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観葉植物の植え替えが絶対必要な理由4つ|手順と時期、注意点を解説

観葉植物の植え替えが必要な理由と植え替えの方法

「観葉植物の植え替えってなぜ必要なのかな?」
「具体的にいつ、どうやって植え替えをすればいいのかな?」

あなたはこのような疑問をお持ちではないでしょうか。

今回はそんな疑問を年間で1000鉢以上の観葉植物を管理・販売する私たちミドリスが解説します。

【この記事でわかること】
観葉植物の植え替えが必須な理由4つ
観葉植物からのSOS!植え替え時期のサイン5つ
植え替えをする適切な季節
植え替えする手順

この記事を読めば、植え替えが必要な理由を知り、いつどのように植え替えをすれば良いのかがわかります。

お気に入りの観葉植物をまだ見つけていない方は次の記事もあわせてお読みください。

初心者向け|室内の観葉植物におすすめの種類21選|育て方や特徴を紹介【インテリアをおしゃれに】初心者におすすめの観葉植物27選|選び方と種類別の育て方をプロが解説

植え替えの他、基本的な育て方を解説した記事を公開しました。
あわせてお読みください。

必読!初心者向け観葉植物の育て方|お手入れ方法と枯れる原因を解説初心者でも安心!観葉植物の育て方|お手入れ方法と枯れる原因を解説

1.観葉植物の植え替えが必須な理由4つ

観葉植物 ゴムの木の植え替え手順

この章では、観葉植物の植え替えがなぜ必要なのか解説します。

まずは一覧でご覧ください。

植え替えが必要な理由4つ
1.根詰まりの防止
2.古い根や腐った根を除去する
3.古い土を入れ替えることで老廃物や有害な微生物を除去する
4.土の栄養分の改善

それぞれ詳しく解説します。

1-1.根詰まりの防止

観葉植物 ゴムの木の植え替え手順 根詰まりの状態

植え替えの一番重要なが「根詰まり」の防止です。

根詰まりとは、観葉植物の根が鉢の中いっぱいに張り巡らして、これ以上根を伸ばすことができない状態のことを指します。

根詰まりを起こすと、次のようなデメリットは発生します。

・水分を吸収できなくなる
・栄養分を吸収できなくなる
・土の中の空間が少ないので必要な酸素を取り込めない

根詰まりを起こしたまま放置すると、最終的には根腐れを起こして枯れてしまいます。

そのため、植え替えは、根の成長スペースを確保するために重要な作業となります。

1-2.古い根や腐った根を除去する

観葉植物 ゴムの木の植え替え手順 根の剪定

古い根や腐った根は、栄養分や水分を吸収するという根としての役割を果たしません。

古い根はゆくゆくは腐っていきますが、腐った根は観葉植物にとって悪影響です。
他の根の成長スペースを無駄に使ったり、菌を繁殖させたりという悪影響があります。

そのため、植え替え時に古い根などを除去することによって、元気な根だけにして健康を維持することが重要です。

1-3.古い土を入れ替えることで老廃物や有害な微生物を除去する

鉢に観葉植物用の土を入れる

鉢の中の土は、長い間に根からの老廃物が溜まります。
また、菌や害虫がいることもありますので、それらを植え替えによって全て除去することができます。

植え替えをしないとそれらが土の中で溜まり、観葉植物に悪影響を与えます。

1-4.土の栄養分の改善

観葉植物は、土からたくさんの栄養分を吸収します。

肥料などを与えても、土の栄養分が最初の頃と同じような状態が永遠に続くことはありません。

そのため、植え替えによって古い土を新しい土に入れ替えてあげる必要があります。

2.観葉植物からのSOS!植え替え時期のサイン5つ

この章では、植え替えのタイミングの目安を記載します。

【観葉植物が植え替えをして欲しいサイン5つ】
1.鉢底から根が出ている
2.水やりの際に水がしみこみにくい
3.鉢の土が乾きやすい
4.観葉植物に不調が見られる
5.観葉植物の鉢が倒れやすい

それぞれ詳しく解説します。

2-1.鉢底から根が出ている

観葉植物 ゴムの木の植え替え手順 根詰まりの状態

観葉植物の鉢の底から根が出ている場合は、植え替えのサインです。

鉢の中が、根でパンパンになり行き場を無くした根が鉢底から出てきます。

鉢底から根が出ているのを見つけたら「そろそろ植え替えをしてあげないといけないな」と気づいてあげましょう。

2-2.水やりの際に水がしみこみにくい

根詰まりを起こしていると、水やりの際に水が浸み込みにくい現象が発生します。

これは、根が詰まっていて、水が通るスペースが少ないためです。
通常であれば、スムーズに土の中を浸透していくはずが、根がパンパンで通りにくくなっています。

この段階は、かなり根詰まりが進行している状態なので、早急に植え替えをしましょう。

2-3.鉢の土が乾きやすい

鉢の土が前より乾きやすくなった場合も根詰まりのサインの一つです。

「前より土が乾きやすくなったな」と感じたら根詰まりを起こしているかもしれません。

鉢の中で根詰まりを起こしていると、保水力が落ちます。

ただ、注意しないといけないのは、季節によって乾くスピードは全然違うことです。
これは、周りの気温や、観葉植物の成長と関係があります。

夏は気温が高く、水分が蒸発しやすいです。
また、観葉植物は成育期なので水分をどんどん吸収して成長します。

逆に冬は、水分が蒸発しにくく、観葉植物の成長も止まっているので水分の吸収力も落ちます。

そのため、土が乾きやすいのは季節要因もありますので、注意をしましょう。

2-4.観葉植物に不調が見られる

根詰まりを起こしていると、観葉植物が不調になります。
養分や水分を吸収できていないため、栄養失調となるからです。

特徴的な症状としては「葉っぱが黄色くなること」です。
他の要因でも葉っぱが黄色くなることもありますので、注意が必要です。

また、観葉植物の調子が悪いのは「根詰まり」以外の原因がある場合もあります。
その際は今までの管理方法を見直し、具体的な原因を探りましょう。

【管理方法を見直す例】
・しばらく植え替えをしていないので根詰まりを起こしている可能性
・冬場に肥料を与えてしまったので、ダメージがある可能性
・剪定をしていなくて葉同士が密着して蒸れてしまっている可能性

このような形で、今までの自分の管理方法を見直すことで「もしかしたらこれが原因かも」と気付けるかもしれません。

2-5.観葉植物の鉢が倒れやすい

こちらは大型の観葉植物に発生するサインです。

観葉植物が大きく成長し、鉢とのバランスが悪いためです。
このような場合は、鉢を大きくする必要がありますので、植え替えのサインです。

3.観葉植物の植え替えをする季節は5月ごろがベスト

観葉植物の植え替えをする季節は5月ごろがベストですが、遅くとも9月初旬には終わらせましょう。

理由としては、観葉植物の成長期に行うためです。
植え替えは観葉植物にとって負担がかかります。

根を一度リセットして、また新しい土に活着しなおすのには体力が必要です。
そのため、暖かい成長期に行います。

冬は成長が止まっていますので、植え替えはできません。
植え替えをしても根がうまく活着しなかったり、体力を消耗して枯れてしまう恐れがあります。

また、気温が高すぎる真夏も避けましょう。
日本の真夏は非常に暑く、観葉植物にとっても厳しい時期です。

真夏の植え替えは「緊急性が無い限り」控えるようにしましょう。
緊急性というのは、すぐにでも植え替えが必要な状態で、観葉植物に不具合が出ている時です。

その場合は、植え替え後はしっかりと涼しい場所で管理してあげましょう。

4.観葉植物を植え替えする手順

この章では、いよいよ実際に植え替えをする手順を記載します。

まず、用意するものは次のとおりです。

【植え替えの際に準備するもの】
・新しい鉢(今より一回り大きいもの)
・鉢底ネット
・鉢底石
・観葉植物用の土
・緩効性化成肥料
・ハサミ(アルコール消毒済み)
・軍手
・支柱(大型観葉植物のみ)

今回は、観葉植物を代表して「ガジュマルくん」にご協力いただきました。

それでは具体的な手順を紹介します。

STEP1.水やりを一週間程度控える

植え替えをする際には、1週間程度水やりをストップします。

土を乾かすことで、観葉植物を出した際に土が落ちやすくなります。
根の剪定をする際に、とても簡単にすることができます。

STEP2.一回り大きい新しい鉢に鉢底石と鉢底ネットを入れる

観葉植物 ゴムの木の植え替え手順 鉢底石を入れる

次に新しい鉢に鉢底石と鉢底ネットを入れます。

一回り大きくするのは、観葉植物の成長に合わせるためです。
植物が大きくなるにつれて、鉢のサイズもアップしてあげる必要があります。

鉢底ネットと鉢底石は必須です。

鉢底ネット:害虫の侵入を防ぐ、土の流失を防ぐ
鉢底石:排水性を上げる、新鮮な空気を取り入れやすいように通気性をあげる

このように、重要な役割があるので、必ず設置しましょう。

植え替えの際に、おしゃれな植木鉢に交換すると、さらにデザイン性がアップします。
おしゃれな植木鉢について知りたい方は、次の記事をご覧ください。

必ず見つかる!おしゃれな観葉植物の植木鉢32選|失敗しない選び方必ず見つかる!おしゃれな観葉植物の植木鉢32選|失敗しない選び方

STEP3.観葉植物用の土を3割程度入れる

観葉植物 ゴムの木の植え替えに使う土

次に「観葉植物用の土」を入れていきます。

観葉植物の土は、水はけ重視が基本です。
自分でブレンドすることもできますが、基本的には「観葉植物用の土」を使うのが無難です。
適切なブレンドがされているので、失敗する可能性が低くなります。

観葉植物 ゴムの木の植え替え手順

STEP4.観葉植物を鉢からゆっくり出してほぐしながら土を落とす

観葉植物 ゴムの木の植え替え手順 ほぐして土を落とす

いよいよ観葉植物を鉢から取り出します。

まずは根の部分を軽くほぐして土を落としていきます。
あまり強くやると、根にダメージを与えてしまうので注意しましょう。

STEP5.古い根や黒い根、腐った根をハサミでカットする

観葉植物 ゴムの木の植え替え手順 根の剪定をする

根の土が落ちたら、根の剪定をします。

アルコールもしくは熱湯で消毒したハサミを使います。
剪定するのは次のような根っこです。

・腐って黒くなっている根
・古くなった茶色い根
・長すぎる根

これらの根っこをカットしていきます。

STEP6.観葉植物を入れて、鉢の一番上から2、3cmまで土を入れる

観葉植物 ゴムの木の植え替え手順 ゴムの木を入れる

観葉植物を鉢の中心にセットして、優しく土を入れていきます。

鉢いっぱいに土を入れると、水やりの際にこぼれてしまいますので、2、3cmのところまで入れましょう。

STEP7.割り箸などで根の隙間まで土が入るようにつつく

土を入れ終わったら、割り箸で根の隙間に土が入るようにします。

土を入れるだけだと、根の間に隙間がありますので、根が張りにくくなります。

トントンと鉢を揺らすと土と根が混ざりやすくなります。

STEP8.鉢底から水が出る程度、たっぷり水やりをする

観葉植物 ゴムの木の植え替え後の水やり

最後に水をたっぷりあげます。

土は、水を含むと少し沈みますので、沈みすぎた場合は土を少し足してあげましょう。

水やり後にすぐに受け皿に置くと、水が溜まりますので、必ずその水は捨てましょう。

受け皿に溜まった水

STEP9.観葉植物が落ち着くまでは日陰で管理する

観葉植物 ゴムの木の植え替え手順 植え替え後の管理

植え替えは、観葉植物の体力を消耗しています。
いきなり直射日光に当てると、最悪の場合枯れてしまいます。

一週間から二週間程度は、日陰で管理をしましょう。

根がしっかり活着したら元々の管理場所に置いて問題ありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は観葉植物の植え替えについて詳しく解説しました。

簡単にまとめます。

観葉植物の植え替えが必須な理由4つ
1.根詰まりの防止
2.古い根や腐った根を除去する
3.古い土を入れ替えることで老廃物や有害な微生物を除去する
4.土の栄養分の改善

観葉植物からのSOS!植え替え時期のサイン5つ
1.鉢底から根が出ている
2.水やりの際に水がしみこみにくい
3.鉢の土が乾きやすい
4.観葉植物に不調が見られる
5.観葉植物の鉢が倒れやすい

観葉植物の植え替えをする季節
5月頃に行うのが目安で、緊急時は真夏を避けて9月までに終わらす

観葉植物を植え替えする手順
STEP1.水やりを一週間程度控える
STEP2.一回り大きい新しい鉢に鉢底石と鉢底ネットを入れる
STEP3.観葉植物用の土を3割程度入れる
STEP4.観葉植物を鉢からゆっくり出してほぐしながら土を落とす
STEP5.古い根や黒い根、腐った根をハサミでカットする
STEP6.観葉植物を入れて、鉢の一番上から2、3cmまで土を入れる
STEP7.割り箸などで根の隙間まで土が入るようにつつく
STEP8.鉢底から水が出る程度、たっぷり水やりをする
STEP9.観葉植物が落ち着くまでは日陰で管理する

あなたがこの記事をお読みになって、観葉植物の植え替えについて詳しくなったと思います。

まだ、どの観葉植物にするか迷っている方は次の記事をご覧ください。

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