斑入りヤブランを調べているあなた、こんな疑問をお持ちではないでしょうか?
・斑入りヤブランってどんな植物なんだろう?
・ヤブランとの違いはなんだろう?
・どんな場所で植えるだろう?
・メリットデメリットはなんだろう?
実は、古来より日本で自生している日本人には馴染み深い植物なんです。
気にして見ていると、一般のお庭、公共施設などで植えられています。
今回は、年間20万株以上のグランドカバープランツの出荷実績がある私たちミドリスが、斑入りヤブランのたくさんの写真とともに、あなたの疑問に感じていることを網羅的に解説します。
この記事であなたがわかること
・斑入りヤブランの特徴(基本的情報)
・メリットで考える斑入りヤブランをおすすめする4つの理由
・斑入りヤブランのデメリット
・斑入りヤブランの植え方、育て方
この記事を読めば、あなたが疑問に感じていることを解消できるでしょう。
この記事の目次
1.斑入りヤブラン(リリオペ)とは?
斑入りヤブランは、ヤブランの種類の中でも一番人気の品種です。
「斑入り植物」とは、葉っぱや花の色が2色以上混ざったもので葉っぱの一部が白色になったものを指します。
斑入りヤブランの基本情報を一覧で見てみましょう。
斑入りヤブラン(リリオペ)のステータス | |
名前 | ヤブラン、藪蘭、リリオペ(別名) |
属性 | キジカクシカ科ヤブラン属の常緑多年草 |
原産 | 日本、中国、台湾、朝鮮半島南部 |
花言葉 | 忍耐、隠された心、謙遜 |
開花時期 | 8月〜10月 |
草丈 | 20cm〜40cm |
花の色、形 | 淡紫色の小花(4mm程度) |
1-1.斑入りヤブランはキジカクシカ科ヤブラン属
ヤブランはキジカクシカ科ヤブラン属の植物です。
日本では、「ヤブラン」「コヤブラン」「ヒメヤブラン」が日本各地に自生しています。
ヤブランは、古くから漢方薬として使われてきた歴史があるとても身近な植物です。
1-2.斑入りヤブランは常緑多年草なので一年中、緑を維持することができる
常緑多年草とは、1年を通して緑を維持し、開花や実を付けることを2年以上繰り返す植物です。
多くの芝生や芝桜などは冬になると茶色く枯れますが、ヤブランは1年中緑を維持するので「常緑」と表現されます。
常緑なので、景観的に安定します。
常にお庭や敷地を緑で維持してくれるのが魅力の一つです。
1-3.「斑入りヤブラン」は「ヤブラン」の一種で代表的な品種
斑入りヤブランはヤブランの種類の中で一番有名な品種です。
「斑入り」という名前の通り、葉っぱの一部が白くなっています。
写真で見るとわかりやすいので、次の写真をご覧ください。
斑入りヤブランの写真 | ヤブランの写真 |
---|---|
右側の「普通のヤブラン」は、葉っぱが緑でシンプルです。
斑入りにすることによって、景観も良くなり、お庭の一部などで脇役として活躍しています。
1-4.斑入りヤブランは古くからお庭の名脇役として活躍してきた歴史がある植物
ヤブランは古くから日本庭園などでも愛されてきたと言われています。
お庭を彩る名脇役として、現在も活躍しています。
1-5.斑入りヤブランの花言葉は忍耐、隠された心、謙遜
一年中緑の葉っぱをつけているため、
・変わらぬ想い
・不変の心
・深い思いやり
という素敵な花言葉が付けられました。
花言葉が「不変の心」なので、夫婦で仲良く過ごしていきたい方などにはぴったりです。
1-6.斑入りヤブランの開花時期は「8月〜10月」
品種によって違うのか、確認する
ヤブランは、8月〜10月に直径7mm程度の花を咲かせます。
品種によって花の色が異なり「紫、白、ピンク」などの花の色があります。
斑入りヤブランは紫色の綺麗な花を咲かせます。
日当たりが悪いお庭でも元気に成長することはできますが、お花を楽しむことは期待できません。
1-7.斑入りヤブランの種類は主に4つ
ヤブランの種類は次のようなものがあります。
種類 | 特徴 |
斑入りヤブラン | ヤブランの中で一番人気。名前通り「斑入り」が特徴。 |
黄斑ヤブラン | 黄色に近い「斑」が入るヤブラン |
モンローホワイト | 白い花が特徴のヤブラン |
シルバードラゴン | 灰色かかった葉っぱに白色が混ざるヤブラン |
この他にも改良品種で、多数の種類があります。
ただ、流通量が少ないので、入手するのも難しい品種が多いです。
2.メリットで考える斑入りヤブラン(リリオペ)をおすすめする4つの理由
この章では斑入りヤブランをおすすめする理由を4つ紹介します。
理由は次の通りです。
常緑のため1年中綺麗な緑のお庭を維持したい方におすすめ!
管理が簡単なので、園芸初心者でも簡単に育てることができる
他の植物に比べて強く、病気になりにくいので失敗する可能性が低い
日光が当たらない場所で植物を諦めていた方におすすめ!
それぞれ詳しく解説していきます。
2-1.斑入りヤブランは常緑のため1年中綺麗な緑のお庭を維持したい方におすすめ!
ヤブランは「常緑」なので、1年を通して緑の姿で植えた場所を彩ります。
グランドカバープランツは冬枯れするものも多く、1年中安定した景観を保つことができます。
2-2.斑入りヤブランは、管理が簡単なので、園芸初心者でも簡単に育てることができる
ヤブランは管理が簡単な植物です。
代表的なグランドカバープランツ「芝生」と比べてみましょう。
ヤブラン | 芝生 |
---|---|
根付くまでの間の水やり(植栽後) 剪定(3月ごろに行う) 肥料(年1回程度) 隙間からの雑草の除去 |
定期的な目視確認(破れていないか) 破損箇所の補修 刈り込み(5月から9月まで月2回程度) 施肥(ほぼ毎月) 水やり(植栽後) 目砂入れ エアレーション 芝焼き 張り替え・補修 隙間からの雑草の除去 |
このように非常に管理が簡単なのがメリットの一つです。
忙しくて、普段からなかなかお庭の手入れができない方でも、緑を維持することができます。
2-3.斑入りヤブランは他の植物に比べて強く、病気になりにくいので失敗する可能性が低い
ヤブランは他のグランドカバープランツと比べ、強靭で病気になりにくいのが特徴です。
そのため、枯れて失敗するパターンが少ないので、園芸初心者でも簡単に育てることができます。
最低限の管理は必要なので、「メンテナンスフリー」とは考えないようにしてください。
2-4.斑入りヤブランは日光が当たらない場所で植物を諦めていた方におすすめ!
ヤブランは日当たりが悪い場所でも元気に成長することができます。
日当たりの悪い場所で植物を諦めていた方でも、1年を通して植物の緑を楽しむことができます。
注意点としては、日当たりが悪い場所だとヤブランのお花が楽しめない可能性があります。
3.斑入りヤブラン(リリオペ)のデメリットで考えるおすすめしないパターン
ヤブランは「踏圧」に弱いので、人が踏むとダメージを負って枯れてしまいます。
そのため、人が立ち入る場所などでは植えることができません。
ただ、ヤブランは「名脇役」としてお庭の一部で活躍しますので、人が立ち入る場所以外に植えれば、大きなデメリットにはなりません。
お庭のアクセントとして、おしゃれなプランター、鉢植えにヤブランが植えてあると素敵ですね。
4.斑入りヤブラン(リリオペ)を植える前にやることリスト
この章では、ヤブランを植える前に行う3つのことを紹介します。
ヤブランを植えるのに必要な資材を揃える
ヤブランを植える際に必要なものは「培養土」「肥料(緩効性有機肥料)」くらいです。
ホームセンターで揃いますので、事前に準備しておきましょう。
ヤブランを植える場所に雑草がたくさん生えている場合は除草剤(茎葉処理型)を使う
ヤブランを植える場所に雑草が生えている場合は、一度除草剤で枯らす必要があります。
雑草が生えたまま植えると、雑草が混じってしまい、景観が悪くなります。
除草剤は次のステップで使用します。
STEP1.茎葉処理型(液剤)ですぐに雑草を枯らす
茎葉処理型除草剤は画像の通り、「今生えている雑草」を枯らします。
即効性が高いのが特徴です。
大体、1週間程度で完全に枯れます。
そのため、晴れた日の午前中、できれば何日か晴れが続く日に散布をしましょう。
STEP2.枯れた雑草を集草する。
今生えている雑草が完全に枯れたら、草刈り機や鎌などで綺麗に刈り、集草しましょう。
雑草を刈って集草せずそのままヤブランを植えると、景観が悪くなります。
綺麗に仕上げるためと思って、かんばって集草しましょう。
集めた草は、ゴミ袋などにまとめておきましょう。
この2ステップで、雑草の処理は完了です。
・竹があなたの土地に侵入し、景観を悪くします。
・蔓(つる)性植物があなたの土地に侵入し、ヤブランの周りに繁茂します。
対策法としては、竹林がある場合は、「防竹シート」を用いて少し大きな作業をする必要がありますが、防ぐことができます。
蔓(つる)性植物の場合は、定期的に侵食がないかチェックをして侵入を許さないようにしましょう。
お庭の周囲に上記のシートをして、あなたの敷地に侵入しなような施策が必要です。
ヤブランの根が通りやすいように深さ20cm程度、耕す(耕起)
ヤブランを植える前に、耕運機や鍬(クワ)で耕しましょう。
もともとの土質が硬いと、ヤブランを植えても根が通らない場合があります。
耕運機が無くても、下の鍬はホームセンターなどで簡単に手に入れることができます。
5.斑入りヤブラン(リリオペ)の植え方7ステップ
ヤブランは3月〜6月、9月から10月に植えることをおすすめします。
この章では植え方の7ステップを紹介します。
STEP1.ヤブランを15cm〜20cm間隔で植える位置を決める
ヤブランは株同士を15cm〜20cm程度離して植えましょう。
あなたが植栽を予定している場所(花壇やお庭の一部)などで、15cm間隔で植えるといくつ必要なのかを計算してから必要な株数を購入しましょう。
STEP2.穴掘り
次にヤブランを植える穴を掘ります。
ヤブランを掘る穴は20cm程度掘ります。
培養土を入れるので余裕を持って掘るようにしましょう。
STEP3.穴に培養土と肥料を入れて混ぜる
植えた穴に土を入れていきます。
ホームセンターで培養土を購入して準備しておきます。
培養土が無くても以下のように土作りができます。
地植え:耕した土に腐葉土を2、3割混ぜる
鉢植え:赤玉土7:腐葉土3で混ぜる
このような形で土を作って混ぜます。
STEP4.ヤブランをポットから外し、ほぐす
ポットから出したら根をほぐしてあげましょう。
ポット苗の状態だと、みっちり根が回っていることが多く、そのまま植えるよりほぐしてから植えた方が活着しやすくなります。
STEP5.ヤブランを穴に植える
いよいよヤブランを穴に入れます。
入れる際には、ヤブランの根っこが露出しないようにしましょう。
根っこが見えている状態だと、水切れを起こして枯れてしまいます。
【良い例○】根まで隠れている状態 | 【悪い例×】浅植えで根が露出した状態 |
---|---|
しっかり根を隠して植えるようにしましょう。
STEP6.水をあげる
植えた直後はたっぷりと水やりをしましょう。
1株あたり1L程度、ゆっくりとあげてください。
沈んで根が露出した場合は、培養土を足してあげましょう。
STEP7.初期の水やりは根付くまで3週間程度、土が乾いたタイミングで行う
植えた直後から根付くまでは3週間程度、土が乾いたタイミングで水やりをしましょう。
植えた直後は、まだ根っこがもともとの土壌に活着していないため、水分を地面から多く吸収できない状態です。
そのため、土壌に根付くまでは、土が乾いたら水やりを行うようにしましょう。
良かれと思って水やりをたくさんしすぎることに注意しましょう。
あくまでも、土が乾いたタイミングで大丈夫です。
STEP8.定点写真を撮る
定期的に同じアングルで写真を撮ることにより、ヤブランがどれほど成長したのかを記録することができます。
6.斑入りヤブラン(リリオペ)の育て方
この章では斑入りヤブランの育て方を記載します。
ヤブランが元気に過ごすためにも、よく読んでおきましょう。
6-1.地植えの場合、水やりは原則不要で鉢植えの場合は土が乾いたら行う
地植えの場合は、ヤブランが元々の土壌に活着した後は原則水やりは不要になります。
植栽から3週間程度経過すれば、もともとの土壌に活着します。
鉢植えの場合は、土が保持できる水分量が少ないため、土が乾いたタイミングで随時行います。
6-2.肥料は植栽時にあげる、その後は油粕程度
肥料は植栽時にあげれば基本的に必要ありません。
少し成長具合が遅くなった場合は、油粕をあげましょう。
6-3.雑草はこまめにぬく
ヤブランの隙間から生えてくる雑草は随時除去しましょう。
雑草が生えると見栄えが悪くなることに加えて、栄養を取られてしまう可能性があります。
綺麗なヤブランを維持するためにも、できるだけ雑草は早い段階で除去してください。
雑草が大きくなると抜くのも大変になります。
できるだけこまめに抜いてあげましょう。
6-4.一年に一度、3月ごろに刈り込み(剪定)を行う
ヤブランの刈り込みは3月ごろに行います。
地際の古い葉っぱを思いっきり切ってください。
1ヶ月ちょっと経過すれば、大きく成長します。
葉っぱが黄色くなったら刈り込みの目安です。
6-5.枯れたり、病気になったらすぐに対処する
万が一、ヤブランが病気になった場合は、迅速な対応が必要です。
病気には進行スピードが早いものもありますので、早急な対応が被害の軽減に繋がります。
普段から定期的にヤブランを観察し、少しでも様子がおかしいと思ったら販売店に相談しましょう。
6-6.害虫が付いたら薬剤などで取り除く
ヤブランに害虫がついていたらホームセンターなどで害虫スプレーを購入して散布しましょう。
害のない虫もいますが、ヤブランを食べたりする虫もいるので、被害が出ないうちに対処しましょう。
6-7.株分けで増やすこともできる
株分けは3月から4月または9月から10月に行いましょう。
株分けは以下の方法で行います。
・植えてあるヤブランを掘り起こす。
・ヤブランを3芽から5芽に分けます。
・新しい場所に肥料と培養土を混ぜる
・ヤブランを植える
・3週間程度、根が活着するまで土が乾いたタイミングで水やりをする
これで完成です。
とても簡単に株分けで増やすことができるので、おすすめです。
例えば、5月以降に行うと、梅雨になって根腐れを起こす可能性があります。
11月に行っても、寒すぎて活着ができない場合があります。
6-8.鉢植えやプランターに植えたヤブランは2年程度で植え替えが必要
鉢植えやプランターにヤブランを植えた場合は、2年程度で植え替えをしましょう。
根が回って元気がなくなってしまうので見栄えが悪くなります。
前の項目で説明した「株分け」をすることで、また元気なヤブランを作ることができます。
7.斑入りヤブラン(リリオペ)のよくある質問
7-1.ヤブランの植え替えはいつすればいいですか?
植え替えの時期は「3月から4月または9月から10月」に行います。
鉢植えやプランターは、植えてから2年程度、地面に植えた場合は、4年程度で植え替えが必要です。
株分けで簡単に増やすことができますので、植えてあるヤブランを株分けして、元の場所に戻すとそれだけでまた元気に成長していきます。
7-2.ヤブランはどうやって土づくりをすれば良いですか?
ヤブランの土作りは「水はけ」だけ注意をしましょう。
ヤブランは土をあまり選ばないグランドカバープランツではありますが、水はけが悪い土壌が苦手です。
水はけが悪いと、根腐れをしたり、病気になりやすくなります。
今の土地が水はけが悪い場合には、土壌改良を行った上で、植えましょう。
ホームセンターで川砂と培養土を購入し「川砂8:培養土2」を混ぜて、地面30cm程度に混ぜ込むと水はけが良くなります。
その場合は、暗渠排水や土地に勾配をつけるような工事が必要となります。
8.ミドリスで斑入りヤブランを購入するメリット
私たちミドリスは年間で20万株以上のグランドカバープランツを販売しています。
植物に対して情熱と愛情を持って、販売前、販売後関係なく、お客様にご満足いただけるようなサービスを志しています。
ミドリスでヤブランを購入するメリット3つを詳しく説明します。
メリット1.産地直送で新鮮な苗をお届け!
東海地方の農家さんが大切に育てた新鮮なヤブランを産地直送でお届けします。
当日収穫したヤブランをその日に発送し、翌日から翌々日でお客様にお届けしております。
メリット2.グランドカバープランツの販売実績が多い
ミドリスは年間で20万株以上のグランドカバープランツを販売しております。
ヤブランをはじめ、タマリュウ、芝桜(シバザクラ)やクラピアなど多数のグランドカバープランツの販売実績があります。
個人様販売、法人販売、官公庁など、様々なお客様へ新鮮な植物をお届けしております。
今までの取扱実績の経験から、お客様の不安を解消できる体制を整えております。
メリット3.安心のアフターフォロー体制
おかげさまで通販サイトでは高評価をたくさんいただいております。
お客様に安心してお買い物を楽しんでいただけるよう、全力でサポートをしております。
購入前、購入後関わらずお客様からの質問に、素早く丁寧に回答いたします。
ご検討中の方はぜひお問い合わせください。
9.斑入りヤブラン販売サイト
ミドリスの販売サイトを紹介します。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は斑入りヤブランについて徹底的に解説しました。
この記事で紹介したことは次の7つです。
斑入りヤブラン(リリオペ)とは?
メリットで考える斑入りヤブランをおすすめする4つの理由
斑入りヤブラン(藪蘭)のデメリットで考えるおすすめしないパターン
斑入りヤブランを植える前にやることリスト
斑入りヤブランの植え方7ステップ
斑入りヤブラン(リリオペ)の育て方
斑入りヤブランのよくある質問
ヤブランをはじめ、グランドカバープランツで一番の成功の秘訣は「その植物をよく知って、愛情を持って育てること。」です。
ヤブランがあなたのお庭で「名脇役」として活躍することを願っています。