「フィロデンドロンはどれくらいの種類があるのかな?」
「自分でも育てることができるのかな?」
あなたはこのような疑問をお持ちではないでしょうか?
実はフィロデンドロンは世界で300種類以上存在し、日本でも数多くの種類が流通しています。
そこで今回は人気の「フィロデンドロン」を、観葉植物販売店のミドリスが徹底解説します。
【この記事でわかること】
・フィロデンドロンの基本情報
・フィロデンドロンの種類27選(人気品種から希少種)
・基本的な育て方
・増やし方
・よくある質問
このような内容となっております。
フィロデンドロンの種類を中心に、購入後の育て方や増やし方まで解説しています。
この記事を読めば、気に入った種類を見つけることができるでしょう。
この記事の目次
- 1.観葉植物フィロデンドロンの基本情報
- 2.フィロデンドロンの種類27選 人気品種から希少品種【写真付き】
- 2-1.フィロデンドロン バーキン:斑入りの葉っぱが美しい!ダントツ1番の超人気品種
- 2-2.フィロデンドロン ザナドゥ(クッカバラ):切れ込みが入った葉っぱが特徴の人気品種
- 2-3.フィロデンドロン セローム:切れ込みが入った葉っぱがダイナミックに広がる人気品種
- 2-4.フィロデンドロン ルゴサム:肉厚葉っぱがゴムの木のような希少種
- 2-5.フィロデンドロン シルバーメタル:メタリックなシルバー系統の美しい葉っぱが特徴の人気品種
- 2-6.フィロデンドロン ピンクプリンセス:濃緑の葉っぱにピンクの斑入りがインパクト大の人気品種
- 2-7.フィロデンドロン オキシカルジウム ブラジル:鮮やかな黄緑や緑の色味でハート型の葉っぱが特徴の人気品種【つる性】
- 2-8.フィロデンドロン ホワイトプリンセス:白色の斑入りが美しい!まさに「プリンセス」の人気品種
- 2-9.フィロデンドロン グロリオーサム:黄色の葉脈が入ったハート型の葉っぱが特徴の希少種
- 2-10.フィロデンドロン サンレッド:新芽が赤く成長と共に緑へ変化する希少品種
- 2-11.フィロデンドロン プリンスオブオレンジ:新芽がオレンジや赤色に変化する種類
- 2-12.フィロデンドロン ナロー:細長く切れ込みが入ったインパクトがある希少種
- 2-13.フィロデンドロン ブラックカーディナル:黒味と赤味の艶やかな葉っぱがスタイリッシュな希少種
- 2-14.フィロデンドロン ロジョコンゴ:新芽がワインレッドの落ち着いた雰囲気の希少種
- 2-15.フィロデンドロン クリームスプラッシュ:黄と白の斑が美しい希少種【つる性】
- 2-16.フィロデンドロン スクアミフェルム(ワタゲカズラ):葉柄に大きな切れ込みと茎に毛が生える種類
- 2-17.フィロデンドロン トータム:切れ込みが入った細く美しい葉っぱが特徴の種類
- 2-18.フィロデンドロン フロリダ:切れ込みが入った大きな葉っぱと赤色の葉柄が特徴希少種
- 2-19.フィロデンドロン ホワイトウィザード:美しい白の斑入り希少種
- 2-20.フィロデンドロン インペリアルグリーン:艶やかな深い緑の葉っぱの希少種
- 2-21.フィロデンドロン インペリアルレッド:新芽の赤が美しい希少種
- 2-22.フィロデンドロン バールマルクス:艶やかで緑の大きな葉っぱが特徴の種類【つる性】
- 2-23.フィロデンドロン ビレッティア:細長い葉っぱが特徴の希少種
- 2-24.フィロデンドロン フロリダビューティー:大きな切れ込みに斑入りの葉っぱが特徴の高価な希少種
- 2-25.フィロデンドロン メラノクリサム:葉脈が目立つ大きな葉っぱが特徴の種類【つる性】
- 2-26.フィロデンドロン グラジエラエ:艶やかなハート型葉っぱがとても可愛い種類
- 2-27.フィロデンドロン ペインテッドレディ:細長い葉っぱと赤い葉柄が特徴の種類
- 3.フィロデンドロンの育て方
- 4.フィロデンドロンの水挿しと挿し木での増やし方
- 5.フィロデンドロンに関するよくある質問
- まとめ
1.観葉植物フィロデンドロンの基本情報
この章ではまず、フィロデンドロンの基本情報を紹介します。
植物名 | フィロデンドロン |
名前の由来 | 愛する木 |
性質 | つる性や直立性など種類により異なる |
科属 | サトイモ科フィロデンドロン属 |
原産地 | 中南米 |
花言葉 | 「壮大な美」「華やかな明るさ」 |
耐寒性 | 普通(冬場の屋外は不可) |
生育難易度 | 非常に簡単 |
それでは詳しく解説します。
1-1.中南米の熱帯地域や亜熱帯原産のフィロデンドロン属の植物
フィロデンドロンはブラジルやメキシコ熱帯地域や世界の亜熱帯地域を原産とする植物です。
サトイモ科フィロデンドロン属は300種類以上存在しています。
主に観葉植物として利用されています。
1-2.フィロデンドロンという名前の由来は「愛する木」
名前の由来はギリシャ語の「Phileo (愛する)」と「dendron(木)」から命名されました。
「愛する木」という素晴らしい由来がある観葉植物です。
1-3.特徴は種類によって大きく異なる
フィロデンドロンは種類によって特徴が大きく異なるのも魅力の一つです。
つる性の種類や、直立性のものがあります。
また、種類によって、葉っぱの模様や色も大きく異なります。
1-4.花言葉は、「壮大な美」「華やかな明るさ」
フィロデンドロン属の花言葉は「壮大な美」「華やかな明るさ」が付けられています。
非常にポジティブな花言葉ですので、どのようなシチュエーションでも喜ばれる素敵な言葉です。
1-5.観葉植物で人気の理由
フィロデンドロンが観葉植物として人気な理由は、その種類の多さと美しさが理由です。
次の章で種類を解説しますが、種類ごとにそれぞれの葉っぱの形、色が異なりあなたの好みに合ったフィロデンドロンを見つけることができます。
また、名前の由来である「愛する木」(愛の木)や、花言葉の「壮大な美」「華やかな明るさ」から、贈り物としても非常に人気の観葉植物です。
ぜひ次の章であなたの気に入るフィロデンドロンを見つけてください。
2.フィロデンドロンの種類27選 人気品種から希少品種【写真付き】
この章では、メインコンテンツとなる「フィロデンドロンの27種類」を写真付きで解説します。
まずは一覧でご覧ください。
初心者の方へおすすめの品種は比較的入手しやすい「バーキン」「ザナドゥ(クッカバラ)」「セローム」です。
気になる品種があれば、名前をタップすると該当の章へ飛びます。
それでは詳しく解説していきます。
2-1.フィロデンドロン バーキン:斑入りの葉っぱが美しい!ダントツ1番の超人気品種
フィロデンドロン・バーキンは、斑入りの葉っぱが非常に美しい品種です。
その美しい姿からフィロデンドロンの中ではダントツの一番人気の品種です。
・ダントツ一番人気
・耐寒温度は8度程度
ミドリスのフィロデンドロンバーキン販売サイト
・フィロデンドロン バーキン6号スクエア鉢
フィロデンドロンバーキンについて詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
フィロデンドロンバーキンとは|特徴や上手な育て方、増やし方を解説2-2.フィロデンドロン ザナドゥ(クッカバラ):切れ込みが入った葉っぱが特徴の人気品種
フィロデンドロン ザナドゥは別名「クッカバラ」としても流通している人気品種です。
葉っぱに切れ込みが入った姿は非常におしゃれな雰囲気を醸し出します。
葉っぱが少しモンステラにも似ています。
・フィロデンドロンの中でも人気品種
・耐寒温度は8度程度
2-3.フィロデンドロン セローム:切れ込みが入った葉っぱがダイナミックに広がる人気品種
フィロデンドロン セロームは、切れ込みがある葉っぱが特徴の品種です。
見た目はザナドゥ(クッカバラ)と似ていますが、育ち方が異なります。
ザナドゥ:比較的直立に育つ
セローム:ダイナミックに四方へ広がる
このような違いがあります。
ダイナミックに育つので、存在感があるフィロデンドロンです。
今まで紹介した種類と同じく、人気品種です。
・ダイナミックに育つ
・耐寒温度は5度程度
2-4.フィロデンドロン ルゴサム:肉厚葉っぱがゴムの木のような希少種
フィロデンドロン ルゴサムは緑の肉厚な葉っぱが特徴の種類です。
フィロデンドロンの種類の中でも珍しい葉っぱの形をしています。
流通が少なく、希少種に分類されます。
・流通が少ない希少種
・耐寒温度は8度程度
2-5.フィロデンドロン シルバーメタル:メタリックなシルバー系統の美しい葉っぱが特徴の人気品種
フィロデンドロン シルバーメタルの特長はなんといっても美しい艶やかな葉っぱです。
「シルバーメタル」「シルバーブルー」「シルバーグリーン」と様々な表現がされる葉っぱは、誰もが美しいと感じるような姿です。
上品な姿なので、お部屋に飾っておくととても雰囲気が良くなるでしょう。
・比較的流通している
・耐寒温度は8度程度
2-6.フィロデンドロン ピンクプリンセス:濃緑の葉っぱにピンクの斑入りがインパクト大の人気品種
フィロデンドロン ピンクプリンセスは、非常に珍しい葉っぱを持っているレア植物です。
レア植物と言っても、比較的流通量がありますのでフィロデンドロンの中では希少種には分類していません。
特徴は、「ピンクの斑入りの葉っぱ」です。
このような派手な斑入りの植物はあまり見かけません。
また、ピンクの斑がちょうど半分に入る「ハーフムーン」という珍しい現象も楽しめるかもしれません。
存在感がある観葉植物が欲しい方にはぴったりの種類です。
・比較的流通している
・耐寒温度は8度程度
2-7.フィロデンドロン オキシカルジウム ブラジル:鮮やかな黄緑や緑の色味でハート型の葉っぱが特徴の人気品種【つる性】
フィロデンドロン オキシカルジウム ブラジルは、つる性のフィロデンドロンで、鮮やかな色味とハート型の葉っぱが特徴の種類です。
色味は「緑」「黄緑」「黄」が出て3色のグラデーションになります。
ハートの形も非常に可愛らしく、つる性なのでハンギングで人気の観葉植物です。
流通量もあるので、比較的簡単に入手することができます。
・つる性なのでハンギングにおすすめ
・耐寒温度は8度程度
2-8.フィロデンドロン ホワイトプリンセス:白色の斑入りが美しい!まさに「プリンセス」の人気品種
フィロデンドロン ホワイトプリンセスは、葉っぱに白色の斑が入る種類です。
観葉植物界では、「白の斑入り」は非常に人気が高く、こちらのフィロデンドロン ホワイトプリンセスも例外ではありません。
緑の部分と白の部分がちょうど半分になる「ハーフムーン」は本当に美しいです。
また、茎の部分にピンクが少し入るのが特徴です。
フィロデンドロンの中でも比較的高価な部類に入ります。
・人気で比較的高価な流通価格
・耐寒温度は5度程度
2-9.フィロデンドロン グロリオーサム:黄色の葉脈が入ったハート型の葉っぱが特徴の希少種
フィロデンドロン グロリオーサムは、葉っぱに白っぽい黄色の葉脈が入っています。
また、ハート型の葉っぱは非常に可愛らしい姿です。
葉っぱがフィロデンドロンの中でも大きくなる部類なので、存在感も発揮します。
流通量は比較的少ないので「希少品種」に分類されます。
・比較的希少品種
・耐寒温度は15度程度
2-10.フィロデンドロン サンレッド:新芽が赤く成長と共に緑へ変化する希少品種
フィロデンドロン サンレッドは、新芽は鮮やかな赤色で、成長とともに濃い緑へ変化をします。
成長する姿が非常にわかりやすく、愛着が湧く種類です。
流通量が少なく、希少品種に分類されます。
・比較的希少品種
・耐寒温度は5度程度
2-11.フィロデンドロン プリンスオブオレンジ:新芽がオレンジや赤色に変化する種類
フィロデンドロン プリンスオブオレンジは、サンレッドと同じく新芽から色の変化を楽しめる種類です。
オレンジ色や赤色になるため、3色のグラデーションを楽しめる人気の種類です。
サンレッドと同じような楽しみ方ですが、プリンスオブオレンジは比較的流通していますので、入手することができます。
・3色のグラデーションを楽しめる
・耐寒温度は5度程度
2-12.フィロデンドロン ナロー:細長く切れ込みが入ったインパクトがある希少種
フィロデンドロン ナローは、細長い葉っぱにギザギザの切れ込みが入った品種です。
ザナドゥやセロームと同じ切れ込みですが、葉っぱの形が細長いのが特徴です。
流通量が少ないので希少品種に分類されます。
・流通量が少ない希少品種
・耐寒温度は5度〜10度程度
2-13.フィロデンドロン ブラックカーディナル:黒味と赤味の艶やかな葉っぱがスタイリッシュな希少種
フィロデンドロン ブラックカーディナルは、黒味と赤味がある艶やかな葉っぱが印象的です。
植物で人気の黒系統に呼ばれる「ブラックリーフ」の一種でもあります。
比較的希少品種ではありますが、通販サイトを見ると出品されているものもあります。
・流通量が少ない希少品種
・耐寒温度は5度〜10度程度
2-14.フィロデンドロン ロジョコンゴ:新芽がワインレッドの落ち着いた雰囲気の希少種
フィロデンドロン ロジョコンゴは、新芽がワインレッドに染まる希少品種です。
また、茎部分は褐色で非常に落ち着いた雰囲気を醸し出します。
流通量が少ないため、希少品種に分類されます。
・流通量が少ない希少品種
・耐寒温度は10度程度
2-15.フィロデンドロン クリームスプラッシュ:黄と白の斑が美しい希少種【つる性】
フィロデンドロン クリームスプラッシュは、黄色と白色の斑入りが非常に美しい希少品種です。
つる性なので、植木鉢の他、ハンギングでも楽しむことができます。
比較的希少品種に分類されますが、探せば入手することができます。
・つる性なのでハンギングでも楽しめる
・耐寒温度は5度〜10度程度
2-16.フィロデンドロン スクアミフェルム(ワタゲカズラ):葉柄に大きな切れ込みと茎に毛が生える種類
フィロデンドロン スクアミフェルムは、別名「ワタゲカズラ」としても流通している種類です。
葉っぱに大きな切れ込みが入るのが特徴です。
また、葉柄に毛が生えるのが非常に可愛らしい種類です。
流通量も多いので、比較的簡単に入手することができます。
・葉柄に毛が生える
・耐寒温度は10度程度
2-17.フィロデンドロン トータム:切れ込みが入った細く美しい葉っぱが特徴の種類
フィロデンドロン トータムは、他のフィロデンドロンとは一線を画す独特な外見をしています。
切れ込みが入った細い葉っぱは非常にスタイリッシュです。
珍しいフィロデンドロンを欲しい方におすすめです。
・他の種類にはない独特さがある
・耐寒温度は5度程度
2-18.フィロデンドロン フロリダ:切れ込みが入った大きな葉っぱと赤色の葉柄が特徴希少種
フィロデンドロン フロリダは、綺麗な緑色の葉っぱに大きな切れ込みが特徴の希少品種です。
また、葉っぱの下部分の茎のような「葉柄」が赤いのも特徴です。
非常におしゃれな雰囲気な種類です。
流通量は少なく、希少品種に分類されます。
・葉柄が赤いので落ち着いた雰囲気がある
・耐寒温度は5度程度
2-19.フィロデンドロン ホワイトウィザード:美しい白の斑入り希少種
フィロデンドロン ホワイトウィザードは、美しい白の斑入りが入る希少品種です。
パッと見ると、ホワイトプリンセスとそっくりですが、違いは茎の色です。
ホワイトウィザード:茎にも白色が入る
ホワイトプリンセス:茎にピンク色が入る
このような違いがあります。
ホワイトウィザードは、プリンセスより流通量が少ないため、希少品種の部類に入ります。
・流通が少なく、希少品種
・耐寒温度は5度程度
2-20.フィロデンドロン インペリアルグリーン:艶やかな深い緑の葉っぱの希少種
フィロデンドロン インペリアルグリーンは、落ち着いた雰囲気が演出できる希少品種です。
艶やかで深い緑の葉っぱは、派手さがなく落ち着いた雰囲気です。
流通量が少ないため、希少品種に分類されます。
・流通が少なく、希少品種
・耐寒温度は7度程度
2-21.フィロデンドロン インペリアルレッド:新芽の赤が美しい希少種
フィロデンドロン インペリアルレッドは、成長と共に葉っぱの色味が変化する希少品種です。
新芽のうちは、鮮やかな赤色ですが、時間経過と共に暗くなり「赤色」→「赤紫」→「濃緑」と変わっていきます。
成長の変化を楽しめる種類です。
また葉柄は赤色でおしゃれな姿をしています。
・流通が少なく、希少品種
・耐寒温度は5度程度
2-22.フィロデンドロン バールマルクス:艶やかで緑の大きな葉っぱが特徴の種類【つる性】
フィロデンドロン バールマルクスは、艶やかな緑の大きな葉っぱが特徴の種類です。
つる性なのでハンギングでも楽しむことができます。
また、斑入り品種も出回っており、個性豊かな品種が販売されています。
・つる性なのでハンギングでも楽しめる
・耐寒温度は5度〜10度程度
2-23.フィロデンドロン ビレッティア:細長い葉っぱが特徴の希少種
フィロデンドロン ビレッティアは、インパクトがある細長い葉っぱが特徴の種類です。
流通量が少ないため、希少品種に分類されます。
支柱を使って立ち上がるように仕立てると非常に美しい鉢が出来上がります。
・流通量が少ない希少品種
・耐寒温度は5度〜10度程度
2-24.フィロデンドロン フロリダビューティー:大きな切れ込みに斑入りの葉っぱが特徴の高価な希少種
フィロデンドロン フロリダビューティーは「フロリダ」の斑入り品種です。
葉っぱの形はフロリダそっくりですが、大きな違いは、フロリダビューティーは斑入り葉っぱということです。
非常に鮮やかで綺麗な斑入りで、葉っぱの色が真っ二つになる「ハーフムーン」が多く出現する個体もあります。
また、葉っぱが全て斑になる「フルムーン」が出現することも。
流通量が少ないことと、取引価格が数万円になるため「高価な希少品種」に分類されます。
・流通量が少ない希少品種かつ高価
・耐寒温度は5度〜10度程度
2-25.フィロデンドロン メラノクリサム:葉脈が目立つ大きな葉っぱが特徴の種類【つる性】
フィロデンドロン メラノクリサムは、大きな葉っぱに葉脈が目立つ種類です。
また、葉っぱの質感が繊維のような質感な変わった品種です。
ハンギングで楽しむ方も多い種類です。
・葉っぱの質感が不思議
・耐寒温度は15度程度
2-26.フィロデンドロン グラジエラエ:艶やかなハート型葉っぱがとても可愛い種類
フィロデンドロン グラジエラエは、艶やかなハート型葉っぱがとても可愛い種類です。
その姿から「ハートフィロデンドロン」とも呼ばれています。
流通量も多く、比較的簡単に入手することができます。
・比較的簡単に入手可能
・耐寒温度は5度程度
2-27.フィロデンドロン ペインテッドレディ:細長い葉っぱと赤い葉柄が特徴の種類
フィロデンドロン ペインテッドレディは、写真の通り、独特の柄と細長い葉っぱが特徴の種類です。
また、葉柄が赤いのも特徴の1つです。
以前は非常に珍しい希少品種でしたが、最近では流通量が増えてきたので、入手可能な品種です。
・葉柄が赤い
・耐寒温度は15度程度
3.フィロデンドロンの育て方
この章では、フィロデンドロンの育て方を解説します。
まずは育て方カレンダーをご覧ください。
それぞれの内容について詳しく解説していきます。
3-1.置き場所は室内の直射日光を避けた明るい場所【品種によって異なる】
置き場所は、基本的には直射日光が当たらない場所で管理をします。
管理場所は、葉っぱの色の濃さを目安にしましょう。
【葉っぱが明るい品種】
セローム
ザナドゥ(クッカバラ)
シルバーメタル
サンレッド
インペリアルレッド
プリンスオブオレンジ
これらは、「明るい日陰」で管理をしましょう。
【葉っぱに白系統が含まれる品種】
バーキン
ホワイトプリンセス
ホワイトウィザード
クリームスプラッシュ
これらは、多少間接的な光が入る場所で管理をしましょう。
【葉っぱの色が黒系統や分厚めの葉っぱの品種】
ルゴサム
ブラックカーディナル
ロジョコンゴ
インペリアルグリーン
これらは暗めの日陰でも管理することができます。
暗めな日陰と言っても、本が読める程度の明るさは必要です。
基本的にはこのような場所で管理をして、生育状況に合わせて、多少明る場所に移動したりして調整をしましょう。
ずっと暗い場所に居るよりは、たまには明るい日陰に移動させるような形です。
3-2.水やりは季節によって頻度を変える
フィロデンドロンの水やりは原則「土が乾いたタイミング」です。
春から秋:土が乾いたタイミングでたっぷりと
冬:土が乾いてから4、5日経過してたっぷりと
このようなタイミングで水やりをしましょう。
冬は、寒い日に与えるのではなく、太陽が出ている午前中に与えると良いでしょう。
特に初心者の方に多い間違いで「水を毎日あげる」はNGです。
常に土が湿っていると、根腐れを起こして枯れてしまいます。
「土が乾いてから」をしっかり守りましょう。
3-3.植え替えは1年に1回、4月から7月に行う
フィロデンドロンは成長スピードが早い植物なので、1年に1回の植え替えをお勧めします。
植え替えする時期は暖かくなった4月下旬から7月ごろが目安です。
植え替えは次のステップで行います。
STEP1.水やりを一週間程度控える
STEP2.一回り大きい新しい鉢に鉢底石と鉢底ネットを入れる
STEP3.観葉植物用の土を3割程度入れる
STEP4.フィロデンドロンを鉢からゆっくり出してほぐしながら土を落とす
STEP5.古い根や黒い根、腐った根をハサミでカットする
STEP6.フィロデンドロンを入れて、鉢の一番上から2、3cmまで土を入れる
STEP7.割り箸などで根の隙間まで土が入るようにつつく
STEP8.鉢底から水が出る程度、たっぷり水やりをする
STEP9.落ち着くまでは日陰で管理する
このような手順で行います。
工数は多いですが、実際の作業は30分程度で可能です。
3-4.肥料は生育期に液肥を与える
肥料は「元肥」と「追肥」があります。
元肥は、1年に1回の植え替え時に与えましょう。
マグァンプKなどの緩効性化成肥料を用土に混ぜましょう。
液肥は、成長期の5月から8月に、ラベル通り希釈したものを与えましょう。
フィロデンドロンの下葉が黄色くなった際には、肥料不足の可能が高いので目安にしましょう。
真夏に暑さで弱っている時には液肥をストップしましょう。
体調が悪い時の肥料は、逆にフィロデンドロンを弱らせてしまいます。
3-5.剪定は5月から9月にかけて伸びすぎた時に切り戻し剪定を行う
剪定は気温が15度以上になった時期が目安です。
ポイントは次の5つです。
・切れ味の良い剪定バサミを使う
・枯れた葉っぱは幹元からカットする
・元気な葉っぱを剪定する時も剪定バサミを使う
・樹液に触れないようにゴム手袋をする
・剪定後は切り口に癒合剤を塗る
これらのポイントを守って実施しましょう。
枯れた葉っぱは、剪定バサミを使わなくても、幹の根本から綺麗に取れることもあります。
枯れた葉っぱや、崩れすぎた形を整えることで、美しい外観を維持することができます。
3-6.病害虫は日々の目視点検で早期発見・早期対処をする
フィロデンドロンをはじめ、観葉植物は日々のチェックが重要です。
主に害虫は次の3種類が発生します。
・カイガラムシ
・アブラムシ
・ハダニ
一般的な観葉植物にもよく発生する害虫です。
これらは、園芸用の害虫スプレーや、シャワーで除去することができます。
カイガラムシは、すす病という病気を誘発するので注意が必要です。
病気ではないですが、根腐れも起こすことがあります。
元気がなかったり、変色したり、異臭がする場合は根腐れを疑いましょう。
3-7.気温が15度以下になったら寒さに注意
フィロデンドロンは種類によって耐寒温度が異なります。
基本的に、耐寒温度は5度〜15度なので、11月ごろになったら寒さに注意をしましょう。
寒さに当てないように、室温が15度以上ある場所で管理をして元気に育ててあげましょう。
3-8.土づくりは水はけ重視で作る
フィロデンドロンの土づくりは水はけ重視で作りましょう。
おすすめの土は、プロトリーフの「室内向け観葉・多肉の土」です。
・有機物を含んでいない
・水はけが良い
フィロデンドロンは、室内で育てますので、コバエがよりにくい無機物の土を作ることをおすすめします。
土や肥料に有機物が含まれていると、どうしてもコバエが発生しやすくなります
そのため、こちらの室内向け観葉・多肉の土+マグァンプなどの化成肥料を合わせることによって、虫の寄りにくい土を作ることができます。
また、水はけが良いことで、根腐れが起こる可能性を低くできるのも非常に大きな魅力の一つです。
4.フィロデンドロンの水挿しと挿し木での増やし方
フィロデンドロンは、「水挿し」と「挿し木」をすることで簡単に増やすことができます。
時期は暖かい5月から8月に行いましょう。
手順は次のとおりです。
STEP1.フィロデンドロンを5cm程度カットする
STEP2.樹液が出なくなるまで洗う
STEP3.ペットボトルなどに水を溜めて水挿しをする
STEP4.毎日水を交換して清潔に保ち、発根を待つ
STEP5.発根したら水はけの良い土に挿し木をする
STEP6.明るい日陰で管理をして根付くのを待つ
STEP7.根付いたら、植木鉢に本植えする
このような手順で簡単に増やすことができます。
フィロデンドロンは非常に丈夫な植物ですので、簡単に増えます。
また、水挿しをしなくても、カットした茎を水はけの良い土に入れておくだけで増えることもあります。
ぜひチャレンジしてみましょう。
5.フィロデンドロンに関するよくある質問
この章では、フィロデンドロンに関するよくある質問を紹介します。
おすすめの種類はなんですか?
気に入った種類を選びましょう!
初心者であれば、まずは「バーキン」や「ザナドゥ(クッカバラ)」「セローム」などの人気品種からチャレンジしてみましょう。
フィロデンドロが伸びすぎた場合にはどうのように対処すれば良いですか?
切り戻し剪定で対処しましょう。
フィロデンドロンが伸びすぎると、見栄えが悪くなってしまいます。
「3-5.剪定は5月から9月にかけて伸びすぎた時に切り戻し剪定を行う」で紹介した手順で切り戻し剪定をしましょう。
ぐらぐらする場合は支柱を立てれば良いですか?
はい、支柱で固定するか植え替えをしましょう。
フィロデンドロンがぐらぐらする理由は「重心が高くて不安定」か「土にしっかり根が張っていない」かのどちらかです。
植え替え時期の4月から7月以外であれば、ホームセンターなどで支柱を購入して固定してあげましょう。
フィロデンドロンは水耕栽培で育てることができますか?
短期間であれば問題ないですが、基本的におすすめしません。
フィロデンドロンに限らず、ほとんどの観葉植物で水耕栽培はおすすめしません。
理由は次の5つです。
1.根腐れで枯れる確率が非常に高い
2.自生地とは違う環境なので、合わない
3.水耕栽培では大きく成長しない
4.水分や栄養素の補給管理が非常に難しい
5.カビが生えて枯れる可能性がある
基本的に植物は「自生地の環境に近づける」という育て方になります。
水の中で過ごす観葉植物はほとんど居ないため、向いていません。
また、栄養管理などはプロレベルの技術が必要です。
短期間では問題ないですが、年単位になると失敗する可能性が極めて高くなります。
フィロデンドロンは猫に害がありますか?
あります。猫を飼っている方は絶対NGです。
フィロデンドロンの樹液に含まれる「シュウ酸カルシウム」は猫に限らず動物に悪影響です。
そのため、ペットと一緒に暮らしている方はフィロデンドロンはやめておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、人気の観葉植物フィロデンドロンの種類を中心に、特徴や育て方、増やし方を解説しました。
簡単にまとめます。
観葉植物フィロデンドロンの基本情報
・中南米の熱帯地域や亜熱帯原産のフィロデンドロン属の植物
・フィロデンドロンという名前の由来は「愛する木」
・特徴は種類によって大きく異なる
・花言葉は、「壮大な美」「華やかな明るさ」
・観葉植物で人気の理由
フィロデンドロン27種類
フィロデンドロンの育て方
・置き場所は室内の直射日光を避けた明るい場所【品種によって異なる】
・水やりは季節によって頻度を変える
・植え替えは1年に1回、4月から7月に行う
・肥料は生育期に液肥を与える
・剪定は5月から9月にかけて伸びすぎた時に切り戻し剪定を行う
・病害虫は日々の目視点検で早期発見・早期対処をする
・気温が15度以下になったら寒さに注意
・土づくりは水はけ重視で作る
フィロデンドロンの水挿しと挿し木での増やし方
STEP1.フィロデンドロンを5cm程度カットする
STEP2.樹液が出なくなるまで洗う
STEP3.ペットボトルなどに水を溜めて水挿しをする
STEP4.毎日水を交換して清潔に保ち、発根を待つ
STEP5.発根したら水はけの良い土に挿し木をする
STEP6.明るい日陰で管理をして根付くのを待つ
STEP7.根付いたら、植木鉢に本植えする
ぜひ素敵な観葉植物、フィロデンドロンにチャレンジしてみてください。
ミドリスのフィロデンドロンバーキン販売サイト
・フィロデンドロン バーキン6号スクエア鉢