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失敗しない!家庭菜園の土作りの手順を解説【Q&A付き】

家庭菜園のための土づくり

「家庭菜園の土作りはどんな土を目指したらいい?」
「家庭菜園の土作りは、何から始めるべき?」
「家庭菜園で土作りに失敗しないコツが知りたい」

そう思っていませんか?

家庭菜園の土作りで目指すのは、分かりやすく言うと「ふかふかな土」です。

ふかふかな土は空気や栄養が通りやすいので、植物が呼吸しやすく栄養補給もしやすい構造になっているからです。

では、どのようにふかふかな土を作るのかというと、次の6STEPになります。

【STEP1】資材の準備
【STEP2】土の健康診断
【STEP3】土を耕す
【STEP4】堆肥投入
【STEP5】石灰投入
【STEP6】肥料投入

このように6つの工程があり、それぞれにポイントやコツがあります。
家庭菜園の土作りに失敗しないためには、各STEPのポイントをしっかり押さえ、実践することが大切です。

そこでこの記事では、家庭菜園の土作りについて、手順ごとにポイントを説明していきます。

【この記事のポイント】
◎家庭菜園の土作りの手順
◎家庭菜園の土作りのポイント
◎家庭菜園の土作りに失敗しないコツ
◎家庭菜園Q&A

この記事を最後までお読みになれば、家庭菜園の土作りの手順や準備するもの、失敗しないコツを知ることができ、家庭菜園の土作りの成功できるでしょう。

この記事があなたの家庭菜園のスタートに役立てば幸いです。

1.家庭菜園の土作りで目指すのは「ふかふかな土」

家庭菜園向けのふかふかな土

冒頭でもお話した通り、家庭菜園の土作りで目指すのは「ふかふな土」です。

ふかふかな土は水や空気の通り道があるため、植物が呼吸しやすく栄養補給もしやすい状態になります。
つまり、植物の根の生育に適した環境ということです。

ふかふかな土とカチカチの土

この「ふかふかな状態」というのは、単に土を掘り返して耕せばいいというわけではありません。

家庭菜園の土作りで目指すのは、植物が好む3条件を満たしているふかふかな土のことです。3条件とは具体的に、

①水はけ、水もちがいい
②通気性がいい
③PHが適度に保たれている

という3点になります。

それぞれの意味について、もう少し詳しく説明していきましょう。

1-1.水はけ、水もちがいい

水はけと水もちは、相反する意味のようですが、そうではありません。

まずそれぞれの言葉について説明すると、「水はけ」とは、土にある水を排水する力のことを言います。
一方「水もち」とは、土そのものの保水力を指します。

間違ってはいけないのが、「水もち=水でびちゃびちゃな状態」ではないということです。
水もちがいい土は、全体に水が行き渡り適度に吸着して、しっとりとしています。

つまり、水はけがよく水もちがいい土は、土に含まれる水分量が適度に調節されている状態で、植物の根が生育しやすい環境ということです。

1-2.通気性がいい

人間や動物が空気がないと生きていけないように、植物も生存するために十分な空気が必要です。

植物の根は呼吸によって酸素を取り入れ、体内に蓄えている有機物を燃焼して二酸化炭素を排出し、そのエネルギーによって水や養分を吸収します。そのため、通気性がいい環境では根の生育が活発になるというわけです。

逆に通気性が悪いと根は窒息状態になり、根の先から枯れていきます。
これを「根腐れ」といい、家庭菜園初心者によく見られる失敗例です。

1-3.PHが適度に保たれている

PHとは、酸性・中性・アルカリ性の程度を示す値のことです。
植物の根が順調に伸びるためには、土のPHが適度に保たれていることが必要です。

日本は降雨量が多く、雨水によって土の中のアルカリ性ミネラルが流れてしまい、土壌が酸性になりがちです。

酸性が強いと植物の根が傷んでしまい、養分の吸収を阻害してしまいます。
そうなると生育不良を起こしてしまうので、土のPHを適度に保つことが重要です。

植物生育に適しているのはPH6.0〜6.5であることが多く、中にはPH5程度の酸性を好むものもあります。
植物によって最適PHは異なるので、自分が家庭菜園で育てたい種類のPHを調べ、その数値に近づけることが必要です。

PHの調整は石灰資材を投入して行います。
具体的な方法については3章からの具体的な土作りSTEPでお話していきますので、ぜひ参考にしてください。

ふかふかの土=「団粒構造」の土
ふかふかの土のことを、専門的には団粒構造の土と言います。団粒構造とはその名の通り、大きな粒で構成されている状態を示し、具体的には、土壌の粒子が小粒の集合体を形成している状態です。
【団粒構造のイメージ】
土の団粒構造のイメージ

一つの団粒もそれぞれ小さな団粒からできていて、大きさの異なる砂や粘土で構成されています。

なぜ団粒構造がいいのかと言うと、団粒と団粒のすき間によって水はけ、水もち、通気性が適切に保たれるからです。

団粒と団粒の間の広さはさまざまで、広くても狭くても役割を持っています。
例えば、団粒間のすき間が広いとより通気性がよく、狭ければ水を蓄えることができます。

つまり、家庭菜園においてよりよい土作りを目指すためには、土の中に多くの団粒を作らなければなりません。

団粒は微生物の働きにより作られます。
そのため、微生物のエサとなる有機質肥料や堆肥などの有機物を混ぜて、土の中の微生物を活性化させることが必要になります。

2.家庭菜園で失敗しない土作りの流れ6STEP

次に、家庭菜園の土作りの流れについてSTEP形式で説明していきましょう。
家庭菜園の土作りに失敗しないためには、まず全体の流れを把握して順番通りに実践することが大切です。

家庭菜園の土作りの流れ

この図からも分かるように、家庭菜園の土作りでは、資材の準備から肥料を施す過程まで、6つのSTEPを踏むことになります。特に重要になるのはSTEP4〜STEP6です。

先ほど説明した理想の土の3条件を実現するのは、堆肥・肥料(=水はけ、水もち、通気性)と石灰(=適度なPH)にかかっています。

そのため、STEP4堆肥投入、STEP5石灰資材投入、STEP6肥料を施す過程は、手を抜かずしっかりと時間をかけて行う必要があります。

具体的には、堆肥、石灰、肥料それぞれをしっかり土に馴染ませるために1週間ほど間隔を空けることが必要です。
そのため、土作りは遅くても作付けの2〜3週間前から始めなければなりません。

さらにこれから資材を購入する場合や土を耕す工程も考慮すると、作付けをしたい日の1ヶ月ほど前から土作りを始めるのが理想でしょう。

それぞれのSTEPには押さえるべきポイントがあります。土作りに着手する前に、それぞれのSTEPのポイントを把握しておくことで失敗を避けることができるでしょう。

この次から1つずつ詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

3.【家庭菜園の土作り STEP1】資材の準備

家庭菜園の土作りの準備

家庭菜園の土作りを始めるに当たって、まずは資材の準備をしていきましょう。

家庭菜園の土作りに必要なものは6つあります。

・堆肥
・石灰
・肥料
・スコップ
・鍬(くわ)
・軍手

このうち堆肥、石灰、肥料についてはそれぞれいくつかの種類があり、家庭菜園に慣れていない人は何を選べばいいか迷ってしまうことが多いです。

そこで、自分に適した資材を揃えられるように、この3つについてもう少し詳しく説明していきましょう。

3-1.堆肥

堆肥は大きく分けると2種類あります。

・植物由来の原料を用いた植物質堆肥
・動物由来の原料を用いた動物質堆肥

2種類はそれぞれ成分や効能に違いがあり、使うべきケースが異なります。
何を使うかは、土壌の状態や予算などを総合的にみて判断することが必要です。

どちらか一方を使っても良いのですが、2つの効果を「いいとこどり」するために、両方を混ぜて使うのもおすすめです。

どちらにせよ、それぞれの特徴や効能をよく知っておく必要があります。
詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてください。

3-1-1.土壌改良が期待できる「植物質堆肥」

植物由来の堆肥は土をふかふかにする効果が抜群なので、主に土壌改良を目的に使用されます。

具体的には、植物質堆肥には微生物のエサとなる炭素が多く含まれるため、微生物が活性化し、水はけや通気性が向上されていくという仕組みです。

植物由来の堆肥の種類は主に2つです。

・樹皮を主な原料にしたバーク堆肥
・落ち葉堆肥の一種である腐葉土

バーク堆肥 腐葉土
水もちをよくする 水はけをよくする

このように期待できる効果が違うので、どちらを選ぶかは土壌の状態をふまえて決めるとよいでしょう。

ただし、植物質堆肥にはほとんど養分がありません。

落ち葉やワラ、モミガラ、バークなどを原料としているので、チッソ分が少なく繊維が多くなっているからです。

そのため、植物由来の堆肥を施した時は、このあとでチッソ分が多い肥料を多めに加える必要があります。
もしくは、栄養分が高い動物質堆肥と混ぜるのもおすすめです。

デメリットとしては、植物質堆肥は動物質堆肥よりも価格が高めです。
そのため、使いすぎるとコストがかかってしまうので予算に限りがある場合は注意が必要です。

こんな場合は植物質堆肥を使おう
◎これから植えようとする土地の質が悪い(例/「いつも野菜を植えてもすぐに枯れてしまう」)
◎通気性や水はけが悪いので土壌改良が必要

3-1-2.栄養価が高い「動物質堆肥」

動物質堆肥は主に牛や豚、鶏のふんを原料とした堆肥で、その特徴は栄養分が多いという点です。
そのため、土に栄養を与えたい場合に使われます。

栄養分の多さ 土壌改良の性質
牛ふん堆肥
(鶏、豚より少ない)
少しあり
(植物質堆肥より少ない)
豚ぷん堆肥
(鶏ふんより少ない)
なし
鶏ふん堆肥 多い なし

栄養分だけを与えたい場合は鶏ふんを使うことが多く、土壌改良も程よく見込みたい場合は牛ふんを使います。
豚ぷんは、鶏ふんと牛ふんの間の性質を持つもので、あまりメジャーではありません。

この表を見ても分かる通り、動物質堆肥には土壌改良性質はほぼありません。

そのため、土壌改良の必要性がある場合は植物質堆肥を混ぜてすき込むとよいでしょう。

こんな場合は動物質堆肥を使おう
◎土壌の状態は良好なので、栄養を優先したい
◎安価で栄養分豊富な動物質堆肥を先に入れることで、肥料のコストダウンをしたい

3-2.石灰

石灰は、土壌をアルカリ性に傾けるために使います。
なぜアルカリ性に傾ける必要があるのかと言うと、前にもお話した通り、雨が多い日本の土壌は酸性であることが多く、植物が根を張るのに適していないからです。

そこでカルシウム分(アルカリ性)が主成分である石灰をまき、土壌のPHを調整していきます。

石灰は主に3種類あります。

・消石灰
・苦土石灰
・有機石灰

これらは成分や効能に違いがあり、使うべきケースも違います。

自分がどの石灰を使うかは石灰それぞれの特徴と、植え付けする土壌や植え付けスケジュールなどを総合的にふまえて判断することが必要です。

それでは3つの石灰について詳しくお話していきます。ぜひ、石灰選びの参考にしてみてくださいね。

3-2-1.消石灰

消石灰を使うケースは、土壌の状態があまりよくないか、かなり酸性に傾いている場合です。もう少し具体的に言うと、

・初めて作付けする畑
・長く放置されていた畑

というケースです。

消石灰は数ある石灰の中でもっともアルカリ性が高く、効き目が強いことが特徴です。
そのため、手がかけられていない土地が酸性に傾いている土壌の改善に効果を発揮します。

さらに殺菌力や消毒効果が期待できるため、家畜を飼っている場合にもよく使われます。

注意点としては、かなりアルカリ性が効き目が強いので、ほかの肥料や作付けとの兼ね合いに気をつけなければなりません。
具体的には、

・石灰とチッソが反応してアンモニアガスが発生するため、堆肥や肥料は2週間〜1ヶ月の期間を空ける
・根を傷めるのですぐに作付けはできない

という点です。

こんな場合は消石灰を使おう

◎土壌の状態がかなり悪い
◎家畜がいるので消毒もしたい

3-2-2.苦土石灰

苦土石灰は、初心者でも使いやすく価格も安価なので、石灰の中でもっともポピュラーな石灰です。

「苦土」とは炭酸マグネシウムのことで、苦土石灰はカルシウムのほかにマグネシウムの補給もできる石灰です。
マグネシウムは植物の酵素を活性化させたり、実を成長させるために必要不可欠なリン酸の吸収も助長します。

つまり、キュウリやトマトなどの実がなる野菜にとって、苦土石灰は非常に相性がいいものだということです。

注意点としては、堆肥や肥料との同時投入はできません。

消石灰と同じように、苦土石灰のアルカリ成分が肥料の中のチッソに反応してアンモニアガスを発生させてしまうので、苦土石灰投入後は、2週間程度の間隔を空けて肥料を施しましょう。

こんな場合は苦土石灰を使おう
◎使われていた畑なので荒れているわけではない
◎実野菜を植えたい

3-2-3.有機石灰

有機石灰とは、その名の通り4です。
多いのはカキ殻石灰で、ほかに貝化石、卵の殻などを原料としているものもあります。

有機石灰の特徴は、2つあります。

1つ目は、効き目が非常に緩やかなので堆肥や肥料との同時投入ができ、すぐに作付けが可能です。
土作りや作付けスケジュールを短縮したい人にはおすすめです。

2つ目は、消石灰や苦土石灰にはない微量要素が含まれている点です。
有機石灰にはカルシウムのほかにも栄養分があり、作物の成長に必要な亜鉛や銅、鉄、マンガンなどのミネラルが含まれていて、土壌の状態をより向上させることができます。

ただし、有機石灰は効き目が緩やかなので、極度に酸性に傾いている土壌を改善するには時間がかかりすぎてしまいます。
そのため、すでに土壌のPHが安定している場合に使いましょう。

また、ほかの石灰よりもコストが高めなので、広い範囲にまく時は注意しましょう。

こんな場合は有機石灰を使おう
◎長年野菜を育てていて土壌のPHが安定している
◎土作り、作付けをすぐに行いたい
◎PHの調整だけでなく土壌の状態もできるだけ向上させたい

3-3.肥料

肥料は、作物が土から吸収した栄養を補う目的で施されます。

作物が成長するのに必要な養分を肥料によって補充することで作物はスクスクと育ち、大きな実を付けることができます。
そのため、肥料は堆肥や石灰と同様、家庭菜園の成功に欠かせません。

肥料は原料で見ると、大きく2つに分けられます。

・化学肥料(化成肥料)/空気や鉱石などの天然物を原料として化学処理をした肥料
・有機肥料/魚カスや米ヌカ、油カスなどを原料とした肥料

そして、この中で固形か液体か、緩効性か即効性か、どんな栄養分が含まれているかなどを考慮しながら、自分にとって最適な肥料を選ぶことになります。

肥料は種類が多く選択肢が豊富なので、やみくもに探しても雲をつかむようなものです。
そこで、肥料を選ぶ際は次の3つのポイントに絞って選ぶことが重要になります。

・化学肥料か有機肥料か
・固形か液体か
・何を育てるか

です。この3つのポイントをふまえて、最適な肥料を選んでいきましょう。
それでは3つのポイントについて詳しく説明していきますね。

3-3-1.化学肥料か有機肥料かを選ぶ

先ほどもお話した通り、肥料は大きく分けて2種類で、

・化学肥料
・有機肥料

があります。

効果 使い方 成分
化学肥料 即効性 元肥、追肥 ・三大要素を化学的に配合した「化成肥料」
→初心者におすすめ
・チッソやリンなど特定の要素のみの「単肥」
有機肥料 遅行性、緩効性 元肥におすすめ 三大要素以外も微量要素が含まれる

この表にもあるように、化学肥料と有機肥料にはそれぞれ特徴がありますので、詳しくお話していきましょう。

◎化学肥料(化成肥料)
化学肥料は空気や鉱石などの天然物を原料として化学処理をした肥料のことです。
速効性があることが最大のメリットで、肥料がすぐに土に溶けて根が吸収しやすくなります。

作付け時に施す「元肥(もとごええ)」と生育途中に施す「追肥」のどちらにも向いています。

化学肥料には、土に必要な3大要素のチッソ、リン、カリウムのどれか1つしか含まない単肥と、複数の単肥や有機質肥料などと掛け合わせた配合肥料があり、土壌の状態によって選ぶといいでしょう。

さらに化学肥料の中には化成肥料というものがあり、化成肥料は土に必要な3大要素のチッソ、リン、カリウムのうち2つ以上を化学的に結合させたものです。

3つを均等に配合しているものもあれば、どれかを少なく配合しているものもあります。
3大要素が含まれているので植物が育ちやすく、化成肥料は初心者におすすめです。

◎有機肥料
有機質肥料は魚カスや米ヌカ、油カスなどをを原料としています。
有機質肥料は、土の中の微生物によって分解されてから植物の根が吸収できるので、ゆっくりと効き目が現れ長持ちすることが特徴です。ゆっくりと長持ちするので、元肥に向いています。

有機質肥料は微生物の活性化を促進する働きがあるため、土の中の団粒を多く形成することができ、土壌の状態を向上させるメリットもあります。

そして、有機質肥料は3大要素以外にも、炭素、ケイ酸、石灰、マグネシウム、マンガンなど多くの養分を含んでいることが特徴です。

◎化学肥料(化成肥料)は初心者におすすめ
◎有機肥料は元肥におすすめ

元肥に有機肥料、追肥に化学肥料など、組み合わせて使うのがよい

3-3-2.固形か液体かを選ぶ

肥料を形状で分類すると、固形肥料と液体肥料に分けられます。

固形と液体、どちらにも化学肥料と有機肥料があります。
形状によって効き方が違うので、ニーズに合わせて形状を選ぶことがポイントです。

効果 使い方 成分
固形肥料 ゆっくり
長く効く
元肥 ・手間ひまをかけたくない
・収穫期間が長い野菜(キュウリやトマト)の栽培
液体肥料 速く効く 追肥 ・生育が悪い
・生育途中に栄養を与えたい

【固形肥料】
ほとんどの肥料は固形です。
ゆっくり効果が現れるため、作付け時に投入する「元肥」に向いています。

固形肥料の中でも粒の大小や粉末状など、種類はさまざまです。

粒が大きいと効き目がゆっくりで長持ちし、粒が小さかったり粉末状になれば比較的速く効き目が現れ肥料効果期間が短くなります。

効果が長持ちする肥料を元肥として施せば、途中で追肥をする負担も軽減されます。
そのため、なるべく手間ひまをかけたくない人や、収穫期間の長い野菜の栽培におすすめです。

【液体肥料】
液体肥料は速効性があるので、生育中に施す追肥向きです。

固形肥料は植物の根から吸収されますが、液体燃料には葉から吸収させる葉面散布剤もあります。
葉からの方が吸収されやすいチッソなどの養分を補給したい場合に便利です。

「思ったより生育が悪い」
「もっと栄養を与えて元気にしたい」

という場合に用いると効果的です。

3-3-3.何を育てるかで選ぶ

美味しい野菜を育てるには、基本的にチッソ、リン酸、カリウムの三大要素が不可欠です。
ただ、それはあくまでも基本なので、育てる野菜の種類によって特に重要な要素というのは違います。

野菜の種類 特に重要な要素
キュウリ、トマト、ピーマンなどの実野菜 リン酸、マグネシウム
ホウレンソウ、キャベツなどの葉物野菜 チッソ
ジャガイモ、ニンジン、ゴボウなどの根菜 カリウム

肥料を選ぶ際は、育てたい野菜に必要な要素が多く含まれているものを選ぶ必要があります。
例えば、先ほど初心者におすすめだとお話した「化成肥料」ですが、三大要素がバランスよく配合されているものもあれば、どれか一つだけ少なく配合されているものもあります。

肥料を選ぶ際は、何の要素が必要で、買おうとする肥料にはどのくらい含まれているのか、しっかりと成分を確認することが大切です。

4.【家庭菜園の土作り STEP2】土の健康診断

土のPH診断

家庭菜園の土作りに失敗しないためには、まずこれから作物を育てようとする土の状態をチェックすることから始める必要があります。

チェックをする手順は、

①土を見て、触る
②土を掘る
③土のPHを調べる
④土の養分を調べる
⑤生きた土がどうかを確認する

という流れになります。
それぞれについて、どのようなポイントを押さえるべきなのか、もう少し詳しく説明していきましょう。

4-1.土を見て、触る

土を実際に触ってよく見てみると、土の物理的な状態をチェックできます。
チェックポイントとしては、次の2つです。

・砂が多いか粘土が多いか
・有機物が多いか少ないか

土を親指と人差し指でこね合わせてみたときに、ツルツルするなら粘土質、ザラザラするなら砂質土です。
粘土質なら保肥力がよい反面水はけが悪く、砂質土なら水はけはいいですが保肥力が悪い土ということになります。

粘土質ならこの後の土作りで水はけを改善し、砂質土なら土作りで水もちを改善する必要があります。

また、有機物が多いか少ないかは、色や質感で見分けます。

黒っぽくふわふわしている土は肥えていて水はけがよく通気性がいい土です。
パサパサした土は保肥力がないやせた土ということになるので、堆肥や肥料で改善が必要です。

4-2.土を掘って調べる

次に、土を50cmほど掘ってみましょう。
土の水はけと水もちの状態を知るためには、作物の根が張る「作土層」と、その下の「下層土」の固さを知ることが必要です。

作土は20cm程度、下層土は50cm程度掘ると出てきます。

作土は植物が根を張る部分なので少し柔らかいことが理想です。
具体的には、指で押してみた時に適度に指先がが入るくらいの固さです。

下層土は作物の根の土台となる部分なので、締まっていることが理想です。
固すぎると水たまりが残ってしまい、水はけが悪くなるので堆肥を多くいれて改善する必要があります。

4-3.土のPHを調べる

土の質感が分かったら、次は土の化学性を調査します。
まずは、PHを調べていきましょう。

日本は降雨量が多いので、手をかけていない土は酸性に傾きがちです。

ところが、植物は弱酸性の土を好むので、アルカリ性の石灰を使って酸度を調整する必要があります。
そこで土のPHをしっかり測ることで、どのくらいPHを上げる必要があるのかを把握することができます。

PHは市販のPH試験液やリトマス試験紙、PH測定器などで簡単に調査することができます。

【土壌テスター】
土壌テスター出典:楽天市場

こちらの商品は楽天市場ショップ「HYINDOOR GARDEN」で販売されている土壌テスターです。
土の中に2cmほど差し込み10秒ほど待つだけで、土壌のPH値が分かります。

PHだけでなく水分量も表示されるので、リトマス試験紙を使うよりも土壌の状態を詳しく知ることができる商品です。

どうしてもリトマス試験紙や土壌テスターなどを用意できない場合は、その場所に生えている雑草からも判断することができます。
スギナやオオバコなどがたくさん生えていれば酸性が強い土壌なので、注意深く観察してみましょう。

4-4.土の養分を調べる

次は、土の養分を調べていきます。
正確な測定は素人には難しいのですが、市販の土壌診断キットを使えばある程度の調査ができるのでおすすめです。

商品によって調査項目は違いますが、基本はチッソ、リン酸、カリウムの3要素のバランス分かれば十分です。
この3要素は土作りに欠かせない養分なので、どれかが適正値から外れていれば肥料などで補うことが必要になります。

【農大式簡易土壌診断キット「みどりくん」】
農大式簡易土壌診断キット「みどりくん」出典:楽天市場【農大式簡易土壌診断キット「みどりくん」】

みどりくん」はチッソ、リン酸、カリウムの3要素に加え、PHの測定もできます。

測定方法は簡単で、土の深さ5〜10cmまで差し込んで、土を5ml採取するだけです。
容器に土と精製水を入れ、1分間振れば診断できます。

初心者でも扱いやすいので、これから家庭菜園を始める人にはおすすめです。

4-5.生きた土かどうかを判断する

最後に、土の中に微生物が生きているかどうかを調査しましょう。
微生物が活性化していれば土の中に団粒ができ、いい土になります。

微生物はヒトの目には見えませんが、調べる方法があります。

白い紙を土の中に入れて、乾燥を防ぐために適当に水やりをし、2〜3週間たったら掘り出します。

白い紙に赤いカビがあれば糸状菌(=微生物)が生存している証拠です。
もし微生物が少ない場合は、堆肥を多めに入れることで土壌を改善します。

さらにミミズなどの土壌小動物の数や種類を見てみましょう。

ミミズは土を耕し、ミミズのふんにはチッソやリン酸など、いい土に必要な養分が含まれています。
そのため、ミミズが多い土はいい土なのですが、体長5〜10cmで縞模様がある「シマミミズ」には注意しましょう。

シマミミズは多くなるとモグラが出てきて作物に被害が出てしまう可能性があります。
シマミミズを多く見る土には堆肥や有機物を控えることが必要です。

5.【家庭菜園の土作り STEP3】土を耕す

家庭菜園の土作り

家庭菜園の土作りをするための資材や道具を揃え、土の状態を把握したらいよいよ土作りのスタートです。
まずは、土を耕していきましょう。

土を耕す際は、まず大きな石やゴミなどを取り除き、雑草を除去してから始めます。
作付けしたい場所が日陰になってしまうような枝がある場合は、その枝も落としておきましょう。

土を耕す理由は、土を柔らかくして酸素を入れ、作物の根が生長しやすくすることと、この後堆肥や肥料を投入する際に土と馴染みやすくするためです。
さらに、土を耕しておけば排水も向上するので、植物にとっていい土作りができます。

土を耕す際は、土が適度に乾いている方が土の塊を細かく砕くことができます。
雨などで土が湿っている日は避けた方がよいでしょう。

6.【家庭菜園の土作り STEP4】堆肥投入

家庭菜園の土作り

堆肥とは、有機物を微生物の力で発酵させたもので、家庭菜園の土作りに欠かせない土壌改良資材です。
堆肥はホームセンターなどで販売されていますが、生ゴミや落ち葉を使って自作することもできます。

なぜ堆肥を入れるのかと言うと、堆肥は有機物なので土の中の微生物のエサになり活性化するからです。
微生物が活性化すれば土の中に多くの団粒ができ、いい土作りができます。

それでは堆肥の入れ方を説明していきましょう。
使う量は、庭の土1平方メートルあたり、植物由来の堆肥は2〜5kg、動物由来の堆肥は0.5kg〜1kgが一般的です。

堆肥の施し方には3つの方法があります。

①全面施用
②溝施用
③穴施用

これら3つの方法は、育てる野菜によって適切な方法が違います。
そこで、それぞれの方法に適している野菜と詳しい方法を説明していきますね。

6-1.全面施用

全面施用は、堆肥を土全体に散布して、15cm〜20cmの深さまで耕しながら混ぜ込む方法です。
コマツナやホウレンソウなどの軟弱野菜に向いています。

全面施用で堆肥を施すと均一に堆肥を混ぜることができ、一度に全体の土作りをすることができます。
ただ、たくさんの堆肥を必要とすることや、堆肥を入れてからすぐに作付けをすると「肥やけ」をしてしまうというデメリットがあります。

6-2.溝施用

地植えする場合には、水はけをよくすることや作土層を確保するために、畝(うね)を立てることが一般的です。

【畝(うね)】
畝(うね)

溝施用という堆肥の入れ方は、畝を立てる前に畝の中央部分に堆肥を入れれ、その上に畝を立てる方法です。
トマト、キュウリ、ナス、ダイコン、ニンジンなどに向いています。

溝施用のメリットは、堆肥を効率よく長時間効かせられることです。
一方デメリットは、作付けをしても、根が堆肥に届くまで生長しないと効果が出ないことです。

6-3.穴施用

穴施用は溝施用の一種で、苗を植える部分に穴を掘って、堆肥を入れる方法です。
トマトやキュウリ、ナスなどの果菜に向いています。

溝施用よりもさらにスポットで堆肥を効かせられるので、堆肥の量を使いすぎることがありませんし、長時間効果が持続します。

7.【家庭菜園の土作り STEP5】石灰資材投入

家庭菜園で使う石灰

堆肥を入れて1週間程度経過し、堆肥が土に馴染んできたら石灰資材を投入しましょう。
石灰資材はアルカリ性が強く植物の根に直接当たると生育の妨げになるため、作付けの2週間前には完了することが理想です。

石灰資材を施す理由としては、土壌のPH調整のためです。
多くの植物が好むのは弱酸性の土壌です。

降雨量が多い日本の土壌は酸性に傾きがちなので、石灰資材を施して土にカルシウムやマグネシウムを補給し、土壌のPHをアルカリ性に傾ける必要があります。

ただし、どのくらいのPH調整が必要かは土壌によって違うため、STEP2の土の健康診断でのPHを参考に調整量を的確に把握しておきましょう。
そして、育てる野菜によっても適切なPHが違います。

やみくもに石灰資材を投入して土壌がアルカリ化してしまうと、植物にとっては刺激が強く根の生育を妨げてしまうため、次の表を参考に石灰資材の適量をしっかり守ることが重要です。

【種類別最適PHの目安】
PH 野菜の種類
6.5〜7.0 ホウレンソウ、エンドウ
6.0〜6.5 アスパラガス、インゲン、キュウリ、トマト、スイカ、ナス、ピーマン、レタス
5.5〜6.5 イチゴ、キャベツ、コマツナ、タマネギ、ダイコン、ニンジン
5.5〜6.0 サツマイモ、ニンニク、ジャガイモ
【PHを1上げるのに必要な石灰の目安】
石灰の種類 1㎡の施肥量
消石灰 160g
苦土石灰 200g
有機石灰 250g

石灰資材を投入したら、土とよく混ぜていきます。

石灰の塊は植物の根に刺激が強いので、しっかり混ぜることがポイントです。
そして、1〜2週間ほど時間をおき土と石灰を馴染ませておきましょう。

8.【家庭菜園の土作り STEP6】肥料を施す

堆肥と石灰を投入したら、最後は肥料を施します。

堆肥や石灰にも養分は含まれているのですが、それだけだと成分が偏っているため、最終段階で肥料を加えて養分バランスを整えていくのです。

この作付け前に初期生育に必要な養分を補うことを「元肥(もとごえ)」と言います。
元肥は施し方によって効果が違ってくるので慎重に方法を選びましょう。

野菜作りの場合は、主に2つの方法があります。

①全面施肥
②作条(さくじょう)施肥

それぞれの施し方と効果について、もう少し詳しく説明していきますね。

8-1.全面施肥

全体に肥料をまいて、よく耕して混ぜ込む方法です。
肥料がすぐに土全体に馴染みます。

【畑を上から見た場合の全面施肥のイメージ】
畑を上から見た場合の全面施肥のイメージ

根が浅く広く伸びるコマツナ、ホウレンソウ、キュウリや、ダイコンやニンジンなどの根菜に向いています。

8-2.作条施肥

追肥ができない根の下の部分に、あらかじめ肥料を入れておく方法です。
スポットで肥料を投入するため、全面施肥よりも肥料の量が少なくてすみます。

【畑を横から見た場合の作条施肥のイメージ】
畑を横から見た場合の作条施肥のイメージ

作物の根が伸びる下部に溝を掘って肥料を入れたら、根が直接肥料に触れないように土とよく混ぜて肥料の上に15cm程度土を被せてから作付けします。

根が下に伸びるトマトやナスなどの果菜類を植え付けるのに向いています。

生育中には追肥をしよう

元肥は生育初期に必要な養分なので、作物が育っていく過程の中で養分が足りなくなります。
そこで適宜養分を追加していく必要があるのです。これを「追肥」と言います。

追肥は速効性が重視されるので、元肥とは違い、液体肥料や化学肥料がおすすめです。

追肥の方法は3つあります。

・株から離れた箇所に穴を掘って埋める「穴肥」
・株から離れた箇所に溝を掘って肥料を入れる「溝施肥」
・苗の上から肥料をばらまく「バラまき」

これら3 つの方法から、やりやすい方法を選ぶといいでしょう。

ポイントは追肥を置く場所です。

植物は根の先から養分を吸収しているので、土の中の根の広がりを予測して追肥を施すことが重要になります。

9.家庭菜園の土作りに失敗しないコツ4つ

これまでの説明でもお分かりの通り、家庭菜園の土作りのポイントは「堆肥、石灰、肥料」です。
堆肥と石灰、肥料を上手に使いこなせば、初心者でも家庭菜園の土作りを成功に導くことができます。

では、「堆肥、石灰、肥料」のどんなポイントに気をつければいいのかというと、次の4点です。

・堆肥、石灰、肥料を入れる間隔をしっかり守る
・土の養分を意識して適切な肥料を選ぶ
・土壌のPHをきちんと計測し、適切な調整をする
・適切な施肥量を守る

という点です。それぞれについてさらに詳しく説明していきますので、家庭菜園の土作りに成功するためにも、ぜひ参考にしてくださいね。

9-1.堆肥、石灰、肥料を入れる間隔をしっかり守る

まず、堆肥・石灰・肥料を入れる間隔を守ることです。
手順のところで説明した通り、堆肥・石灰・肥料は、それぞれ最低でも1週間ほど間隔を空ける必要があります。

有機石灰を使う場合は、堆肥と肥料を同時投入できますが、そのほかの資材の場合は間隔をしっかり守りましょう。

もし「面倒臭いから」と言って一度に全部混ぜてしまうとアンモニアガスが発生したり、作物の根が育たなくなってしまいます。

時間がかかり面倒でも、堆肥と石灰、肥料の工程は徹底的に行いましょう。

9-2.土の養分を意識して適切な肥料を選ぶ

家庭菜園の土作りに失敗しないためには、適切な肥料を選ぶことが重要です。

なんとなくよさそうだから」という理由で有機質肥料だけを使う人もいますが、オーガニック栽培にこだわらないのなら、速効性のある化学肥料も併用するのがおすすめです。

固い考えに縛られず、それぞれのメリットを「いいとこどり」していく方が、いい土作りを目指せるのです。

ここで知っておきたいのが、作物が必要とする肥料の3要素です。

3要素とは、

・チッソ
・リン
・カリウム

の3つです。

リンは「リン酸」、カリウムは「カリ」とも呼ばれます。

家庭菜園の土作りでは3要素をバランスよく配合する必要があります。

ところが、使う堆肥や肥料によっては、3要素のどれかが不足していたり、逆に充足していることがあります。
そこで、肥料を上手に利用して足りない養分をスポットで補い、養分たっぷりの土作りを目指していきましょう。

9-3.土壌のPHをきちんと計測し適切な調整をする

STEP2のところでもお話しましたが、家庭菜園の土作りを行う場合は、これから植えようとする土壌のPHチェックを必ず行いましょう。

手をかけていない土壌の場合は酸性に傾いていることがほとんどですが、中にはこれまでに家庭菜園をやっていた場合でPH5.5〜6.0くらいに保たれていることもあるかもしれません。

作物にとってすでに適切なPHであれば石灰を混ぜる必要はありませんし、それだけでなく、石灰をやりすぎると土壌がアルカリ化してしまい作物の根が生育できなくなってしまいます。

さらには、作物によって適切なPHの値は違います。

自分が育てようとする野菜に最適なPHを知り、それに合わせた調整をしていくことが必要です。

9-4.適切な施肥量を守る

肥料は、使い方次第で薬にも毒にもなります。

そのため、適量をしっかり守って施すことが鉄則です。
肥料をあげすぎると作物は育ちません。

肥料の適量は、育てる場所の気象条件や土の状態、肥料の種類、形状で違ってきます。
農林水産省では各都道府県ごとの適切な施肥量を示した「都道府県施肥基準等」をHPに掲載しているので、ぜひそちらを参考にしてください。

そして、PHの調整と同様、土の健康診断で養分量をしっかりと調べ、チッソ、リン酸、カリウムのバランスを把握し、足りない養分は肥料でしっかりと補っていきましょう。

土の保肥力は決まっているので、最初からたくさんの肥料を与えても受け止めきれません。
生育期間が2ヶ月以上の作物の場合は、全体の半分を元肥であげて、残りを追肥として1ヶ月おきくらいに与えていくのがベストです。

10.家庭菜園の土作りQ&A

ここまで、家庭菜園の土作りについて具体的な方法をお話してきましたが、そこで伝えきれなかった細かい内容についてQ&A方式でお答えしていきます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

【Q1】家庭菜園の土作りの時期はいつがベスト?

まずは、作付けしたい1ヶ月ほど前から土作りをすることが基本です。

そして、土作りは土が乾いている状態でやらやければならないので、避けたいのは雨が多い時期です。
雪が降る地域では、雪が降る前か溶けて土が乾いた後に土作りを始めましょう。

【Q2】プランター栽培の場合の土作りのコツは?

マンションやアパートに住んでいて庭がなく、プランターで家庭菜園に挑戦したいという人も多いですよね。

プランター栽培で気をつけるのは、通気性と水はけのよさです。

プランターでは根を張る範囲が限られているので、水分や酸素、養分が不足がちになります。
逆に水をあげすぎて根腐れしてしまう失敗例もよく見られるケースです。

まずは水分不足や水分過を防ぐために、数種類の用土を配合することが基本です。

赤土、黒土、畑土、粘土は水もちと保肥力がよい土で、赤玉土、鹿沼土、軽石などは水はけがいい土です。
これらをブレンドした土に、腐葉土、ピートモス、完熟堆肥などを6対4の割合で加えるとよいでしょう。

さらに根腐れ防止で、ゼオライト、バーミキュラ、モミガラ、ヤシガラ活性炭などの調整用度を5〜10%程度加えると効果的です。

注意点は、プランター栽培の場合は、未熟堆肥や有機質肥料を使わないことです。
病原菌が狭い容器の中に蔓延してしまうためで、必ず完熟堆肥を使いましょう。

プランターでの栽培についてもっと知りたい人は、プランター栽培の詳しい方法やメリットデメリットについて解説された「家庭菜園 プランター」の記事もチェックしてください。

【Q3】古い土を再利用できる?

古い土はそのままだと通気性や水はけが悪く、病原菌の増殖や侵入などが危惧されるため使えませんが、再生させればまた作物が育つ土になります。

再生方法としては、次の通りです。

①目に見える不純物を取り除く
②太陽熱で2週間〜約1ヶ月程度消毒する
③再生土に堆肥を配合して「ふかふかの土」にする

堆肥は20〜30%の割合で配合するといいでしょう。

【Q4】堆肥を手作りできる?

生ゴミや落葉を使って堆肥を手作りすることができます。
それぞれの方法をご紹介しましょう。どちらも簡単なので、ぜひやってみてください。

<生ゴミ堆肥>
材料/厚手の段ボール箱、ピートモス(土壌改良材)、モミガラ燻炭、虫除けカバー
手順/
①段ボールの中にピートモス15ℓとモミガラ燻炭10ℓを入れてよく混ぜて酸素を供給する。
②①の真ん中をくぼませて生ゴミを入れ、軽くほぐす。次に生ゴミを入れる際は、入れる前にもよくほぐす。
③蓋を閉め、虫除けカバーをかける。
④1〜3を繰り返し、3〜6ヶ月で水っぽさが増してきたら、生ゴミを入れずに1週間に1度500㎖〜1ℓほど水を回し入れていく。3〜4週間で堆肥の完成。

<腐葉土(落葉堆肥)>
材料/落葉、ビニール袋、米ヌカ
手順/
①落葉に水をたっぷり含ませ、米ヌカを1〜2つかみ振りかける。
②ビニール袋の底の両端を小さくカットし、①を入れる。
③袋の口を少しだけ開けて緩く縛り、日当たりがよく雨が当たるところに置いておく。
③時々もみほぐし、乾いてきたら水を補給する。
④数ヶ月で腐葉土の完成。

11.まとめ

いかがでしたか?家庭菜園の土作りについて、目指すべき土の状態や土作りの具体的な方法まで、詳しく
説明してきました。

最後にこの記事をまとめると、

◎家庭菜園で目指すのは「ふかふかな土」。具体的には次の性質を持つ土。

①水はけ、水もちがいい
②通気性がいい
③PHが適度に保たれている

◎家庭菜園の土作りの流れは次の6STEP

【STEP1】資材の準備
【STEP2】土の健康診断
【STEP3】土を耕す
【STEP4】堆肥投入
【STEP5】石灰投入
【STEP6】肥料投入

◎家庭菜園の土作りに失敗しないコツは4つ

・堆肥、石灰、肥料を入れる順番をしっかり守る
・作物に合った肥料を選ぶ
・土壌のPHをきちんと計測し、適切な調整をする
・適切な施肥量を守る

以上になります。

家庭菜園の土作りは、堆肥・石灰・肥料にこだわり、水はけ・水もち、通気性、適切なPHを保つことを意識しましょう。

この記事があなたの家庭菜園の土作りのお役に立てれば幸いです。

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