夏になると、庭にたくさんの虫が集まってきて大変ですよね。
庭の虫をなんとかしたい!と思われている方、すごく多いと思います。
庭の虫除けの方法には主に3つの方法があって、それを正しく実践すれば、嫌な虫を遠ざけることができます。
ここで重要なポイントになるのは、ご自宅の状況や虫除けしたい目的に合わせたベストな方法を選ぶということです。
そこでこの記事では、3つの虫除け方法について、それぞれ詳しく解説します。
さらに、状況・目的に応じたおすすめの虫除け方法をご紹介します。
この記事であなたがわかること
■ 庭の虫除けをする3つの方法
①薬剤で庭の虫除けをする
②ハーブなどの植物で庭の虫除けをする
③専用機器で庭の虫除けをする
■ 庭で人やペットに寄りつく虫を遠ざけたい場合の対処法
■ 庭の植物に寄りつく虫を遠ざけたい場合対処法
■ 【ケース別】おすすめの庭の虫除け方法一覧
①今すぐ庭の虫をなんとかしたい場合の対処法
②手間をかけずに庭の虫をなんとかしたい場合の対処法
③お金をかけずに庭の虫をなんとかしたい場合の対処法
④安全な方法で庭の虫をなんとかしたい場合の対処法
さらに、下記の情報も合わせてご紹介します。
■ 庭の虫除けに効果が期待できるハーブの種類
■ 虫が集まりにくい庭をつくるためにすべきこと
この記事を読むことで、庭に寄りつく虫を減らし、自宅の庭に、より快適な環境をつくることができるようになるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
1.庭の虫除けをする3つの方法|薬剤・ハーブ・専用機器
庭の虫除けをする一般的な方法は、主に3つあります。
・薬剤で庭の虫除けをする ・ハーブなどの植物で庭の虫除けをする ・専用機器で庭の虫除けをする
虫除けの薬剤を使う方法は、効き目が早く、効果が高いという特徴があります。
ただし、皮膚に触れたり、間違ってペットが口にしてしまわないよう注意が必要です。
薬剤の虫除けには、人に対して使えるものと、植物に対して使えるものがあります。
ハーブなどの植物を使った虫除けは、天然成分なので、体に優しく安全です。
効き目がそれほど強くないという特徴があります。
もっと手軽に虫除けをするなら、超音波などで虫を遠ざける、虫除けの専用機器を使う方法があります。
どの方法もそれぞれメリット、デメリットがあるので、状況・ニーズに合わせて適した方法を選ぶことが大切です。
また、複数の虫除けを方法を併用することで、より確実に、嫌な虫を遠ざけることができるでしょう。
では、それぞれの特徴、メリット・デメリットについて、詳しく解説していきます。
1-1.薬剤で庭の虫除けをする方法
薬剤を使った庭の虫除けは、即効性があり、とても効果が高いという特徴があります。
例えば、葉についた毛虫を見つけたら、薬剤をスプレーしてすぐに駆除することができます。
また、庭に蟻の巣ができてしまったら、薬剤を使って蟻を巣ごとまとめて退治することも可能です。
人に寄って来る嫌な虫も、スプレー剤等を使ってで遠ざけることができます。
1-1-1.薬剤で庭の虫除けをするメリット・デメリット
薬剤で庭の虫除けをするメリット | 薬剤で庭の虫除けをするデメリット |
・即効性がある(すぐ効く) ・使い方が簡単(誰でも使える) ・お店で買える(すぐ手に入る) ・値段がそれほど高くない ・目的に合わせて種類を選べる |
・使い方によっては人やペットの健康を害する可能性がある ・危険のないよう適切に管理しなければならない |
薬剤で庭の虫除けをする方法には、すぐに駆除できる「即効性」のほか、次のようなメリットがあります。
まず、虫除けの薬剤は値段がそれほど高くなく、お店で簡単に手に入るので、誰でも手軽に使うことができるという点が大きなメリットです。
店頭にはたくさんの種類の虫除けの薬剤が並んでいるので、人に寄ってくる虫を退治するのか、植物に集まる虫を退治するのか、それぞれのニーズに合わせて選びましょう。
もちろん、デメリットもあります。
強すぎる薬剤は、虫だけでなく人間やペットにとっても危険な場合があるので、皮膚に直接触れたり、吸い込んでしまわないよう、使う際は十分に注意しなければなりません。
また、虫除けの薬剤を使ったら、しばらく庭にペットを出さないように、薬をまいた場所には近寄らせないようにすることも大切です。
使いかけの薬は、間違って小さい子どもが触れてしまうことのないよう、適切に管理しておく必要があります。
1-1-2.虫除けの薬剤の種類|形状・使い方による違い
虫除けの薬剤は、形状によっていくつかのタイプに分類することができ、それぞれ使い方が異なります。
スプレー剤 | レバーを引きバネの力で、薬品を細かい霧状にして噴出し散布する |
エアゾール剤 | ガスなどの圧力を利用し、薬品を細かい霧状にして噴出し散布する |
粒剤・ペレット | 必要なところに撒く、置いて使う |
乳剤・液剤 | 水などで薄めて、必要なところに散布する |
粉剤 | 水や溶剤に溶かし、必要なところに散布する |
蒸散タイプ | 火や熱を使って、薬剤を空気中に蒸散させる |
液体になっている乳剤・液剤、粉状になっている粉剤などは、必要に応じて水などに溶かして使いますが、スプレー剤、エアゾール剤、粒剤、ペレット(錠剤)は、そのまますぐに使うことができます。
一般的に、溶かして使うタイプの薬剤のほうが値段が安く、たくさん使いたい場合におすすめです。
蚊取り線香や、リキッド式・ファン式といった虫除けは、薬剤の成分を火や熱、風で空気中に蒸散させて虫を退治します。
1-2.ハーブで庭の虫除けをする方法
虫が嫌う植物を庭に植えて、虫除けをすることができます。
虫除けのための植物としてとくにおすすめしたいのが、ハーブです。
ハーブで庭の虫除けをする方法は、安全性が高く、虫除けの効果だけでなく香りや見た目を楽しめるという特徴があります。
即効性や手軽さという面では、薬剤による庭の虫除けに劣りますが、ハーブから抽出したエッセンシャルオイルを使うことで、より高い効果を得ることができます。
置くだけ、つるすだけタイプの虫除けや、虫除けリング、虫除けシールなどの多くは、ハーブの成分が使われています。
1-2-1.ハーブで庭の虫除けをするメリット・デメリット
ハーブで庭の虫除けをするメリット | ハーブで庭の虫除けをするデメリット |
・健康に害がないので安全 ・香りや花を楽しめる ・さまざまな用途に活用できる |
・虫を退治できるわけではない ・効果があまり高くない ・枯らさないよう世話が必要 |
ハーブで庭の虫除けをする方法には、身体に害がなく安全であるというメリットがあります。
さらに、ハーブの香りや季節ごとに咲く花を楽しめるという点も大きなメリットです。
庭の虫除けの目的だけでなく、ハーブの栽培を趣味として楽しむこともできます。
育てたハーブは、食用としてスパイスに使ったり、お茶にして飲むことができます。
また、入浴剤やスキンケア用品としてさまざまな用途に使うこともできるのです。
こんなにもたくさんメリットがあるハーブですが、庭の虫除けとして使う場合は、いくつかのデメリットがあります。
まず、虫そのものを退治できるわけではないという点。
期待できるのは、ハーブを植えているところに、虫が集まりにくくなる効果です。
虫除けの効果がそれほど高くないという点もデメリットです。
また、ハーブを買ってきたら終わりではなく、枯らしてしまわないよう世話を続ける必要があります。
1-2-2.庭の虫除けに役立つハーブの種類
ハーブにはとてもたくさんの種類があります。
その中から、庭の虫除け効果があるとされているハーブの種類をご紹介します。
ハーブの種類によって効果のある虫の種類が異なるので、目的に合わせて選ぶようにしましょう。
また、それぞれ香りが異なるので、お店で実際に香りを確認して、好みのハーブを選ぶ方法もおすすめです。
タイム | 蚊・ハエ・ゴキブリなど。殺菌・防腐作用もある。 |
ミント | ハエ・ノミ・カメムシなど。犬や猫のノミとりに使える。 |
ラベンダー | 蚊・蛾・ダニなど。リラックス効果があり、アロマテラピーに使われる |
ゼラニウム | 蚊など。エッセンシャルオイルに特に効果がある。 |
ローズマリー | 蚊・ゴキブリ・ダニなど。香りが強く、抗菌作用がある。 |
バジル | 蚊・ハエなど。リナロール、シネオールが含まれる。 |
レモンユーカリ | 蚊など。シトロネラールが含まれる。 |
レモングラス | 蚊・ハエ・ノミなど。シトラールが含まれる、抗菌・殺菌作用も。 |
クローブ | ゴキブリなど。香りが虫除けに効く。 |
ゲットウ | 害虫が寄りつかない。カンファー、リモネンが含まれる。 |
シトロネラ | 蚊など。シトロネラールが含まれる。 |
タンジー | アリ・ゴキブリなど。独特の強い香りに効果。 |
蚊連草(カレンソウ) | 蚊に特に効く。 |
除虫菊 | 蚊・ハエ・アリ・アブラムシ・ダニ・ノミ・ゴキブリなど。 |
サザンウッド | 蚊・蝿・アブラムシなど。葉の精油成分に防虫効果。 |
キャットニップ | アブラムシ・蚊など。 |
ニーム | 置いておくだけで害虫を寄せつけない。 |
サントリナ | 強い香りで、虫除けの効果。 |
ヒメウイキョウ | ゴキブリなど。 |
セイヨウノコギリソウ | アブラムシなど。抗炎症作用、止血作用など。 |
フィーバーフュー | 虫除け。偏頭痛、吐き気、鎮痛効果。 |
ティーツリー | 殺菌力が強く、炎症止めの効果。シトロネラを含む。 |
1-3.専用機器で庭の虫除けをする方法
近年高い注目を集めているのが、専用機器による庭の虫除け方法です。
超音波などで害虫を退治するための専用機器を使えば、手を汚すことなく、手間なく庭の虫を退治することができます。
もちろん、人やペットの健康を害する心配もありません。
1-3-1.専用機器で庭の虫除けをするメリット・デメリット
専用機器で庭の虫除けをするメリット | 専用機器で庭の虫除けをするデメリット |
・手を汚さず庭の虫除けができる ・設置するだけで虫除けができる ・維持管理に手間がかからない ・人やペットには無害で安心 |
・本体の価格が高い ・ランニングコストがかかる ・虫除けの効果がまだ確実ではない |
専用機器で庭の虫除けをする方法には、手間なく簡単にできるというメリットがあります。
庭仕事やアウトドアで活動する際に、身近な場所に設置しておけば、虫を気にせず作業をすることができます。
設置するだけで虫除けの効果を発揮し続けてくれるので、繰り返し虫除けの作業を行う必要がなく、ハーブを使った庭の虫除けの場合のように、維持管理に時間をかける必要もありません。
人やペットには無害であるという点も大きなメリットです。
一方で、虫除けの専用機器は、種類によってはかなり値段が高く、また電気代がかかるというデメリットもあります。
さらに、虫除けのための専用機器はまだ発展段階にあり、確実な虫除けの効果が確認できていないという点も、デメリットのひとつとして認識しておく必要があります。
1-3-2.庭の虫除けに使える専用機器の種類
超音波式 | 専用機器で虫が嫌がる高周波の音波を出して、虫を寄せつけなくする |
虫除けアプリ | スマホから虫が嫌がる高周波の音波を出して、虫を寄せつけなくする |
電気ショック | 光で虫をおびき寄せ、電気ショックで退治する |
吸引式虫取り器 | 光で虫をおびき寄せ、カゴに集めて退治する |
自動噴霧器 | 専用機器で、設定した時刻に自動で薬剤を噴霧する |
蒸散タイプ | 専用機器で、薬剤を蒸散させる |
虫除けの専用機器には、いくつかの種類があります。
①超音波式
害虫が嫌がる音を出して虫を寄せつけなくするものです。
人や動物には無害なので、安心して使うことができます。
持ち運び可能なコンパクトタイプ、リストバンド式などもあります。
②虫除けアプリ
スマホから高周波の音波を出して虫を寄せつけないようにするアプリ。超音波式の一種です。
さまざまなアプリが開発され、人気を集めていますが、その効果が実証されているわけではありません。
③電気ショック
光で虫をおびき寄せ、電気ショックで退治する虫除けの専用機器です。
電撃ショックとも呼ばれます。
④吸引式虫取り器
光で虫をおびき寄せ、吸引してカゴに捕獲する虫除けの専用機器です。
⑤自動噴霧器
設定した時間に、自動的に虫除けの薬剤を噴霧する虫除けの専用機器です。
⑥ 蒸散タイプ
スイッチを入れると、薬剤を自動で蒸散する虫除けの専用機器です。
2.庭で人やペットに寄りつく虫を遠ざけたい場合の対処法
薬剤、ハーブ、専用機器を使った3種類の虫除け方法についてご紹介してきました。
ポイントとしては、虫除けの方法はひとつだけでなくいろいろなやり方があり、複数の虫よけ方法を組み合わせることでより大きな効果を期待することができるということです。
この章では、庭で作業をしているときなどに、人やペットに寄って来る虫を遠ざけるための、具体的な方法とおすすめの商品をご紹介します。
2-1.薬剤を使って庭の虫除けをするケース
まず最初は、薬剤を使って人やペットに対して虫が寄りつかないようにする方法です。
置いて使う蒸散タイプ、直接スプレーするタイプの虫除けを使います。
2-1-1.薬剤を蒸散して使うタイプの虫除けを使う
人やペットに虫が寄りつかないようにするには、蚊取り線香など薬剤を蒸散して使うタイプの虫除けがおすすめです。
設置した場所には虫が寄りつきにくくなるので、置いておくだけで安心して作業をすることができます。
薬剤を蒸散して使うタイプの虫除けは、以下の商品がおすすめです。
100年以上愛され続ける、日本の夏を象徴する蚊取り線香です。
さまざまなサイズやホルダーが販売されていて、携帯用ホルダーを使えばガーデニング作業のお供にもなります。
2-1-2.「人に使える」スプレータイプの薬剤を直接肌に振りかける
「人が使える」虫よけスプレーを直接肌や洋服に振りかけておくと、虫が寄ってこないので安心して庭で作業をすることができます。
小さいお子さんや肌が弱い方は、天然成分を使ったものを選ぶと安心です。
「人が使える」虫よけスプレーは、次の商品がおすすめです。
フマキラー スキンベープミスト
ウォーターベースでしっとりした使い心地の虫よけスプレー。肌に直接振りかけて使います。
保湿成分配合で肌に優しいのが特徴、家族みんなで使えます。
2-1-3.「虫に使う」スプレータイプの薬剤で虫を直接退治する
目の前にいる蚊やハエなどの虫を退治するには、「虫に使う」防虫・殺虫スプレーを使います。
すぐにその場で退治することができるので、いざというときに備えて買い置きしておくと便利です。
「虫に使う」防虫・殺虫スプレーのおすすめは、次の商品です。
アースジェット 殺虫スプレー(ハエ・蚊用)
目の前の虫に直接噴射して使う、即効性のある殺虫スプレーです。
ジェット噴射で、素早いハエやしつこい蚊を駆除。使いやすい低刺激、無香料タイプ。
2-2.ハーブで人やペットに寄りつく虫を撃退する
次に、ハーブを使って人やペットに対して虫が寄りつかないようにする方法をご紹介します。
ハーブから抽出したエッセンシャルオイルや、ハーブから抽出した成分を使った虫除けグッズを使います。
2-2-1.エッセンシャルオイルを使う
庭で作業をするときに人やペットに虫が寄りつかないようにするには、ハーブを乾燥させたものや、エッセンシャルオイルを使った虫除けを持ち歩く方法がおすすめです。
エッセンシャルオイルをハンカチなどに染み込ませたり、エタノールと精製水で薄めたエッセンシャルオイルを肌に振りかけて使います。
エッセンシャルオイルのおすすめは、こちらの商品です。
ハッカ油(アロマ・お風呂・虫よけ)
防虫効果のほか、芳香剤やお風呂の入浴剤として、さまざまな用途に使えます。
食品にも使えるので、万が一口に入っても安心です。
ハッカ油は、さまざまな天然成分を配合してつくられています。
2-2-2.天然成分を使った虫よけシールや虫よけリングを使う
人やペットに虫が寄りつかないようにするには、ハーブから抽出した成分を使った虫除けシールや、虫除けリングが便利です。簡単に使えるうえ、天然成分を使っているので子どもや肌の弱い方も安心です。
ペットには、天然成分を使った首輪がおすすめです。
虫除けグッズのおすすめは、以下の商品です。
虫よけパッチα シールタイプ
洋服や身の回りのものに貼るだけで簡単に使える、天然成分を配合した虫よけシール。
効き目はおよそ12時間持続します。
2-3.専用機器で人やペットに寄りつく虫を撃退する
虫除けの専用機器を使って人やペットに対して虫が寄りつかないようにするには、以下の3種類の方法があります。
2-3-1.専用機器で薬剤を蒸散するタイプの虫除けを使う
人やペットに虫が寄りつかないようにするには、専用機器で薬剤を蒸散して使うタイプの虫除けがおすすめです。
薬剤をセットしてスイッチを入れると、自動的に薬剤を蒸散し、人やペットに寄りつく虫を遠ざけます。
電池式のコンパクトなポータブルタイプは、移動先に持っていけるので便利です。庭で作業するときは、近くに置いておくだけで虫を寄せ付けません。
薬剤を蒸散する虫除け専用機器のおすすめは、以下の商品です。
アースノーマット 電池式
ポータブルで持ち運びに便利な、電池式の蚊とり器です。
コンセントのない場所でもどこでも使えるので、庭仕事の際にもおすすめです。
2-3-2.専用機器で薬剤を自動的に噴射するタイプの虫除けを使う
スプレータイプの虫除けの薬剤は、スプレーした直後に効果を発揮します。
自動で虫除けの薬剤を噴射するタイプの虫除けを設置しておけば、屋外で作業をしている間中、人やペットに虫が寄りつかないようにすることができます。
薬剤を自動的に噴射する虫除け専用機器のおすすめは、以下の商品です。
屋外用蚊よけ KA・KO・I
虫を遠ざけたい場所に設置すると、30秒に1回のペースで虫除けの薬液を自動噴霧。
半径3.6mの範囲内で、蚊を遠ざける効果があります。
3.庭の植物に寄りつく虫を遠ざけたい場合の対処法
この章では、大切な庭の植木や植物に寄りつく虫を遠ざけるための、具体的な方法とおすすめの商品をご紹介します。
3-1.薬剤で庭の植物に寄りつく虫を撃退する
薬剤を使って庭の植物に虫が寄りつかないようにするには、以下の3つの方法があります。
3-1-1.薬剤を散布するタイプの虫除けを使う
薬剤を散布するタイプの虫除けで、庭の植物に虫が寄りつかないようにすることができます。
葉や木の枝、花など、虫が寄りつく場所に直接薬剤を散布することで虫を退治し、植物に虫が寄りつかないようにすることができます。
スプレー剤、エアゾール剤は、そのまま使うことができるので便利です。
乳剤・液剤、粉状の薬剤は、水などに溶かして使います。
3-1-2.薬剤を置く・土に混ぜるタイプの虫除けを使う
粒剤やペレット(錠剤)の薬剤を使って、庭の植物に虫が寄りつかないようにすることができます。
粒剤、ペレットは、土に混ぜるか、土の上に置いておくだけで、虫除けの効果を発揮。
植物に虫を寄せつけません。
粒剤、ペレットは、それぞれ用法をよく確認してから使用するようにしましょう。
粒剤、ペレットタイプの薬剤の虫除けのおすすめは、以下の商品です。
殺虫剤 オルトランDX
土にばらまくだけで成分が植物に吸収され、殺虫・殺菌効果が持続します。
葉につく虫と土の中の虫を退治して、植物を虫の害から守ります。
3-2.ハーブで庭の植物に寄りつく虫を撃退する
庭の植物と一緒にハーブを植えることで、植物に寄りつく虫を遠ざけることができます。
ハーブには虫が苦手とする成分や香りが含まれているので、近くにあるだけで虫が寄りつきにくくなる効果が期待できるのです。
効果はハーブの種類によって異なるので、目的にあったハーブを選びましょう。
3-2-1.タイム
先のとがった緑色の小さい葉が特徴のタイムは、シソ科の植物。
春には小さい花を咲かせます。
タイムにはチモールという成分が含まれ、蚊・ハエ・ナメクジ・ゴキブリなどの虫除けに効果があると言われています。
また、タイムには殺菌・防腐作用もあり、料理にも多く使われます。
タイムには非常に多くの種類がありますが、育ち方で2種類に分かれます。
コモンタイムやキャットタイム、レモンタイムなど、上に伸びる立性のものと、
クリーピングタイムやレイタータイム、ゴールデンレモンタイムなど、地面を這うように横に広がるほふく性のものです。
花壇やお庭のアクセントとして一部に植える場合は立性のタイムが良いでしょう。
グランドカバープランツとして広げたい場合は匍匐性のタイムが向いています。
レモンタイムの苗(立性のタイム) | クリーピングタイムの苗(ほふく性のタイム) |
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3-2-2.ミント
清涼感のある香りが特徴のミント。ハッカも同じミントの仲間です。
ミントに含まれるメントールという成分が、ハエ・ノミ・カメムシ・ゴキブリ・アリなどの虫除けに効果があると言われています。
料理やお茶、入浴剤など、さまざまな用途に使われます。
スペアミントやペパーミントが有名ですが、ミントにも非常に多くの種類があります。
種類によって香りも異なるので、お好きな香りのミントを探してみるのも楽しいでしょう。
スペアミントの苗 | ペパーミントの苗 |
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3-2-3.ラベンダー
紫色のかわいらしい花が特徴のハーブ。
ラベンダーに含まれるリナロール、シネオールという成分が、蚊・蛾・ダニ・ハエなどの虫除けに効果があると言われています。
香りにリラックス効果があり、アロマテラピーに使われます。
ラベンダーも多くの種類があり、花の色や葉の形、香りが異なります。
お好みの色や香りを調べてみて下さい。
ラベンダーの種 | ラベンダーの苗 |
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3-2-4.ゼラニウム
色鮮やかな花が特徴のゼラニウムには、たくさんの種類があります。
ゼラニウムには、蚊が好む二酸化炭素を察知しにくくして、蚊を寄せつけにくくする効果があると言われています。
ゼラニウムから抽出したエッセンシャルオイルには、ゼラニウムをそのまま置いておくより強い虫除けの効果があります。
ゼラニウムもさまざまな品種があり、香りや花の色、形が異なります。
基本的に高温多湿や低すぎる気温が苦手なので、鉢植えでお庭のアクセントにしつつ、気候に合わせて場所を移動するのがおすすめです。
ゼラニウムの苗 |
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3-2-5.ローズマリー
細長い葉のかたちが特徴的なローズマリー。
紫の小さな花を咲かせます。
シネオールという成分が、蚊・ゴキブリ・ダニなどの虫除けに効果があると言われています。
強い香りを虫をが嫌うので、乾燥させたローズマリーをクローゼットの防虫剤として使う方法もあります。
抗菌作用があり、料理では肉や魚料理の香りづけにも使われます。
ローズマリーにも上に成長する立性のものと横に広がるほふく性のもの、そしてある程度まで上に成長したら枝垂れてくる半ほふく性のものがあります。
どの種類でも食べられますが、中には葉が小さい、成長が遅いといった点で比較的食用に向かない品種もあります。
タイムと同じく、グランドカバーとしても活用するならほふく性、観葉植物として植えるなら立性のものが良いでしょう。
ローズマリーの種 | ローズマリーの苗 |
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3-3.専用機器で庭の植物に寄りつく虫を撃退する
虫除けの専用機器を使って、庭の植物に寄りつく虫を遠ざける方法をご紹介します。
3-3-1.設置して使う虫除け専用機器を使う
電気で動く虫除け専用機器を、屋外に設置して使うことで、庭の植物に寄りつく虫を撃退することができます。
UVライトで虫を集め、電気ショックで虫を退治、または吸引して虫を捕獲します。
屋外で使う場合は、防水仕様の虫除け専用機器を選ぶようにしましょう。
虫除け専用機器のおすすめは、以下の商品です。
屋外用 電撃殺虫器
光でおびき寄せた虫を、電気ショックで退治します。
防水タイプだから屋外でも使えるので、庭に設置して、家庭菜園や庭の植物の虫除けに役立ちます。
4.【ケース別】おすすめの庭の虫除け方法一覧
庭に寄りつくやっかいな虫を遠ざけるための、さまざまな方法をご紹介してきました。
薬剤、ハーブ、専用機器など、庭の虫除けにはいろいろなやり方があり、選択肢はひとつではありません。
それぞれメリット・デメリットがあるので、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
そこでこの章では、
・今すぐ庭の虫をなんとかしたい
・手間をかけずに庭の虫除けをしたい
・お金をかけずに庭の虫除けをしたい
・安全な方法で庭の虫をなんとかしたい
このような、目的に合わせたおすすめの虫除け方法をご紹介します。
4-1.今すぐ庭の虫をなんとかしたい場合の対処法
人やペットに寄りつく虫 | 庭の植物に寄りつく虫 |
薬剤(スプレー剤) 薬剤(エアゾール剤) |
薬剤(スプレー剤) 薬剤(エアゾール剤) |
庭の虫を今すぐなんとかしたい!というときは、どちらの場合でも、薬剤の虫除けのスプレータイプ(スプレー剤または、エアゾール剤)を選びましょう。
シュッとスプレーするだけですぐに虫を退治できます。
人やペットに寄りつく虫を退治する場合、庭の植物に寄りつく虫を退治する場合、それぞれ対象に合わせたスプレータイプの虫除け剤があるので、パッケージをよく確認して選びましょう。
スプレータイプの虫除けは、お店で買ってきた容器のまますぐに使えるのでとても便利です。
自宅に常備しておくといいですね。
4-2.手間をかけずに庭の虫をなんとかしたい場合の対処法
人やペットに寄りつく虫 | 庭の植物に寄りつく虫 |
シールやブレスレットタイプ 薬剤(置き型) |
薬剤(ペレット・粒剤) 光で集める虫除け専用機器 |
できるだけ簡単に庭の虫をなんとかしたいときは、設置するだけで虫除けの効果を発揮する方法を選びましょう。
手間をかけずに、人やペットに寄りつく虫を遠ざけるには、こちらの方法が簡単でおすすめです。
・シールやブレスレットタイプ
・吊るして使う置き型の薬剤
コンパクトなタイプの虫除け専用機器は、身につけているだけで虫除けの効果があるので、庭仕事やアウトドアで活動するときに便利です。
置き型の薬剤は、虫を遠ざけたい場所に設置するだけで、虫除けの効果を発揮します。
一方、手間をかけずに、植物に寄りつく虫を遠ざけるには、次のような方法がおすすめです。
・薬剤(ペレット・粒剤)
・光で集める虫除け専用機器
ペレットや粒剤タイプの薬剤は、虫除けをしたい場所の土に撒くだけで、植物に集まる虫を遠ざけてくれます。
光で虫を集める虫除け専用機器は、設置するだけで自動的に虫を集め、集まってきた虫を退治してくれます。
4-3.お金をかけずに庭の虫をなんとかしたい場合の対処法
人やペットに寄りつく虫 | 庭の植物に寄りつく虫 |
蚊取り線香 エッセンシャルオイル |
薬剤(粉剤を溶かしたもの) |
庭の虫除けは一度やって終わりではないので、コンスタントに続けていくためにはできるだけ費用を抑えておきたいものです。
できるだけお金をかけずに、人やペットに寄りつく虫を遠ざけるには、こちらの方法がおすすめです。
・蚊取り線香
・エッセンシャルオイル
虫を遠ざけたい場所に、火をつけた蚊取り線香を置いておくと、虫が嫌い成分を含んだ蚊取り線香の煙で、虫を遠ざけることができます。
小さいお子さんがいる場合は、火を使う蚊取り線香よりも、エッセンシャルオイルを使うと安心です。
比較的リーズナブルなエッセンシャルオイルを薄めて、ハンカチなどに染み込ませたものを身につけて、虫除けとして使います。
できるだけお金をかけずに、植物に寄りつく虫を遠ざけるには、粉状になった薬剤がおすすめです。
粉剤は必要な分だけ水に溶かして使いましょう。
粉剤は虫除けの薬剤の中でも最もコスパが良く、まとめ買いして長期保存しておくことができます。
4-4.安全な方法で庭の虫をなんとかしたい場合の対処法
人やペットに寄りつく虫 | 庭の植物に寄りつく虫 |
エッセンシャルオイル | エッセンシャルオイル ハーブ 木酢液・竹酢液 |
できるだけ体に優しく、安全な方法で虫を遠ざけたいなら、天然の成分を使った虫除けを使いましょう。
人やペットに寄りつく虫を遠ざけるには、ハーブから抽出したエッセンシャルオイルを使う方法がおすすめです。
庭に出るときに、エッセンシャルオイルを染み込ませたハンカチなどを身につけておくと、虫除けの効果があります。小さいお子さんに使う場合は、ハーブの成分を使った「虫除けブレスレット」や「虫除けシール」が便利です。
植物に寄りつく虫を遠ざける場合は、植物の近くにハーブを植える方法があります。
または、ハーブから抽出したエッセンシャルオイルを薄めた液を、植物に直接散布する方法がおすすめです。
植物に寄りつく虫を遠ざける方法としては、ハーブのほか、木や竹から作られた虫除け剤「木酢液・竹酢液」を使う方法もあります。
5.虫が集まりにくい庭をつくろう
虫除けのためのさまざまな方法をご紹介しましたが、一時的に虫を遠ざけることができても、草木のある自然な環境にはどうしても虫が集まってきてしまいます。
虫除けの効果を持続させて、できるだけ庭に虫が寄り寄りつかないようにするためには、虫が集まりにくい庭づくりが必要です。
虫が集まりにくい庭ってどんな様子なのでしょうか?
この章では、虫が集まりやすい庭の特徴と、今すぐやるべき、庭づくりのポイントをご紹介します。
5-1.虫が集まりやすい庭の特徴
虫が集まりやすい庭には、次のような特徴があります。
・草木が多く、うっそうとしている
・足元に雑草がたくさん生えている
・枯葉がたくさん落ちている
・使っていない植木鉢が放置されている
・地面が湿っている
・風通しが悪い
自宅の庭がこのような状態になっていたら、蚊やハエ、アブラムシ、ダンゴムシ、カメムシなどいろいろな虫が集まってくるでしょう。
なぜなら、虫にとって、このような状態こそがとても快適な環境だからです。
・止まってじっとしているための葉っぱがある
・隠れる場所がある
・草木が揺すられることがない
・水たまりや湿った場所がたくさんある
・餌がもたくさんある
庭にこのような場所があれば、虫は安心してそこで暮らし、卵を産むことができるのです。
大切な庭を、虫たちの宝庫にはしたくないですよね。
そのためには、これからご紹介するような方法で、虫が集まりにくい環境をつくっていきましょう。
5-2.虫が集まりにくい庭にするために今すぐやるべきこと
せっかく虫除けをするなら、効果を最大限に発揮するための環境づくりから始めましょう。
虫が集まりにくい庭にするために、すぐに始められる、今すぐやるべき対策をご紹介します。
5-2-1.水が溜まる場所をなくす
庭を見回して、水が溜まっている場所を見つけたらすぐに水を捨てましょう。
水がいつまでも溜まっていると、蚊が卵を産みつけて、ボウフラが大量に発生してしまいます。
じめじめした場所に蚊がたくさん集まっているのはこのためです。
水たまりがなければ蚊は繁殖できないので、庭に蚊が大量発生することはありません。
植木鉢の受け皿、放置されているバケツやおもちゃ、空き缶やペットボトル、置きっぱなしの石鉢など。
雨が降って水が溜まってしまいそうなものを撤去し、ボウフラが繁殖する場所を作らないようにすることが大切です。
5-2-2.枯葉やゴミを捨てる
庭に溜まっている枯葉やごみを掃除して処分しましょう。
庭に植木がある場合、定期的に落ち葉を掃除しなければ、あっという間に枯葉が庭に積み重なってしまいます。
枯葉が堆積した地面は、虫にとっては最高に過ごしやすい住みかになるので、どんどん虫が集まって繁殖してしまうのです。庭の堆積物を撤去することで、虫も一緒に退治することができます。
庭木があると落ち葉がすぐに溜まってしまうので、定期的に庭を掃除して、地面が枯葉やごみで覆われないようにすることが大切です。
5-2-3.日当たりを良くする
庭の日当たりを良くして、庭全体ができるだけ明るく、日差しがたくさん入るようにしましょう。
虫は暗いところに集まる習性があり、日当たりのよい場所や明るい場所には寄りつかないからです。
影になる場所をできるだけ減らすことで、虫が寄りつきにくい庭にすることができます。
もちろん、庭の向きによって日差しの入り方が異なるので、庭の隅々にまで日差しが行きわたるようにすることは難しいのですが、できるだけたくさんの日差しが入るような庭づくりを意識しましょう。
葉が繁りすぎて庭を覆っている場合は、木の手入れをして日差しが地面まで届くようにすることが大切です。
5-2-4.風通しを良くする
庭の風通しを良くして、空気が十分に循環できるような環境にすることが大切です。
風通しが悪い庭は、地面が湿って虫が繁殖しやすくなってしまいうからです。
庭がすっきりと片づいて隅々まで風が通るような状態になっていれば、地面もしっかりと乾燥して、虫が嫌う環境になります。
草木や低木が繁って密度の高い状態になっている場合は、定期的に雑草を刈り取り、植木の手入れをして、風通しの良い状態を保つようにしましょう。
5-2-5.下草を除去する
雑草が生い茂った庭は、虫にとってはまさに天国。
薬剤を使って退治しても、また新たな虫が集まってきてしまいます。
庭に雑草を繫殖させないようにすることで、虫の寄りつきにくい庭にすることができます。
面倒でも、こまめに手入れをして、雑草が増えすぎないようにしましょう。
とはいえ、特に夏場の暑い時期、庭の手入れは重労働です。
油断をするとあっという間に雑草が生い茂って地面を覆いつくしてしまうので、虫の寄りつきにくい状態をキープするのは大変ですよね。
実は、生えてくる雑草を草むしりで除去する以外にも、雑草対策にはさまざまな方法があります。
・防草シートを貼る
・砂利を敷く
・除草剤を使う
・グランドカバープランツを植える
参考になる記事をいくつか紹介いたします。
こちらの記事では、防草シートの選び方と施工手順を解説しています。
こちらの記事で、防草シートの効果を最大限発揮する方法を解説しています。
「雑草の苦痛から解放される!」と、大注目のグランドカバープランツクラピアをご紹介しています。
こちらの記事では、人気のグランドカバープランツタマリュウをご紹介しています。
まとめ
庭の虫除けに効果が期待できる3つの方法、虫除けにおすすめのハーブ、虫が集まりにくい庭をつくるために抑えておくべきポイントなどの情報をご紹介しました。
庭の虫除けに効果が期待できる3つの方法
① 薬剤で庭の虫除けをする
② ハーブなどの植物で庭の虫除けをする
③ 専用機器で庭の虫除けをする
虫が集まりにくい庭にするために、今すぐやるべきこと
① 水が溜まる場所をなくす
② 枯葉やゴミを捨てる
③ 日当たりを良くする
④ 風通しを良くする
⑤ 下草を除去する
あなたの自宅の庭づくりに、この記事がお役に立てれば幸いです。