「ドラセナ・コンパクタってどんな植物なんだろう?」
「どうやって育てればいいのかな?」
あなたはこのような疑問をお持ちではないでしょうか?
実は、ドラセナ・コンパクタは、ドラセナの中でも丈夫で非常に育てやすい種類です。
今回は、今までドラセナコンパクタを数多く販売した私たち、観葉植物販売店のミドリスが、ドラセナコンパクタについて徹底解説します。
【この記事でわかること】
ドラセナコンパクタの基本情報(種類・花言葉・風水・相場など)
育て方(お手入れカレンダー付き)
枯れる原因と対処法
葉っぱの先が枯れる原因
このように、今ドラセナ・コンパクタを検討している人が、元気に管理できるまで知識を得ることができます。
初心者の方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事の目次
1.ドラセナコンパクタの基本情報
この章では、ドラセナコンパクタの基本情報を記載します。
1-1.ドラセナコンパクタは「ドラセナ・デレメンシス(フラグランス)」の系統品種
ドラセナコンパクタは、流通しているほとんどが「デレメンシス」系統の品種になります。
デレメンシスは、現在「フラグランス(フレグランス)」と呼ばれる系統となります。
フラグランス系統には、一番人気品種「マッサンゲアナ」や、「ワーネッキー」、「レモンライム」などがあります。
ドラセナコンパクタを含む「ドラセナフラグランス」について詳しく解説した記事を公開しました。
ドラセナフラグランスとは?人気の種類や育て方、枯れる原因を徹底解説1-2.ドラセナコンパクタには、斑入り品種やパープル色の種類も存在する
先ほど、コンパクタはほとんどが「ドラセナ・デレメンシス・コンパクタ」が主流と述べましたが、希少種としていくつか存在ます。
【ドラセナ・デレメンシス・コンパクタ以外の種類】
ドラセナ・コンパクタ・バリエガタ:黄色の斑入り種類
ドラセナ・パープルコンパクタ:葉っぱが赤紫色の種類
このように、斑入り品種や葉っぱが赤紫の変わった種類が存在します。
1-3.他の種類との違いは、成長速度が比較的遅い
ドラセナ・コンパクタは、他のドラセナと比べて葉っぱ同士の密集度が高く、成長速度が遅いのが特徴です。
そのため、遅い成長速度と、葉っぱをコンパクトに密集させていることから「コンパクタ」と名付けられました。
同じ姿を長く楽しめるのは、観葉植物として導入するメリットになります。
ドラセナの種類について解説した記事がありますので、ぜひお読みください。
ドラセナの種類15選|激レア希少種や人気品種、育て方を写真付きで解説1-4.コンパクタの花言葉は「幸福」
ドラセナコンパクタの花言葉は、他のドラセナと同じく「幸福」です。
素晴らしい花言葉で、贈り物にも大人気です。
特に、結婚祝いや新築祝い、開店祝い等でよく利用される植物です。
人気の観光地、ハワイでも昔からドラセナは家の前に置くと幸運を運ぶという逸話があり、大人気の植物です。
もちろん、自分用として購入する方も非常に多い、人気の観葉植物です。
1-5.風水では「金運アップ」「仕事運アップ」「邪気を払う」を言われている
ドラセナのような上向の葉っぱは、「金運アップ」と「仕事運アップ」に良いとされています。
また、尖った葉っぱは「邪気を払う」とされている魔除け効果があるとされています。
風水の観点からも、素晴らしい観葉植物であることがわかります。
1-6.観葉植物として人気な理由は「サイズ感」と「丈夫さ」
ドラセナコンパクタは、サイズ的にも非常にコンパクトで、成長が遅いため「同じ姿を長い間楽しむことができる」という理由で、非常に人気が高いです。
確かに、気に入った観葉植物があっても、成長と共に姿が変わってしまうことは多々あります。
その点で、草姿を維持できるドラセナコンパクタは、魅力的な観葉植物です。
また、コンパクタをはじめ、ドラセナは非常に丈夫な植物です。
耐陰性にも優れており、日陰でも管理することができるのが魅力です。
日当たりを求める観葉植物が多い中で、耐陰性が優れ、どんな場所でも過ごすことができるドラセナは重宝されています。
ドラセナコンパクタをさらにおしゃれにする方法として「おしゃれな台に飾る」方法があります。
観葉植物の台について詳しく解説した記事がありますので、ぜひ合わせてお読みください。
観葉植物の台12選!ワンランク上の部屋を目指す配置のコツ3つ1-7.価格帯は「2,000円(3号)〜20,000円(10号)」まで様々
ドラセナコンパクタの価格帯は次の通りです。
鉢サイズ | 価格 |
3号(高さ10cm〜) | 2000円〜 |
4号(高さ10cm〜) | 3000円〜 |
5号(高さ20cm〜) | 5000円〜 |
6号(高さ40cm〜) | 6000円〜 |
7号(高さ50cm〜) | 7000円〜 |
8号(高さ100cm〜) | 11000円〜 |
9号(高さ120cm〜) | 15000円〜 |
10号(高さ120cm〜) | 20000円〜 |
このように、サイズによって大きく異なります。
基本的には「大きさ」と「気に入った樹形」で決めることをおすすめします。
「小さすぎる」「大きすぎる」はお部屋に置いたときに逆にデザイン性を低くしてしまいます。
置く予定の場所に、実際に置いた際のイメージをしましょう。
また、「気に入った樹形」を選ぶことで長い間、ドラセナを大切に育てることができます。
愛情を注ぐことで、健やかに育つことができるでしょう。
2.ドラセナコンパクタの育て方
この章では、ドラセナコンパクタの育て方を解説します。
まずは年間のお手入れカレンダーをご覧ください。
それぞれ詳しく解説します。
2-1.置き場所は基本的にレースカーテン越しの明るい場所
ドラセナコンパクタの置き場所は、「レースカーテン越しの明る場所」を基本としましょう。
耐陰性にも優れるので、日陰でも管理することができますが、一番良いのはレースカーテン越しの明る場所です。
直射日光は葉焼けの危険性がありますので、注意しましょう。
2-2.水やりは季節によって頻度を変える
ドラセナの水やりは他の観葉植物と同じく、「季節によって頻度変える」というのが基本です。
春から秋の暖かい時期:土が乾いたタイミングでたっぷりと水やり
冬:土が乾いてから1週間程度経過してから水やり
このように季節によって大きく異なります。。
水やりの量は、「1回の水やりの量は一年を通して変えずたっぷりとあげる」です。
夏でも秋でも、鉢底から水が出るくらい与えましょう。
水やりには、水分補給の他、「土の中に新鮮な空気を入れる」や「老廃物を鉢底から流す」という重要な役割があります。
ドラセナの成長とともに、土の中の酸素量が減りますので、水やりによって酸素を補給します。
そのため、1回の水やりはたっぷりとあげましょう。
観葉植物の水やりについて詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
観葉植物の正しい水やり方法|時間や頻度と注意点をわかりやすく解説2-3.植え替えは1、2年に1度、4月から7月に行う
ドラセナコンパクタの植え替えは、1、2年に1度が目安です。
10号以上の大型鉢の場合は、3年程度でも問題ありません。
植え替えが必須な理由は次の4つです。
植え替えが必要な理由4つ
1.根詰まりの防止
2.古い根や腐った根を除去する
3.古い土を入れ替えることで老廃物や有害な微生物を除去する
4.土の栄養分の改善
特に根詰まりを起こすと、ドラセナが水分・栄養を補給できなくなり、枯れてしまいます。
確実に1、2年に1度は行わないといけない作業となります。
時期は、暖かくなった4月後半から7月にかけて行いましょう。
植え替えは次の手順で行います。
ドラセナを植え替えする手順
STEP1.水やりを一週間程度控える
STEP2.一回り大きい新しい鉢に鉢底石と鉢底ネットを入れる
STEP3.観葉植物用の土を3割程度入れる
STEP4.ドラセナを鉢からゆっくり出してほぐしながら土を落とす
STEP5.古い根や黒い根、腐った根をハサミでカットする
STEP6.ドラセナを新しい鉢に入れて、鉢の一番上から2、3cmまで土を入れる
STEP7.割り箸などで根の隙間まで土が入るようにつつく
STEP8.鉢底から水が出る程度、たっぷり水やりをする
STEP9.観葉植物が落ち着くまでは日陰で管理する
このような手順となります。
項目は多いですが、準備ができれば30分ほどで完了します。
観葉植物の植え替えについて詳しく解説した記事がありますのでぜひご覧ください。
観葉植物の植え替えが絶対必要な理由4つ|手順と時期、注意点を解説植え替えの際に、おしゃれな植木鉢に交換すると、さらにデザイン性がアップします。
おしゃれな植木鉢について知りたい方は、次の記事をご覧ください。
2-4.肥料は春から秋に緩効性化成肥料を与える
ドラセナの成長をサポートするために成長期には肥料を与えましょう。
成長と共に土の栄養分が少なくなりますので、補給することでドラセナが成長しやすくなります。
肥料を使うポイントは次の3つです。
1.4月から9月の成長期に与え、冬場に効果が残らないようにする
2.緩効性化成肥料を使う
3.用法用量を正しく守る
重要なポイントなので詳しく解説します。
1.4月から9月の成長期に与え、冬場に効果が残らないようにする
肥料は成長期以外には必要ありません。
逆に成長が緩慢で休眠期の冬に肥料を与えると、ドラセナに負担をかけて枯れてしまうことがあります。
また、9月に効果が長い肥料を与えるのも危険な行為です。
例えば、9月に効果期間3ヶ月の肥料を与えると、真冬でも肥料成分が効果を発揮してドラセナにダメージを与えます。
そのため、冬場には効果が残らないように肥料を調整しましょう。
秋の肥料は、効果期間が短い観葉植物用の液体肥料がおすすめです。
2.緩効性化成肥料を使う
肥料は基本的に固形の「緩効性化成肥料」がおすすめです。
ゆっくり長く効く緩効性は、観葉植物と相性が良いです。
ホームセンターなどにもある、高度化成肥料は濃度が濃く、枯れてしまう危険があるので注意しましょう。
また、固形肥料は「化成肥料」と「有機肥料」があります。
有機肥料は、有機物が多く含まれているので、室内で与えた場合に虫が寄りやすくなります。
そのため、観葉植物には化成肥料がおすすめです。
また、化成肥料ではなく、ポイントで「液体肥料」を使うのも良いでしょう。
ただ、効果が同じものを与えると逆にダメージを与えるので注意しましょう。
3.用法用量を正しく守る
肥料は、用法用量を正しく守ることが非常に重要です。
与え過ぎは毒になり、ドラセナを枯らしてしまいます。
そのため、商品ラベルに記載の、散布量・希釈倍率・効果の期間などを遵守して適切に使用しましょう。
2-5.剪定は2年に1度を目安に行う
ドラセナの剪定は、あまり頻繁に行う必要はありません。
成長に合わせて2年に1度程度行いましょう
時期は5月から6月のよく晴れた日の午前中がおすすめです。
湿気が多いと、切り口に雑菌が入りやすくなります。
そのため、乾燥しやすい晴れた日の午前中を目処に行いましょう。
剪定が必要な理由は次の4つです。
【ドラセナに剪定が必要な理由4つ】
1.蒸れによる病害虫の発生を予防する
2.不必要な枝をカットし、栄養をコントロールする
3.日当たりが悪い枝葉の対処をする
4.樹形の整え、美観を維持する
ドラセナは品種によっては樹形が崩れにくいですが、病害虫の予防等のために剪定が必要です。
剪定で落とす枝葉は次のようなものです。
・不自然に徒長して樹形を崩している枝
・元気がない葉っぱ
・繁りすぎて葉っぱ同士が重なったり密着しすぎている
・黄色くなった葉っぱ
剪定の重要なポイントは2つです。
1.剪定後に癒合剤を塗る
2.切れ味の良い剪定バサミを使う
切り口には、雑菌の侵入を防ぐために「トップジンMペースト」などの癒合剤を塗りましょう。
切れ味の良い剪定バサミを使うことで、切り口が綺麗になり、成長しやすくなります。
逆に切れ味の悪いものだと、切り口の断片組織が壊れて、剪定後の成長が遅くなったり、雑菌が侵入しやすくなります。
観葉植物の剪定について詳しく解説した記事がありますのでぜひご覧ください。
観葉植物に剪定が必要な理由4つ|初心者でも失敗しない方法を解説2-6.病害虫は、早期発見・対処をする
ドラセナをはじめ、観葉植物の多くは、成長と共に病害虫の被害に遭うことがあります。
基本的に、日々の目視での確認が早期発見につながります。
早期発見をすることで、迅速に対処をして被害の拡大を防ぎます。
ドラセナがかかる可能性がある病害虫を紹介します。
【ドラセナがかかる可能性がある病気】
・炭疽病
・斑点病
・立ち枯れ病
・白絹病
【ドラセナにつく害虫】
・アブラムシ
・ハダニ
・カイガラムシ
このようなものがあります。
どれも他の観葉植物にもつく可能性があるものです。
発見次第早急に対処しましょう。
観葉植物が枯れる原因や、病気の症状・対処法を解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
観葉植物が枯れる原因7つ|危険サインや元気がない時の対処法を解説観葉植物のコバエ駆除方法と予防策を紹介した記事がありますので、あわせてお読みください。
観葉植物のコバエ対策|効果抜群!7つの駆除方法と5つの予防策2-7.耐寒温度は10度程度なので、寒さに注意する
ドラセナコンパクタの耐寒温度は10度程度です。
そのため、屋外の玄関などで管理している場合、冬場は要注意です。
10度を下回ると、ダメージを負って枯れてしまうため、最低気温が15度を下回ってきたら、室内に移動させましょう。
また、真冬に人がいない部屋の窓際などは非常に冷え込みます。
室温に注意をして、できるだけ室内の暖かい場所で管理をしましょう。
エアコンの風によりドラセナが過度な乾燥状態になることがあります。
2-8.土は観葉植物専用のものを使う
基本的にドラセナは室内で管理する方が多いので、土は「室内の観葉植物専用」のものを使いましょう。
理由は2つあります。
・観葉植物用の土は水はけが良い設計をされている
・室内用は、虫が寄りやすい堆肥などが使われていない
観葉植物の土は、水はけ重視が基本です。
枯れる理由の多くが根腐れなので、水はけが良いものを使って根腐れを防ぎます。
また、室内用の土は堆肥や腐葉土が使われていないものがほとんどなので、虫が寄りにくいです。
逆に、ホームセンターの一般的な培養土などは、有機物を多く含んでいるので虫が寄りやすくなります。
室内で育てていて虫が湧くと不快になりますので、室内用のものを使いましょう。
ミドリスおすすめの土は「プロトリーフ」です。
3.ドラセナコンパクタが枯れる原因8つと対処法
この章では、ドラセナコンパクタの枯れる原因と対処法を解説します。
事前に知っておくことで、大切なドラセナを守ることができます。
3-1.水のあげすぎによる「根腐れ」
ドラセナコンパクタが枯れる原因で多いのが「根腐れ」です。
根腐れは次のような原因で発生します。
【根腐れの主な原因3つ】
・水のあげすぎ
・鉢が大きすぎる
・根詰まり
特に、多いのが水のあげすぎです。
観葉植物を育てる中でついつい水やりの回数が増えてしまうと、根腐れを起こしてしまいます。
根腐れを起こすと、ドラセナに次のような症状が発生します。
・葉っぱが萎れる
・土の乾きが遅くなる
・幹や葉っぱがブヨブヨしている
・根が黒くなっている
・根が簡単に取れる
・臭う(腐った臭いやカビ臭い)
根腐れが進行すると、復活が困難になります。
まずは、次の対処法を試してみましょう。
・水やりを控えて土と根っこを乾燥させる
・植え替えをして腐った根っこを全て取り除く(※土も新しくする)
・1週間以上水やりを控える
対処後に様子を見て、成長に動きがあれば復活する可能性はあります。
3-2.植え替えをしなかったことによる「根詰まり」
根詰まりは、ドラセナコンパクタの根っこが鉢の中いっぱいに張り巡らされてパンパンになっている状態です。
根詰まりを起こすと、栄養や水分を根から吸収できなくなり、最終的には枯れてしまいます。
症状は次の通りです。
・水を吸わない
・土が渇きやすい
・鉢底から根っこが出ている
・成長が遅い
・変色(黄色)する
このような症状があります。
ただ、変色や成長が遅いことは、他の要因の可能性もありますので、「変色=根詰まり」ではないことを理解しておきましょう。
根詰まりを放置していると、最終的には枯れてしまいます。
根詰まりの解決方法は「植え替え」です。
ドラセナコンパクタの植え替えは次の手順で行います。
【ドラセナコンパクタの植え替えステップ】
STEP5.新しい鉢に「鉢底ネット・鉢底石」を入れる
植え替えの適期は、5月から7月あたりですが、根詰まりは緊急性が高いので、冬以外の季節であれば、植え替えをしましょう。
3-3.病気による枯れ
ドラセナを育てる上で、気をつけるべき病気と対処法は次の通りです。
【黒すす病】
原因:カイガラムシやアブラムシの排泄物
症状:茎や葉っぱが黒っぽいすすのように覆われる
対処法:黒いすすを濡れティッシュでシャワーをかけならが落とし、薬剤散布(オルトラン水和剤など)
黒すす病は、原因となるカイガラムシが誘引する病気です。
カイガラムシは、乾燥した状態が好むので、葉水などで防ぐことができます。
【立ち枯れ病】
原因:高温多湿による土壌菌の活性化
症状:葉っぱが黄色くなり、立ったまま枯れる。最終的には茎が腐る。
対処法:用土の殺菌(GFベンレート水和剤など)、落ち着いたら植え替え
立ち枯れ病は土壌菌が原因ですので、一度用度を殺菌した後、ドラセナが落ち着いてから5月〜7月を目処に植え替えを実施しましょう。
新しい用土で、菌が繁殖しないように管理しましょう。
【灰色カビ病】
原因:ボトリチス・シネレアというカビが原因
症状:葉っぱなどに灰色に染みたような枯れが広がる
対処法:病気になった葉っぱを切り取り、薬剤散布(トップジンM水和剤など)
灰色カビ病は春先から梅雨にかけて発生しやすい病気です。
感染力も強いので、発見したら早急に対処しましょう。
【炭疽病】
原因:高温多湿による炭疽菌の活性化
症状:灰色(白に近い)や黒の斑点が葉っぱや茎に現れて枯れる
対処法:該当場所の切除及び薬剤散布(GFベンレート水和剤など)
炭疽病は、葉っぱだけではなく茎にも悪影響を与えます。
観葉植物で重要な役割を果たす「道管(水を運ぶ管)」や「篩管(栄養分を運ぶ管)」まで枯らし、最終的には全体を枯らすことがあります。
非常に被害が大きくなるため、早期発見が重要なポイントです。
【うどんこ病】
原因:高温多湿によるカビ菌の活性化
症状:うどん粉がかかったように白くなる枯れる
対処法:該当場所の切除及び薬剤散布(カリグリーンなど)
うどんこ病も早期発見が重要です。
白い粉が葉っぱを覆うと光合成ができなくなります。
発見次第、早急に対処しましょう。
3-4.害虫による枯れ
ドラセナを枯らす原因となる害虫はいくつかあります。
【ハダニ】
場所:乾燥した環境を好み、葉っぱの裏に付着する
影響:ドラセナの葉っぱから栄養を吸い、枯らす
対処法:葉水と薬剤散布(ベニカX ファインスプレーなど)
ハダニは乾燥する時期や夏に発生しやすいです。
白い糸のようなものがあれば、発生している可能性が高いです。
【カイガラムシ】
場所:葉や茎に付着
影響:葉っぱから栄養を吸って枯らしたり、黒すす病の原因となる。
対処法:葉水、直接駆除もしくは薬剤散布(ベニカX ファインスプレーなど)
カイガラムシは目視で確認できますので、ブラシなどで直接駆除が可能です。
カイガラムシが小さいうちは、ベニカなどでの薬剤駆除、成虫はブラシなどの直接駆除がおすすめです。
【アブラムシ】
場所:葉や茎に付着(大量発生する場合もある)
影響:食害、アリを誘引、病気を誘引
対処法:薬剤散布(ベニカX ファインスプレーなど)
アブラムシは、食害だけではなく、蟻を連れてきたり、「モザイク病」という病気を引き起こす原因となります。
発見次第、薬剤散布をして駆除しましょう。
ナメクジ、カメムシなど発見次第、可能な限り早く駆除するようにしましょう。
3-5.直射日光による葉焼け
ドラセナは日光が好きな植物ですが、強い紫外線の時期(5月から真夏にかけて)は、葉焼けの危険があります。
一度葉焼けを起こした葉っぱは元には戻りません。
そのため、紫外線が強い時期は直射日光に当てないように管理しましょう。
万が一、葉焼けを起こした場合は、その部分の葉っぱはカットしましょう。
3-6.寒さによる枯れ
ドラセナコンパクタは、耐寒温度が10度程度です。
他の観葉植物と比べて、少し寒さに弱い植物です。
そのため、冬になった際には、必ず室内で管理する必要があります。
普段、玄関先やベランダなどで管理している方は、最低気温が15度を下回った段階で、室内に取り込みましょう。
寒い中で管理すると、凍死してしまう可能性もあります。
3-7.誤った施肥による枯れ
ドラセナをはじめ、観葉植物は誤った方法で肥料を与えると逆にダメージを負って枯れてしまうことがあります。
肥料でダメージを与えるパターン3つ
・休眠期の冬に施肥をしてしまう
・効果が3ヶ月継続する肥料を秋口に与えて冬に効果が残ってしまう
・効果が同じ液体肥料と固形肥料を与えて肥料焼けを起こす
このように、ドラセナの成長を助ける肥料も、与え方によっては毒になってしまいます。
基本的には、ドラセナの成長期に、肥料の商品ラベルに記載の用法用量を順守して肥料を与えましょう。
3-8.過度な乾燥による体調不良
ドラセナは、乾燥しすぎると体調不良を起こします。
特に乾燥しやすい冬などは、注意が必要です。
乾燥は、病気の原因となるアブラムシなどの害虫もつきやすくなります。
そのため、乾燥する時期には、定期的な葉水で乾燥を防ぐようにしましょう。
葉水をしすぎると、葉っぱから水が落ち、土が濡れます。
たくさんすると、水やりをしているような状態になって根腐れを起こす危険があります。
そのため、「葉っぱを湿らす程度」を意識して葉水を行いましょう。
4.ドラセナコンパクタの葉先が枯れる6つと対処法
ドラセナの葉っぱの先が枯れる原因はいくつかあります。
・水のあげすぎ
・根腐れ
・水不足
・根詰まり
・急激な温度変化
・乾燥
このように様々な原因が考えられます。
原因を特定するためには、「今までの管理を振り返る」ということがヒントになります。
【振り返りの例】
・水を高頻度で与えていた=根腐れor水分過多
・水やりをしばらく忘れていた=水不足
・3年以上植え替えをしていない=根詰まり
・エアコンが効いた部屋で乾燥していた=乾燥
このように、振り返ることで、今までの管理方法から原因を特定することができます。
5.ミドリスのドラセナコンパクタの販売サイト
ミドリスではドラセナコンパクタを販売しています。
下記の通販サイトからご覧ください。
・ドラセナ・コンパクタ 6号鉢
そのほかのドラセナはこちら
ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアナ 可愛い4号鉢
・ドラセナ・マッサンゲアナ 5号鉢
・ドラセナ・サンデリアーナ 6号鉢
・ドラセナ・ジェレ 5号鉢
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ドラセナコンパクタについて詳しく解説しました。
簡単にまとめます。
ドラセナコンパクタの基本情報
コンパクタは「ドラセナ・デレメンシス」の系統品種
斑入り品種やパープル色の種類も存在する
他の種類との違いは、成長速度が比較的遅い
コンパクタの花言葉は「幸福」
風水では「金運アップ」「仕事運アップ」「邪気を払う」を言われている
観葉植物として人気な理由は「サイズ感」と「丈夫さ」
価格帯は「2,000円(3号)〜20,000円(10号)」まで様々
ドラセナコンパクタの育て方
置き場所は基本的にレースカーテン越しの明るい場所
水やりは季節によって頻度を変える
植え替えは1、2年に1度、4月から7月に行う
肥料は春から秋に緩効性化成肥料を与える
剪定は2年に1度を目安に行う
病害虫は、早期発見・対処をする
耐寒温度は10度程度なので、寒さに注意する
土は観葉植物専用のものを使う
ドラセナコンパクタが枯れる原因8つ
1.水のあげすぎによる「根腐れ」
2.植え替えをしなかったことによる「根詰まり」
3.病気による枯れ
4.害虫による枯れ
5.直射日光による葉焼け
6.寒さによる枯れ
7.誤った施肥による枯れ
8.過度な乾燥による体調不良
コンパクタの葉先が枯れる6つ
・水のあげすぎ
・根腐れ
・水不足
・根詰まり
・急激な温度変化
・乾燥
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。