雑草が生い茂る季節がやってきました。
抜いても抜いてもまた生えてくる雑草にうんざりしていませんか?
雑草は種類によって効果的な除草方法があります。
それぞれの雑草の特性に合った除草方法を知ることで、悩まされていた雑草問題から解放されます!
そこで今回は、庭によく生える雑草の種類をご紹介します。
それぞれの雑草ごとに効果的な除草方法もお伝えしますので、庭に生えている雑草と照らし合わせて除草や雑草対策にご活用ください。
今回は、次の3点を中心に解説していきます。
・お庭に生える雑草18種類の基本データと除去方法
・雑草の基本的な除去方法の流れ
・除去後の効率的な雑草対策
除草方法の知識を得た上で、雑草の生えない庭を目指した対策を行えるようになりますよ。
雑草のないキレイな庭を目指して、まずは雑草をよく知るところから始めましょう!
この記事の目次
1.庭の雑草の種類
雑草は、植物的な分類ではありません。
雑草とは、望まれてないところに生える植物と定義されています。
そのため、雑草はたくさんの種類がありますが、大きく分けると「一年生雑草」と「多年生雑草」に分類され、それぞれが「イネ科雑草」「広葉雑草」に分類されます。
1-1.雑草は大きく一年生雑草と多年生雑草に分かれる
図のように、雑草は大きく分けると一年生雑草と多年生雑草に分かれます。
除草剤にはどちらか一方にしか効果のない薬剤があったり、両方に効果のある薬剤が存在します。
効果的な除草剤を選択する上でも、この違いを理解しておくことが大切です。
この章では、それぞれの違いを解説します。
1-1-1.一年生雑草(種子)
一年生雑草は、毎年新しい種子で発芽する雑草を指します。
さらに、一年生雑草は季節ごとに発芽の異なる2パターンがあります。
春に発芽して秋に枯れる雑草
秋に発芽して越冬し、春から夏に枯れる越冬性の雑草
一年生雑草の特徴は、シーズンを終えると枯れるが種子を落として子孫を残すことです。放っておくと、翌年には同じところ、さらに広範囲にまた生えて繁殖します。
この特徴から、一年生雑草は成熟して種子を落とす前に枯らすことが重要となります。
1-1-2.多年生雑草
多年生雑草は、基本的に種子から発芽し生長します。
地上の部分は時期が来たら一旦枯れますが、地下部が生き残っていて、翌年になるとまた同じところから生えてくる宿根性の雑草です。
多年生の雑草の中には、地中に茎を張り巡らせ、そこから根をはり目を出して繁殖する地下茎雑草も存在します。
多年生雑草の中でも地下茎雑草は、再生力が強く厄介な雑草のため注意が必要です。
多年生雑草は、放っておくと栄養を根に蓄え、翌年の備えをしてしまいます。
そのため、多年生雑草の除草は、背が高く生長する前に、根まで枯らすタイプの除草剤を使って根こそぎ枯らしてしまうことが重要です。
地面の深くまで根を張る種類もあり、除草剤だけでは枯らしきれないこともありますが、秋までに根まで枯らしておくことで、翌年の繁殖を抑えることができます。
1-2.それぞれイネ科雑草と広葉雑草に分かれる
一年生雑草と多年生雑草は、それぞれイネ科雑草と広葉雑草に分類されます。
本来は、さらに細かく分類されるのですが、除草する観点からからこの2つの分類を覚えておくと便利です。
除草剤にはどちらか一方にしか効果のない薬剤があったり、両方に効果のある薬剤が存在します。
効果的な除草剤を選択するために、イネ科雑草と広葉雑草の見分け方を覚えておきましょう。
1-2-1.イネ科雑草
イネ科雑草は、稲のようにスッと細長い葉を持ち、葉脈も並行して通っているのが特徴です。
繁殖力が強く、薬剤に耐性のある種類が多く存在するため、駆除する場合は、「イネ科に効果的」と表記のある除草剤を選ぶことをおすすめします。
【代表的なイネ科の雑草】
スズメノカタビラ、エノコログサ、メヒシバ、オヒシバ、チガヤ、ススキ、チカラシバ、
1-2-2.広葉雑草
イネ科雑草と反対の葉脈を持っていて、葉脈が網状なのが特徴です。
葉っぱの形はさまざまありますが、イネ科雑草のように細長くはありません。
【代表的な広葉雑草】
セイタカアワダチソウ、ブタクサ、ツユクサ、スベリヒユ、スギナ、ドクダミ、カタバミ、シロツメグサ、チドメグサ、カタバミ、オオイヌノフグリ、ヒメジョオン
2.知っておきたい庭の雑草の種類一覧
庭によく発生する知っておきたい雑草を5つのタイプに分けて紹介します。
それぞれ繁殖力が強くて厄介な雑草です。
特徴をよくとらえておくだけでも雑草対策を立てられますのでぜひ参考にしてください。
種類・タイプ別 | 特徴 | 代表的な雑草 |
---|---|---|
代表的なイネ科の雑草 | ・繁殖力がある ・除草剤に耐性がある ・アレルギーを引き起こす場合がある |
スズメノカタビラ、エノコログサ、オヒシバ、メヒシバ、 |
代表的な広葉雑草 | ・繁殖力がある ・葉の形が広がっていて葉脈がある |
セイタカアワダチソウ、 セイヨウタンポポ、 シロツメグサ、ツユクサ |
繁殖力の強い「つる性」の雑草 | ・根に栄養を溜め込むため、つるや葉を刈ってもすぐに再生する | ヤブガラシ、カラスノエンドウ ヘクソガラス、ヒルガオ |
厄介な「地下茎」の雑草 | ・地上に出ている部分を抜いてもすぐ に再生し繁殖する | スギナ、ドクダミ、スギナ |
花粉症を引き起こす雑草 | ・アレルギーを引き起こす花粉を出す | ブタクサ、ヨモギ、カモガヤ、ススキ |
3.代表的なイネ科の雑草4種類
イネ科の雑草は一度定着してしまうと防除することが難しい雑草です。
除草剤を散布して一度枯れたように見えてもまた再生してしまう生命力の強さを持っています。
中でも厄介な代表的な4種のイネ科雑草を紹介します。
スズメノカタビラ
エノコログサ
メヒシバ
オヒシバ
それぞれ見ていきましょう。
3-1.スズメノカタビラ
出典:Wikipedia
スズメノカタビラは草丈5〜30cmほどの一年性・イネ科の雑草です。
3-1-1.スズメノカタビラの特徴
繁殖力が強く、芝生の中でも繁殖しやすいので、除草するのが大変な雑草です。
空き地や、駐車場、水田や畑地など、日本中のありとあらゆるところに生息します。
もともとはヨーロッパ原産の外来雑草で、生息地は熱帯から寒帯まで世界中といってもいいほどです。
踏みつけられても平気で、寒さ、暑さにも耐性があり、日陰でも生息し、ほかの植物にとっては劣悪な環境でもどんどん生長していく特徴を持っています。
分類 | 一年草、イネ科 |
別名 | 花火草、ほこり草、はぐさ |
生息地 | 道ばた、畑、芝生など |
大きさ | 高さ5〜30cm程度 |
花期 | 春〜秋 |
3-1-2.スズメノカタビラの除草方法
スズメノカタビラは背が低く、株を広げるように生えるため、引き抜こうとしても根がキレイに抜けません。
手で引き抜く場合は、棒状のものなどで土を掘り起こして根までしっかり駆除することが大切です。
除草剤を使用する場合は、イネ科の雑草に有効なものを選びましょう。
また、芝生のなかに繁殖してしまった場合は、芝生を枯らさずに雑草だけを駆除できる選択除草剤の使用をおすすめします。
3-2.エノコログサ
エノコログサは草丈30〜80cmにもなる一年性・イネ科の雑草です。
3-2-1.エノコログサの特徴
ネコジャラシという別名の方が有名なエノコログサ。
エノコログサの語源は、ふさふさした穂が犬の尻尾に似ていることから「犬ころ草」に由来しています。
ひとつの穂あたり500〜800個の種を生産し、1株あたり5〜10個の穂をつけますので、5000〜15,000個もの大量の種が落ちます。
他の雑草の生育を抑える力も持っている強害草です。
分類 | 一年草、イネ科 |
別名 | ネコジャラシ |
生息地 | 日本全土 |
大きさ | 高さ30〜80cm程度 |
花期 | 夏〜秋 |
花言葉 | 遊び、愛嬌 |
3-2-2.エノコログサの除草方法
非常に繁殖力のあるエノコログサですが、根っこが浅いため手で簡単に引き抜くことができます。
除草剤を使う場合は、イネ科の雑草に有効なものを選びましょう。
比較的除草の容易な雑草ですが、できるだけ7〜9月頃の開花期より前の5〜6月には除草を行い、種の飛散を防ぐことが重要です。
3-3.メヒシバ
出典:雑草をめぐる物語
メヒシバは草丈40〜80cmの一年性・イネ科の雑草です。
3-3-1.メヒシバの特徴
メヒシバは、そのしなやかさと強さから「世界十害大害草」に選ばれて「雑草の女王」とも呼ばれ、高い繁殖力を持つことで知られています。
細長い葉や穂が特徴で、ほふく状に広がる茎から根を下ろして繁殖します。
道ばたや公園などどこにでも生え、畑に生えてしまうと駆除が難しくなります。
分類 | 一年草、イネ科 |
別名 | はぐさ、相撲取り草、相撲草、ひじわ、めひじわ |
生息地 | 公園、道ばた、畑 |
大きさ | 高さ40〜80cm程度 |
花期 | 夏〜秋 |
3-3-2.メヒシバを除草の除草方法
メヒシバは高い繁殖力を持ちます。徐々に増えていき一面を覆い尽くしてしまうぐらいの勢いがあるため、定期的な草刈りなどの除草が必要です。
根がしっかりしているので抜くと土ごと取れますが、根が細くちぎれてしまいます。根を残したまま引き抜いても、再び生えてしまいますので注意しましょう。
除草剤を使用する場合は、「イネ科」の除草に有効なものを選びましょう。
3-4.オヒシバ
出典:Wikipedia
オヒシバは草丈30〜60cmの一年性・イネ科の雑草です。
3-4-1.オヒシバの特徴
葉や茎が太く、メヒシバに比べて雄々しいことから「オヒシバ」と名付けられました。
引っ張っても容易に抜けないことから、別名は「力草」とも呼ばれています。
土が硬いところやアスファルトのすき間、運動場など、場所を選ばずに葉と根を広げてほかの植物の生長を邪魔します。
人に踏まれても少々のことでは枯れない強健な雑草です。
分類 | 一年草、イネ科 |
別名 | 相撲取り草、力草、力芝、ほとぼとくい、ほとくい |
生息地 | 公園、空き地、畑、道ばた、アスファルトのすき間 |
大きさ | 高さ30〜60cm程度 |
花期 | 夏〜秋 |
3-4-2.オヒシバの除草方法
オヒシバは非常に根が強いため引き抜くことが難しく、除草剤の使用をおすすめします。
オヒシバを除草する場合は、即効性の高い液体タイプ・「イネ科」に有効な除草剤の使用が効果的です。
注意するポイントは、一部のオヒシバは除草剤が効かない場合があることです。
このような雑草は抵抗性雑草と呼ばれます。
抵抗性雑草にならないようにするためには、除草剤の散布方法に注意しましょう!
同じ除草剤を繰り返し使用していると、人間の抵抗力と同じようにオヒシバも徐々に耐性がついて、除草剤が効かなく恐れがあります。
2種類の除草剤を交互に使うなどして対処することをおすすめします。
4.代表的な広葉雑草4種類
イネ科雑草以外で葉の形が広く、網状の葉脈を持った雑草を広葉雑草と言います。
広葉雑草の中でも繁殖力が強い代表的な4種を紹介します。
セイタカアワダチソウ
セイヨウタンポポ
シロツメグサ
ツユクサ
それぞれ見ていきましょう。
4-1.セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウは高さ3mにも生長する多年草・キク科の雑草です。
4-1-1.セイタカアワダチソウの特徴
北アメリカ原産の原産の外来植物で、戦後になって急激に広がった植物です。
繁殖力が旺盛で侵略的なため、要注意外来生物にも指定されています。
セイダカアワダチソウの強い繁殖力の秘密は地下茎にあります。
秋に花をつけ、枯れたあとでも地下茎は生きていて、越冬して発芽します。
一株で4万粒もの種子を生産するので、広範囲に生い茂るのです。
背が高い雑草で、庭に繁殖してしまうと周囲に日陰を作り、他の植物に悪影響を与えてしまったり、風通しが悪くなるという弊害も出てくるため、大きくなる前に対処することをおすすめします。
分類 | 多年草、キク科 |
別名 | セイタカアキノキクリンソウ |
生息地 | 線路際、空き地、河原 |
大きさ | 高さ2〜3m程度 |
花期 | 元気、生命力 |
3-4-2.セイタカアワダチソウの除草方法
セイタカアワダチソウは、地表に生えている部分だけを取り除いても、地下茎が生きていれば再び芽を伸ばします。
草刈りだけでは駆除することはできないため、完全に駆除するには地下茎まで根こそぎ枯らすことのできる液体タイプ・移行型(茎葉処理型)の強力な除草剤がおすすめです。
雑草が伸びていると除草剤の効果が弱まってしまうので、除草剤は短く刈ってから使用するようにしましょう。
一度で駆除するのは難しいため、半月ほど経って再び芽が出ているようなら、もう一度除草剤を散布すると効果的です。
4-2.セイヨウタンポポ
出典:植物ずかん
セイヨウタンポポは、高さ20〜30cmになる多年草・キク科の雑草です。
4-2-1.セイヨウタンポポの特徴
その名のとおりヨーロッパ原産のタンポポです。ヨーロッパでは野菜として食べられており、日本には明治時代に新しい野菜として導入されましたが、定着せずに雑草化しました。
セイヨウタンポポは、都会に多く見られます。
これは、他の花と交配しなくても一株あればクローン種子を生産できるという特殊能力があるためです。
このような特徴で、交配相手や花粉を運ぶ昆虫を得にくい都会でも子孫を残すことができるのです。
分類 | 多年草、キク科 |
別名 | – |
生息地 | 公園、畑、道ばたなど |
大きさ | 高さ20〜30cm程度 |
花期 | 春〜秋 |
花言葉 | 愛の神託、真心の愛、別離 |
4-3-2.セイヨウタンポポの除草方法
キク科の雑草は、風で種子を遠くまで伝搬するため、花が咲く前の処理が有効です。
根が地中に深く伸び、また根が残って入れば再生する性質を持っているため、手で抜きとるのはおすすめできません。
除草剤を使用する際は、地下茎まで根こそぎ枯らすことのできる液体タイプ・移行型(茎葉処理型)の強力な除草剤を使用しましょう。
4-3.シロツメクサ
シロツメクサは、高さ5〜15cmほどの多年草・マメ科の植物です。
4-3-1.シロツメクサの特徴
幸せの象徴、四つ葉のクローバーとしても知られるシロツメクサですが、踏みつければ踏みつけるほど強くなり、痩せた土地でも育ちます。
地下茎によって地を這うように横に茎を伸ばし、テリトリーを広げていきます。
畑の周辺や土手などにもよく生える雑草ですが、実はうまく利用することで他の雑草が生えるのを防ぐグランドカバープランツとしても利用できます。
害虫対策にもなるため、駆除せずに利用して有効活用することも可能な植物です。
分類 | 多年草、マメ科 |
別名 | クローバー |
生息地 | 公園、畑、道ばたなど |
大きさ | 高さ5〜15cm程度 |
花期 | 春〜夏 |
花言葉 | 約束、復讐、私を思って |
4-3-2.シロツメクサの除草方法
クローバーは、繁殖力が強く広範囲に広がって生長する雑草です。
除草剤を使用する場合は、粒タイプの土壌処理型では効果が出るのが遅く繁殖が広がってしまいますので、根まで枯れさせることのできる液体タイプ・移行型(茎葉処理型)がおすすめです。
4-4.ツユクサ
ツユクサは、高さ30〜50cm程度の一年草・ツユクサ科の植物です。
4-4-1.ツユクサの特徴
朝に咲いて昼にはしぼんでしまうツユクサは、古来より朝霧のようにはかないものとされ、可憐な青い花を咲かせ古くから日本人に親しまれてきました。
しかし見た目とは裏腹に、繁殖力が高く、除草剤などでも根絶が難しいため畑の強害雑草として知られています。
ツユクサは、茎をまっすぐ上に伸ばすだけでなく、横にも広げていきます。
他の植物に比べて横に広がっていくスピードがとても早いため、繁殖力が非常に高いのです。
また、地上部だけでなく地中にもタネを残すのがツユクサの特徴。
除草剤で地上部分を枯らしても、地中のタネが残ります。
その上、そのタネの寿命は20年以上保つとも言われ、根絶が難しい理由の1つとなっています。
分類 | 一年草、ツユクサ科 |
別名 | 帽子草、帽子花、鈴虫草 |
生息地 | 公園、畑、道ばた |
大きさ | 高さ30〜50cm程度 |
花期 | 夏 |
花言葉 | 尊敬、小夜曲、なつかしい関係 |
4-4-2.ツユクサの除草方法
ツユクサは非常に手強い雑草です。
このツユクサを除草剤で駆除するには、2つのタイプの除草剤を組み合わせて使うことが効果的です。
今生えているツユクサは、すでに生えている雑草を枯らせることができる液体タイプ(茎葉処理型)で駆除します。
そのあと、土壌の雑草を新たに生えるのを防ぐ粒タイプ(土壌処理型)を使い、地中に残っているタネの発芽を防ぐことが有効です。
5.繁殖力の強いつる性の雑草4種類
迷惑と感じる雑草のなかでも、特に駆除に手を焼くのがつる性の雑草です。
つる性の雑草は、そのままにしておくと木やフェンスなどに覆い被さり、周囲の植物に悪影響を及し、完全な除去が難しい雑草です。
絡みついたつるを取り除くのは大変な作業となるため、小さなうちに駆除しておくことが懸命です。
ここでは以下の代表的なつる性雑草、3種類を紹介します。
ヤブガラシ
カラスノエンドウ
クズ
5-1.ヤブガラシ
ヤブガラシは、つるで長く伸びる多年生・ブドウ科の植物です。
5-1-1.ヤブガラシの特徴
「ヤブガラシ」はその名のとおり、旺盛に生育して藪を覆い尽くし、枯らしてしまう勢いで繁殖することからきています。
つるだけ取っても地下茎があるため、抜いても抜いても生えてきてとにかく厄介者の雑草です。
庭で生長してしまうと、庭の花や植木を枯らしてしまうので注意が必要です。
植木やフェンスに絡みついたつるは、簡単には外れません。
広範囲に繁殖してしまうと、取り除くのも大変なため、ヤブガラシを見つけたら早めの対策をしましょう。
また、ヤブガラシの咲かせる小さな花にはたくさんの蜜があるため、多くの虫が集まります。
ハチやムカデなども寄ってくるので、害虫を寄りつけさせないためにも早めに駆除することをおすすめします。
分類 | 多年草、ブドウ科 |
別名 | 貧乏かずら |
生息地 | 公園、荒れ地 |
大きさ | つるで長く伸びる |
花期 | 夏 |
花言葉 | 不倫、積極的、攻撃的 |
5-1-2.ヤブガラシの除草方法
ヤブガラシの駆除が難しい理由は根っこにあります。
ヤブガラシの根は地表に近い部分は細く見えるのですが、地下50センチあたりはゴボウのように太い根がはびこっています。
長いものだと1m以上あり、その根が残っている限り再生し続けます。
除草剤は2つのタイプを使い分けましょう。
地上部を刈り取ったあと、すでに生えている雑草を枯らせることができる液体タイプ(茎葉処理型)で駆除し、土壌の雑草を新たに生えるのを防ぐ粒タイプ(土壌処理型)を使って根までしっかり駆除しましょう。
5-2.カラスノエンドウ
カラスノエンドウは、つるで伸びる越年生・マメ科の植物です。
5-2-1.カラスノエンドウの特徴
春が来て暖かくなる始めるとカラスノエンドウをよく見かけるようになります。
直径1cmほどの小さな花を咲かせ、巻きひげを伸ばして周囲の植物に絡みつきながら生長します。
熟したカラスノエンドウはサヤが弾けて中から種子が飛び出します。
この細かい種子をたくさん撒き散らすため、どんどん繁殖し広がります。
分類 | 越年草、マメ科 |
別名 | ピーピー豆 |
生息地 | 公園、道ばた |
大きさ | 高さ10〜100cm |
花期 | 春 |
花言葉 | 絆、小さな恋人たち、喜びの訪れ、必ずくる幸福、永遠の悲しみ |
5-2-2.カラスノエンドウの除草方法
カラスノエンドウは、サヤが熟して種を飛ばす前に対処することで繁殖を防げます。
春先の4月頃に急生長するため、この時期に駆除してしまうことをおすすめします。
繁殖力の強い雑草のため、根が残っているとまたすぐに生長して庭をおおってしまいます。
そうならないためにも、根まで枯れさせることのできる液体タイプ・移行型(茎葉処理型)がおすすめです。
5-3.クズ
クズは、つるで長く伸びる多年生・マメ科の植物です。
5-3-1.クズの特徴
モンスター級の繁殖力で「最強の雑草」と言われるクズ。
根は葛粉や漢方薬を作る原料にもなります。
根にでんぷんを溜め込む性質から、この栄養分によって冬場に地上部が枯れても越冬し、さらに他の植物が育たないような痩せた土地でも生長することができます。
非常に生長が早く、数十メートルまで伸びることがあります。
地面につるに触れるとそこから根を出して、別株として生長します。
生命力が強いため、駆除するには、根から茎まで一気に行う必要があります。
分類 | 多年草、マメ科 |
別名 | うらみ草 |
生息地 | 線路沿い、空き地、山野 |
大きさ | つるで長く伸びる |
花期 | 夏〜秋 |
花言葉 | 活力、芯の強さ、治癒 |
5-3-2.クズの除草方法
クズは根に栄養を溜め込む性質から簡単には駆除しきれません。
まずは根の位置を確かめる必要があります。
そのためにもツルを刈り取る作業が必要となりますが、これがとても大変な作業です。まずは液体タイプの除草剤を使って葉とツルを枯らしましょう。
地上部を駆除してから根を掘り起こし、見つけることができたら、クズ専用の除草剤を使用して根に直接差し込んで液体を流し込みます。
差し込む際には、あらかじめキリやドリルで穴を開けておく必要があります。
6.厄介な地下茎の雑草3種類
地下茎植物は、地下に張り巡らされた茎によって繁殖する植物です。
冬になると地上部は枯れますが、土の中に地下茎が残っていることで、春になると地下茎から芽を出して再生します。
地下茎の雑草は、駆除がむずかしく、地面に見えている部分を抜いただけではまたすぐに生えてきてしまう厄介な雑草です。
ここでは、特に駆除の難しい以下3種類の地下茎雑草をご紹介します。
スギナ
ドクダミ
チガヤ
6-1.スギナ
スギナは、高10〜30cm程度の多年草・トクサ科の植物です。
6-1-1.スギナの特徴
スギナは地面深くに根茎を伸ばすため、根絶が難しい雑草です。
別名「地獄草」の通り、昔の人は「スギナの根は地獄まで伸びている」と嘆いたと言われているほどです。
春になるとツクシが出てきますが、ツクシはスギナの一部です。
スギナ本体が生えてくる前に、同じ地下茎から先に出てくるものが「ツクシ」と呼ばれているのです。
スギナは種子ではなく胞子で増えるシダ植物です。
「胞子」「根茎」「塊茎」の3つから増殖し、生命力が強いため、駆除してもまたすぐ生えてきます。
分類 | 多年草、トクサ科 |
別名 | 地獄草、継ぎ菜 |
生息地 | 道ばた |
大きさ | 高さ10cm 〜 30cm 程度 |
花期 | シダ植物であるため花は咲かない |
花言葉 | 向上心、意外、驚き、努力 |
6-1-2.スギナの除草方法
スギナは「胞子で増える」という性質があるため、地上部分を草刈りしても胞子を飛散させてしまい、かえって遠方にまでスギナを増殖させてしまうことがあります。
手で刈っていてはとても追いつかないため、根まで枯れさせることのできる液体タイプ・移行型(茎葉処理型)の使用がおすすめです。
6-2.ドクダミ
ドクダミは、高30〜50cm程度になる一年草・多年草、ドクダミ科の植物です。
6-2-1.ドクダミの特徴
半日陰を好み、地下茎で増殖し、強いにおいが特徴のドクダミ。
古くから薬として用いられてきたこともある歴史あるドクダミですが、地下茎を横に伸ばして繁殖するため、一度生えるとどんどん増えていく強力な繁殖力を持っています。
地上部だけを刈り取ってもまたすぐに繁殖しますし、地面を耕して地下茎を切断しても、またそこから再生します。
分類 | 一年草・多年草、ドクダミ科 |
別名 | 十薬、どくだめ、へびぐさ |
生息地 | 公園、林内 |
大きさ | 高さ30cm〜50cm程度 |
花期 | 初夏 |
花言葉 | 白い追憶、野生 |
6-2-2.ドクダミの除草方法
ドクダミは、草むしりや草刈りだけで徹底的に取り除くことは不可能です。
徹底的にドクダミを根絶するには除草剤を使用することをおすすめします。
除草剤を使用するタイミングは、花が咲く前の5月頃が除草剤の効果を最も発揮します。
地下茎雑草のドクダミは、根まで枯れさせることのできる液体タイプ・移行型(茎葉処理型)の使用がおすすめです。
6-3.チガヤ
チガヤ は、高30〜80cm程度になる多年草、イネ科の植物です。
6-3-1.チガヤの特徴
チガヤは、イネのように平均的に40〜60cmほどの細長い葉がツンツンと立ち、5〜6月ごろになると尻尾のような白い穂がつくのが特徴です。
根には他の植物が生えるのを妨害する成分があるため、庭に生えてしまうと厄介な雑草です。
チガヤの根は、地下茎でつながっていて、種だけでなく地中でも広がって繁殖します。
分類 | 多年草、イネ科 |
別名 | つばな、ちばな、まくさ |
生息地 | 道ばた、空き地 |
大きさ | 高さ30cm 〜 80cm程度 |
花期 | 春〜初夏 |
花言葉 | 子どもの守護神、みんなで一緒にいたい |
6-3-2.チガヤの除草方法
チガヤは見つけ次第、すぐに根ごと刈り取ることをおすすめします。
除草剤を使用する際は、根まで枯れさせることのできる液体タイプ・移行型(茎葉処理型)の使用がおすすめです。
周りに栽培している植物がある時は、除草剤をハケでチガヤの葉に触接塗ると良いでしょう。
7.花粉症を引き起こす庭の雑草3種類
雑草の中には花粉症を引き起こす厄介な雑草も存在します。
花粉症に悩まされている方、喘息をお持ちの方は庭の周辺でこのような雑草を見かけたらすぐに駆除することをおすすめします。
花粉症を引き起こす原因となる3種類の雑草をご紹介します。
ブタクサ
ヨモギ
カモガヤ
7-1.ブタクサ
ブタクサは、高さ1mにもなる一年草・キク科の植物です。
7-1-1.ブタクサの特徴
繁殖力が非常に強いブタクサは、スギ、イネ科、ヨモギに次いで4番目に多い花粉症です。
スギ・ヒノキ花粉が落ち着いたころ、夏から秋にかけて膨大な花粉をばら撒きます。
基本的なブタクサに近づかなければ花粉を避けることができますが、ブタクサ花粉症にかかった場合は、くしゃみ、鼻水、目の痒みなどの症状のほか、喘息を引き起こすこともあるので注意が必要です。
高さ1mほどの背が低い草花で、黄色い小花を開花させます。
もともとは、外来種植物で要注意外来生物に指定されています。
分類 | 一年草、キク科 |
生息地 | 空き地 |
大きさ | 高さ30〜100cm |
花期 | 夏〜秋 |
花言葉 | 小さな恋 |
7-1-2.ブタクサの除草方法
ブタクサが生えてしまったら出来るだけ早く除草するようにしましょう。
抜き取りや刈り取りも行えますが、花粉をまき散らしてしまう恐れがあるため除草剤で駆除しましょう。
除草剤は、根まで枯れさせることのできる液体タイプ・移行型(茎葉処理型)の使用がおすすめです。
また、一度生えてしまった場所は、ブタクサが生えてこない環境にしておくことも重要です。
持続性に優れた土壌に撒く粒タイプ(土壌処理型)の除草剤を春先に撒いておくことも有効です。
7-2.ヨモギ
ヨモギは、高さ50〜100cmの多年草・キク科の植物です。
7-2-1.ヨモギの特徴
草餅の材料としても使われるヨモギですが、ブタクサと同じ草本花粉です。
スギ花粉のように数十km、数百kmと飛散することはなく、基本的には近づかなければ問題ありません。
ヨモギ花粉症の症状は、ほかの花粉症と同じで目や鼻に出る症状が中心です。
しかし、ヨモギの花粉は粒が比較的小さいため、吸い込むと気管支まで入ってしまい、喘息を引き起こしたり、もともと喘息を持っている方は悪化させてしまうので注意が必要です。
分類 | 多年草、キク科 |
別名 | さしも草、もぐさ、もち草 |
生息地 | 道ばた、畑 |
大きさ | 高さ50〜100cm |
花期 | 秋 |
花言葉 | 幸福、平和、平穏、夫婦愛、決して離れない |
7-2-2.ヨモギの除草方法
ヨモギは全国いたることろに生息し、花粉の飛散量はブタクサよりも多いと言われています。
繁殖力が強く、栄養を根に溜め込む特徴があるため、葉や茎が枯れても再生してしまいます。
そのため、草刈りは効果がなく、根ごと引き抜く必要があります。
繁殖が進んだ状況なら、除草剤の活用が効果的です。
特に、根まで枯れさせることのできる液体タイプ・移行型(茎葉処理型)の使用ややヨモギ駆除に適している除草剤を選ぶようにしましょう。
7-3.カモガヤ
カモガヤは、高さ50〜100cmの多年草・イネ科の植物です。
7-3-1.カモガヤの特徴
世界的に代表的な牧草であるカモガヤですが、イネ科花粉症の代表的な原因植物です。
寒さに強く繁殖力があることから、全国的に雑草として広がりました。
花粉の飛散時期は5月〜8月ごろ。
飛散範囲は数十mのため、近づかなければあまり影響はありませんが、直接触れてしまうと花粉症の症状が出たり、肌荒れを起こすこともあるため注意が必要です。
分類 | 多年草、イネ科 |
別名 | 絹糸草 |
生息地 | 道ばた、空き地、公園 |
大きさ | 高さ50〜100cm |
花期 | 初夏 |
7-3-2.カモガヤの除草方法
カモガヤの駆除は花粉が飛散し始める5月より前の春先に行うと良いでしょう。
カモガヤは地下茎植物ですので、しっかり地下茎ごと駆除する必要があります。
花粉の飛散時期になってしまったり、広範囲のカモガヤを駆除するときには、除草剤を活用しましょう。
根まで枯れさせることのできる液体タイプ・移行型(茎葉処理型)の除草剤がおすすめです。
8.庭の雑草対策で絶対に抑えるべきポイント3つ
抜いても抜いてもすぐに生えてきてしまう雑草をしっかり駆除するためには、除草剤を上手に選んで、効果的に除草することがポイントです。
また、一度除草しても次の年に生えてくる雑草をあらかじめ防ぐことも大切です。
ポイントを押さえてしっかり雑草対策を行いましょう。
8-1.目的に応じて除草剤を使い分けよう
除草剤は大きく分けて、液体タイプと粒状タイプに分かれます。
また、最近は液体タイプと粒状タイプの良い効果を掛け合わせたハイブリットタイプもあります。
除草剤は雑草に対して、どんな効果を求めるかにより使い分ける必要があります。
3つのタイプの違いを下の表で確認しましょう。
特徴/除草剤のタイプ | 茎葉処理型 (液剤) |
土壌処理型 (粒剤) |
ハイブリッド (茎葉+土壌) |
---|---|---|---|
仕組み | |||
用途(目的) | ・雑草を今すぐ枯らしたい ・除草後に植物を植えたい |
・雑草を枯らしたい ・雑草を新たに生やしたくない |
・雑草を今すぐ枯らしたい ・雑草を新たに生やしたくない ・除草の手間と人件費を減らしたい |
効果的な雑草の背丈 | 100cm程度まで | 2-30cm程度まで | 2-30cm程度まで |
効果が出るまでの時間 | 数日(すぐに枯れる) | 1週間程度(徐々に枯れる) | 数日(すぐに枯れる) |
効果の持続性 | 持続性なし (これから生える雑草には効果なし) |
3−6ヶ月程度 | 3−6ヶ月程度 |
8-1-1.液体タイプ(茎葉処理型)の除草剤の特徴
液体タイプの除草剤は、効果が現れるのが早いため「今生えている雑草を枯らしたい!」という方におすすめです。
液体タイプはさらに次の2つのタイプに分かれます。
接触型:薬剤がかかった部分だけに効果
移行型:薬剤が吸収されて根まで枯れさせる
接触型の液体除草剤は、薬剤がかかった部分のみに効果が発揮されます。
効果は即効性がありますので、ピンポイントですぐに除草したいという方におすすめです。
移行型の液体除草剤は、薬剤が葉や茎から吸収されて根まで枯れさせます。
繁殖力旺盛な地下茎植物などにも移行型が効果的です。
このように強雑草相手でも、1週間程度でカラカラに枯らすことができます。
8-1-2.粒状タイプ(土壌処理型)の除草剤の特徴
粒状タイプの除草剤は、効果がすぐに現れるわけではありませんが「雑草を新たに生やしたくない」という場所での使用がおすすめです。
粒状タイプは土に染み込むことで、時間をかけてじっくりと効果を発揮します。
雨に流されて、思いも寄らない場所に影響してしまうこともありますので、周囲に畑などがない場所で使用するようにしましょう。
また、あらかじめ雑草を予防したいという場所に撒くのも効果的です。
雑草が生える前に散布すれば、効果が持続して発芽を防いでくれます。
8-1-3.ハイブリットタイプの除草剤の特徴
ハイブリットタイプの特徴は、液状タイプ+粒状タイプの両方の効果があることです。
今生えている雑草にすぐに効くのと同時に、成分が地面に染み込み長時間雑草を抑制することができます。
雑草選びに迷ったら、雑草予防から雑草退治まで幅広くカバーしてくれるハイブリットタイプを選ぶことをおすすめします。
除草剤について詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
8-2.ミドリスおすすめの雑草対策3ステップ
私たちがおすすめする雑草対策の3ステップを記載します。
基本的に次のステップで進めます。
【茎葉処理型】除草剤で「根」まで枯らす
【刈り取り&集草】カリカリに枯れたら草刈機で刈り倒す
【土壌処理型】の除草剤で発芽を防ぐ
それぞれ詳しく解説していきます。
STEP1.【茎葉処理型】除草剤で「根」まで枯らす
最初に「今生えている雑草」を液体除草剤で枯らします。
枯らすことで3つのメリットがあります。
1.地上部を枯らす=「茎葉」を枯らす
2.草刈りを楽にする(枯れることでゴミの体積が減る)
3.地下部を枯らす=「根」を枯らす
茎葉処理型の液体除草剤の効果を写真で見てみましょう。
このように枯れていきますが、もし1週間経過しても効果がなければ、再度除草剤を散布しましょう。
・製品の効果を最大限発揮させるために希釈量を守る
この2点に注意して散布をしてください。
STEP2.【刈り取り&集草】カリカリに枯れたら草刈機で刈り倒す
雑草が枯れている状態だと、刈り取るのが非常に楽になります。
生の状態では、水分がたくさん含んでいるので非常に刈りづらいです。
また、枯れていると体積も減るのでゴミの処理も簡単にすることができます。
そのため、散布してから最低でも1週間程度は時間を置くようにしましょう。
せっかく費用をかけて除草剤を散布するので、効果を最大限発揮させましょう。
STEP3.【土壌処理型】の除草剤で発芽を防ぐ
集草が終わり、地上部が綺麗になったら、土壌処理型除草剤で新たな雑草の発芽を防ぎましょう。
地上部が綺麗になっても、地中には発芽を待つ雑草の種子が大量に存在します。
土壌処理型で地中に除草剤の層を作り、層にある雑草の種子や根を枯らしていきます。
そのため、「今から生えてくる雑草」に効果を発揮します。
・製品の効果を最大限発揮させるために希釈量を守る
この2点に注意して散布をしてください。
これで雑草処理は完了です。
8-3.除草後の雑草対策が重要!
雑草は一度駆除しても何度も生えてきて、庭の景観を損ねます。
何度も繰り返す除草作業に、嫌気がさしてしまいますよね。
そこで、一度キレイに除草を行ったら、雑草対策をすることで、雑草が生えてくる可能性を大幅に減らすことができます。
除草後の効果的な雑草対策の以下3つをぜひ参考にしてください。
▼3つの雑草対策
防草シート
砂利+防草シート
グランドカバープランツ
それぞれ詳しく解説します。
そのような場合は、導入を決めるまで除草剤で定期的な管理をしましょう。
8-3-1.防草シートで雑草を防ぐ
防草シートは植物の生長に必要な水、空気、光のうち「光」を遮断して雑草を抑え、敷くだけで新たに雑草が生えてくるのを防ぐことができます。
防草シートは除草をして整地した地面にシートを設置するだけで雑草を抑制し、種子が運ばれてきても根付くことがありません。
防草シートを選ぶ際は、一部のホームセンターに売られているような安価な防草シートはあまりおすすめできません。
安価な防草シートは、生地のすき間から雑草が生えてしまったり、一年も経たないうちに劣化してしまうため、また一から作業のやり直しとなり二度手間になってしまうためです。
ミドリスがおすすめする防草シートはアメリカのデュポン社が製造している「ザバーン」です。
ザバーンは、4層構造になっていて強度があり、強い防草効果はもちろん、浸透性にも優れているため、雨でぬかるみを作ることもありませんので、しっかり雑草対策を行いたいという方におすすめです。
8-3-2.砂利+防草シートを組み合わせるとさらに良い!
防草シートの上に砂利を敷くことで、雑草対策の効果が高まります。
また、おしゃれな砂利を選ぶことで、庭づくりを楽しむことができます。
防草シートと砂利を組み合わせることでメリットが5つあります。
▼「砂利」+「防草シート」を組み合わせるメリット
防草効果が高くなる
防草シートに直接日光が当たらないため劣化しにくい
雑草が生えても簡単に抜くことができる
庭の維持管理コストがかからなくなる
庭づくりを楽しめる
砂利には様々な種類があり、庭の雰囲気に合わせて選べることが魅力のひとつです。カラーも豊富にあるため、ガーデニングなどにも最適です。
8-3-3.自然な見た目と管理が楽なグランドカバープランツ!
グランドカバープランツとは地面をカバーする植物のことを言います。
庭の空いているスペースにグランドカバープランツを植えることで、他の雑草を生えにくくし、自然な景観の美しい庭を保つことができます。また、植えっぱなしにしておいても手がかからなく、管理がとても楽なのが特徴です。
薬剤などを使わずに、自然な形で雑草対策をしたいという方にグランドカバープランツをおすすめします。
ミドリスは3種類のグランドカバープランツを取り扱っております。
それぞれ、向き不向きの場所がありますので、ぜひ一度ご検討ください。
名前 | 特徴 |
---|---|
クラピア |
・踏んでも大丈夫(むしろ踏めば葉が小さく綺麗になっていく) ・背が高くならない ・早く広がる ・管理が芝生に比べて楽 ・お花が可愛い |
タマリュウ(玉竜) |
・1年を通して、常緑で過ごせる(冬枯れしない) ・日陰でも元気に成長できる ・病気に強い |
芝桜(シバザクラ) |
・春にとても綺麗なお花を咲かせる ・種類が多い(花の色を選ぶことができる) ・管理が楽 |
それぞれの特徴を簡単に記載しました。
気になるものがありましたらぜひお問い合わせください。
9.まとめ
雑草は非常に繁殖力が強く、一時的に草刈りなどで除去してもすぐに生えてきます。
そのため、今回ご紹介した以下の流れで雑草の処理を進めていくことが重要です。
・除草剤を用いて、「今生えている雑草」を枯らし、除去して「これから生えてくる雑草」を防ぐ。
・雑草の処理が終わったら、雑草対策として、防草シート(砂利含む)やグランドカバープランツなどを導入する。
・雑草対策を迷っている方は、決まるまで一旦、除草剤で定期的に雑草を管理する。
このような流れで、お庭の雑草対策を進めていきましょう。
この記事があなたのお庭の雑草対策の一助となれば、幸いです。