あなたは「除草剤を撒くときに、噴霧器は必要かな?」と疑問に感じてはいないでしょうか。
結論から申し上げると、「除草剤散布で噴霧器は必須」となります。
噴霧器を使用することで、「除草剤の効果を最大限発揮」と「散布作業の時間節約」を実現することができます。
そこで今回は、今まで30万平米以上で除草剤散布をしたミドリスメンバーが、除草剤を散布する噴霧器について徹底解説します。
この記事では以下の点を解説します。
噴霧器と散布機、散粒器の種類の違い
噴霧器(散布機)の種類一覧とおすすめの選び方
散粒器の種類一覧とおすすめの選び方
噴霧器・散粒器のおすすめ商品一覧
除草剤を撒く前に用意するもの一覧
この記事を読めば、あなたが除草剤散布で使用するべき噴霧器(散粒器)がわかります。
この記事の目次
1.除草剤の噴霧器と散布機、散粒器の役割を解説
除草剤の噴霧器(散布機)と散粒器の違いを一覧にしました。
種類 | 噴霧器(散布機) | 散粒器 |
---|---|---|
写真 | ||
利用シーン | 液体除草剤を散布する | 粒剤除草剤を散布する |
使用イメージ |
枯らすまでのステップとして、どちらも使用するパターンが多いです。
STEP1.雑草を液体除草剤で枯らすので噴霧器が必要
STEP2.今から生えている雑草を抑えるために粒剤除草剤を散布するため散粒器も必要
それぞれ詳しく解説していきます。
ただ、液体除草剤の散布後に粒剤除草剤を使うケースも多くありますので、無駄にはなりません。
1-1.噴霧器(散布機)は液体除草剤で使う
噴霧器は液体除草剤を散布する際に使用します。
噴霧器を使わず、ジョウロで散布する方もいますが、噴霧器を使うメリットは次の通りです。
・先端が細いのでジョウロに比べてロスが少ない
・様々な形状(肩掛け、背負い等)があるので、現場に合ったものを選ぶことで労力が少なく済む
このようなメリットがあります。
ジョウロで撒くより、早く済むことに加え、除草剤の効力をしっかりと発揮させることができます。
1-2.散粒器は粒剤除草剤で使う
散粒器は粒剤の除草剤を散布する際に使用します。
散粒器を使うメリットは次の通りです。
・均一に撒くことでムラができにくいため、除草剤の効果が発揮できる
・手で撒くことに比べて、労力が少なく済む
このようなメリットがあります。
特に「ムラなく均一に撒ける」ことが最大のメリットです。
粒剤除草剤は、均一に撒いてこそ、最大限の効果を発揮することができます。
そのため、粒剤を散布するときは散粒器が必要です。
2.噴霧器(散布機)の種類一覧とおすすめの選び方
この章では、液体除草剤を散布する際に使用する「噴霧器」の種類と選び方を解説します。
まず次の表がそれぞれの種類を比べたものです。
種類 | 手動式 | 蓄圧式 | 電動式 | エンジン式 |
費用 | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
手間 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
費用の目安 | 1000円程度〜 | 2000円程度〜 | 6000円程度〜 | 20000円程度〜 |
おすすめ度 | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ |
備考 | 原則不要 | 蓄圧の手間がかかる | おすすめ | 原則不要 |
結論から言うと、色がついている「蓄圧式」か「電動式」から選ぶのが良いです。
それぞれの種類について、解説していきます。
2-1.手動ハンドスプレーは基本的に除草剤散布では使わない
画像のようにスプレータイプの噴霧器は、基本的に除草剤散布では使いません。
噴霧するたびにトリガーを引く必要があるので、散布にムラができやすく、広い面積を歩きながら撒くには向いていません。
また、タンクの容量も大きくて2リットル程度と比較的小さいため、除草剤を薄めてタンクに入れる手間が多くかかります。
どちらかというと、園芸で液体肥料の散布に使う場合が多いです。
2-2.蓄圧式噴霧器は蓄圧回数が少なく済む場所で使用がおすすめ
蓄圧式の噴霧器は、付属する蓄圧ボトルに人力で圧力をかけて除草剤を散布します。
蓄圧式なので、一定の散布回数を行うと、再度蓄圧のために圧力をかける必要があります。
基本的には30平米までであれば、蓄圧のストレスが少なく散布することができます。
背負式や肩掛け式があるので、面積に合わせて選ぶことができます。
蓄圧式のメリットとしては、比較的安価で入手することができます。
ストレスの原因である雑草を駆除するために、蓄圧のストレスが発生すると、除草剤散布が億劫になってしまいます。
電動式であれば、手間が少なくストレスを感じにくいです。
2-3.【30平米以上】のお庭や太陽光発電所などは電動式散布機をおすすめ
電動式の散布機は、電池を入れて手元のボタンを押したり、トリガーを引くことで散布できます。
除草剤を希釈してタンクに入れるだけで、一定の面積を効率良く散布することができます。
電池も頻繁に交換する必要はありません。
お庭でも雑草が多い場合や、広い場合などは電動式がおすすめです。
肩掛け式や背負い式がありますが、肩掛けタイプは肩が凝りますので、背負い式がおすすめです。
蓄圧式散布機の場合、何度も使用するうちに蓄圧するのが面倒になることがあります。
電動であれば、予備の電池さえ用意しておけば、最低限のストレスで雑草を除去することができます。
2-4.さらに大きな面積はエンジン式散布機
エンジン式の散布機はガソリンを動力に除草剤を散布します。
建設会社さんや除草専門業者さんなどが所有している大規模面積向けの機械です。
一般の方は必要ありません。
3.散粒器の種類一覧とおすすめの選び方
この章では、粒剤除草剤を散布する際に使用する「散粒器」の種類と選び方を解説します。
まず次の表がそれぞれの種類を比べたものです。
種類 | 手動式 | 電動式 |
費用 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
手間 | ★★★☆☆ | ★☆☆☆☆ |
備考 | ムラができる | 均一に撒ける |
費用の目安 | 1000円程度〜 | 10000円程度〜 |
おすすめ度 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
散粒器は散布する面積と使用する頻度に合わせて選ぶのが良いです。
最大の目的が「均一に撒くこと」ですので、除草剤の容器から直接撒くことをしなければ、大丈夫です。
3-1.お庭などでは手動の散粒器で十分
お庭などでは、手動の散粒器で散布することができます。
注意点としては、「均一に撒くこと」です。
散粒器で散布量の設定ができるものは良いですが、一気に出てしまうものもあります。
散布量がまばらになると、本来の効果が発揮できず、費用が無駄になってしまいます。
3-2.【200平米以上】太陽光発電所や空き地などでは電動式一択
電動式散粒器は、非常に効率的に粒剤除草剤を散布することができます。
電池が動力になっているもので、首からかけて抱えるように散布をします。
手動式に比べ、均一に撒けて、労力も少なく済むので、200平米以上の大きな面積では電動一択です。
効果を最大限に発揮させるためにも、ご検討ください。
4.噴霧器・散粒器のおすすめ商品一覧
この章では、おすすめの噴霧器・散粒器を紹介します。
4-1.液体除草剤散布におすすめの噴霧器
種類 | 蓄圧式噴霧器 | 電動式噴霧器 |
写真 | ||
価格 | 3700円前後 | 13000円前後 |
販売先 | 楽天市場 Yahoo! | 楽天市場 アマゾン Yahoo! |
おすすめの商品は2つです。
狭い面積には、「蓄圧式」の安価な噴霧器がおすすめです。
広い面積や、継続的に一定の面積に使用するのであれば、「電動式散布機」がおすすめです。
他の噴霧器も下のスライドで紹介します。
4-2.粒剤除草剤の散布におすすめの散粒器
種類 | 手動式 | 電動式 |
写真 | ||
価格 | 4000円前後 | 10000円前後 |
販売先 | 楽天市場 Yahoo! | 楽天市場 アマゾン Yahoo! |
おすすめの商品は、2つです。
小面積であれば、手動の散粒器がおすすめです。
広い面積であれば、電動式の散粒器がおすすめです。
5.除草剤を撒く前に用意するもの一覧
除草剤を散布する場合、安全に使用するために以下の画像にあるものを用意しましょう。
保護メガネ(ゴーグル)と防塵マスクについては、ホームセンターで販売されていない場合があります。
それ以外のものはお近くのホームセンターで全て揃えることができます。
安全に雑草を管理するためにも、用意するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回記載した内容をまとめます。
噴霧器と散布機、散粒器の種類の違いは次の通りです。
噴霧器(散布機)は液体除草剤で使う
散粒器は粒剤除草剤で使う
噴霧器(散布機)のおすすめの選び方は次の通りです。
手動ハンドスプレーは基本的に除草剤散布では使わない
蓄圧式噴霧器は蓄圧回数が少なく済む場所で使用がおすすめ
【30平米以上】のお庭や太陽光発電所などは電動式散布機をおすすめ
さらに大きな面積はエンジン式散布機
散粒器のおすすめの選び方は次の通りです。
お庭などでは手動の散粒器で十分
【200平米以上】太陽光発電所や空き地などでは電動式一択
あとは5章で記載した、防護服等、除草剤を散布する際の服装を守り実践するだけです。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。