屋内の観葉植物でサンスベリアを検討中の方、こんな不安を感じていないでしょうか?
「初心者だからちゃんと育てられるか不安…」
「元気で健康的なサンスベリアを育てて、見た人に褒められたい!」
私たちミドリスにもサンスベリアの育て方について様々な質問をいただきます。
そこで今回は、初心者でもサンスベリアを育てるための基本中の基本から詳しく解説します。
【この記事でわかること】
・サンスベリアの1年間の育て方カレンダー
・水やりや土作りなど、基本的な育て方
・サンスベリアが枯れないための予防法
・上級者編!サンスベリアの増やし方「葉挿し」「株分け」
・サンスベリアに関するよくあるQ&A
この記事の内容を理解すれば、健康的なサンスベリアを育てることができるでしょう。
サンスベリアの人気品種から超希少品種まで22種類を解説した記事を公開しました。
あわせてお読みください。
この記事の目次
1.サンスベリア(サンセベリア)の育て方カレンダー
まず、サンスベリアの簡単な育て方カレンダーをご覧ください。
次の章で、詳しい育て方を記載します。
「株分け」と「葉挿し」については、4章の「4.育て方上級編 サンスベリアを増やす方法「葉挿し」と「株分け」を解説」で詳しく解説しています。
2.サンスベリア(サンセベリア)の育て方の詳細
1章でサンスベリアの育て方をカレンダーで一覧にしました。
2章では、それぞれについて詳しく解説します。
2-1.サンスベリアの水やり方法は季節によって変える
サンスベリアの水やりは、季節によって頻度が異なります。
栽培適温20度〜25度の春から秋:2,3日に1回
梅雨時期や真夏の高温時:4,5日に1回
最低気温10度〜15度の春の休眠明け、晩春の休眠前:7日〜10日に1回
気温5度以下の環境:水やり不要(完全断水)
室内が10度以上の冬:土が乾いてから4,5日経過したら
このような頻度で水やりを行います。
2-2.サンスベリアの土は水はけの良いものを選ぶ
サンスベリアの土で重要なのが、「水はけの良さ」です。
水はけが悪いと、根腐れを起こして枯れてしまうので、次の配分で土を作りましょう。
「赤玉土(小粒)7、軽石小粒3」もしくは「赤玉(小粒)5、軽石4、ピートモス1」
この配分であれば、有機成分が少ないため、虫が湧きにくく水はけが良い土を作ることができます。
サンスベリア用の土も販売されていますが、有機成分が多いと虫が湧きやすくなる場合があります。
配合成分に注意して購入するようにしましょう。
他に使うあてがない場合は、サンスベリア用の土を使うことをおすすめします。
プロがその植物に合うように調整してくれているので安心して使えます。
サンスベリアが複数株あってたくさん使う、他の観葉植物にも使う、倉庫など次に使うまで保管して置ける場所があるという場合は、土作りから楽しむのもおすすめです。
・赤玉土
・軽石小粒
・ピートモス
2-3.サンスベリアの植え替えは1年から2年に一度、5月から8月に行う
植え替えは1年から2年に1度行う必要があります。
時期は5月から8月に行いましょう。
植え替えが必要な理由は「根詰まりを防ぐため」です。
ずっと同じ鉢で育てていると、根が鉢の中で育ち過ぎて根が詰まってしまいます。
根が詰まると、根から水分、酸素、栄養を補給することができなくなり、根腐れを起こして枯れてしまいます。
そのため、2年に1度程度は植え替えが必須となります。
成長が早ければ根が詰まるのも早くなります。
2年以内でも次に紹介する植え替えのサインを発見したら植え替えをしましょう。
・鉢の底や、土の表面から根が出てきている
・鉢の端から小さいサンスベリア(子株)が出ている
・水やりをした際に、水の吸収が遅い
・葉っぱが萎れて元気がない
このような場合は、根詰まりを起こしている可能性がありますので、植え替えを検討しましょう。
サンスベリアの植え替え方法
サンスベリアの植え替え方法を紹介します。
STEP1.水やりは植え替えの1週間前から止める
STEP2.今までより一回り大きな鉢を用意して、鉢底ネットと鉢底石を入れる
STEP3.土(赤玉土小粒5:軽石4:ピートモス1)を1/3まで入れる
STEP4.古い鉢からサンスベリアを出し、根についた土を落とす
STEP5.黒い根や古い根をハサミでカットする
STEP6.根を広げて新しい鉢を入れて高さを調整する
STEP7.土を鉢の天辺から3cm程度のところまで入れる
STEP8.水が鉢の底から出るくらいたっぷり水やりをする
STEP9.2週間から3週間程度、明るい日陰で管理する
STEP10.葉っぱを軽く引っ張って、根付いたことを確認してから元の育て方をする
この方法で、植え替えをすることができます。
STEP10まであるので大変かと感じる方もいるかと思いますが、実際は30分程度で植え替えをすることができます。
初心者でもこの方法でできますので、安心してください。
おしゃれな植木鉢に植え替えるとさらにデザイン性がアップします。
詳しくは次の記事をご覧ください。
2-4.サンスベリアの置き場所
サンスベリアは基本的に「直射日光を避けた日当たりの良い場所、明るい日陰」で管理しましょう。
直射日光が苦手なため、レースカーテン越しの場所が良いです。
また、エアコンが直接当たる場所は、サンスベリアが傷むので、避けましょう。
耐陰性があるので、日陰でも過ごせますが、その場合は、定期的に明るい場所で日光浴をさせてあげてください。
日照量が少ない時は、観葉植物育成ライトでカバーできることもあります。
観葉植物の育成ライトについて詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
2-5.サンスベリアの肥料は春から秋にかけてあげる
肥料は、4月から5月の間に「緩効性化成肥料」を与えましょう。
成長期の春に肥料をあげることで、強い株に育ちます。
有機肥料は、虫が湧く可能性が高いので避けましょう。
冬に施肥をすると、サンスベリアが傷んで枯れてしまいますので注意してください。
3.サンスベリア(サンセベリア)が枯れないための予防法
この章では、サンスベリアが枯れないための予防法を紹介します。
3-1.根腐れをしないように「水のあげ過ぎ」に要注意
サンスベリアの枯れる原因で一番多いのが水のあげ過ぎによる「根腐れ」です。
根腐れを起こすと、根から栄養を吸収することができなくなり、枯れてしまいます。
そのため、次に紹介する適切な方法の水やりが必要です。
栽培適温20度〜25度の春から秋:2,3日に1回
梅雨時期や真夏の高温時:4,5日に1回
最低気温10度〜15度の春の休眠明け、晩春の休眠前:7日〜10日に1回
気温5度以下の環境:水やり不要
室内が10度以上の冬:土が乾いてから4,5日経過したら
3-2.サンスベリアを2年に1度植え替えすることで「根詰まり」を予防できる
サンスベリアの成長は早いので、根も早く成長します。
根が鉢いっぱいに張り巡らせると「根詰まり」を起こします。
根詰まりは「根腐れ、栄養不足、水不足」の原因となり、最終的にはサンスベリアが枯れてしまいます。
植え替え方法は1章で詳しく解説していますので、ご確認ください。
植え替えの際に、おしゃれな植木鉢に交換すると、さらにデザイン性がアップします。
おしゃれな植木鉢について知りたい方は、次の記事をご覧ください。
3-3.肥料過多で枯れないように適切な施肥を行う
肥料は植物にとって大事な要素ですが、与えすぎると植物が枯れてしまいます。
植物も人間も同じで、栄養は適切な量を摂取しないといけません。
基本的にサンスベリアの肥料は「4月から5月の間に緩効性化成肥料をあげる」程度で大丈夫です。
もし、成長が遅いようでしたら観葉植物用の液肥も追加してください。
3-4.直射日光で葉焼けしないように管理する
サンスベリアは直射日光を長時間浴びると葉焼けを起こしてしまう可能性があります。
置き場所は「レースカーテン越しなどの直射日光を遮った場所か、明るい日陰」で管理しましょう。
3-5.気温が5度を下回ると枯れる可能性があるので、室内に移動する
サンスベリアは、寒さに弱い植物で、5度を下回ると枯れてしまう場合があります。
そのため、もしベランダなどで育てる場合は、冬の期間は室内に移動させましょう。
せっかく育ったサンスベリアが枯れてしまうのを防ぎましょう。
3-6.適切な管理で病気による枯れを予防する
サンスベリアは「立枯病」という病気になることがあります。
立枯病が進行すると、サンスベリアが枯れて倒れてしまいます。
原因は「寒さ」や「風通しの悪さ」が挙げられます。
室内であれば、寒さは問題ありませんが、定期的に換気をすることで風通しを良くすることができます。
病気が進行して、全滅した場合でも、新しく別の株を育てることができます。
3-7.ハダニやアブラムシなどの害虫を除去する
サンスベリアは、害虫被害で枯れることがあります。
「ハダニ」と「アブラムシ」の被害が中心となります。
アブラムシは目視で発見できますので、見つけたら除去をしてください。
ハダニは目視で発見しにくいですが、葉っぱに蜘蛛の糸のような白いものがあれば、ハダニの可能性があります。
もし発見したら、害虫スプレーをしましょう。
そのため、可能な限り無機成分の配合でサンスベリアを育てましょう。
観葉植物のコバエ駆除方法と予防策を紹介した記事がありますので、あわせてお読みください。
観葉植物のコバエ対策|効果抜群!7つの駆除方法と5つの予防策4.育て方上級編 サンスベリア(サンセベリア)を増やす方法「葉挿し」と「株分け」を解説
この章では、サンスベリアの育て方の上級編で増やす方法を2つ記載します。
・葉っぱを切って増やす:葉挿し
・株を分けて増やす:株分け
この2つの方法を記載します。
4-1.サンスベリアを葉挿しで増やす方法
サンスベリアの葉挿しは5月から8月に行います。
STEP1.伸びたサンスベリアの葉っぱを根元からカットする
STEP2.カットした葉っぱを5cmから10cm程度に切り分ける
STEP3.葉っぱの上下がわかるように、下側にマークをつける
STEP4.風通しの良い日陰で数日間乾燥させる
STEP5.乾燥後、川砂を入れたプランターにサンスベリアを入れる
STEP6.数日経過したら水をあげる
STEP7.定植するまでは、乾燥気味に水やりを行う
STEP8.根と子株が出るようになったら定植する(5月から8月)
葉挿しはこの方法で増やすことができます。
サンスベリアの成長が始まれば、水やりはいつもタイミングで問題ありません。
4-2.サンスベリアを株分けで増やす方法
次に株分けの方法を記載します。
株分けは言葉通り、シンプルに「1株のサンスベリアを2株に分ける」方法です。
株分けは5月から7月までが適期です。
STEP1.株分け前1週間は水やりを控えて土を乾燥させる
STEP2.鉢からサンスベリアを全て抜く
STEP3.根についている土を洗い流す
STEP4.黒くなっている根があればカットする
STEP5.洗い終わったサンスベリアを風通しの良い日陰で1日乾燥させる
STEP6.枯れている根っこがあれば除去する
STEP7.鉢に鉢底石と鉢底ネットを入れる
STEP8.鉢に6割程度土を入れる
STEP9.好きな量のサンスベリアを鉢に入れて、支えながら土を入れる
STEP10.2、3日程度日陰で管理してから水やりをする
STEP11.根付いたら、いつも通りのタイミングで水やりをする
この方法で株分けをすることができます。
その場合は、ホームセンターで簡単な支柱と紐を購入し、サンスベリアの四方に支柱を差し、紐で固定してあげてください。活着した後は、撤去しましょう。
5.サンスベリア(サンセベリア)の育て方でよくある質問
この記事では、ミドリスに寄せられるサンスベリアに関する質問にお答えます。
サンスベリアは花を咲かせますか?
はい、条件が整えば、8月から10月に花が咲くことがあります。
稀に1月や春に咲く場合もあるようです。
花が咲きやすい条件として「株を大きく育てる」「室内で快適に育てる」ことが挙げられます。
健康的に大きく育ったサンスベリアは、花を咲かせる可能性が高くなります。
サンスベリアが伸びすぎることはありますか?
次の2つのパターンがあります。
・元気に成長して葉が伸びすぎる
・ヒョロヒョロと伸びすぎる
元気に成長して伸びすぎることについては、サンスベリアの葉っぱをカットすれば、問題ありません。
ついでに葉挿しで増やすとサンスベリアをどんどん増やすことができます。
ヒョロヒョロと伸びてしまう場合は、サンスベリアの適切な育て方をしていない場合が多いです。
・水のあげすぎ
・ずっと日光の当たらない日陰で過ごしている
このような場合には、ヒョロヒョロと伸びていくので、対策として水やりは適切に行い、レースカーテン越しの明るい日陰で管理するようにしましょう。
サンスベリアが水不足になった場合の症状を教えてください。
サンスベリアの葉っぱに縦シワが入って、内側に丸まっている場合は水不足の症状です。
この場合はたっぷりと水やりをしましょう。
適切な水やりのタイミングでおこなうようにしてください。
サンスベリアの葉っぱが曲がってきました。原因はなんですか?
原因は次の3つが考えられます。
・日光不足
・水のやり過ぎ
・根詰まり
日光不足の場合の解決方法
明るい日陰に移しましょう。
水のやり過ぎの場合の解決方法
この記事で記載した適切な水やりのタイミングで行ってください。
もし、根腐れを起こしてしまっている場合は植え替えが必要です。
根詰まりの場合の解決方法
植え替えが必要です。
・鉢の底や、土の表面から根が出てきている
・鉢の鉢から小さいサンスベリア(子株)が出ている
・水やりをした際に、水の吸収が遅い
・葉っぱが萎れて元気がない
このような症状は根詰まりの可能性が高いので、この記事で記載した「植え替え方法」を実践してください。
サンスベリアが枯れる原因はどんなことがありますか?
原因は次のようなものがあります。
・根腐れ
・根詰まり
・肥料過多
・葉焼け
・寒さ
・病気
・害虫
サンスベリアが枯れる理由のほとんどが上記の7つになります。
解決方法は3章の「予防方法」で記載していますので、事前に把握しておきましょう。
サンスベリアは完全な日陰の玄関で育てることができますか?
定期的にレースカーテン越しの日光浴をすれば、可能です。
ずっと完全な日陰の玄関だと、日照不足で葉っぱが細くなったり、サンスベリアに不具合が出てきます。
それを避けるために、定期的に明る日陰(レースカーテン越し)で、間接的に日光浴をさせることで、健康なサンスベリアになります。
日照量が少ない時は、観葉植物育成ライトでカバーできることもあります。
観葉植物の育成ライトについて詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
サンスベリアがしわしわになりました、原因はなんですか?
葉っぱがシワシワになる理由としては「寒さ」と「乾燥」があります。
※縦シワの場合は、水不足の可能性があるので、水をあげてください。
寒さが原因の場合は、暖かい室内(エアコンが当たらない場所)へ移動しましょう。
乾燥が原因の場合は、定期的に霧吹きなどで「葉水」を行うことで解消します。
サンスベリアを大きく育てるコツはなんですか?
とにかく健康的に育てるのが大事です。
この記事で記載した育て方を実践しながら、植え替えの度に一回り大きなプランターにすることで、大きなサンスベリアになります。
サンスベリアの子株とはなんですか?
サンスベリアを育てていると、周りから小さな株が生えてきます。
この小さな株がサンスベリアの赤ちゃんです。
少し大きくして、株分けをすると増やすことができます。
サンスベリアは地植えできますか?
基本的にプランターで育てる植物ですが、暖かい地域では地植えもできます。
最低気温が5度を下回る地域では不可能です。
また、水はけが良い土壌を作らないと根腐れを起こしてしまいます。
6.ミドリスでサンスベリア(サンセベリア)を購入する3つのメリットと販売サイト
この章ではミドリスでサンスベリアを購入する3つのメリットと、販売サイトを紹介します。
メリット1.ビニールハウスで育てている健康的なサンスベリアをお届けします!
岐阜県内のビニールハウスで、プロの生産者さんが丁寧に育てたサンスベリアをお届けします。
こちらの業者さんは、花き市場を中心に販売をしているプロの生産業者さんです。
メリット2.購入後、レビューを投稿すると緩効性化成肥料をプレゼント!
「ミドリス本店」「楽天市場店」「yahoo店」に限りますが、購入後にレビューをご投稿いただくと緩効性化成肥料をプレゼントしています。
お届けしたサンスベリアの状態など、生の声をいただくことで、他の方がより安心してご購入いただけるよう参考になります。
メリット3.購入後も安心のサポート体制
購入前、購入後もいつでもご相談を承っております。
通販サイトで植物を購入する場合、不安も多いと思います。
ミドリスでは、顔が見えない通信販売だからそこ、購入前・後、問わず安心してお買い物を楽しんでいただけるようなサービスを提供します。
ミドリスのサンスベリア販売サイト
・サンスベリア 4号鉢
・サンスベリア 5号鉢
・サンスベリア 6号鉢
・サンスベリア 7号鉢
・サンスベリア 8号鉢
・サンスベリア 10号鉢
サンスベリアの育て方のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、観葉植物のサンスベリアの育て方を詳しく解説しました。
簡単にまとめます。
【サンスベリアの育て方の詳細】
水やり方法は季節によって変える
土は水はけの良いものを選ぶ
植え替えは1年から2年に一度、5月から8月に行う
置き場所レースカーテン越しの明るい日陰
肥料は春から秋にかけてあげる
【サンスベリアが枯れないための予防法】
根腐れをしないように「水のあげ過ぎ」に要注意
2年に1度植え替えすることで「根詰まり」を予防できる
肥料過多で枯れないように適切な施肥を行う
直射日光で葉焼けしないように管理す
気温が5度を下回ると枯れる可能性があるので、室内に移動する
適切な管理で病気による枯れを予防する
ハダニやアブラムシなどの害虫を除去
【育て方上級編 サンスベリアを増やす方法】
サンスベリアを葉挿しで増やす方法
サンスベリアを株分けで増やす方法
【サンスベリアの育て方でよくある質問】
花を咲かせますか?
伸びすぎることはありますか?
水不足になった場合の症状を教えてください。
葉っぱが曲がってきました。原因はなんですか?
枯れる原因はどんなことがありますか?
完全な日陰の玄関で育てることができますか?
しわしわになりました、原因はなんですか?
大きく育てるコツはなんですか?
子株とはなんですか?
地植えできますか?
※回答は5章に記載しています。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。