スイッチのオンオフが必要ありません。
2-2-7.土留めに異素材を組み合わせる
土留め材を異素材の組み合わせで楽しむのもおしゃれです。
この写真のように、下はコンクリート、上はレンガ積みの土留めで立体感のある花壇が出来上がります。
異素材を組み合わせると、素材の質感や色の違いも楽しめるので、それに合わせる草花を選ぶのも楽しみの一つです。
違うものを組み合わせる際にまとまりを出すのが緑なので、積極的にリーフなどを活用するのがおすすめです。
2-2-8.あえて無造作にして味わいを出す
綺麗に整えられた花壇はもちろん素敵ですが、あえて無造作に作り上げた花壇も味わい深い魅力があります。
この写真は、石を無造作に積み上げた土留めになっています。
土留めの間から草花が生えてくると、野趣感が漂い、存在感は抜群です。趣深さを感じる風情たっぷりの庭の花壇になりますね。
3.【STEP2】花壇を作る場所を決める
花壇のイメージが固まったら、次は庭のどこに花壇を作るのかを決めていきましょう。
玄関の脇
庭のフェンス付近
庭の一角
玄関までの小道の脇
このように、庭の中でも花壇を作れる場所はたくさんあります。
花壇を設置するとその辺りが一気に華やかになりますから、
・庭のどこに彩りを添えたいか
・どのくらいの規模にしたいか
などを考慮して決めるとよいでしょう。
花壇の場所は日当たりが重要! | |
庭の花壇の場所を決める際は、日当たりに十分注意しましょう。植物を育てる場合には日当たりがとても重要だからです。
ただ、日当たりに気をつけると言っても単に「日当たりがよければいい」というわけではありません。確かに植物は基本的に日当たりを好みますが、中には日差しが苦手だったり、逆に暑さにめっぽう強い品種もあります。 つまり、育てたい植物と花壇の場所を総合的に判断することが必要になります。 方角としては、日中長い間日当たりがよくなるのは南側です。午前中に日が入るのは東側、夕方は西側になります。北側は日当たりが悪く、湿気が溜まりやすいので、基本的には花壇の設置場所には向いていません。 そのため、ほとんどの植物は南側か東側の花壇でよく育ちます。ただし、西側にある花壇で強く西日が当たる場合でも、 |
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・サルビア (Amazon・楽天・Yahoo!) |
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・マリーゴールド (Amazon・楽天・Yahoo!) |
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・日々草 (Amazon・楽天・Yahoo!) |
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これらのような対暑性が強い品種なら問題なく育てることができます。 また、北側の花壇や、そのほかの方角でもイマイチ日当たりが悪い場合は |
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・アオキ (Amazon・楽天・Yahoo!) |
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・斑入りヤブラン (楽天・Yahoo!・ミドリス本店) |
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など、日陰に強い植物を育てるとよいでしょう。
庭に花壇を作る場合、地植えをすることになるため、簡単に場所を動かすことができません。 そのため、1日の中で数回庭に出て、花壇を作りたい場所にちゃんと日が当たるかを実際に確認しましょう。 |
4.【STEP3】庭の花壇の形を決めてラインを引く
庭の花壇の場所を決めたら、花壇の形を決めてラインを簡単に引いていきます。
ラインはビニールテープや紐などで上の写真のように引きます。
ラインを引く意味は、この後花壇を作っていく際に、花壇の境界線を分かりやすくするためです。
花壇を作る部分の土を掘り起こし、土留めを施す位置を明確に知るためにラインを引いていきます。
そのため、ラインは明るく目立つ色を使いましょう。
ラインを引く手順は次の通りです。
【準備するもの】 | |
◎ビニールテープ | |
◎ペグ(紐を引っ掛ける部分がある杭) | |
◎ハサミ |
【手順】
①花壇を作りたい場所にレンガなどを仮置きする
②仮置きした場所を確認しながらペグを打っていく
③ペグに引っ掛けながらビニールテープを張っていく
④完成
5.【STEP4】花壇を作る場所の土作りをする
いい土作りをすることで、草花がイキイキと咲き、綺麗な花壇になります。
そのため、花壇作りに土作りは必須です。
土づくりの流れは次の通りです。
【準備するもの】
・スコップ
・鍬
・軍手
・堆肥
・肥料
・石灰
【手順】
①土を耕す
②石が出てきたら除去
③土のPHを市販の試験液で調査
④③で酸度が強い場合は石灰を投入
⑤堆肥をすき込む
⑥肥料を施す
⑦草花の植え付け
④石灰〜⑦植え付けまではそれぞれ1週間程度の間隔が必要なので、最初に土を耕すのは植え付けの3〜4週間ほど前に取りかかることが理想です。
庭の花壇の花を美しく保つためには、土づくりが非常に大事なポイントになるので各工程について、画像やイラストを添えてもう少し詳しく説明していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
5-1.土を耕す
まずは、STEP3で引いたラインを目印に花壇にする部分の土を耕していきましょう。
花壇の範囲が狭ければ小さいスコップで十分ですが、範囲が広かったり土が固い場合は鍬(くわ)を使うと効率的です。
鍬は力が伝わりやすく少しの労力でたくさん耕せるため、女性が作業するのにも向いています。
5-2.石や不純物が出てきたら除去
土を掘っていると、石や不純物、雑草がたくさん出てきます。
できるだけ取り除いた方がこれから植える植物が根を張りやすくなるので、丁寧に取り除きましょう。
5-3.土のPHを市販の試験液で調査
不純物を取り除いたら、土壌のPHを調べていきます。
PHの調査は、市販の土壌診断キットか、リトマス試験紙などを使うとよいでしょう。
リトマス試験紙は安価ですが、PHしか知ることができません。
そこでおすすめなのが「農大式簡易診断キット『みどりくん』」です。
【農大式簡易土壌診断キット「みどりくん」】
「みどりくん」はPHの測定に加え、チッソ、リン酸、カリウムの3要素の調査もできます。
測定方法は簡単で、土の深さ5〜10cmまで差し込んで、土を5ml採取するだけです。
容器に土と精製水を入れ、1分間振れば診断できるので、初心者にもおすすめです。
5-4.③で酸度が強い場合は石灰を投入
降雨量が多い日本の土壌は酸性になりがちなので、何も手をかけていなければ土壌は酸性であることが多いです。
ですが、植物はPH5.5〜6.5の弱酸性の土壌を好むので、酸性が強い場合はアルカリ性の石灰を投入してPHを調整していく必要があります。
石灰には主に3種類あります。
消石灰 | アルカリ性が強く、即効性がある。長期間放置されていた土地を使う場合に使用するのがおすすめ。 |
苦土石灰 | 植物の根の成長を助けるマグネシウムを補給できる。アルカリ性も高め。消石灰ほど刺激は強くないものの、2週間程度は植え付けできない。 |
有機石灰 | アルカリ性が低く、効き目が緩やか。すぐに植物の植え付けができる。土づくりの期間を短縮したい人におすすめ。 |
有機石灰は投入後にすぐ植え付けできますが、消石灰と苦土石灰は根への刺激が強いので2週間〜1ヶ月程度は間隔を空けるようにしましょう。
ただし、花によってはPH5.0〜5.5の酸性土壌を好むものがあります。
・ツツジ
・洋ラン
・サザンカ
・サツキ
・ツバキ
これらを植える際にはPHをアルカリ性に傾けすぎないように気をつけましょう。
5-5.堆肥をすき込む
石灰を投入してPHを調整したら、次は堆肥をすき込んでいきます。
堆肥には2種類あります。
・動物質堆肥/牛ふんや鶏ふんなどで、土に栄養を与えたい場合に用いる
・植物質堆肥/ふかふかにする効果が抜群で、主に土壌改良したい場合に用いる
どちらを使ってもよいので、土壌の状態を考慮しながら決めていきましょう。
具体的には次のような使い分けです。
・土壌診断の際に養分が少ないので動物質堆肥を使う
・水はけ、水もちが悪いので植物質堆肥を使って土壌改良をしたい
2種類を混ぜて使うと「いいとこどり」できるのでおすすめです。
5-6.肥料を施す
PH調整、堆肥のすき込みの後は、肥料を施して植物の初期の生育に必要な養分を補充していきます。
肥料をまいたらよく耕し、土と馴染ませてあげましょう。
肥料は大きく分けて2種類あります。
効果 | 使い方 | 成分 | |
化学肥料 | 即効性 | 元肥、追肥 | ・三大要素を化学的に配合した「化成肥料」→初心者におすすめ ・チッソやリンなど特定の要素のみの「単肥」 |
有機肥料 | 遅行性、緩効性 | 元肥におすすめ | 三大要素以外も微量要素が含まれる |
この表からも分かるように、化学肥料を使うか有機肥料を使うかは
・どのような効果の速さを求めるか
・どのように使いたいか
・どんな成分が欲しいか
という点で決めるとよいでしょう。
ここまで土づくりについて説明してきましたが、これまでのお話からもお分かりのように、イチから土作りをすると時間がかかります。
そこで市販の培養土を使うのもおすすめです。
培養土とは腐葉土、バーミキュライト、石灰などのほか、肥料を一定の割合で混ぜ合わせた土のことで、養分が調整されています。
特にプランターやガーデンボックスの場合は、使用する土の量も少ないので市販の培養土が便利でしょう。
古い土を使う場合は、市販の「増土」もおすすめです。
古い土を掘り起こして増土を加えて耕せば、すぐに苗の植え付けが可能になります。
とは言え、自分でイチから土作りをすれば、植物がよりイキイキと生育できる環境を作ることができます。
土壌診断をした上でPHの調整や養分の補充を行い、自分の土壌に一番合った土づくりができるからです。
「ここまで手をかけて土づくりをするのは、野菜を育てる家庭菜園だけでは?」と思う人もいるかもしれません。
ですが、花も野菜も同じ植物です。
根からたくさんの栄養を吸収し、みずみずしい実や色鮮やかな花を咲かせるには、やはり土台となる土づくりが重要だというのは共通しています。
植物がスクスクと育つ環境を作るためには土作りが欠かせません。土は植物が根を張り、栄養分を吸収するための一番核となる場所だからです。
土がカチカチだったり、逆に排水性が悪かったりすると、必要な栄養分が植物に届かずすぐに枯れてしまいます。
先ほどお話したように、自分の花壇の土壌に合わせて石灰や堆肥を混ぜるのが面倒であれば、市販の培養土を活用するのもよいでしょう。ただ、花壇が大きいと使う土の量も多くなってしまうので注意が必要です。
状況によっては1ヶ月近くも土作りに要することがあり、心が折れそうになる人もいるかもしれません。ですが、植物を育てるのにもっとも大切なのは土なので、そこに一番こだわることでずっと美しい花壇を作ることができるのです。
6.【STEP5】石やブロックで土留めをする
土作りが完了したら、石やブロック、レンガなどで土留めをします。
土留めとは土の流出を防ぐために用いるものです。
土留めが簡単に倒れてしまわないよう、しっかりと土に埋め込みましょう。
このように土留めを固定する際は、土の中に半分以上埋め込んで動かないようにすることが重要です。
そのため、土留め材を選ぶ際は、埋め込んだ時に高さが半分以上低くなることを見込んで選ぶといいでしょう。
土留め材はレンガのほかにも、
・石
・ブロック
・レンガ
・木枠
・瓦
・古木
などさまざまな種類があります。素材や見た目、カラーなどを総合的にふまえて、最初に決めた花壇のイメージに合うものを選んでいきましょう。
こちらは埋め込みなどが必要なく、置くだけで土留めの設置が完成します。
サークルレンガなので、丸や楕円、カーブなどの形も作れるのが魅力です。
埋め込む必要がないので、庭をむやみに傷つけたくない人におすすめです。
人工芝を敷いていたり、花壇の設置に失敗したくない人に向いています。
【カラフルなブロックで花壇を彩る「佐々木ブロック コンクリートブロック」】
出典:amazon
ブロックと言えば一般的にはグレーの無機質な素材ですが、こちらの「佐々木ブロック」はグリーンやブラウンなどのカラーを揃えていて、花壇を華やかに彩ります。
ポコポコとした形状が可愛らしく、おしゃれな土留めを探している人にピッタリです。
同じカラーで揃えてもいいですが、違う色を組み合わせるのもおすすめですよ。
【憧れのロックガーデンを簡単に作る「クラッシュロック」】
野趣感漂うダイナミックなデザインが人気のロックガーデンに憧れる人は多いですよね。
ロックガーデンは石をたくさん使うので、自分で拾ってくるとなると材料集めから苦労してしまいます。
こちらのクラッシュロックは22kg入りですが、必要な量に合わせて選ぶことができます。
サイズもお好みに合わせて選択できますし、サイズミックスなので、より自然に近い雰囲気を作り出せます。
ピンクのほかにも、ブラックやサンドイエローなどカラー展開もあります。
【ナチュラルな風合いを目指すなら「木製ガーデンフェンス」】
よりナチュラルな風合いが好みなら、土留めも木製にするのがおすすめです。
ただ、木の板を一枚ずつ埋め込むのは大変だという場合は、この商品のようにガーデンフェンスを利用してみましょう。
複数のフェンスを紐でつなぐことも出来ますし、曲線に設置することも出来ます。自由度が高く、設置が簡単な土留めです。
【ラウンド型の花壇が簡単に作れる「Takasho GADIS フリーデザインエッジ」】
好きな形、好きな長さに簡単に操作できるのが魅力の「フリーデザインエッジ」は、特に曲線を使った花壇を作りたい人におすすめです。
ブロックやレンガより軽量で、カッターでカットできるという簡単さも魅力。
女性でも楽に土留めを施すことが出来ます。
7.【STEP6】草花の植え付け
肥料を施してから1週間ほど経つと土に馴染むので、花の植え付けができるようになります。
草花の色合いや高低などを組み合わせて、素敵な花壇を作っていきましょう。
一般的には、上の写真のように、手前に背丈の低い草を植えると奥行きが出て見栄えがいいです。
雪が降る地域を除き、一年中花壇の花を楽しみたい場合は、開花する時期をずらして複数の種類を植えるのがおすすめです。
ポット苗を植える際は、軽く土をほぐす程度で、無理に土を落として根を傷つけないように気をつけましょう。
8.庭の花壇のおしゃれにするポイント5つ
庭の花壇を土留めにこだわって作ったら、さらにおしゃれに魅せるために5つのコツを実践しましょう。
5つのコツとは具体的に、
①花とリーフを組み合わせる
②手前に背丈が低い花を、背後に背丈が高い花を配置する
③一年中咲く花を選ぶ
④小物をアクセントに使う
⑤手入れを行き届かせる
という点です。それぞれについてもう少し詳しく説明していきますね。
8-1.花とリーフ(葉)を組み合わせる
庭の花壇をよりおしゃれに魅せるためには、花だけでなくリーフ(葉)などを上手く組み合わせてみましょう。
リーフを用いることで隙間を埋めてゴージャスに魅せる効果もあります。
リーフには緑、赤、紫、黄色などさまざまなカラーがありますし、小さいものから大きいものまで幅広い品種が揃います。
リーフと同じ役割で「グランドカバープランツ」も育てやすくおすすめです。
ヤブラン
ヤブランはガーデニング初心者でも育てやすく、カラフルな花との相性も抜群なので花壇に向いています。
このように、花とは違う質感やカラーが異なるものが合わさるとそれぞれの魅力が引き立ち、花だけを植えるよりもリーフを組み合わせた方が洗練されたセンスが感じられるのです。
芝桜
芝桜は春になると、とても綺麗なお花を咲かせる植物です。
花壇に植えて、綺麗なお花を咲かせるとご近所さんや友人に褒められると思います。
出典:ミドリス
8-2.手前に背丈が低い花を、背後に背丈が高い花を配置する
おしゃれな庭の花壇にするためには、草花の配置にも気を配りましょう。
高さが異なる花を組み合わせると花壇に立体感が出ておしゃれです。
背丈が低い花で代表的なのは、次の3つです。
背丈が低い花3選 | |
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背丈が高い花3選 | |
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8-3.できるだけ長く咲く花を選ぶ
年中花が咲いている花壇は、華やかさを失わず、とてもおしゃれに見えますよね。
もし開花期が短い花を選んでしまうと、花壇の美しさを保ためには頻繁に植え替えをしなければなりません。
そこで、できるだけ長く咲く花を選んで花壇の美しさを保ちましょう。
できるだけ長く咲く花のおすすめは、
長く咲く花5選 | |
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などです。
8-4.小物をアクセントに使う
草花だけでなくアクセントで小物を使うのも、庭の花壇をおしゃれに魅せるために効果的です。
アイアン製のガーデン雑貨なら水や汚れに強く、少し錆びてきてもアンティークのような味が出て、おしゃれな雰囲気になりますよ。
8-5.手入れを行き届かせる
おしゃれに見える花壇は、手入れが行き届いている花壇です。
枯れた花や草だらけの花壇は、かえってみすぼらしく見えてしまうので気をつけましょう。
ただ、庭の花壇の場合は毎日水やりをする必要はありません。
自然に雨や露から水分を補給するので、土の乾燥が気になる時や気温が上がりそうな時だけ水やりをしましょう。
水をあげる際は、植物の葉を避け、根元にたっぷりと水を上げるようにしましょう。
これまでに説明してきた通り、庭に花壇を作るとなると土作りに手間がかかりますし、広いスペースが必要です。
「もっと手軽に庭に花壇を作れないかな?」
と感じている人は、ぜひ組み立て式花壇も検討してみましょう。
プランター栽培のメリットは3つあり、
・使う土の量が少ない
・植え付けが簡単
・置く位置を自由に決めることができる
という点です。
プランターは使う土の量が少ないので、市販の培養土を使ってもコスト的に痛手になりません。
しかも簡単に移動できるので、もし日当たりが悪いと感じたら適当な場所に動かせばいいので便利です。
プランター栽培を考えている人の中には、
「人とは違う、おしゃれなプランターが欲しい」
と考えている人もいるでしょう。そこでおすすめしたいのが、上の写真にもある「ガーデンボックス」です。
「ガーデンボックス」は組み立てが簡単な木製プランターで、見た目もおしゃれ。何個も並べて使うと、より存在感がアップします。
9.まとめ
いかがでしたか?庭の花壇について、実例やおしゃれにするコツ、注意点などを詳しく説明してきました。
最後にこの記事をまとめると、
◎庭の花壇を作る流れは次の通り
①花壇のイメージを決める
②花壇を作る場所を決める
③花壇の形を決めてラインを引く
④花壇を作る場所の土作りをする
⑤草花の植え付け
⑥石やブロックで土留めを作る
◎庭の花壇をおしゃれにするには土留めにこだわる。主な土留め材は、
・レンガ
・ブロック
・石
・木
・瓦
・樹脂木材
◎庭の花壇をおしゃれに彩るためには、草花のレイアウトなどにもこだわる。具体的には
①花とリーフを組み合わせる
②手前に背丈が低い花を、背後に背丈が高い花を配置する
③一年中咲く花を選ぶ
④小物をアクセントに使う
⑤手入れを行き届かせる
◎庭の花壇を作る際の注意点は
・日当たりを確認してから花壇の場所を決める
以上になります。
庭の花壇は土留めやレイアウトにこだわれば、センスのあるおしゃれな雰囲気を作り出せます。
この記事を参考に、ぜひ素敵な庭の花壇を作ってみてくださいね。