「ドライガーデンに向いている植物ってなんだろう?」
あなたはこのような疑問をお持ちではないでしょうか。
実はドライガーデンに植える植物は「日本の環境でも地植えできる」という条件が必要です。
単純に気に入った植物を植えるだけでは、日本の蒸し暑さや寒さに耐えれず枯れてしまいます。
そこで今回は、観葉植物販売店のミドリスが、ドライガーデンにおすすめの観葉植物を15種類紹介します。
その他にも、ドライガーデンの魅力や注意点を解説していきます。
【この記事でわかること】
・ドライガーデンの定義
・ドライガーデンの魅力4つ
・ドライガーデンのデメリット(注意点)
・人気のドライガーデンにおすすめの植物15選
・導入の際の植物に関する注意点6つ
・ドライガーデン初心者におすすめの始め方(花壇・プランター)
このように、ドライガーデンについて網羅的に解説しています。
今からドライガーデンを検討している方にとって非常に役立つ内容となっています。
すぐにおすすめの植物15選を知りたい方はこちらからどうぞ!
この記事の目次
1.ドライガーデンとは
まず初めに、「ドライガーデンとは何か」という点を解説します。
ドライガーデンは、「乾燥を好む植物を中心としたお庭いうガーデニングスタイル」です。
具体的には、サボテンや多肉植物など、乾燥地帯原産の植物を中心とした植栽と水はけの良い砂利や石を組み合わせるのが特徴です。
アメリカの乾燥地帯をモチーフにしたお庭とも言えます。
似ているお庭として「ロックガーデン」がありますが、それぞれの特徴は次の通りです。
ドライガーデン:乾燥地帯の植物を中心とした庭
ロックガーデン:大きな石や岩石を中心とした庭
このように、ドライガーデンとロックガーデンは、同じ乾燥地帯をイメージしたデザインですが一番の違いは「主役」です。
主役が「植物」か「石」で呼び方が異なります。
近年では、スタイリッシュな庭づくりが流行っており、ドライガーデンが急速に普及しています。
ドライガーデンに関する書籍も多数出版されていることから、お庭作りのトレンドとも言えるでしょう。
2.ドライガーデンの5つの魅力
この章では、人気のドライガーデンの魅力について解説します。
2-1.デザインが良くてかっこいい
ドライガーデンの一番の魅力は「カッコよさ」です。
写真のように、アメリカ西海岸の乾燥地帯にあるお庭のようなデザインになります。
綺麗に仕上げることで「すごくかっこいいお庭ですね」と褒められることもあるでしょう。
2-2.玄関横など限られたスペースでも作れる
ドライガーデンは、玄関横などで小さなスペースで演出することもできます。
「お庭は子供がたくさん遊べるようにしたいので、他のスペースでドライガーデンを作りたい」という方も多いでしょう。
限られたスペースでも、ドライガーデンを作ることでお庭の雰囲気が非常に良くなります。
2-3.他のお庭と被りにくい
「芝生や人工芝のお庭はご近所さんと似たお庭になってしまうからちょっと…」と考える方もいると思います。
ドライガーデンは、近年流行中ではありますが、まだまだ少数の部類です。
そのため、スタイリッシュなドライガーデンを作ることで、他の人とは被りにくいオリジナルのお庭を実現できるでしょう。
2-4.手間がかかりにくい
ドライガーデンは、乾燥を好む植物を使うので、手間がかかりにくいのが特徴です。
特に普段の水やりなどは非常に少なく済みます。
他の様式のお庭である「和風」「フランス式」「イングリッシュガーデン」などは、植える植物によっては手間がかかることがあります。
一方、ドライガーデンは乾燥地帯の植物が中心なので、必然的に水やりの回数が少なくなります。
2-5.自分の好きな植物を植えられる
ドライガーデンは様々な植物を植えることができます。
おすすめの種類は4章で紹介しますが、あなたの好みの植物を好きな配置で植えることができます。
形、色、背丈など様々な違いがある植物たちを、あなたの好みに合わせて一つのスペースに集めるのはとても面白いです。
3.ドライガーデンの5つのデメリット(注意点)
この章では、ドライガーデンを導入する前に知っておくべきデメリット(注意点)を解説します。
デメリットと言っても、事前に知っておけばデメリットに感じないものばかりですので、しっかり押さえておきましょう。
3-1.ドライガーデンに合う土づくりをする必要がある
ドライガーデンの土づくりは「水はけ最重視」が基本です。
日本のお庭の一般的な土はドライガーデンには不向きです。
2つの方法でドライガーデンの土づくりをすることができます。
・今の土を土壌改良し、水はけを良くする
・今の土の上から花壇を作って水はけの良い土で嵩上げする
このような方法があります。
乾燥地帯原産の植物が多いため、このように水はけに特化した土壌環境を作る必要があります。
3-2.住んでいる場所の気候に合う植物が必要
ドライガーデンで注意するべきポイントは、あなたが住んでいる場所によって植物の選択が異なることです。
例えば、北海道と沖縄でドライガーデンをしようとすると、沖縄の方が遥かに植物の選択肢が増えます。
主に重要になるのが「耐寒温度」です。
特に関東より北の地域や、一部寒冷地(長野県等)でドライガーデンをする場合には、植物の耐寒温度に注意しましょう。
例えば、植物の耐寒温度が0度だった場合、それを下回る地域で管理をすると枯れてしまう可能性が高いです。
そのため、住んでいる地域の年間最低気温を事前に調べておく必要があります。
3-3.植物の寒さ対策の管理が必要な場合がある
1つ目と同じく、気温の話になりますが、「寒さ対策」も必要になる場合があります。
寒い地域で越冬する場合、ドライガーデンに植えた植物に「寒冷紗」をかけて寒さ対策が必要な場合もあります。
導入する植物によって異なりますので、事前に調べておきましょう。
3-4.植物や砂利の隙間から雑草が生えるので多少管理は必要
雑草はアスファルトやコンクリートの隙間でも成長できる生命力を持っていますので、ドライガーデンをしたとしても雑草との戦いはついてまわります。
具体的には、植物や砂利の間から雑草が顔を出してきます。
これはドライガーデンに限らずどんなお庭にしたとしても、必要な管理となります。
ポイントは「小さいうちに除去すること」です。
雑草が小さいうちは、根の張っている力も弱いため簡単に抜くことができます。
雑草が大きく成長すると、地面深くに根を下ろしますので抜くのにも力が必要になります。
そのため、定期的な雑草管理をしてあげましょう。
少しでも植物の調子が悪ければ、早く対処することで復活する可能性が高くなります。
逆に病気等の発見が遅れた場合には、すでに枯れが進行してしまっている可能性があります。
3-5.植物中心なので、枯れることもある
この記事でも紹介した通り、ドライガーデンは乾燥地帯の植物中心のお庭づくりをします。
そのため、生育状態によっては植物が枯れてしまうこともあります。
これは日本庭園・イングリッシュガーデンなど、他の植物やお花を用いたお庭スタイルを導入する場合には、どうしても枯れるリスクがつきものです。
ただ、多肉植物やサボテンは非常に丈夫なので、枯れる可能性は他の植物に比べて少なくなります。
植物を育てたことがない人にとっても導入しやすいお庭スタイルと言えるでしょう。
特に注意が必要なのが「水やり」です。
植物は水やりをしすぎると、根腐れを起こして簡単に枯れます。
それぞれの植物の管理方法を予め知っておくことで防ぐことができます。
4.人気のドライガーデンにおすすめの人気植物15選
この章ではドライガーデンにおすすめの植物を15種類解説します。
写真に加えて、耐寒性や価格の目安も記載していますので参考にしてください。
まずは一覧でご覧ください。
文字をタップすると、該当の植物の解説部分まで飛びます。
ユッカ・ロストラータ |
ユッカ・グロリオサ | サボテン金鯱 |
柱サボテン | アガベ・雷神 | オリーブ |
ソテツ | コルジリネ・レッドスター | アガベ・アテナータ |
アガベ・アメリカーナ | ココスヤシ | アロエ・ストリアツラ |
カレックス | ユーカリポポラス | ローズマリー |
それでは詳しく解説していきます。
4-1.ユッカ・ロストラータ
名前 | ユッカ・ロストラータ |
樹高(草丈) | 数十cm〜数m |
耐寒性 | マイナス10度 |
開花時期 | 成長すれば8月〜9月に開花 |
管理の手間 | 非常に少ない |
価格の目安 | 70cm程度で数万円 |
備考 | ドライガーデンの超定番植物 |
ユッカ・ロストラータは、ドライガーデンでは超定番の植物です。
放射線に伸びる葉っぱが非常にスタイリッシュな風貌です。
成長スピードが非常にゆっくりです。
比較的、希少な種類なので入手するのが少し大変です。
4-2.ユッカ・グロリオサ (別名:アツバキミガヨラン)
名前 | ユッカ・グロリオサ |
樹高(草丈) | 数十cmから3m程度 |
耐寒性 | マイナス20度程度 |
開花時期 | 6月から8月 |
管理の手間 | 非常に少ない |
価格の目安 | 70cm程度で数万円 |
備考 | ロストラータと同じくドライガーデンの定番 |
ユッカ・グロリオサは別名「アツバキミガヨラン」と呼ばれる北アメリカ原産の植物です。
耐寒性に非常に優れており、北海道でも生育することが可能です。
難点が流通数が少ないということです。
気に入ったサイズの株を見つけるには少し時間がかかるでしょう。
4-3.サボテン金鯱(サボテンの王様)
名前 | 金鯱(ゴールデンバレルカクタス) |
樹高(草丈) | 最大1m |
耐寒性 | 5度程度 |
開花時期 | 20〜30歳以上の金鯱が咲く |
管理の手間 | 非常に少ない |
価格の目安 | 大きな12号で2万円前後 |
備考 | 越冬は寒冷紗などをかける 春に植えて、冬までに根付くようにする |
サボテン金鯱は、「サボテンの王様」と呼ばれています。
日光をたくさん浴びて金色に輝く姿はまさに「サボテンの王様」です。
実は、乱獲やダム建設に伴う生息地の水没により、国際自然保護連合から「絶滅寸前」のレッドリストに入っています。
そのため、将来的には取引規制などになる可能性があります。
今の所、日本では一般流通していますので、ドライガーデンにはぴったりのサボテンです。
成長速度は1年で1、2cm程度なので、存在感を発揮したいのであれば、最初に12号以上の大型の金鯱を購入することをお勧めします。
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・サボテン金鯱 3号鉢
・サボテン金鯱 4号鉢
・サボテン金鯱 5号鉢
・サボテン金鯱 3鉢セット(3号、4号、5号)
・サボテン金鯱 8号鉢
・サボテン金鯱 12号鉢
4-4.柱サボテン
名前 | 柱サボテン |
樹高(草丈) | 10cm〜2m |
耐寒性 | 品種によるが0度程度 |
開花時期 | 4月〜9月(品種による) |
管理の手間 | 非常に少ない |
価格の目安 | 10号の大型で2万円程度 |
備考 | 形もそれぞれで魅力的。3本立ちが一般的 |
柱サボテンは、明確な品種の決まりがなく「柱」のように立っているサボテンを「柱サボテン」と呼びます。
1m以上の高さがあるものを選ぶと、一気にドライガーデンらしくインパクトがあるお庭にすることができます。
サボテンなので手間が少なく、簡単に育てることができます。
4-5.アガベ・雷神
名前 | アガベ・ポタトラム・雷神 |
樹高(草丈) | 最大60cmから1m |
耐寒性 | 0度程度 |
開花時期 | 50年から100年に1度 |
管理の手間 | 少ない |
価格の目安 | 12号で2万円前後 |
備考 | 青みがかったウェーブのある葉 |
アガベ・ポタトラム・雷神は、通称「アガベ・雷神」として流通している多肉植物です。
青みがかり、ウェーブがある葉っぱが魅力的です。
また、葉っぱの先端や縁に赤い棘があるのもアピールポイントです。
花は50年から100年に1度しか咲かないとも言われるくらい希少な体験です。
他にもドライガーデンにぴったりの大型のアガベは次の種類があります。
・ペリー、吉祥天
・白閃光
この他にも、たくさんの大型種が存在しますので、ぜひ調べてみてください。
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・アガベ雷神
4-6.オリーブ
名前 | オリーブ |
樹高(草丈) | 1mから3m程度(最大10m) |
耐寒性 | マイナス3度程度 |
開花時期 | 5月〜6月 |
管理の手間 | 少ない |
価格の目安 | 2mで2万円前後 |
備考 |
オリーブの木は、シンボルツリーとしても大人気の植物です。
乾燥に強い特徴を持っているので、ドライガーデン向きの植物です。
花言葉が「平和」「知恵」で風水的にも「成長」や「成功」というパワーがある縁起の良い植物なので、ドライガーデンのシンボルツリーとして活躍できるでしょう。
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オリーブ関係の記事はこちら
通販で購入できるオリーブの木の種類13選|初心者におすすめの品種も紹介お庭のシンボルツリーにオリーブの木をおすすめする5つの理由と注意点4-7.ソテツ
名前 | ソテツ |
樹高(草丈) | 1m程度(数百年経過すれば6m程度まで) |
耐寒性 | 5度程度 |
開花時期 | 5月から7月 |
管理の手間 | 非常に少ない |
価格の目安 | 1mで5万円程度 |
備考 |
ソテツは、今生きている種子植物の中でイチョウと並び最も原始的な植物と言われています。
日本には樹齢1100年や800年といった超高齢ソテツも存在します。
太い幹とスタイリッシュな葉っぱが特徴で、人気の観葉植物でもあります。
乾燥にも強く、ドライガーデンに植える方が非常に多い植物の一つです。
8号鉢前後であれば、比較的流通量も多いので、ドライガーデンの1アイテムとして活躍できるでしょう。
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・ソテツ 6号鉢
・ソテツ 6号スクエア鉢
・ソテツ 7号鉢
・ソテツ 8号鉢
4-8.コルジリネ・レッドスター
名前 | コルジリネ・オーストラリス・レッドスター |
樹高(草丈) | 最大3m程度(葉っぱは1m程度) |
耐寒性 | マイナス5度程度 |
開花時期 | 8月から10月 |
管理の手間 | 非常に少ない |
価格の目安 | 6号で7000円前後 |
備考 | 赤ドラセナと呼ばれる種類 |
コルジリネ・オーストラリス・レッドスターは、「コルジリネ・レッドスター」として流通している植物で、赤ドラセナとも呼ばれる人気の観葉植物です。
耐寒性に非常に優れており、ドライガーデンでも問題なく育てることができます。
また、葉っぱが赤色なので、ドライガーデンに植えると非常に魅力的なデザインになります。
どうしても緑色が多くなりがちですので、ワンポイントアクセントとして1つ2つ植えるとインパクトがあるお庭に仕上がります。
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4-9.アガベ・アテナータ
名前 | アガベ・アテナータ |
樹高(草丈) | 最大1m前後 |
耐寒性 | 0度程度 |
開花時期 | 10年以上の株が一生に1度開花する |
管理の手間 | 少ない |
価格の目安 | 10号でえ2万円程度 |
備考 | 棘がない珍しいアガベ |
アガベ・アテナータは、アガベの中でも大型種で、メキシコ原産の種類です。
青みがかった大きな葉っぱがスタイリッシュで、ドライガーデンにはぴったりのアガベです。
大きいものを植えると一気に、ドライガーデンらしさが出るようなアガベです。
4-10.アガベ・アメリカーナ(青の竜舌蘭)
名前 | アガベ・アメリカーナ |
樹高(草丈) | 最大2m前後 |
耐寒性 | マイナス10度程度 |
開花時期 | 数十年に1度開花し、その後枯れる |
管理の手間 | 少ない |
価格の目安 | 10号で2万円前後 |
備考 | 寒さに強いアガベ |
アガベ・アメリカーナは、シルバー系統のアガベの代表的な品種です。
流通量も多く、小鉢で観葉植物として育ててる方も多い人気品種です。
100年に1度花が咲いてその後枯れることから「センチュリープラント」と呼ばれることもあります。
寒さにも非常に強い植物で、ドライガーデンのような屋外で育てるのにピッタリなアガベです。
4-11.ココスヤシ(ヤシの木)
名前 | ココスヤシ |
樹高(草丈) | 最大20m |
耐寒性 | マイナス5度程度 |
開花時期 | 7月から8月に赤い花 |
管理の手間 | 非常に少ない |
価格の目安 | 10号で2万円前後/特大サイズで20万〜50万円 |
備考 | 寒さに強いヤシの木 |
ココスヤシは、ヤシの木の中でも珍しく、耐寒性が非常に優れている品種です。
そのため、日本の寒さでも地植えで過ごすことができる貴重な種類です。
南米原産で、原生地では20m程度まで大きくなりますが、日本の気候では8m程度と言われています。
真っ直ぐでパイナップルのような幹と、ソテツのようなスタイリッシュな葉っぱが特徴です。
シンボルツリーや庭園樹などにも大人気で、ドライガーデンでもぴったりの植物です。
費用はかかりますが、3m以上の大きな個体がドライガーデンの一角にあれば、注目間違いなしの木です。
4-12.アロエ・ストリアツラ
名前 | アロエ・ストリアツラ |
樹高(草丈) | 最大2m |
耐寒性 | マイナス5度程度 |
開花時期 | 5月ごろに黄色のお花が咲く |
管理の手間 | 非常に少ない |
価格の目安 | 10号で1万円程度 |
備考 | 耐寒性の強いアロエ |
アロエ・ストリアツラは、南アフリカ原産のアロエです。
アロエは耐寒性が強い種類が少ない中で、アロエ・ストリアツラは、大きく育てばマイナス5度程度まで耐えることができます。
小さな株を入手する場合は、鉢植えで育てて、大きくなってから植え付けるのが良いでしょう。
特徴は細長く多肉植物らしい葉っぱがロゼット状に広がる点です。
4-13.カレックス
名前 | カレックス属の宿根草の総称(約2000種) |
樹高(草丈) | 20cmから1m以上まで |
耐寒性 | 非常に強い(ほとんどの種類がマイナス10度以上) |
開花時期 | 4月から6月 |
管理の手間 | 非常に少ない |
価格の目安 | 非常に安い |
備考 | ドライガーデンの下草におすすめ |
カレックスは、種類が2000種程度存在すると言われている宿根草(多年草)です。
ドライガーデンは、下草として超人気のアイテムです。
流通している種類も豊富になります。
ブロンズ・カール:茶色系の葉っぱ。ドライガーデンにピッタリ
フロステッドカール:緑系の葉っぱ。緑色を取り入れたい場合におすすめ
ブキャナニー:赤みがかった茶色。ワンポイントとして使うとおしゃれ
エバーゴールド:斑入りの美しい種類。緑黄系
このように好みに合わせて種類をセレクトできるのも魅力です。
4-14.ユーカリポポラス
名前 | ユーカリポポラス |
樹高(草丈) | 1mから20m近くまで |
耐寒性 | マイナス5度程度 |
開花時期 | 4月から5月 |
管理の手間 | 普通(ある程度剪定が必要) |
価格の目安 | 1m以上で1万円前後 |
備考 | シンボルツリーとしても人気 |
ユーカリポポラスは、常緑の樹木で丸い葉っぱがかわいい印象を与える人気の植物です。
ドライガーデンに導入することで、少し柔らかな印象を与えてくれます。
流通量も多く、簡単に入手できるのも魅力です。
目立つ位置に、ユーカリポポラスがあればおしゃれなドライガーデンにできるでしょう。
4-15.ローズマリー
名前 | ローズマリー |
樹高(草丈) | 品種により20cmから100cm前後 |
耐寒性 | マイナス5度程度 |
開花時期 | 11月から5月 |
管理の手間 | 比較的少ない |
価格の目安 | 3号で数百円 |
備考 | 好きな花色から選んでおしゃれなデザインにできる |
ローズマリーは、常緑性低木で様々な種類があります。
ドライガーデンの脇役として、少し色を加えたい時におすすめの植物です。
一番有名な品種は薄紫で、お花が咲くと非常に綺麗なドライガーデンになります。
ドライガーデンは少し単色になりがちなので、少しだけローズマリーを入れておくとデザイン性が向上するでしょう。
5.ドライガーデン導入の際に、植物に関する注意点6つ
この章では、ドライガーデンを作るときの植物に関する注意点を記載します。
導入前に必ずこの章で紹介するポイントを理解しておきましょう。
5-1.そもそも、管理不要と勘違いしない
まず、一番重要なのが「管理不要」と勘違いしないことです。
管理の手間が少ないドライガーデンでも、植物は生き物である以上、ある程度の管理が必要になります。
・晴れが続いて水不足の時に水やり
・植物の成長に合わせて剪定
・1年に1回程度の肥料
・万が一、病気が発生した際の早期対応
・隙間に生えた雑草の除去
このように、定期的な管理は必要になります。
放置しておくと、枯れてしまい残念なドライガーデンになってしまいます。
定期的に、ドライガーデンの植物の体調チェックをすることで、健康的に成長できる確率が向上します。
5-2.土づくりの重要性を認識する
3章でも解説しましたが、ドライガーデンで最も重要なポイントの一つが「土づくり」です。
水はけを重視した土を作ることによって成功確率を上げることができます。
具体的には、YouTubeなどでプロの方やマニアの方々が解説していますので、「ドライガーデン 土づくり」と検索してみてください。
発信者の方によって主張が異なる部分もありますので、ご自身のお庭の環境等(水はけや元々の土など)と照らし合わせて見ると参考になるでしょう。
参考までにドライガーデン情報を発信されている【BCI】Gardenさんを紹介します。
引用動画URL:https://youtu.be/8e9N_F2bJS8?si=kKdAO0EF1jxOUOKe
チャンネルURL:https://www.youtube.com/@bci.garden
【BCI】Gardenさんは、動画の中で
・ドライガーデンに植える植物ごとに土の配合の最適解が違う
・そもそもそれぞれ育てる場所の環境(地域、日当たり、方角)が違う
・自分なりに考えて学びながら育てていけばいい
と仰っています。
筆者も同感で、情報収集は非常に重要で、【BCI】Gardenさんの動画などで学ぶことはとても大切です。
最終的には、あなたのお庭の環境により、最適解が異なるので基本的な部分を押さえながら、ドライガーデンをアップグレードしていきましょう。
5-3.植物の耐寒性を確認する
まず植物を選ぶときに、植える場所の最低気温を調べましょう。
検索で「〇〇市 最低気温」などと調べると、年間の最低気温の記録などが見れます。
耐寒温度が5度の植物を、年間の最低気温がマイナス5度の場所で植えると、枯れるリスクがあります。
寒冷紗など、寒さ対策で凌げたり、大きく成長した個体は耐寒性が向上したりするので、一概には言えませんが、参考として考えましょう。
5-4.日当たりが確保できるか確認する
植物を植える場合は、日当たりを確認するのが非常に重要です。
ドライガーデンを作る時には、あなたのお庭がどれくらい日光が当たる場所なのかを調べます。
というのも、日陰が多いお庭だと、耐陰性が強い植物を揃える必要があります。
必要な日光量が足りないと、植えた植物の元気がなくなり最終的には枯れたりすることもあります。
そのため、「あなたのお庭の日照条件に合った植物を選ぶ」ということが重要です。
5-5.植物のサイズを確認する
ドライガーデンを作るときに、植物サイズを考えることも非常に重要です。
お庭に対して、小さい3号ポットの植物を並べても、あまりドライガーデンらしくない風貌になってしまいます。
ある程度大きい植物と小さい植物、下草を上手に組み合わせることで、デザイン性が高いドライガーデンを作ることができます。
5-6.様々なおしゃれなドライガーデン事例を見てデザインを考える
ドライガーデンを作る時に、何も考えず植物を購入して配置するだけでは、大満足な仕上がりになる可能性は低いでしょう。
まずは、事例を見てあなたのお庭にあったデザインを考えることが重要です。
インスタグラムやX(旧ツイッター)で、「ドライガーデン」と検索すると、ドライガーデンオーナーさんのおしゃれなデザインをたくさん見ることができます。
他の方がどんな植物を使って、どのような配置をしているのか参考にすることで、よりあなたの理想に近づけることができるでしょう。
【参考になるおしゃれなドライガーデン】
引用動画URL:https://youtu.be/rp08WqVkyw0?si=AltXJ3Lbmv0GU4ke
チャンネルURL:https://www.youtube.com/@bci.garden
6.花壇やプランター、鉢植えなどでミニドライガーデンからチャレンジするのもおすすめ!
ここまで記事を読んで、「いきなりお庭全体をドライガーデンにするのは大変そう」と思った方もいるかと思います。
まずは、限られた面積からスタートするのも一つの手です。
ガーデンベッド(大きいプランター)や、レンガを使った花壇など、自分の好きなスペースで、お庭の一角にドライガーデンを作るのもとても楽しいと思います。
花壇・プランター・鉢植えでドライガーデンを作るメリットは次の通りです。
1.土作りがとても簡単(水はけが良い構成にするだけ)
2.低予算から始められる
3.管理の手間が少ない
このようなメリットがあります。
特にドライガーデンで難しい、土に関する問題が少ないのが魅力です。
地植えであれば、元々の水はけにかなり左右されますが、花壇であれば、元々の地面の上に、水捌けの良い土を作るだけなので、非常に簡単です。
低予算で始めて、管理の手間も少ないのが魅力です。
初心者の方は、まず花壇やプランター・鉢植えで始めて、「どれくらいの管理が必要なのか」を実感することが大切です。
植物の管理は、慣れるまでは試行錯誤の繰り返しです。
ミニマムスタートをすることで、リスクを最小限に抑えることができるでしょう。
プランターの参考画像
こちらは、お庭の花壇で人気の大型プランターです。
ドライガーデンとしても使えます。
サイズは、W1620×D820×H400mmなので、お庭の一部にドライガーデンを作る際に便利な商品です。
販売サイトはこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ドライガーデンにおすすめの植物を中心に解説しました。
この記事を簡単にまとめます。
ドライガーデンとは
乾燥地帯原産の手間が少ない植物中心の庭づくり
ドライガーデン:乾燥地帯の植物を中心とした庭
ロックガーデン:大きな石や岩石を中心とした庭
このような違いがあり、ドライガーデンは植物が主役
ドライガーデンの5つの魅力
1.デザインが良くてかっこいい
2.玄関横など限られたスペースでも作れる
3.他のお庭と被りにくい
4.手間がかかりにくい
5.自分の好きな植物を植えられる
ドライガーデンの5つのデメリット(注意点)
1.ドライガーデンに合う土づくりをする必要がある
2.住んでいる場所の気候に合う植物が必要
3.植物の寒さ対策の管理が必要な場合がある
4.植物や砂利の隙間から雑草が生えるので多少管理は必要
5.植物中心なので、枯れることもある
人気のドライガーデンにおすすめの植物15選
ユッカ・ロストラータ |
ユッカ・グロリオサ | サボテン金鯱 |
柱サボテン | アガベ・雷神 | オリーブ |
ソテツ | コルジリネ・レッドスター | アガベ・アテナータ |
アガベ・アメリカーナ | ココスヤシ | アロエ・ストリアツラ |
カレックス | ユーカリポポラス | ローズマリー |
ドライガーデン導入の際に、植物に関する注意点6つ
1.そもそも、管理不要と勘違いしない
2.土づくりの重要性を認識する
3.植物の耐寒性を確認する
4.日当たりが確保できるか確認する
5.植物のサイズを確認する
6.様々な事例を見てデザインを考える
初心者の方は花壇やプランターでミニドライガーデンから始めるのも良い
【花壇・プランター・鉢植えで始めるメリット】
1.土作りがとても簡単(水はけが良い構成にするだけ)
2.低予算から始められる
3.管理の手間が少ない