「ストレリチアってどんな植物なのかな?」
「自分でも育てることができるのかな?」
あなたはこのような疑問をお持ちではないでしょうか。
ストレリチアは非常に綺麗なお花を咲かせる人気の観葉植物です。
今回は、年間数百鉢のストレリチアを販売する観葉植物販売店のミドリスがストレリチアについて徹底的に解説します。
【この記事でわかること】
・ストレリチアの基本情報(原産地、花言葉、風水など)
・オーガスタ(ニコライ)、レギネ、ノンリーフ(ユンケア)の紹介
・ストレリチア・レギネとオーガスタの違い
・ストレリチアの上手な育て方
・枯れる原因7パターン
・株分けでの増やし方
・ストレリチアに関するよくある質問
このように、非常にボリュームがある内容になっております。
この記事を読めば、ストレリチアがどんな観葉植物なのかを知り、どの品種を選ぶべきかの判断材料になり、上手に育てることができるレベルまで知識を得ることができるでしょう。
この記事の目次
1.ストレリチア(極楽鳥花)とは?基本情報を解説
この章では「そもそもストレリチアってどんな植物?」という疑問を解決します。
1-1.ストレリチアは南アフリカ原産の植物
ストレリチアは、南アフリカ原産の植物で、5種類程度が存在します。
植物愛好家であったイギリス国王ジョージ3世の王妃シャーロットの旧姓に由来しています。
1-2.「天国の白い鳥」や「極楽鳥花」と呼ばれてる
ストレリチアはいくつか種類があり、それぞれ別名で呼ばれることがあります。
ストレリチア・オーガスタ(ニコライ):天国の白い鳥、瑠璃極楽鳥花
ストレリチア・レギネ:極楽鳥花
オーガスタは綺麗な白い花を咲かせることから「天国の白い鳥」、レギネはオレンジとブルーの派手なお花が「極楽鳥」に見えることから「極楽鳥花」と呼ばれています。
1-3.ストレリチアの花言葉は「輝かしい未来」「寛容」「気取った恋」「恋の伊達者」
ストレリチアはたくさんの花言葉が付けられています。
特に「輝かしい未来」というのは、素晴らしい言葉です。
「気取った恋」「恋の伊達者」というのは、ストレリチアの花を見た人々が美しさに浮かれていたり歓喜する様子から付けられました。
1-4.風水では「金運アップ」「子宝運アップ」のアイテムとされている
ストレリチアは風水の観点から「金運」「子宝運」がアップすると言われています。
1-5.大きく育ったストレリチアは、5月から10月ごろに開花する
ストレリチアの開花シーズンは5月から10月です。
茎の先端に2、3輪、花をつけます。
開花が終わった花は摘み取ってあげましょう。
小さな株は咲かないことも多いです。
1-6.ストレリチアは贈り物にも人気の観葉植物
ストレリチアは贈り物としても人気です。
花言葉が「輝かしい未来」ということと、スタイリッシュな外見が人気の理由です。
1-7.ストレリチア・オーガスタは「オーガスタ」として非常に多く流通している
ストレリチア・オーガスタは、ほとんどの場合が「オーガスタ」として流通しています。
「ストレリチア」をつける方が珍しいほど、オーガスタが一般的な呼び名になっています。
そのため「オーガスタ」を知っていてもストレリチアという名前を知らない方も多いです。
2.ストレリチアの人気品種3種類を紹介
この章ではストレリチアの人気品種を解説します。
【ストレリチアの人気品種】
ストレリチア・オーガスタ(ニコライ)「天国の白い鳥」
ストレリチア・レギネ(極楽鳥花)
ストレリチア・ノンリーフ (ユンケア)
それぞれ写真付きで解説します。
2-1.ストレリチア・オーガスタ(ニコライ)「天国の白い鳥」
ストレリチア・オーガスタは別名「ストレリチア・ニコライ」とも呼ばれる品種です。
ルリゴクラクチョウカ(瑠璃極楽鳥花)とも呼ばれています。
白い綺麗なお花を咲かせることから「天国の白い鳥」と呼ばれています。
オーガスタの特徴はなんと言っても「大きな楕円形の葉っぱ」です。
バナナの葉っぱのようで可愛らしい外見です。
花も葉っぱもどこか南国風のトロピカルな印象を受けます。
また、ストレリチアの中では最大種です。
2-2.ストレリチア・レギネ(極楽鳥花)
レギネの特徴はなんと言っても派手はお花です。
極楽鳥に似ている特徴的な花を咲かせます。
別名の「極楽鳥花」として流通していることも多いです。
2-3.ストレリチア・ノンリーフ (ユンケア)
ノンリーフは、葉っぱが小さくスタイリッシュな外見が特徴の種類です。
オーガスタやレギネと比べて、流通量が非常に少なく、「希少品種」とされています。
ノンリーフは、成長と共に姿を変えます。
大きくなると、葉っぱが無い茎が出てきて、最終的には葉っぱがついている茎がなくなります。
そのことにより、耐寒性も上がり、0度以下でも枯れないようになります。
レギネと同じく「極楽鳥」のようなお花を咲かせます。
3.ストレリチア(極楽鳥花)とオーガスタの違い
レギネとオーガスタの違いは、お花の色です。
原生地の南アフリカでは、レギネは草丈1m〜2mに比べ、オーガスタは7m以上になります。
観葉植物で鉢の中で育てる分にはそこまで大きく影響はありません。
育て方にも大きな違いはありませんので、選び方は「気に入った品種を選ぶ」ことです。
最後に、ストレリチアの呼び名が混同されているので、整理します。
多くの人が指す「ストレリチア」は「ストレリチア・レギネ」です。
別名、「極楽鳥花」と呼ばれています。
オーガスタは「ストレリチア・オーガスタ」または「ストレリチア・ニコライ」
別名、「天国の白い鳥」「瑠璃極楽鳥花」と呼ばれています。
ストレリチア・レギネ | ストレリチア・オーガスタ |
4.ストレリチア(極楽鳥花)の育て方
この章ではストレリチアの育て方を記載します。
まずはカレンダーでご覧ください。
4-1.置き場所は日当たりの良い南面
ストレリチアは、日光が大好きな植物です。
基本的には、南側の日光が当たる窓際に置くのがベストです。
春と秋には、ベランダで直射日光を当ててあげると、元気に育ちます。
特にお花を咲かせたい方は日光に当てるのが重要なポイントです。
屋外で管理する方は、冬だけはエアコンの当たらない室内に移動させましょう。
私たちで管理しているストレリチアも、夏場に葉焼けしてしまうことがあります。
そのため、真夏はレースカーテン越しなどで管理すると良いでしょう。
日照量が少ない時は、観葉植物育成ライトでカバーできることもあります。
観葉植物の育成ライトについて詳しく解説した記事がありますので、ぜひご覧ください。
4-2.水やりは季節によって頻度を変える
ストレリチアの水やりは、他の多くの観葉植物と同じく、季節によって頻度を変えます。
春から秋:土が乾いたタイミングでたっぷりとあげる
冬:土が乾いてから4、5日経過した後、たっぷりとあげる
このような頻度で水やりを行います。
私たちでストレリチアを管理している際も上記のような頻度で水やりをしています。
ただ、冬場に水を与えすぎると根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。
水の吸収が遅い場合は、軽めに水やりをしてもいいかもしれません。
4-3.土は観葉植物用の水はけの良い土を選ぶ
ストレリチアの土は「観葉植物用の土を」使いましょう。
ご自身で配合される場合は「赤玉土5・パーライト3・バーク堆肥2」の比率で作りましょう。
観葉植物は、水はけ重視の配合が基本ですので、市販の腐葉土や培養土のみだと、相性が悪くなります。
4-4.植え替えは1、2年に1度、5月ごろに行う
ストレリチアも他の多くの観葉植物と同じく、1、2年で植え替えが必要です。
植え替えをしないと、根が鉢の中にパンパンになってしまい、隙間がなくなって「根詰まり」を起こします。
根詰まりを起こすと、根が水分や栄養を吸えないことに加え、酸素も供給されなくなり、やがて枯れます。
そのため、根詰まりを防ぐためにも植え替えは「必須の作業」となります。
植え替えは次のステップで行います。
STEP1.水やりを1週間ほどストップして鉢の土を乾かす
土を乾かす目的は、植え替えの際に取り出しやすくするためです。
5月であれば、1週間程度でしっかり乾くでしょう。
STEP2.新しい鉢に、鉢底ネットと鉢底石を入れる
鉢底ネットと鉢底石の役割は次の通りです。
鉢底ネット:土の流失を抑え、鉢底から虫の侵入を防ぐ
鉢底石:排水性の向上と、酸素が入りやすいようにする
このような重要な役割があります。
STEP3.鉢に3割程度、観葉植物用の土を入れる
土は「観葉植物用の土」を用意しましょう。
ストレリチアをはじめ、観葉植物は水はけが重要です。
市販の観葉植物用の土は、水はけに重点を置いた配合で作られています。
STEP4.ストレリチアを古い鉢からゆっくり出す
あまり強く引っ張るとストレリチアにダメージを与えるのでゆっくり出してください。
STEP5.土をほぐし、黒い根や伸びすぎた根、古くなった根を切る
たくさんの根が出ていると思います。
根をスッキリさせて、ストレリチアが栄養を吸収しやすいようにしてあげましょう。
STEP6.ストレリチアを新しい鉢へ入れて観葉植物用の土を入れる
鉢の中心にストレリチアを配置して土を入れていきましょう。
ストレリチアを支えながら周りにゆっくり土を入れると綺麗に仕上がります。
土は、鉢の一番高い部分から2、3cm下程度が綺麗に仕上がります。
STEP7.鉢を少し揺らしたり、土を割り箸で押し込んで、根の隙間を埋める
土を入れただけだと、ストレリチアの根の部分に隙間がある状態です。
軽く揺らしたり、割り箸でつつくことで隙間が埋まります。
STEP8.鉢底から水が出るくらいたっぷり水やりをする
たっぷり水をあげた後は、土が沈む場合があります。
土が沈みすぎた場合は、土を少し足しましょう。
STEP9.二週間程度は半日陰で管理する
植え替えはストレリチアに負担をかけます。
負担がかかった状態で、いきなり直射日光を当てるとダメージを負います。
そのため、植え替え後2週間程度は半日陰で管理しましょう。
植え替えの際に、おしゃれな植木鉢に交換すると、さらにデザイン性がアップします。
おしゃれな植木鉢について知りたい方は、次の記事をご覧ください。
4-5.肥料は春から秋に緩効性化成肥料または液体肥料を与える
ストレリチアの成長をサポートするために春から秋までは肥料を与えます。
緩効性化成肥料のマグァンプの置き肥するのがおすすめです。
観葉植物用の液体肥料でも大丈夫です。
注意点としては、用法用量を守ることです。
濃すぎたり、頻度を多くし過ぎると、かえってストレリチアにダメージを与えます。
そこに肥料を与えると、ストレリチアにダメージを与えてしまいます。
そのため、冬の期間には肥料を与えないようにしましょう。
秋口の施肥の際にも、冬に効果が残らないように計算することが大事です。
4-6.剪定は5月から7月に根元からカットする
5月から7月にかけて剪定を行います。
この時期は成長スピードも早く、剪定してもまた葉っぱが生えてきます。
ストレリチアの剪定は、茎を根元から切ります。
根元から10cm〜30cm程度のところで切っても葉っぱが出てきます。
葉っぱだけ落とすのではなく、茎も一緒に剪定をします。
切る対象は古い葉っぱや、割れしまった葉っぱです。
剪定後は「オルトラン」などのお薬を散布して虫がつかないようにしてあげましょう。
4-6-1.剪定バサミに関する重要なポイント3つ
剪定バサミは、観葉植物を可愛がるための「あなたの大切な相棒」となります。
剪定バサミで重要なポイントが3つあります。
1.切れ味の良いハサミを使うこと
2.普段の剪定はバイパスタイプで行うこと
3.使用後のメンテナンスを行うこと
この3つを押さえておけば、剪定を円滑・安全に行うことができます。
剪定バサミについて詳しく解説した記事はこちら。
剪定バサミおすすめ10選!【用途別】使い勝手抜群のハサミを選べる4-7.葉水は害虫予防の為に定期的に行うようにする
葉水は虫の予防に効果的です。
乾燥していると、害虫がつきやすくなります。
葉水は、葉っぱ全体に水滴が乗る程度で十分です。
特に冬は水を控えめに行うのがベストです。
4-8.ストレリチアの葉丸まるのは不具合のサインなので見逃さない
ストレリチアを育てているときに葉っぱが丸くなった場合は注意が必要です。
不具合のサインを出していると理解しましょう。
葉が丸まるのは、次のような原因が考えられます。
・根詰まり
・日光不足
・水不足
・直射日光の当て過ぎ(夏場)
・エアコンの冷暖房に長時間当たった
・乾燥
これらの原因が考えられます。
まずは今までの管理方法を見直し、当てはまることがあれば、改善しましょう。
5.ストレリチア(極楽鳥花)が枯れるパターン7つ
この章ではストレリチアの枯れるパターンを記載します。
【枯れるパターン7つ】
1.水のやりすぎで枯れる
2.植え替えをせず根詰まりで枯らしてしまう
3.日光不足で枯れる
4.真夏の直射日光で枯れる
5.寒さで枯れる
6.肥料のあげすぎ、間違ったタイミングの施肥で枯れる
7.病害虫で枯れる
それぞれ詳しく解説します。
5-1.水のやりすぎで枯れる
ストレリチアをはじめ、観葉植物を枯らす原因で多いのが「水のあげすぎ」です。
植物に、ついつい水を頻繁にあげてしまう気持ちはわかりますが、「適切な水やり」が必要です。
春から秋:土が乾いたタイミングでたっぷりとあげる
冬:土が乾いてから4、5日経過した後、たっぷりとあげる
このように、適切な頻度で水やりを行いましょう。
5-2.植え替えをせず根詰まりで枯らしてしまう
水やりの次に枯れる原因で多いのが「根詰まり」です。
植物は鉢の狭いスペースで根を張り巡らします。
成長と共に、鉢中に根を回し、根っこで白くなった状態を「根詰まり」と言います。
この記事でも解説した通り、根詰まりを起こすと、枯れる可能性が非常に高いです。
1、2年に1度は必ず植え替えをして、根詰まりを防止しましょう。
5-3.日光不足で枯れる
ストレリチアはずっと日陰で過ごすと日光不足で枯れてしまうことがあります。
枯れなくても、徒長したり葉っぱにハリがなくなります。
日光が当たらない場所に置いている方は、3、4日に1度は屋外に出して日光浴をさせてあげましょう。
5-4.真夏の直射日光で枯れる
日本の真夏の日差しはとても強いです。
植物にとっても許容範囲を超えてしまい、葉っぱが焼けてしまいます。
一度葉焼けを起こした葉っぱは復活しません。
葉焼けを起こしたら根元の茎からカットする必要があります。
特に真夏の午後の日差しは葉焼けを起こしやすいので、真夏はレースカーテン越しに管理しましょう。
5-5.寒さで枯れる
ストレリチアは、耐寒温度が3度程度です。
それを下回ると寒さで枯れてしまうことがあります。
屋外で育てている場合は、冬になったら室内に移動してあげましょう。
5-6.肥料のあげすぎ、間違ったタイミングの施肥で枯れる
肥料は、ストレリチアにメリット多くありますが、間違えた量・タイミングで与えると毒にもなります。
冬場は肥料の効果が残らないようにして、春から秋は適切な量を与えることが重要です。
5-7.病害虫で枯れる
ストレリチアは、病害虫の被害が少ない植物ではありますが、注意は必要です。
害虫は「アブラムシ」「ハダニ」、病気は「うどんこ病」に注意が必要です。
健康に育ち、定期的な葉水で予防できますが、日々観察して少しでも様子が変わったり、害虫が付いたら適切な処置が必要です。
害虫には「害虫スプレー」、病気はお薬が有効です。
観葉植物のコバエ駆除方法と予防策を紹介した記事がありますので、あわせてお読みください。
観葉植物のコバエ対策|効果抜群!7つの駆除方法と5つの予防策6.ストレリチア(極楽鳥花)の増やし方(株分け)
ストレリチアを増やす場合は「株分け」で行います。
葉挿し(挿し木)で増やすことはできません。
また株分けをする場合は「4芽以上」ある鉢が望ましいです。
大きなストレリチアであれば、4芽以上のものが多いですが、5号などは2芽や3芽なのでおすすめできません。
基本的にストレリチアは2芽以上で育てるため、3芽のものを株分けすると、1株と2株になってしまいます。
1株のものは、花がつきにくく、成長が遅くなってしまいます。
そのため、4芽以上のものを2つに分割して、株分けするのが基本となります。
具体的なステップは次の通りです。
株分けステップ1.一週間ほど水やりをストップして土を乾かす
株分けの際に作業しやすいように、土を乾かします。
株分けステップ2.ストレリチアを鉢から出して根を剪定する
ストレリチアを出して、横にすると作業しやすいです。
植え替えから時間が経過していて、根が20cm〜30cm程度あるのであれば、10cmから15cmくらい切っても良いです。
黒い根や長すぎる根はカットしましょう。
株分けステップ3.ストレリチアを半分に割る
ストレリチアの土を落とし、鎌や鋸を使うと作業がしやすいです。
株分けステップ4.鉢2つにそれぞれ鉢底石、鉢底ネットと観葉植物用の土を3割程度入れる
鉢底ネットと鉢底石の重要性は本記事で解説しました。
必ずどちらも入れてから、観葉植物用の土を入れましょう。
株分けステップ5.ストレリチアを中心に入れて、土をかぶせる
大体、鉢の一番高い部分から、2、3cmほど下まで入れるのが目安です。
株分けステップ6.鉢をトントンと揺らし、割り箸で根の隙間に土が入るようにつつく
鉢をトントンすることで、根の隙間に土を入れます。
割り箸でつつくとさらに良いです。
株分けステップ7.鉢底から水がたっぷりでるように水やりをする
たっぷり水をあげましょう。
土が水分を含んで沈みすぎた場合は、観葉植物用の土を足しましょう。
株分けステップ8.二週間程度、日陰で管理をする
株分けはストレリチアにストレスを与えます。
いきなり直射日光を当てると、枯れてしまうことがあります。
徐々に新しい環境になれるため、まずは二週間ほど日陰で管理しましょう。
これで株分けは完了です。
7.ストレリチアに関するよくある質問
この章ではストレリチアのよくある質問を解説します。
Q1.ストレリチアは屋外に地植えで育てることができますか?
本州では地植えをすることはおすすめできません。
ストレリチアの耐寒温度は2、3度程度なので、ほとんどの地域で下回ってしまいます。
どうしても地植えをしたい場合は、寒さ対策をする必要があります。
地植えで最低限すること
・水はけ重視の用土に改良する
・北風に直接当たらないようにする
・霜がおりないようにする
・30cm以上大きくしてから植える
・冬までにしっかり根付くように春ごろに植える
このような対策をしても、枯れてしまうことがありますので注意してください。
Q2.ストレリチアは挿し木できると聞きましたが、本当ですか?
基本的にできません。
ストレリチアは株分けで増やすことが基本です。
Q3.ストレリチアの寿命はどれくらいですか?
正しい管理をすれば、10年以上元気に過ごすことができます。
また、株分けをすることでさらに長く過ごすことができます。
Q4.ストレリチアが横に広がりますが問題ないでしょうか?
健康的に育っているのであれば、問題ありません。
ストレリチアは扇状に大きくなるので、横にも大きくなります。
ただ、元気がなく横に倒れるように広がっている場合は要注意です。
何かしらの不具合が発生している可能性がありますので、対処が必要です。
Q5.ストレリチアの葉が垂れるのはなぜですか?
日光不足が原因です。
日当たりが良い場所に移して、日光浴をしましょう。
真夏の場合は、午前中の早い時間だけ日光を当て、午後からはレースカーテン越しに管理しましょう。
Q6.ストレリチアは初心者でも育てることができますか?
十分育てることができます。
ストレリチアは難易度が高いわけではなく、一般的な観葉植物とハードルは同じ程度です。
この記事で記載した育て方をしていれば、元気に過ごすことができるでしょう。
Q7.猫がストレリチアを食べても大丈夫ですか?
炎症が起こる可能性があるので、注意しましょう。
観葉植物は、毒性があるものとないものがありますが、毒性がなくても「食べても良い」とはなりません。
食べすぎて消化不良を起こすこともあります。
茎や葉に毒性があるという記載もあるので、ご注意ください。
家族の一員である猫ちゃんやワンちゃんが少しでもかじったりする可能性があるのであれば、観葉植物は置かない方が良いかも知れません。
Q8.ストレリチアは水耕栽培で育てることはできますか?
長く一緒に過ごしたいのであれば、おすすめしません。
ストレリチアをはじめ、植物を育てる際に一番わかりやすいのは「原生地と同じ環境にすること」です。
ただ、これは日本で育てる以上、同じにすることは不可能ですが、水耕栽培では原生地と環境が全然異なります。
1年程度は問題なく過ごせますが、その後枯れる可能性が高いです。
また水耕栽培(ハイドロカルチャー)は次のようなメンテナンスが必要です。
・定期的な鉢の掃除
・成長に必要な微量要素の補給
・栄養素の補給
・根の成長に必要な酸素量の供給
このような大変な作業が必要です。
観葉植物を育てるのであれば「基本は用土を使って育てる」という点を理解しておきましょう。
Q9.ストレリチアを観葉植物の台に置きたいのですが、おすすめはありますか?
ストレリチアの号数により異なります。
観葉植物の台について詳しく解説した記事がありますので、ぜひ合わせてお読みください。
観葉植物の台12選!ワンランク上の部屋を目指す配置のコツ3つ8.ミドリスのストレリチア販売サイト一覧
ミドリスではストレリチア・オーガスタを販売しています。
下記サイトよりご覧ください。
・ストレリチア・オーガスタ 6号スクエア鉢
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は人気の観葉植物「ストレリチア」について解説しました。
簡単にまとめます。
ストレリチアの基本情報
ストレリチアは南アフリカ原産の植物
「天国の白い鳥」や「極楽鳥花」と呼ばれてる
ストレリチアの花言葉は「輝かしい未来」「寛容」「気取った恋」「恋の伊達者」
風水では「金運アップ」「子宝運アップ」のアイテムとされている
大きく育ったストレリチアは、5月から10月ごろに開花する
ストレリチアは贈り物にも人気の観葉植物
ストレリチア・オーガスタは「オーガスタ」として非常に多く流通している
ストレリチアの人気3種類
ストレリチア・オーガスタ(ニコライ)「天国の白い鳥」は白い綺麗な花を咲かせる品種
ストレリチア・レギネ(極楽鳥花)は、極楽鳥のような派手な花を咲かせる品種
ストレリチア・ノンリーフ (ユンケア)は、細くスタイリッシュな外見の希少品種
ストレリチアとオーガスタの違い
ストレリチアと呼ばれているのは「ストレリチア・レギネ」(極楽鳥花)
オーガスタは、「ストレリチア・オーガスタ」(天国の白い鳥、瑠璃極楽鳥花)
大きな違いは花の色
ストレリチアの育て方
置き場所は日当たりの良い南面
水やりは季節によって頻度を変える
土は観葉植物用の水はけの良い土を選ぶ
植え替えは1、2年に1度、5月ごろに行う
肥料は春から秋に緩効性化成肥料または液体肥料を与える
剪定は5月から7月に根元からカットする
葉水は害虫予防の為に定期的に行うようにする
ストレリチアの葉丸まるのは不具合のサインなので見逃さない
ストレリチアが枯れるパターン7つ
1.水のやりすぎで枯れる
2.植え替えをせず根詰まりで枯らしてしまう
3.日光不足で枯れる
4.真夏の直射日光で枯れる
5.寒さで枯れる
6.肥料のあげすぎ、間違ったタイミングの施肥で枯れる
7.病害虫で枯れる
ストレリチアの増やし方8ステップ
1.一週間ほど水やりをストップして土を乾かす
2.ストレリチアを鉢から出して根を剪定する
3.ストレリチアを半分に割る
4.鉢2つにそれぞれ鉢底石、鉢底ネットと観葉植物用の土を3割程度入れる
5.ストレリチアを中心に入れて、土をかぶせる
6.鉢をトントンと揺らし、割り箸で根の隙間に土が入るようにつつく
7.鉢底から水がたっぷりでるように水やりをする
8.二週間程度、日陰で管理をする
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。