「お庭にドッグランを作りたいけど手順がわからない」
「どのような下地やフェンスを使えば良いのかな?」
あなたはこのような疑問をお持ちではないでしょうか。
あなたの大切な家族であるワンちゃんが元気に遊べるようなドッグランを作りたいと思う人は多いと思います。
そこで今回は、お庭にドッグランを検討している方に、手順や注意点等を紹介します。
【この記事でわかること】
- お庭のドッグランをDIYで作る「メリット・デメリット」
- DIYでお庭のドッグランを導入するまでの全体像
- お庭のドッグランの面積の決め方
- ドッグランの下地5選(費用の目安付き)
- ドッグランをおしゃれにするフェンス(柵)6選
- 事前に準備する3つのこと
- ご近所さんに迷惑をかけない・かけられないために知っておくべきポイント2つ
- お庭のドッグランの注意点3つ
このように、非常に網羅的に解説しています。
ドッグランを検討している方にとって非常に役立つ内容となっています。
この記事の目次
1.DIYでお庭のドッグランを作るメリットとデメリット
どんなものにもメリットとデメリットがあるように、DIYでドッグランを作るのにも「メリット・デメリット」が存在します。
この点を理解した上で、進めないと失敗してから「やめておけばよかった…」と後悔する可能性があります。
1-1.DIYでお庭のドッグランを作るメリット
メリットはいくつかあります。
- 費用を安く抑えることができる
- 完成したら愛着が湧く
- 作業を楽しみながら進めることができる
- 自分のタイミングで工事することができる
- 自分だけのオリジナル設計ができる
特に一番のメリットは「費用を安く抑えることができる」という点です。
「自分の労力を消費して施工する」か「労力を外注してお金を払う」の違いです。
DIYで作ることで、場合によっては業者価格の半額程度で作れる場合もあります。
ただ、次の項目で紹介する「デメリット」(リスク)を承知した上で進めなければなりません。
1-2.DIYでお庭のドッグランを作るデメリット
続いて、デメリットを紹介します。
- 排水設計をできず失敗する可能性がある
- 知識不足による失敗の可能性がある
- 工具や機材の費用(購入やレンタル代)がかかる
- ケガのリスクが発生する
このようなデメリットがあります。
失敗は、知識や経験のどちらかが不足していると発生します。
初めての施工では「思ってもいなかった失敗」が発生する可能性があります。
そのため、デメリットについて一つ一つ掘り下げて解説していきます。
排水設計をできず失敗する可能性がある
一般の方で排水設計、施工を上手にできる人は比較的少ないでしょう。
暗渠排水やU字溝の設置、土地の雨勾配の設計など、考えることは多いです。
幸いにも、今ではyoutubeなどで情報発信がされており、以前よりはDIYで施工しやすい環境ではあります。
しかし、排水設計を間違えると、お庭にドッグランを作った後に、水はけが悪くなって次のようなリスクが発生します。
- 雨が降った後、なかなか水が引かない
- 常に湿っているような状態になってしまう
- カビが生えやすくなる
- 下地(芝生や人工芝)に不具合が出る
このようなリスクがあります。
新築の方で、事前にハウスメーカーさんが排水設計まで行ってくれる場合は、このリスクはほとんど発生しません。
すでにお庭が出来上がっている方は「排水設計が自分でもできるか」を調べて上で検討しましょう。
これからマイホームを作る場合は、業者さんにドッグランを作る旨を伝えて、排水設計をしてもらいましょう。
知識不足による失敗の可能性がある
DIYは「Do It Yourself」(意味:自分自身でやる)ということです。
つまり、「あなた自身の知識・技術次第で施工精度が大きく変わる」ということを理解しておきましょう。
更地の状態から、ドッグランの下地作り・フェンス施工まで、様々な工程がある中で、あなたのスキル・知識に頼った施工になります。
そのため、必然的にプロに比べて失敗する可能性が高くなります。
知識不足は次のような失敗を生みます。
- 排水設計ができず、水はけが悪いドッグランになる
- 下地施工(人工芝や天然芝)で失敗し、雑草が生え放題になる
- 柵がうまく設置できず、本来の耐久性を発揮できない
これらの失敗には、やり直し費用が発生します。
特に、排水や下地作りに失敗すると、一からやり直しになり、場合によっては、再度資材が必要になることもあります。
DIYで費用を抑えたつもりが、かえって業者価格より高くなってしまう、なんてこともあります。
そのためDIYで施工する以上は、「あなたが必要な知識をしっかり得てから準備・施工する」という点が本当に重要になります。
工具や機材の費用(購入やレンタル代)がかかる
DIYで施工する場合は、使用する工具や機材がかかります。
- 転圧機(整地をする場合)
- 掘削機(排水施工する場合)
- ハンマー
- 水平器
- その他消耗品
このようなものがあります。
ただ、お庭の排水が問題ない場合は、ハンマー1本で作ることも可能です。
お庭の状況により、必要なものは大きく異なります。
ケガのリスクが発生する
DIYで作業する場合、怪我をしてしまう場合があります。
特に機械を使用する場合は、不慣れな操作があるので、怪我をしてしまう可能性があります。
DIYで機械を使う場合は、「事前に取扱説明書をよく読んでから作業をする」というのが非常に重要になります。
【参考】排水設計や整地のみ業者に発注するのも良い
「排水設計や整地は素人の自分に難しそう」とハードルに感じた方は、分離発注も検討してみましょう。
難しい部分はプロの業者に任せることで、失敗する可能性を低くすることができるでしょう。
施工の技術・知識がある業者にお願いすることで、ベース作りをしっかりと行い、綺麗なドッグランを作ることができるでしょう。
2.DIYでお庭のドッグランを導入するまでの全体像
あなた自身でドッグランを制作する場合は、次のような手順になります。
次の章以降で、「面積」「下地」「フェンス」「事前準備」をそれぞれ詳しく解説していきます。
そのため、「愛犬がどうしたら嬉しいのか」というポイントで考えるのが重要です。
飼い主のあなたが、愛犬のことを一番知っていますので、愛犬が喜ぶ設計にしてあげましょう。
3.お庭のドッグランの面積の決め方
まずは、面積を決めます。
面積を決めることで、下地(人工芝や天然芝等)やフェンス(柵)の数量を出すことができます。
一般的に次のような面積が目安と言われています。
小型犬:100平米以上(目安:10m×10m)
大型犬:500平米以上(目安:50m×10m)
「広いな!」と思う方がほとんどだと思います。
一般住宅で、これほど広い面積をドッグランに充てることができるお家はほとんどないでしょう。
ただ、これより小さくても、あなたの大切な家族であるワンちゃんが楽しく遊ぶ場所を作ることができれば、「立派なドッグラン」として活用することができます。
ドッグランの定義は「愛犬がリードを離して安全に遊ぶことができる環境」ですので、例えば、5m×5mでも、楽しく遊ぶことができれば、それはドッグランです。
面積はお庭のスペースを考慮して決めましょう。
また、お庭に使っていない倉庫等のインテリアがあれば、それらを整理することでさらに面積を広く取ることができます。
その上で、愛犬と一緒に歩いてみて、どれくらいのスペースをドッグランに充てるかを決めましょう。
面積を算出する際のコツは次の画像のように、「長方形」や「正方形」で考えることが重要です。
土地の形状が長方形ではなくても、長方形や正方形を作ることで、簡単に面積を算出できます。
この計算をもとに、ドッグランの計画面積を算出しましょう。
3.お庭のドッグランの下地5選(費用の目安付き)
この章ではドッグランの一番重要なポイントである下地について解説します。
費用の目安を算出するため、お庭の広さを50平米と仮定して進めていきます。
平米単価も記載しますので、あなたのお庭の平米数×平米単価で費用を目安を算出できます。
3-1.人工芝
人工芝はドッグランで一番人気の下地です。
常緑で一年中、ワンちゃんの遊ぶ衝撃に耐えることができるのが魅力です。
50平米の場合:15万円〜25万円
ドッグランに人工芝を採用するメリット
- 敷いた日からドッグランとして活用できる
- 一年を通して利用することができる
- 掃除が簡単にできる
- 虫が湧きにくい
- どんな場所でも敷くことができる
ドッグランに人工芝を採用するデメリット
- 芝生などに比べて高温になる
- 低品質のもので導入するとワンちゃんの足腰に負担がかかる
- 高品質のものを選ぶと他の下地より費用がかかる
- 耐久年数が5年から10年程度
高温になることは、散水をすることで、短時間であれば遊ぶことができます。
真夏限定のお話なので、それ以外の期間は楽しく遊ぶことができます。
一番注意するべきポイントとしては、安価なものを選ぶとワンちゃんに負担がかかることです。
芝丈が短いものや、クッション性能が低いもの、芝数が少ないものを選ぶと、足腰に負担がかかります。
ドッグランに人工芝を導入する場合は、多少費用をかけても、大切なワンちゃんのために、負担が少なくなるように高品質の人工芝を検討しましょう。
3-2.芝生
50平米の場合:2.5万円〜7.5万円
天然芝は、グランドカバープランツの代表格の植物です。
ドッグランにも多く採用されています。
ドッグランに天然芝を採用するメリット
- 導入費用が安い
- 天然の緑になる
- 手入れを行うことで、15年以上耐久する
- ワンちゃんの足腰への負担が少ない
- 夏場でも芝の温度が上がりにくい
ドッグランに天然芝を採用するデメリット
- 手入れが大変(目砂入れ・水やり・エアレーション等)
- 日当たりが悪い場所は成長できない
- ワンちゃんが穴を掘って芝生にダメージを与える
- 手入れをしないと雑草が混じって景観が悪い
一番のデメリットは「手入れの大変さ」です。
人工芝に比べて、手間が多いです。
ワンちゃんが穴を掘って、芝生にダメージを与えることはデメリットとしましたが、ワンちゃん目線で考えると、「穴掘りを楽しむことができる」という考えたもできます。
ダメージを負った芝生は、目砂を入れて調整することで、期間が経過すればまた綺麗に生えます。
ワンちゃんの目線で考えると魅力が多いですが、あなたが「手入れの大変さ」を許容できれば、一番喜ぶ方法かもしれません。
芝生の手入れについては次の記事をご覧ください。
芝生の手入れ全6項目をわかりやすく解説|楽にする方法も3-3.グランドカバープランツ「クラピア」
50平米の場合:10万円前後
クラピアは、近年お家のグランドカバープランツで急速に普及が進んでいる人気の植物です。
密に広がり、小さなお花が咲くのが人気の理由です。
ドッグランにクラピアを採用するメリット
- 芝生より管理が楽
- 密に広がって緑の絨毯になる
- 小さなお花が可愛い
- 地表温度が人工芝に比べて大幅に下がる
- ワンちゃんへの足腰の負担が少ない
ドッグランにクラピアを採用するデメリット
- 冬枯れをするので、冬場は景観が少し悪くなる
- 大型犬は、クラピアを傷める可能性がある
- 繁茂するまで2、3ヶ月かかる(季節と初期植栽数による)
- 日当たりが悪い場所(日陰)は成長できない
- 一定の手入れは必要(しないと雑草が生える)
小型犬や中型犬であれば、クラピアは選択肢の一つとなるでしょう。
芝生より管理は楽ですが、植物である以上、一定の管理の手間は発生します。
ガーデニングとして楽しめる方が前提の選択肢になります。
クラピアについて詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
最新版・クラピアとは?お庭の雑草対策で大人気のグランドカバーを徹底解説3-4.ウッドチップ
50平米の場合:10万円〜25万円
ウッドチップとは、スギやヒノキなどの木材を細かく砕いたものです。
ドッグランにウッドチップを採用するメリット
- 雑草抑制効果が高い
- 消臭効果が期待できる
ドッグランにウッドチップを採用するデメリット
- 角材が肉球に刺さって怪我をする危険性がある
- 虫が他の下地に比べて湧きやすい
- 土に還るので定期的な補充が必要になる
- カビが発生する可能性がある
- 強風でチップが飛ばされる可能性がある
ウッドチップは、ドッグランにはあまり向いていないでしょう。
ドッグランは当然ワンちゃんのために作るもので「怪我のリスク」が発生する点で非常に大きなデメリットがあります。
またカビや虫の発生によって不衛生になる状態も良くありません。
そのため、ウッドチップは選択肢として除外することをおすすめします。
3-5.砂利
50平米の場合:15万円前後
砂利は、お家の雑草対策で定番の種類です。
砂利をドッグランで導入するメリット
- 雑草抑制効果が高い
砂利をドッグランで導入するデメリット
- 尖った石が肉球に刺さって怪我をする危険性がある
- 足腰に負担がかかる
- 走る度に砂利の音が出る
- 夏場に高温になる
砂利もウッドチップ同様に、ドッグランに不向きです。
「怪我のリスク」と「足腰への負担」という点がリスクになります。
そのため、砂利はドッグランの選択肢としては、除外しましょう。
4.お庭のドッグランをおしゃれにするフェンス(柵)6選
この章では、ドッグランを囲うフェンスについて解説します。
4-1.アメリカンフェンス(メッシュフェンス)
アメリカンフェンスは、メッシュフェンスの仲間でアメリカの西海岸をイメージしたようなデザインのフェンスです。
主にスチール製で強度が強く、デザイン性が高いのが特徴です。
強度は申し分なく、アメリカンフェンスをはじめ、メッシュフェンスを選んでおけば間違い無いでしょう。
特に大型犬は、丈夫なフェンスにしておくと安心なので、おすすめです。
4-2.ネットフェンス
ネットフェンスは、支柱とネットで構成されるフェンスです。
通販サイトでは、「ドッグランセット」として一式で販売されていることが多いです。
ネットフェンスは非常に安価なのが魅力です。
1つ注意しないといけないのが、「強度」です。
小型犬は問題ないですが、大型犬であれば、意図せず破壊してしまうこともあるでしょう。
そのため、大型犬の飼い主さんはネットフェンスは選ばないようにしましょう。
4-3.アニマルフェンス(簡易フェンス)
アニマルフェンスは、支柱と金網で構成される簡易フェンスです。
イノシシやシカなどから作物を守る、防獣フェンスとして発売され今では「アニマルフェンス」と呼ばれるようになりました。
アニマルフェンスは、ネットフェンスより強度がありつつ、安価なのが魅力です。
支柱を地面に打ち込んで、金網をかけるだけなので作業も簡単です。
- 支柱は地面に40-50cmほど打ち込む必要があります。地中に固い地盤があると思ったように打ち込むことができません。購入前にスコップなどを差して確認が必要です。
アニマルフェンスの強度は?
小型犬・中型犬であれば、十分耐久する強度です。
大型犬が体当たりすると、変形したりする可能性はあります。
支柱の数を増やして強度を高めることも可能です。
4-4.木製フェンス
木製フェンスは木の温かみが感じられるフェンスです。
木製フェンスは、目隠し効果もありつつ、全体的におしゃれな雰囲気にしてくれます。
注意点としては、劣化が早いことです。
数ヶ月から1年程度で、カビや腐食、変色が発生することもあります。
長期間の使用の前提であるドッグランでは、他の選択肢をおすすめします。
木のデザインが好きな方も多いと思います。
ウッドフェンスは劣化が早いためおすすめしませんが、木調樹脂フェンスであれば、長い間耐久することができます。
費用は1mあたり2万円と高額になりますが、非常におしゃれなデザインになります。
4-5.アルミフェンス
アルミフェンスは、目隠し効果もあり、おしゃれなデザインが多いのが特徴です。
デザインは良いのですが、費用が高額になるのがデメリットです。
木調風のアルミフェンスは、1mあたり2万円程度かかります。
予算が1mで2万円ほどある方は「樹脂フェンス」なども検討すると良いでしょう。
4-6.自家製フェンス
既製品ではなく、多様な資材を作ってオリジナルフェンスを作る方法です。
自家製フェンスは「THE DIY」のようなもので、ウッド材や単管パイプ等を用いて自作するフェンスです。
器用な方であれば、ご自身で作ることも可能です。
現在では、youtubeで様々な自作フェンスが公開されています。
ただ、施工の手間や副資材を考えると、既製品の方が安くなる場合もあります。
5.ドッグランを作る前の事前準備
この章では、ドッグランを作る前にしておくべき事前準備を紹介します。
5-1.おしゃれに仕上げるためには、「段取り8分、仕事2分」を意識する
ドッグランをおしゃれに仕上げるためには、事前準備に力を入れましょう。
せっかくおしゃれな下地やフェンスを購入しても、準備不足で失敗したら意味がありません。
段取り8分、仕事2分という名言がある通り、準備段階で仕上がりは8割決まります。
そのためにも、次の項目以降の準備を徹底して進めましょう。
5-2.事前に除草をする
ドッグランをどんな下地で作る場合でも「事前除草」は必須です。
というのも、雑草が生えている状態で施行すると、下地の隙間から雑草が生えて見栄えが悪くなります。
最初にしっかりと対処することで、綺麗なドッグランが仕上がります。
事前除草は次の手順で行います。
【事前除草の基本フロー】
・今生えてる雑草を液体除草剤(茎葉処理型)で根まで枯らす
・完全に枯れた雑草を集草する
・地表に雑草がない状態にする
このようにして事前除草を行いましょう。
使用する除草剤のラベルに記載がありますので、必ず読んでからご使用ください。
また、自然由来の除草剤もありますので、心配な方はご検討ください。
5-3.排水設計をする
ドッグランの施工前には、排水設計をする必要があります。
現在、水はけが優れている土地では特段必要はありません。
しかし、水はけが悪いお庭の場合は、排水を良くする工事が必須になります。
ドッグランの下地である人工芝や天然芝等は、水はけが悪いと必ず不具合が出ます。
そのため、水はけを良くする必要があります。
具体的には次の2つのような工事を行います。
・土地に勾配をつける
・暗渠排水を入れる
ただ、どちらもある程度知識が必要なので、基本的には業者さんに依頼することをおすすめします。
5-4.転圧をかけて整地をする
事前準備で重要なのが、転圧をかけて地面の凸凹を可能な限りなくすることです。
人工芝や天然芝を下地に導入する場合、凸凹していると見栄えが悪かったり、雨水が溜まることがあります。
また、極端な凸凹は、大切なワンちゃんがつまずく危険もあります。
そのため、転圧をかけて整地をすることはドッグラン成功のポイントの一つとなります。
転圧機を持っている方は少ないと思いますが、レンタルを行っている業者さんもいます。
しかし、整地・転圧はある程度知識や技術が必要ですので、外注して業者さんにお願いすることをおすすめします。
6.ご近所さんに迷惑をかけない・かけられないために知っておくべきポイント2つ
この章では、ドッグランがトラブルの原因にならないために、事前に知っておくべきポイントを解説します。
6-1.お庭のドッグランで迷惑をかける場合は「吠える声」がほとんど
犬好き(筆者も含む)の方は、ワンちゃんがドッグランで吠えていると「楽しいんだな」と思って、特にネガティブな印象は受けないでしょう。
しかし、犬が好きな方もいれば、苦手な方もいます。
近隣に犬が苦手な人が居て、あなたのお庭のドッグランで元気に遊んでいる時に「吠えることがうるさい」とトラブルになる可能性があります。
事前に近隣の人と上手にコミュニケーションを取れていると、防げる場合が多いようです。
また、遊ぶ時間は、朝早すぎず・夜遅すぎずがマナーです。
その辺りを押さえることで、あなたの大切なワンちゃんが、楽しくお庭のドッグランで遊ぶことができるでしょう。
6-2.お庭のドッグランで迷惑をかけられる場合は「ご近所トラブル」
住宅街であれば、ワンちゃんが走り回れるスペースが少ないと思います。
そのため、お庭にドッグランを作ると、「私のワンちゃんもいいかな?」とご近所の方が来るかもしれません。
中には勝手に侵入されたという話もあります。
お庭のドッグランは、公共のものではなく、あなたのプライベートな空間です。
ドッグランでは様々なトラブルが考えられます。
- 犬同士の喧嘩
- 糞尿の処分
- 庭材の破損
このようなトラブルが発生する可能性があります。
普段から仲が良く、深く交流している人以外はお断りするのが無難だとされています。
侵入対策は次のようなものがあります。
- 施錠をする
- 立ち入り禁止看板をつける
- 防犯カメラをつける
- 防犯カメラのダミーを設置する
- 防犯カメラ作動中看板をつける
このように、しっかりと私有地である旨を掲示することで、ご近所さんに迷惑をかけられる可能性を低くすることができます。
7.お庭のドッグランの注意点3つ
この章では、お庭のドッグランの注意点を3つ紹介します。
7-1.フェンスの下に穴を掘って脱走する可能性があるので注意
犬はオオカミ時代からの習性で「穴を掘る」という習性があります。
楽しい時などでも掘ることがあり、ドッグランで遊んでいる最中に、フェンス際で穴掘りをして脱走してしまう可能性があります。
フェンスの下側に隙間をあまり作らないようにしましょう。
少し掘ったら通れるスペースがあると、あっという間に脱走してしまいます。
心配であれば、フェンスの下の部分だけ人工芝など、掘れない下地を設置するのも一つです。
ワンちゃんを守ってあげれるのは飼い主であるあなたです。
事前に対策をすることで、安全安心にドッグランを遊ぶことができます。
7-2.日除けスペースを作ると、ワンちゃんにとって非常に良い
ドッグランに日除けスペースで、サンシェードなどを設置するとワンちゃんにとって快適なドッグランになります。
犬は体毛に覆われていて、夏場などは非常に暑がります。
サンシェードを設置することで、涼しい休憩スペースを作って楽しく遊ぶことができるでしょう。
7-3.水飲み場を作ると良い(不可であれば、水を必ず置いておく)
ワンちゃんがドッグランでたくさん遊んだあとは、お水の飲みたがります。
清潔な水を飲める環境を作ることも重要です。
もし、近くに水道がない場合は、予めペットボトルに水を入れて15度から25度の範囲の水を与えましょう。
冷たすぎる水は、人間と同じくお腹を壊してしまう可能性がありますので注意しましょう。
8.どうしてもDIYで難しい場合は、外注も検討しよう
ここまでお庭のドッグランを導入する手順を紹介しました。
基本的に次のポイントを守ることで綺麗に仕上げることができます。
- 排水設計をする
- 整地をする
- 事前除草をする
- 正しい下地の設置方法を勉強する
- フェンスを正しく設置する
ただ、全部DIYでやろうとすると、労力もかかります。
「自分でやるの大変そうだなぁ」と感じた方は外注も検討してみましょう。
全て外構業者さんにお願いすることもできますし、「排水や整地だけ」「人工芝だけ」「フェンスだけ」など部分的に発注することもできるでしょう。
施工実績の多い業者さんであれば、プロの技術で理想的なドッグランを作ってくれるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、お庭のドッグランについて詳しく解説しました。
簡単にまとめます。
- 費用を安く抑えることができる
- 完成したら愛着が湧く
- 作業を楽しみながら進めることができる
- 自分のタイミングで工事することができる
- 自分だけのオリジナル設計ができる
- 排水設計をできず失敗する可能性がある
- 知識不足による失敗の可能性がある
- 工具や機材の費用(購入やレンタル代)がかかる
- ケガのリスクが発生する
DIYでお庭のドッグランを導入するまでの全体像
お庭のドッグランの面積の決め方
お庭のドッグランの下地5選
1.人工芝
2.芝生
3.グランドカバープランツ「クラピア」
4.ウッドチップ
5.砂利
お庭のドッグランをおしゃれにするフェンス6選
1.アメリカンフェンス(メッシュフェンス)
2.ネットフェンス
3.アニマルフェンス(簡易フェンス)
4.木製フェンス
5.アルミフェンス
6.自家製フェンス
ドッグランを作る前の事前準備
1.おしゃれに仕上げるためには、「段取り8分、仕事2分」を意識する
2.事前に除草をする
3.排水設計をする
4.転圧をかけて整地をする
ご近所さんに迷惑をかけない・かけられないために知っておくべきポイント2つ
1.お庭のドッグランで迷惑をかける場合は「吠える声」がほとんど
2.お庭のドッグランで迷惑をかけられる場合は「ご近所トラブル」
- フェンスの下に穴を掘って脱走する可能性があるので注意
- 日除けスペースを作ると、ワンちゃんにとって非常に良い
- 水飲み場を作ると良い(不可であれば、水を必ず置いておく)